陶酔
停電を繰り返すたびに あたらしいわたしが生えた
目を離した隙に密生しているから 気を抜くと窒息するんです
だれなんですか? わたしの筆者は だレ?
わたし ha ナ、ん、何で、素、か?
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(”My head won't work properly”)
水を抱くようなことばを 連綿と紡いでは
綻びに気附くこともなく
無機質な心臓にたくわえつづけている 譫妄の詩人
じぶんの頸を絞めることが こんなに気持ちいいなんて!
死と再生の境界で 蘇生と看取りの役目を担う
傀儡化寸前の筆者「わたし」は
わたし'自身'がTranquilizer
死にながら生きている
死にながら生きている!
陶酔