閃光

街はすぐに変わってしまうから
僕が代わりに留守番をしよう
黄昏の遠隔地に遊園地
もう回らないメリーゴーランド
捨てられたように待っている
君と僕を繋ぐ話を始めたくなる
レコードの針に許された踊りを
夜に返すまで
幸せと近い場所にいて
柔らかい君の胸で弾けたい


握ったメロディで世界を叩いた
明日はどうやっても優しい
波が来たらジャンプをして
君が街になるそんな瞬間を
抱きしめていたい
沈黙が僕を語らせている
私情に挟まれた心は熱く
飛んで来る虫の羽根を溶かした
光が引き裂かれたリズムで
戻る場所を知らないだけなの

閃光

閃光

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-05-17

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