桜の記憶

佐倉愛斗

桜の記憶

 はらはらと舞い落ちる薄紅に、私の心は落ち着かなくなった。
 くちびるに触れる花の香り。なつかしい記憶。触れ合った、春の記憶。
 けれど私の期待を裏切るように、ただざぁっと春の嵐が縁側に吹き込んだ。
 寒い。舞い上がった桜の死骸が髪に絡む。
 あなたは風になったというけれど、私に触れたのはあなたでしたか?

桜の記憶

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桜の記憶

私の髪に触れた、桜の死骸。 ねえ、髪を撫でたのはあなたでしたか?

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-05-17

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