陶酔

停電を繰り返すたびに あたらしいわたしが生えた

目を離した隙に密生しているから 気を抜くと窒息するんです

だれなんですか? わたしの筆者は だレ?

わたし ha ナ、ん、何で、素、か?

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(”My head won't work properly”)

水を抱くようなことばを 連綿と紡いでは

綻びに気附くこともなく 

無機質な心臓にたくわえつづけている 譫妄の詩人

じぶんの頸を絞めることが こんなに気持ちいいなんて!

死と再生の境界で 蘇生と看取りの役目を担う

傀儡化寸前の筆者「わたし」は

わたし'自身'がTranquilizer

死にながら生きている

死にながら生きている!

陶酔

陶酔

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-05-12

Copyrighted
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