僕は詩が書けなくなりました
もうすぐ春は終わり、梅雨が来て、夏が来てしまう
赤と黄色のワンピースを着ている
狂った髪の毛を弄んで
ありがとうございました。と涙する
僕が好きなのは
あの清々しい夏の空や
あの騒々しい蝉の声じゃなくて
真っ白な部屋の中で涼む
クーラーの匂いと、恋の物質だった
水色のワンピースを買っていた
真夏の酒飲みの神様は
記憶がなあいんだ。と嘘をつく
本当のことを言うと
あのべとべとした肌の色や
あの大きな包む手は変わってなくて
真っ白な頭の中で気付く
変わってしまったのは、僕なんだと
いつでも不変の自信があった
いつでも僕が壊してしまったんだと
僕は詩が書けなくなりました