しるし

佐倉愛斗

軽い性的な描写を含みます。

しるし

 鼻に触れた君の髪から煙草の匂いがした。
 いつも吸ってる名前の知らないやつ。
 でも君が吐く煙より甘い。
 ああそっか、君の匂いと混ざってるからだ。
 私の首筋を唇が撫でる。
 そこにあるのは独占欲。
 汚い? ううん、私は好き。
 誰かのものでいるって安心するの。
 ──ぷつ。
 吸い切られた血管。私は息を漏らす。
 君の愛はいつも痛いよ。

しるし

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しるし

誰かのものでいるって安心するの

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日 2020-05-17

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