アルペジオ(原版)

西暦2200年代初頭に「タイムマシン」が開発され…それに伴う時空の揺らぎで異世界との間に入口が発見された。人々はその扉を(アルペジオ)と言った。

(第1章‥上巻)(出逢い)

??「はぁ‥はぁ‥はぁ」


??「後少しだ」


少し前の事‥

?「あんたもこの船に?」


??「あぁそうだが」


?「よろしくな。俺は‥~~だ」

??「よろしく」

そんな時アナウンスが流れる‥次は西暦2405年‥2405年


?「いよいよのようだ。では私は行ってくる」


そう言うと‥男は船を降り‥また別の船に乗り込んだ。その様子を俺たちはモニター越しに見守る。

??2「大統領‥危険です」


??「大丈夫だ。地図を」

??1「はっ。現在‥我が艦は‥太平洋上空を移動しております」

??「ならば予定通り‥〇〇15時‥実験を開始する」


??1「了解しました」

??1「1‥2‥3‥発射。アマルコ‥太平洋上空を移動中間もなくターゲットに激突します」


??1「ターゲット消失‥」

??2「アマルコ‥カメラ‥モニターに映します」

そう言うと‥船の中に映像が現れた。

??2「成功です。アマルコ‥西暦2035年‥アメリカをとらえました。現在‥ワシントン上空を移動中」


??1「大統領‥如何なさいますか?」

??「何も変更はない予定通りだ。スターリン‥スターリン聞こえるかね?」 


キャッスル「聞こえてますよ。大統領。こちらキャッスルスターリン‥とう艦は現在‥ワシントン上空を移動中。間もなく‥目標予定ポイントに不時着予定です。」

??「スターリン。頼んだぞ」

キャッスル「了解。」


ワシントンでは‥

男1「なんだ?あれは?」

男2「わからない」

そう言うと‥男たちは一斉にスマホを取り出し‥ワシントン上空に突如として現れた船を撮影し始めた‥。

同日‥アメリカのとある地域では

女2「番組の途中ですが‥速報です。ワシントン上空に謎の飛翔物体が出現‥謎の飛翔物体が出現です。詳しいことは未だわかっておらず‥この件について政府から発表があるようです」


そう言うと‥TV画面は記者会見場へと変わった。

記者「大統領?あの飛翔物体は何なのですか?」

大統領「私にもわからない。だが‥奴等は‥我が国が独自開発を進めるある兵器の破壊を要請してきた」

記者2「ある兵器?要請に応じるのですか?」

大統領「仕方あるまい。そうしなければ‥我が国を滅ぼすと奴らは宣戦布告をしてきた。」

記者「敵国からの攻撃と言うことですね??」

記者3「情けない。あなたはそれでも我がアメリカの大統領か?そんな船など撃ち落としてしまえばいいじゃないか?」

大統領「既にやっている。信じられないかもしれないがミサイル1000発を無効化され戦闘機10000機がたった1機の船に返り討ちにあったのだ。」


記者2「何をバカな??戦闘などしていないじゃないか?」

大統領「記者会見は以上だ。」

記者「お待ち下さい。大統領。説明が不十分です」

大統領「伝えるべき事は全て伝えた。」


この日‥アメリカ‥日本‥韓国‥イギリス‥イタリア‥ドイツ‥ベルギー‥ブルガリア‥スペイン‥フランスに突如として謎の飛翔物体が出現した。彼らの要求は国によってまちまちで一貫性はなく‥各国が混乱に陥った。

キャッスル「大統領‥立派なご決断だ」

大統領「これで良いのか?」

キャッスル「あぁ君たちはある兵器を廃棄処分するだけで命が助かる。国民も軍人も無駄な血は流さなくてすむ」


大統領「用がすんだなら‥私は失礼する」

キャッスル「待ちなよ。大統領。君にはこれから俺たちの手足としてここでこの時代で大統領を演じてもらう」

大統領「何をバカな!?この時代の私はどうなる?」

キャッスル「あぁその事についてなら‥君が心配する必要はない」

キャッスル「もう手はうってある」

キャッスル「それに‥君だってあの時代には帰りたくないだろう?」

大統領「くっ‥貴様ぁ」

キャッスル「では‥大統領よろしく頼んだよ」

キャッスル「あぁそれから今後‥君の行動を監視する為に‥ウォッカとジュリアナを監視につける」

キャッスル「今後は彼等の指示に従うように」


       アマルコ艦内


キャッスル「リック‥マリアナ‥君たちに指令を与える」

リック・マリアナ「はっ!!」

キャッスル「君たちにはこれから日本に出向いてもらい‥日本政府が秘密理に隠してるあるモノを回収してもらう。いいね?」

リック・マリアナ「了解しました」



      日本‥神奈川県川崎区

koik「TATSUYA‥あのニュースみた?」

TATSUYA「見たぜ」

koik「あの人たち何がしたいんだろう?」

TATSUYA「さぁな。それより‥koik‥仕事は順調なのか?」

koik「もちろんよ。私を舐めないで」

TATSUYA「わりいわりぃ(笑)」そう言うと‥TATSUYAは立ち上がった。


koik「何処か行くの?」


TATSUYA「ん?ちょっとな。」

koik「ちょっとって何処よ??」

TATSUYA「ちょっとはちょっとだよ(笑)」TATSUYAはそう言うと部屋を出た。


     東京新宿区そいつはそこにあった

男1「ふゅえ~あれが船か?でけぇな」

男2「何なんだ?あの船は?」

TATSUYA「確かにデカイね?」

Kōhei「おい。いいのかよTATSUYA」

TATSUYA「ん?何がだよ?」

Kōhei「koikちゃん怒ってるんじゃねぇのか?」

TATSUYA「大丈夫だよ。それよりKōheiみてみろよ」

TATSUYAがそう言った瞬間‥突然時が止まり‥TATSUYA以外が動かなくなった。


TATSUYA「Kōhei‥Kōhei聞いてんのか?」

??「話しかけても無駄ですよ」

TATSUYA「ん?誰だ?あんた?」

??「申し遅れました‥私はSEROのセルゲイ・ブリングと申します」

TATSUYA「SERO??聞いたことねぇな?なんだい?そりゃ?」

セルゲイ「ふふふ(笑)そうでしたね?この時代には存在しないのでしたね?」

セルゲイ「我々は‥遥か先より来た未来人です」

TATSUYA「で?その未来人がいったい俺に何のようだい?」

セルゲイ「あの船の事?気になりませんか?」

セルゲイ「気になるなら‥明日‥15時にココに来てください。」そう言うと‥セルゲイはTATSUYAにメモを手渡した。


TATSUYAがそのメモを受け取った瞬間‥時は動き出しセルゲイは消えた。

Kōhei「TATSUYA‥みたけど何をみんだよ?」

TATSUYA「はぁ?さっき散々説明したじゃねぇーか?聞いてなかったのかよ?」

Kōhei「いや意味わかんねぇーし」

??「おっと君たち盛り上がってるとこ悪いがここは立ち入り禁止だ」

TATSUYA「はぁ?おっさん誰だよ?」

??「みりやわかんだろ?警察だ。ほらお前らも散った散った」

TATSUYA「いやいや立ち入り禁止とか今知ったし」

警官「まぁ今立ち入り禁止になったから無理もねぇーなぁ」


TATSUYA「はぁ?何だよ?それ?」

Kōhei「TATSUYA‥警官に突っかかんのやめろよ。ほら行くぜ」

TATSUYA「しょうがなぇねーな」Kōheiのその言葉でTATSUYAたちはその場を後にした。


その頃‥西暦2220年では少しずつ‥変化が生じ始めていた。とある学校の朝の時間。

教師N「では‥出席を始める。黒木」

黒木「はい」

教師N「九条‥石井‥吉田‥京本」

九条・石井・吉田・京本「「はい」」


        数分後‥

教師N「以上だな」

黒木「先生‥タカシくんが来てません」

教師N「タカシ??黒木何を言っている?うちにそんな生徒はいない。」

黒木「え!!?でも‥」

教師N「黒木?不満があるなら後で話を聞いてやる。とりあえず‥教科書を開け‥まずは5ページから」

九条「先生‥スマートEV忘れました。」

教師N「はぁ?何やってんだ?九条‥しょうがない‥今日は隣の席の京本にみせてもらえ」


教師N「京本‥頼んだぞ」

京本「わかりました。先生」

九条「京本‥Thankyouな」

京本「良いって良いって」

スマートEVとは腕時計型のこの時代には必須アイテムの一つで中に様々なデータを保存できる機械である。この時代の生徒はこのスマートEVの中に‥教科書のデータ‥朝の体温‥脈拍に至るまで全てを保存している。教科書をこのスマートEVにした理由の1つとして挙げられるのは資源の削減の為である。また脈拍や体温に異常があると‥スマートEV経由で‥そのまま学校や親に伝わる仕組みとなっており‥主に健康チェックで使われる事が多い。その他にもゲームや‥電子マネーの役割もこなしており‥電話やメールに至るまでこれ一つで可能である。


       その日の昼休み‥


京本「黒木‥どうしたんだよ?何か変だぜ?」

黒木「ねぇ‥みんなタカシ君覚えてないの?」

石井「んな奴知らねぇーよ」

黒木「トワちゃんもタカシ君の事覚えてないの?」

トワ「あはは‥(苦笑)ゴメンネ‥ひとみ‥わっかんないや」

石井「スマートEVの中にデータとか残ってないのかよ?」

黒木「さっきみたんだけど‥なかったんだ」

石井「じゃあやっぱ黒木の思い過ごしじゃねぇーのか?」


京本「どう思う?九条?」

九条「うーん‥黒木が嘘をついてるようには見えねぇな」

九条「なぁ黒木‥そのタカシの事もっと詳しく教えてくれねぇーか?何かわかるかもしんねぇ」

黒木「うん(笑)わかった」そう言うと‥黒木はタカシの事について覚えてる限りの事を喋り始めた。


九条「ふーんなるほどな。しっかし黒木はそのタカシの事がよっぽど好きだったんだな?」

黒木「ちち‥違うよ(汗)」

九条「照れんなって(笑)」

ガシャンッ‥

??「あぁ~お姉ちゃんやっと見つけた。」

トワ「ワカ?どうしたの?」

ワカ「どうしたの?じゃないよ‥昼休み一緒にご飯食べようって約束したじゃん。」

トワ「あぁ(汗)ごめんごめん」


ワカ「もう‥すぐ約束破るんだから‥(怒)スマートEVにかけても出ないし」

トワ「え?嘘‥かかってきてないよ」

ワカ「かけてるじゃん。ほら」そう言うと‥ワカはスマートEVのボタンを押して発信履歴をみせた。

トワ「ホントだ(汗)ゴメンネ」その時だった‥突然‥生徒全員のスマートEVが警告音を発し始めた。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

スマートEV「警告‥警告‥第2波がきます‥衝撃に備えて下さい。スマートバリアON」



ドーーーンっという音と共に警告音が鳴りやんだ。


京本「っててて何なんだよいったい大丈夫か九条」

九条「あぁ俺は何とかな。それより京本‥これいったいどうなってんだ??」

京本「何がだよ?」九条が指差した先をみると‥さっきまでいた生徒の半数が消えていたのである。

ワカ「お姉ちゃん‥お姉ちゃん何これ‥?どうなってるの?この壁何??お姉ちゃんを返して」

トワ「ワカ‥ワカお姉ちゃんは大丈夫だから‥安心してここにいるわ」

透明な壁越しにトワとワカは手を重ねる。


??「トワ・レイヴン‥あなたは私たちと来てもらいます」


トワ「誰なのあなた??」

??「フフ(笑)時期にわかる事よ。」パチンっ♪謎の女が指を鳴らすと‥謎の黒い影が現れ‥トワを気絶させた。


ワカ「お姉ちゃん‥お姉ちゃん‥大丈夫‥やだ連れてかないで。」

九条「ワカ‥落ち着くんだ。」

ワカ「落ち着いてなんかいられないよ。あの女なに?」

九条「石井!!?何とかならないか?」

石井「わってるよ。みてろよ。こんな壁すぐに俺がぶっ壊してやるよ。空手部舐めんなよ」

ドン‥ドン‥ドン‥ドン‥ドン‥ドンドンドンドンドンドン

石井「ちくしょう‥何でなんだよ。何なんだよこの壁」石井は手から血がでるほど壁を殴ったがビクともしなかった。

??「無駄な努力‥ご苦労さま‥」女はそう言うと‥妙な扉の中にトワを抱え出ていった。


この一連の騒動は‥生徒集団失踪事件として‥この時代で騒がれたが‥やがて同じような事が‥世界各地で起き‥世界は混乱に陥るのであった。

数年後‥西暦‥2225年‥あの事件の後九条と京本は‥事件の真相を追うべく‥別のアプローチから事件の謎を迫っていたのである。

石井はあの日からずっと空手一本で突き進み‥空手の道で‥世界王者となっていた。


吉岡「京本課長‥今日は休まれた方が」

京本「いや‥そういう訳にはいかないんだ」

京本「九条‥実験を始めるぞ」

九条「OK‥ワカちゃん始めるぜ」

ワカ「九条さん了解です」

男1「90‥95‥100‥110‥120限界値突破‥ケープ01間もなくタイムトラベルに入ります」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

京本「九条‥九条聞こえるか?どうだ?」

九条「聞こえてるぜ。失敗かもな。どこだかわからねぇ場所に来ちまったぜ」

ワカ「九条さんここはどこなんでしょうか??」

九条「わからねぇが‥特異変動が起きたポイントである事は間違いねぇ筈だ」

システム音「ケープ01ステルスモードへと移行します」

九条「ケープここは西暦何年だ??」


システム音「西暦1582年‥西暦1582年」

九条「西暦1582年?」

ワカ「かなり前の時代に来ちゃいましたね?」

九条「だな?」

ピピ♪♪♪♪♪♪

京本「ケープから信号が伝わった。どうやらそこは西暦1582年の日本のようだ。ケープが捉えた情報によると‥この時代の日本において歴史改変の波動をキャッチしたようだ」

九条「OK‥原因を探ってみる。」

九条「ケープ。小型ドローンを排出しろ」

システム音「了解しました。」

九条たちは何度もケープで西暦2220年にタイムトラベルしようとしたができなかった。理由は不明だが‥研究チームによると特殊な磁場の影響でできないという結論に至った。まずこの西暦2220年にタイムトラベルするには‥歪みの生じた時代を全て正常な過去に戻した上で‥試みる必要があるとの事である。つまり‥西暦2220年の前の時代で何らかの変革が起き‥その影響で‥その時代に本来いた筈の人間たちの存在そのものがなかった事となった影響であの集団失踪は起きた。というのである。

ニック「ドローンの映像映します」

九条「刀?これじゃおちおち街も出歩けねぇなぁ。」

ワカ「何だか変わった街ですね」

九条「まぁ‥時代が時代だからな。」

九条「石井‥ちょっくら街の偵察頼んでいいか?」

石井「OK。艦長‥」そう言うと‥石井は艦長室を出て行った。

九条「ケープ‥小型飛行船の準備だ。」

システム音「了解しました。」


システム音「小型飛行船X1準備完了‥小型飛行船X1準備完了」


石井「んじゃ‥艦長。ちょっくら行ってくるぜ」

九条「頼んだぞ。それと石井スマートEVのボタンを押せば‥その時代の人間に馴染める筈だ。メニュー開いて右のボタン‥タップしてみな。昨日俺が石井のスマートEVにあれをダウンロードしといたから」

石井「あれ?ん?これか?了解艦長」


システム音「小型飛行船X1排出します。小型飛行船X1排出します。」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


ニック「艦長‥ドローンに不審な男の映像をとらえました」

九条「映せ。」九条がそう言うと‥ケープのモニターにある不審な男の姿が映った。

ワカ「この時代の人じゃありませんね?いつの時代でしょーか?」


九条「ケープこの男の服を解析しろ」


システム音「解析中‥解析中‥」

ピピ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

システム音「エラー‥データに存在しません」

ワカ「エラー?どういうことでしょうか?」

九条「なーに。簡単な事さ。こいつは俺らより先の未来から来た男って事さ。」

ワカ「なるほど。」

九条「ニック‥小型ドローンにその男を追尾させろ」

ニック「了解しました。」


九条たちが異変に気付き始めたのと時を同じくして‥時を渡る船に乗る青年は‥いよいよ目的地にたどり着く。


アナウンス「次は西暦3258年‥西暦3258年」

青年「ここだ。」

?「兄ちゃんもここで降りるのかい?奇遇だね?」

青年「‥??」

?「ん?俺は‥レナードってもんだよろしくな」

青年「よろしく」

レナード「青年名前は?」

青年「ウォルト‥ウォルト・ディアス」

レナード「ウォルトか?兄ちゃんはここに何しに来たんだい?」

ウォルト「父親に会いに‥」

レナード「おお??そうかい?会えるといいね。じゃ俺はこれで失礼するよ。たっしゃでな」そう言うと‥レナードは足早にその場を後にした。


駅員「切符を拝見します」


ウォルト「‥」ウォルトは駅の改札口で駅員に切符を手渡した。

駅員はウォルトが手渡した切符に印を押し‥ウォルトに切符を返す。

ガイド「皆様‥この西暦3258年では‥ある程度の電子機器は使用可能ですが‥3258年以降に開発される‥電子機器は全て持ち込み不可となっておりますので予めご了承下さい。もし違法所持が発覚した場合は‥ただちに時空警察に通報致しますのその点もご理解頂けたら幸いでございます」


ガイド「それでは‥良い旅を。」


ウォルトは街につくと‥HOTELにチェックインした。

ガチャ‥。

ウォルト「スキャン」そう言うと‥ウォルトが指につけた指輪が光り始めた。

システム音「スキャン完了。監視カメラはありません」

ウォルト「リム‥出ておいで。」

リム「ぷはぁ~窮屈だったぜ。全く俺様をいつまでもこんなとこに隠しやがって。」

ウォルト「シッしょうがないだろ?リムは西暦3270年に開発された製品なんだから‥バレないように‥アンチシステム起動しといたけど‥それでも要注意だからさ」

ウォルト「それより‥リム‥父さんが死ぬ間際に手渡した鍵をだしてくれ」

リム「あいよ」

ウォルト「それとリム‥一つ頼まれてくれないか?」

リム「なんだい?」

ウォルト「詳しい事は‥リムのメモリに保存しておいた。それを見てくれ」

リム「メモリに?何?何?んーと‥」

リム「なるほどねぇ‥お安い御用だぜ」

ウォルト「ありがとう‥リムくれぐれも見付からないようにね‥」

リム「わってんよ」そう言うと‥リムは透明になるとHOTELを出て街へと繰り出した。

ウォルト「さてと‥俺も出かけるか?」


その頃‥先程ウォルトと同じ駅で降りた‥レナードという男は‥街の繁華街にいた。


レナード「ダンナ‥良いブツが手に入りやしたぜ」

??「前置きは良い。さっさとだせ」

レナード「わかってやすよ」

??「確かに‥金はいつもの口座に振り込んでおく」

レナード「へへっまいどあり」

??「レナード‥レナード」

レナード「ん?なんですかい?ウォッカのダンナ」

ウォッカ「レナード‥仕事だ。行くぞ」

レナード「OK‥そいじゃまぁ‥後は任せたぜ。レニ」

レニ「了解だ。任せておけ」レナードとウォッカという男はレニのその言葉を聞くと足早に‥とある所へ向けて歩き出した。

その頃‥ウォルトは

??「兄ちゃん‥まさか生身で外に出るつもりかい?」

ウォルト「え?」

??「外はアーマー無しじゃキツイぜ」

ウォルト「あぁ~?アーマーね。まさかアーマーに乗りますよ(汗)」

ウォルト「心の声「そっかこの時代にエアリアルウェポンは無いんだったな‥(汗)危ない‥危ない」」

この3258年の世界では‥街に大きなバリアが張り巡らされている。街の中はバリアと冷却装置により常に21℃を保っており‥快適な空間だが‥一度出れば‥外は100℃を超える灼熱地獄なのである。

人間の科学の進歩は温暖化を早めこの1000年で‥地球の平均気温は100℃を越した。人類はそれに対抗する為‥バリアと冷却装置とアーマーと言われる特殊な乗り物を使い街と街の間を行き来している。この3258年の世界では‥地球の人口は1000年前の10分の1に減少した。人類の多くは‥宇宙空間に‥人工惑星を作り出し‥そこで生活しているのである。

ウォルト「‥アスティ‥ナビを頼む」そう言うと‥ウォルトがつけてたメガネが光りだした。

アスティ「場所はどちらへ行かれますか?」

ウォルト「場所は‥アステカ砂漠の間にあるとある遺跡だ」

アスティ「かしこまりました。」

アスティ「‥最適ルートを検索中‥最適ルートを検索中」

アスティ「ピピッ‥ルート検索終了‥ナビを開始します」

アスティ「アーマーは手動で操縦されますか?」

ウォルト「いや‥それも任せるよ」

アスティ「かしこまりました。」

アスティ「これより‥アーマー自動操縦モードに切り替えます。」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ウォルト「アスティ‥それと例のデータを映してくれ」

アスティ「かしこまりました」

ウォルト「なるほど。やっぱりそうか。」ウォルトはそう言うと‥手に持ってる端末を操作し始めた。

その頃‥透明化したリムは街を探索していた。

リム「証拠はバッチリ録画してるぜ。白銀さんよ」

リムがそう言った先には長身の若い男がいた。

白銀「俺だ‥」

??「白銀さんどうしたんです?電話なんて珍しいじゃないですか?」
     
白銀「今から‥私が指定した場所に来れるか?」

??「良いですよ。何処に行けばいいんですか?」そう言うと白銀は小声で‥呟き始めた。

白銀「~~‥‥~~~だ」


??「了解です。わかりました。20分ぐらい待ってて下さい。すぐに向かいます。」

白銀「わかった。」白銀がそう言った‥直後‥街の警報装置が一斉に作動し始めた。

♪♪♪♪♪♪♪

システム音「エラーエラー未登録の機体あり。エラーエラー商品番号なしの機体あり。安全を確保するために‥これより‥未登録の機体の破壊を開始します。住民の皆様は‥すぐにシェルターへ避難して下さい。」

リム「やべぇ‥逃げねえと」


??「リーベン‥仕事だ行くぞ。違法所持者を捕まえるぞ」

リーベン「霧がないっすねぇ。また違法所持っすか?」

??「無駄口を叩くな」

リーベン「へいへい‥わかりましたよ」



アスティ「リムが見つかったようです。いかがされますか?」

ウォルト「はぁ‥何してんだよ?あいつ?とりま‥リムに装備の使用許可を出しといて‥あとはこっちで何とかするよ」

アスティ「かしこまりました。」

アスティがそう言ったのと同時にウォルトは手に持ってる端末で街の警報装置にハッキングし始めた‥。
 

リム「ちっくしょう‥」

システム音「ヒビ‥南西方向に警備ロボが侵入できない空間があります」

リム「南西か‥OK」そう言うと‥リムは空に浮かぶと‥猛烈な速度で南西方向へ向かい始めたのと同時に‥警備ロボの内‥数体の操作権限を乗っ取り操り始めた。


その頃…仕事に出かけたウォッカたちは街の路地裏へと来ていた。


レナード「兄貴…ここですよココ」

ウォッカ「そこか?」


ウォッカとレナードが入った店はいわゆるSM店である。

??「ウォッカさん遅いですよ。待ちくたびれました」

ウォッカ「いろいろあってな。イーサン奴はどこにいる?」

イーサン「奴なら今…S嬢にしごかれてる最中ですよ」

ウォッカ「そうか。なら仕事に取り掛かろう」

イーサン「了解っす。アリサ…アリサ。聞こえるかい?」イーサンは自身につけてる機械からS嬢アリサの耳につけてる特殊な機械に通信した。


アリサ「あれ?この声オーナーじゃないですか?どうしたんです?珍しい?」

イーサン「いろいろあってな。それより今…マユミにしごかれてる客いるだろ?」

アリサ「はい。」

イーサン「じゃあ…今からマユミの側に言って耳元で俺の指示を伝えてくれ」

アリサ「わかりました」


マユミ「フフフ(笑)オナニーしなさい」

男「はい。先生」

目隠しされた男はマユミに言われるままに目の前でオナニーし始める。


マユミ「駄目ね。そんなんじゃ受からないわよ」マユミはそう言うと手に持ってるムチで男を叩く。

男「ひっすいません。先生」

とそこに…こっそりアリサが現れ…マユミにある事を伝える。


マユミ「OK。わかったわ。今からある器具を取ってくるからそこでジッとしてなさい」

男「はい」

マユミはそう言うと奥からある特殊な器具を持ってきた。


マユミ「これを手に持ちなさい」そう言うとマユミは特殊な器具を男に持たせる。

男「はい」

マユミ「良い子ね?」マユミが客に器具を持たせたのを確認するとウォッカとレナードがマユミたちの前に現れた。


レナード「お楽しみのとこ悪いが失礼させてもらうぜ」

男「何だ!!?お前たちはココはオレとマユミ様だけの空間だぞ」

ウォッカ「そう言うな。オレの声を忘れたのか?」

男「ひっそその声はウォッカさん」

ウォッカ「おっとっ危うく手を滑らせるなよ。何せ今お前が手に持ってる器具を離したら…お前のベイビーはあの世行きだからな」

男「な!!?何しに来たんですか?」

レナード「何しにもクソもてめぇらが隠したブツの在処を聞きに来たに決まってんだろ?」レナードはそう言うと男の陰茎に銃口を突き付けた。

ウォッカ「吐け。ブツはどこにある?」

男「そ…それは」

ウォッカ「言えねぇのか?」そう言うとウォッカは手に持ってる機械のボタンを押す。次の瞬間男が手に持ってる器具から電流が流れ始めた。

男「ぐあああぁぁがはぁ」男はあまりの激痛に器具を落としかけたがすかさずウォッカはスイッチを止める。

ウォッカ「レナード。奴が器具を離せねぇように固定しろ」

レナード「あいよ」そう言うとレナードは落ちてたロープで男と器具をぐるぐる巻きにして外れないようにした。ぐるぐる巻きにしてる最中…男の陰茎に器具の刃の部分が触れる。

レナード「おっとわりぃな」

ウォッカ「わかってると思うがそのロープが電流で焼き切れた瞬間てめぇのベイビーはお陀仏になる」

レナード「とっとと吐いちまえよ。じゃねえとお前さん死ぬぜ」

男「………」男は暫く黙り込み答える。


男「‥知らない。」

ウォッカ「嘘は良くねぇーぜ」そう言うとウオッカは再び電流を流し始める。

男「ぐぁあああがはぁ…本当だ。本当に知らないんだ」

ウォッカ「どうやらお仕置きが足りねぇよーだ。」そう言うとウォッカは電流をさらに強める。ローブはみるみる溶け始める。

男「ぐぁああああがはぁ…」

ウォッカ「たくっ強情な奴だぜ。レナード」そう言うとウォッカは電流を止めた。

レナード「あいよ。」レナードは男が持ってた器具を男から奪うと…男の陰茎に器具の刃の部分をピタッとあてると薄皮を切った。途端に男の陰茎からポタっポタッと血が流れ始める。


ウォッカ「今から5秒数える。5秒以内にブツの在り処を吐けねえ場合はてめえのベイビーを切り落とす。いいな」

ウォッカ「5…4…3…」

男「待て。待て。わかった。言う。俺が知ってる情報なら教える。だからそれだけは辞めてくれ」

そう言うと男はブツの在り処の情報について喋り始めた。

男「ブツは西暦2035年にある。俺が知ってる情報はそれだけだ」


ウォッカ「本当だろうな?」

男「本当だ。本当に俺が知ってるのはそれだけだ」

レナード「兄貴…どうやらコイツ嘘は言ってねえみたいですぜ」

ウォッカ「良いだろう。今回は見逃してやる」そう言うとウォッカとレナードはその場を後にした。

??「白銀さーん」

白銀「ななみ…よく来たな」

ななみと呼ばれた女性の見た目は細く可愛く狐のような目つきをしているとてもかわいい女性だった。

ななみ「で?今日はどうしたんです?」

白銀「来ればわかるさ」


白銀はそう言うとななみを車の助手席に乗せると…宙に浮いた。この時代の車にタイヤは無く…主に空を飛んで移動する。2人は暫く進み…やがて一つの街。いや廃墟にたどり着いた。


ななみ「白銀さんこんな錆びれた旧時代の中国人街に何があるんです?」


白銀「闇市場さ」そう言うと白銀はしばらく進むと…一軒の建物の前に着いた。


白銀「你好…ロン」白銀がそう言うと扉が開き中から一人の老人が出てきた。

??「お待ちしておりました白銀さま。ささ…こちらへどーぞ」

老人は白銀をとある部屋の一室へと案内した。

フー「お待ちかねの皆さま…本日の一品めは500年前の戦争の英雄…フーチェンの遺品でございます」


フー「ではではまずは2000万から」


男「2500万」

男2「3500万」

男3「1億」

フー「さぁさぁ他にありませんか?なければ落札でございます」

カンっカン

フー「お見事…15番様落札でございます」

ななみ「白銀さんこんな所に何を買いに来たんです?」


白銀「近々…あれが出品されるようだ。それと正確には買いにじゃない?盗みに来たのさ?」

ななみ「あれ?あれって何です?」

白銀「レクセルの秘宝さ」

ななみ「レクセルの秘宝!!?マジですか?」

白銀「あぁ。そこでななみ一つ頼みたい事がある」

ななみ「何です?」ななみがそう聞くと白銀はこっそりななみにある事を耳打ちした。

ななみ「わかりました了解です(笑)」

ななみはその場を後にすると…会場の別室にあるバーに座ると…酒を注文した。暫くすると…一人の老人がななみの隣に座った。

ななみ「ひっく…マスターもう一杯」

マスター「かしこまりました」

??「随分…飲んでるようだね?」

ななみ「お爺さんだぁーれ?」

??「これは申し遅れた…私はリー。リーチュンというモノだ」

リー「よろしくお嬢ちゃん」


その頃…白銀は耳につけたピアス型の通信機で仲間に指示を出していた。


白銀「JIN聞こえるか?」

JIN「聞こえてるぜ」

白銀「なら…この建物の見取り図と警備の配置図を俺のPCメガネに送信してくれ」

JIN「OK。」JINはそう言うと…白銀が普段身に着けてるメガネ型のPCに見取り図と警備の位置を送信した。

その時…白銀のピアスに別の人物から声が届く

リック「白銀っち…作戦C終了。今からプランEに移行するね」

白銀「あぁ…」


その頃…ウォルトは夢を見ていた。深い深い眠りに落ち夢の中を彷徨っていた。

ウォルト「ここは?」

何もない白い空間…ウォルトが暫く歩くと一つのドアが現れた。突然ドアが開いたかと思うと…中から一人の老人が現れた。


??「よく来たな?」

ウォルト「あなたは?」

兵士1「こら貴様失礼だぞ。国王の御前だ。」


ウォルト「国王!!?」

国王「ほっほっほ(笑)良い。その子はわしの子孫じゃ」

国王「ウォルトよ。そなたにこれを託す」国王はウォルトに何かを手渡すと姿を消した。


ウォルト「これは…?」


…現実世界…とある遺跡の前

アスティ「ウォルト…ウォルト起きてください。つきましたよ」

ウォルト「ん…?あぁついたか?」

ウォルト「心の声「夢か…?何だったんだ?今の夢は?」」

ウォルト「アスティ…この遺跡の中を探れるか?」


アスティ「可能です。」

ウォルト「なら探知してくれ。中に何かある筈だ」

アスティ「かしこまりました」

ピピ‥♪♪♪

アスティ「遺跡の最深部に物体があります」

ウォルト「やはりそうか?」

その時だった。

??「どいてどいてどいてぇ~」

アスティ「後ろから‥猛スピードで何者かが接近して来ます。避けますか?」

ウォルト「当たり前だろ…(汗)」


ドッゴォーーーン

??「いったァーい…」

ウォルト「大丈夫か?」

??「何とかね?って誰よあんた?」

ウォルト「お前こそ誰だよ?」


??「あたし?あたしはルナ。あんたは?」

ウォルト「ウォルトだ」

ウォルト「こんな所に何しに来たんだ?」

ルナ「うっるさいわねぇ~あんたには関係ないでしょ?」

ルナ「ナビ…もう行くよ」そう言うとルナと名乗った少女は遺跡の中へと入って行った。

ウォルト「何だったんだ?」


その頃…西暦1582年にいる九条たちは…歴史改変のPOINTを探っていた。


九条「石井…街の様子はどーだ?」九条は石井の耳につけてある通信機に向かって話しかける。

石井「特に変わった様子はないな。あるとしたら…この街の奴らの妙な髪型ぐらいだ」

九条「そうか?引き続き探りをいれ何かあったら連絡をくれ」

石井「了解」


九条「ニック…あの男は何処にいる?」

ニック「長崎にいるみたいですよ」

ワカ「九条さん何でそんな所にいるのでしょーか?」

九条「俺にもわからない。ニック引き続きその男の監視を頼む」

ニック「了解」


1582年…長崎…時は織田信長の時代…1579年5月織田信長は近江ノ国に安土城を完成させ…この時代の織田信長は天下人まであと一歩のところまで来ていた。

1582年1月24日…安土城に諸将ら多数が参賀、人の重みで石垣が崩れ死者が出たばかりの時期であった。


安土…セミナリヨ

少年「院長…この字はなんと読むのですか?」

オルガンティノ「ん?それかい?それはsalve omnesと読むんだ。意味は皆さんこんにちはという意味さ」

少年「ありがとうございますオルガンティノ院長」

オルガンティノ「うむ。勉学に励みなさい」


街では安土城の石垣が崩れた事件の話でもちきりになっていた。


女「あんた知ってるかい?」

男「何をだい?」

女「この前安土城で石垣が崩れて多数の死者が出たらしいよ」

男「本当かい?そりゃ?」

女「本当も本当さ」

男2「その話なら俺も聞いたぜ。なんでもたくさんの諸将が死んじまったんだろ」

女2「シッおよしよ。もし誰かに聞かれたらどうするのよ」

男2「たくっおめえは心配し過ぎなんだよ。こんな寂れた茶屋に偉いさんが来る訳ねぇーべ」

女2「そりゃそうだけどさぁ」


時を同じくして長崎では伊藤マンショ…千々石ミゲル‥中浦ジュリアン‥原マルティノら天正遣欧少年使節4人が長崎を出港する準備が進められていた。

男「皆も知ってる通り…2月に我がセミナリヨから主席の伊藤マンショ…千々石ミゲル‥中浦ジュリアン‥原マルティノの4人が長崎を出港する」

宣教師「そこで今日は彼らの門出を祝う為にある催しをする」

少年「何をするのですか?」

宣教師「それはだなぁ…秘密だ」

少年「秘密ってそれじゃわからないですよ」

宣教師「とにかくついて来たまえ」そう言うと宣教師の男は少年らを連れて外に出始めた。


ニック「九条さん。男が動きました」

九条「何をするつもりなんだ?」

ワカ「怪しいね?」

九条「だな。京本に報告しておくか。」

九条「京本…怪しげな男が動き始めた。」

京本「そうか?引き続き監視を続けてくれ。まずは男がこの時代で何をするか観察するんだ。男の目的を把握した上で…男が事を起こす前に戻り男の目的を阻止する」

九条「了解」

九条「ワカ…仕事だ。これから男の全ての行動を録音及び録画を開始する」

ワカ「了解」 


西暦3258年…とある遺跡の中

ルナ「ナビ…レーダーには何か映った?」

ナビ「何も」

ルナ「おっかしいなぁ…絶対ここにある筈なのに」

ナビ「やっぱ姉ちゃんの記憶違いなんじゃねぇーの?」

ルナ「そんな事ないよ。絶対ココにあるもん」

2人がそんな会話をしながら…遺跡を探索していると…行き止まりにぶち当たった。

ルナ「行き止まりかぁ…」

ナビ「あれ?おかしいな」

ルナ「どうしたの?」

ナビ「姉ちゃんこれ見てよこの先空洞になってて道がある筈なんだ」

ルナ「本当だ?」

ナビ「多分…何か仕掛けがあるんだよ」そう言うとナビは壁周辺を調べ始めた。

ナビ「ん?これは?」ナビは地面に何かを見つけ触れようとした。その時だった。


??「それは触らない方が良いかな?」

ルナ・ナビ「「ん?」」

ナビ「あんたたち誰?つか何で触れない方が良いの?」

??「触れない方がいい理由はそれが罠だからさ」

??「よろしくね。私はみゆ…こっちはRyota」

ルナ「よろしく。私はルナ。こっちは弟のナビ」

みゆ「ねぇナビくんその壁触れてみな」

ナビ「はぁ?何で指図されなきゃいけねぇーんだよ?触れるなつったり触れろつったり」

Ryota「つべこべ言わずに触っちゃいな」そう言うとRyotaはナビの手を強引に引っ張り…壁を触らせようとした。

ルナ・ナビ「!!?」

みゆ「ね?これでわかったでしょ?その壁ホログラムでできた壁なのよ。」

ルナ「どゆうこと?」

Ryota「言葉の通りさ。」そう言うとRyotaとみゆは壁をすり抜けていった。ルナとナビが呆気にとられていると…Ryotaが再び壁から顔をだしこう言う。

Ryota「2人とも早く来ねぇーの?」

ルナ「行くに決まってんじゃん。ほらナビ行くよ」

ナビ「言われなくてもわってんよ」


その頃…ルナたちの後に遺跡に入ったウォルトは秘密の抜け道から…遺跡の中層階にまで来ていた。

      フェルミナ遺跡25階層

このフェルミナ遺跡は西暦2700年代初頭…世界戦争末期の時代に造られたレジスタンスのアジトであったが戦争終結を機に使うものがいなくなり…現在に至る。レジスタンスのアジトであった為…現在も侵入者を寄せ付けない罠や仕掛けがたくさんあり…その最深部には…レジスタンスが遺した数多くの遺品が眠っている。という噂はあるが…この数百年…最深部までたどり着けた者はいない。

ウォルト「アスティ…親父のメモを見せてくれ」

アスティ「了解しました」


メモにはこう記されていた。

25階層からは…旧大戦時代の警備用ロボットが待機していて普通の道からは通れない。しかしある特殊な仕掛けを解除すれば一時的に警備用ロボットを停止させる事ができる。

ウォルト「特殊な仕掛けね。」

ウォルト「アスティ…小型ドローンをだす。起動してくれ」

アスティ「了解しました。ドローン排出」アスティがそう言うとウォルトが普段持ち歩いているタブレットから複数のハエ型の小型ドローンが排出された。

ウォルト「アスティ…ドローンにこの階層をくまなく調べさせろ。」

アスティ「了解です。」

ウォルト「こいつも使うか?」そう言うとウォルトはリュックから1体のロボットを取り出し起動した。

ウォルト「おはよう。リゼ」

リゼ「おはようございます。ご主人さま」リゼはそう言うとみるみる大きくなりメイドのような姿へと変形した。

ウォルト「リゼ…ちょっと頼まれてくれないか?~~~…~~~をしてほしい」

リゼ「かしこまりました。ご主人さま」リゼはウォルトの言葉を聞くと足早にある所へ向かって走り始めた。


アスティ「これならどうされるのですか?」

ウォルト「暫くここで待機さ。アスティハウスを出す。準備しろ」

アスティ「かしこまりました。」

アスティ「ハウス起動中…ハウス起動中」

ピピ♪♪♪

アスティ「起動準備完了。起動します」アスティがそう言うとウォルトのメガネに変形していたアスティが巨大なドーム上の建物へと変形した。


ウォルト「アスティ…ドローンの映像をモニターに映せ」

アスティ「了解しました。警備ロボも排出しますか?」

ウォルト「あぁ…それと食事も頼む」

アスティ「かしこまりました。本日のメニューはハンバーグとエビフライそれと野菜の和え物とライスでございます」

ウォルト「美味そうだ」ウォルトがハンバーグを食べようとしたその時…


??「ちょっとお~ウォルト~」


ウォルト「ん?」

??「ん?じゃないでしょ?もうやっと繋がった。今朝から何回もかけてるのよ」

ウォルト「わりぃわりいどうしたんだよ?ココミ?」

ココミ「どうしたもくそもない。あんた今何処にいるの?ウォルトの母さん心配してるよ。」

ウォルト「たくっ母さんの過保護にも困ったもんだよ。ちっと野暮用で遠出してるだけさ」

ココミ「野暮用って何よ?また危ない事に首突っ込んでじゃないでしょーね?」

ウォルト「まさか。んな訳ないだろ?(汗)」

ココミ「本当なの?嘘くさいわね(怪)?」

ウォルト「本当だって(汗)とにかく飯食うからまた後でかけ直す。じゃあな」

ココミ「ちょっと。まだ話は終わってないわよ。」

ブチッ。

ウォルト「はぁ…めんどくせ~(汗)」

その頃11階層に辿り着いたルナたちは…野営の準備を始めていた。フェルミナ遺跡11階層は森林エリアで中には様々な植物や木が植えられている。これは元々レジスタンスのアジトだった時の名残りで…当時のレジスタンスには各階層毎にフロアマスターが存在しており‥そのマスターの趣味や趣向に合わせて各階層が作られている為である。


ルナ「ナビ…あれ持ってきた?」

ナビ「あれって?」

ルナ「もしかしてあんたハウス忘れたの?」

ナビ「あ!!?しまった」

ルナ「もう何やってんのよ?」

みゆ「2人とも困ってるみたいね?」

Ryota「良かったら俺らのハウスに来る?」

ルナ「結構です」

ナビ「姉さん…意地張ってないで…言葉に甘えよーぜ」

ルナ「そんないつ襲ってくるかわからない男とは眠れません」

みゆ「あはは(笑)そりゃそうだよね?」

Ryota「どうしたもんかな?俺らのハウス2部屋しかねぇーし」

みゆ「よし。じゃあこうしよう。ルナちゃんと私はハウスで寝て…Ryotaはナビくんと野営する」

ナビ・Ryota「「何でそうなるんだよ」」

みゆ「当たり前でしょ?私たちはかよわい女の子なのよ」

みゆ「ね?ルナちゃんもそれなら良いでしょ?」

ルナ「ん〜それなら」

みゆ「決まりね。とゆ~わけでRyotaじゃあね~」

ガチャンッ

Ryota「あの女本当にハウスの鍵閉めやがった。なーにがかよわい女のコだ。」

ナビ「Ryotaさんごめんなさい。俺がハウス忘れたばっかしに」

Ryota「良いって良いってこんな事もあろうかと緊急用テントセットも用意してきたし」そう言うとRyotaはある特殊な機械を宙に投げたすると次の瞬間テントが出現した。

ナビ「あざっす。Ryotaさん今晩は俺に飯を作らせて下さい」そう言うとナビはリュックの中から食材を取り出し始めた。


その頃…西暦2035年の日本では一つの異変が起きていた。


男「何だあれ?」

男2「おいおいどうなってんだ?」

?「皆さーんこれは見世物ではありませーん」

??「ほらどいたどいた物見よさんじゃねぇーんだぞ」

男「誰だよ?てめぇ?」

??「生憎だがてめぇ等に名乗る名はねぇ…ほら散った散った」

男2「ふざけんなよてめぇ」男2は謎の男の胸ぐらに掴みかかる

??「警告はしたぜ」そう言うと謎の男は…目にも見えない程の動きで…男2を吹き飛ばした。

??「てめえ等もその男のようになりたくなけりゃ…とっとと失せな」

謎の男のその一声で近くの野次馬たちは一斉にその場から離れ始めた。

?「全く…豪さんは相変わらず…手荒いですね?」


豪「るせぇ…この手の輩はこれぐらいやらなきゃなんねぇんだよ」

??「2人とも…ご苦労さま。さぁ行こうか?」

時を同じくして神奈川県川崎市では

Koki「ねぇ…TATSUYA昨日何処行ってたの?」

TATSUYA「ん?昨日?ちょ…ちょっとな(汗)」

Koki「ちょっとって何よ?」


TATSUYA「ちょっとはちょっとだよ」

Koki「ふーん(怪)」

TATSUYA「何だよ?」

Koki「別に…」

少し前の事…セルゲイという男に手渡されたメモに従いとある場所にTATSUYAは訪れていた。

セルゲイ「お!!九条くん来てくれましたね?」


TATSUYA「まぁな…」

??「セルゲイそれが君が言ってた男かい?」

セルゲイ「そうなんですよ」

TATSUYA「あんたは?」

セルゲイ「九条くんその人は我が船のDr。Dr.ダニエルです。」

ダニエル「よろしく九条」

TATSUYA「こちらこそDr.ダニエル」

ダニエル「かしこまらなくて良いダニーと呼んでくれ」


TATSUYA「はぁ…」

ダニエル「唐突だが…九条…君はこの世界が一つだと思うかね?」

TATSUYA「はぁ?一つに決まってんだろ?」

ダニエル「なるほど。ついてきたまえ」そう言うとダニエルはTATSUYAをある不思議なキューブのある部屋に案内した。



ダニエル「コレが今君たちがいる世界。そしてこれが私たちが住む世界だ」

ダニエル「2つの世界は並行世界に存在する別々の世界。同じように生まれ同じように進み…同じように文明が進化してきた。だが…一つの境界を堺にして2つの世界は別々の進化をたどる事になる」

ダニエル「一方は…緑に囲まれ豊かな自然を育んだ世界。もう一方は灼熱の地獄とかした世界」

ダニエル「西暦2015年☓月☓日の朝の事だ。世界は眩い光に包まれた。次の瞬間…熱風が世界を包み実に全人口の9割が死に絶えた」

ダニエル「残された人類は…一つのハコブネを作り出し…灼熱とかした世界に一つの庭園を築いた」


ダニエル「それが今…君が目にしているキューブだ。エデンと呼ばれるその庭園は灼熱地獄から人々を救い…世界に平和が訪れた。それから300年かけて人口が増加した事で一つの問題が発生した。」

ダニエル「そう。人口が増えすぎた事で…一つの庭園には人が収まりきらなくなったのだ。」

ダニエル「九条…その後人類はどうしたと思う?」

TATSUYA「……殺しあった」

ダニエル「半分正解。だが半分ハズレだ。ある者は銃をとり…ある者は船に乗って宇宙に逃れた。またある者は…灼熱地獄に新たなキューブを作り出し一つの楽園を築いた」

ダニエル「それから数百年私たちの世界は3つの勢力に分かれた。1つは銃を手に取り武力によりエデンを支配した錦」

ダニエル「2つ目は…宇宙に逃れた者たちをまとめ上げた東山」

ダニエル「3つ目は新たなキューブを開発し我々の惑星の3分の1を支配した植草」

ダニエル「錦が支配するエデン…東山がまとめ上げた宇宙連合east…そして植草が指揮するイブ」

ダニエル「eastは長い宇宙生活の末…人工惑星を創り出す事に成功…コレにより彼らに安息の地が訪れた」

ダニエル「イブはキューブを次々に創り出し…勢力を拡大…街という街の間に線路をしき…キューブの技術を駆使してタイムマシンの開発に成功」

ダニエル「エデンは錦の悪政により従わぬ者は大人子供関係なく殺された。恐怖と武力により独裁国家が誕生する事になる。また‥タイムマシンの設計図を略奪する事に成功。」


ダニエル「そしてエデンの科学者…黒金はその設計図を元にタイムマシンと時間干渉の影響を受けない特殊な磁場を生み出す機械の開発に成功」


ダニエル「世界が3つの勢力に分かれ暫く過ぎた頃あの事件が起きた」



     east…宇宙支部…惑星エルステッド

♪♪♪♪♪♪♪

機械音「警告…警告何者かの攻撃を受けています。惑星エルステッドの皆様は速やかに…避難用ポッドに入り脱出して下さい」

??「おーい皆こっちだ急ぐんだ」

女「ほら急いで」女が足早に走ると…女の後ろにいた子供が転ぶ。

少年「うえぇーーん」それをみた一人の少年は男の子に駆け寄る。

?「大丈夫か?ほら男の子だろ?泣くんじゃない」

女「すいません。」そう言うと女は男の子を抱きかかえ…避難用ポッドに乗っていった

???「アルス?何してるの?早く行くよ」

アルス「あぁ悪いミア…すぐに行くよ」そう言うとアルスと呼ばれた少年とミアと呼ばれた少女も避難用ポッドに乗り込んだ。

????「諸星さん…俺で最後です」

諸星「そうか…櫻井も早く乗り込むんだ」最初に避難誘導をしていた惑星エルステッドの警備隊の隊長をしていた諸星とその部下の櫻井が乗り込んだ所でポッドは惑星エルステッドを離れ…東山たちが最初に創り上げた人工惑星eastへと向かい進み始めた。


時を同じくして惑星east本部では

??「クソッどこからの攻撃なんだ?」そう言うと男は机をドンッと叩いた。

部下「わかりません。現在調査中です」

?「木村…焦るな。落ち着け」

木村「東山さん落ち着いてなんかいられませんよ」その時だった…惑星eastへ避難用ポッドに乗り込んだエルステッド支部長である柳から連絡がはいる。

柳「東山さん…私がいながら申し訳ありません」

東山「柳…相手は誰だ?」

柳「恐らくはエデンの手のものかと思われます」

東山「錦か?」

柳「はい。まずはこの映像をご覧下さい」そう言うと柳は惑星エルステッドにあるカメラの映像を映し出した。

映像では…女子供であろうと…容赦なく惨殺するエデンの制服を着た兵士が映っていた。

東山「錦ぃ…(怒)」

東山「柳…こっちに到着するのはいつになりそうだ」

柳「明日の正午にはつきます」

東山「わかった。近くの警備隊にポッドの護衛につかせる。くれぐれも追っ手には用心しろよ」

柳「了解です」

  同日…イブ領…辺境国…ヴィッテルスバッハ


ダダダダッドンッドン

兵士「隊長…前線これ以上持ちません」

ハルト「ちくしょうってめぇ等撤退だ」


ヴィッテルスバッハ市内では…

??「大統領…前線が突破されました」

大統領「焦るな…ニクソン君この街のキューブは奴らごときの攻撃ではビクともせんよ」

ニクソン「しかし…このままでは奴らがここに来るのも時間の問題です」

大統領「わかっておる。既にイブには応援を要請している。時期に我が軍が巻き返すはずだ」


イブは世界の3分の1を統治し…55の国の大統領とイブの創始者…植草によって統治されている。彼らは国で問題があると主要7カ国の大統領と植草が集まり議論して問題解決にあたる。言わばこの55ヶ国全てがイブという組織なのである。


部下「報告があります。辺境国ヴィッテルスバッハがエデンの攻撃を受けています」


??「今すぐ救援に向え…特7クラスの武器の使用を許可する」


部下「了解しました」

???「いつもすまないね。ハレルヤ」

ハレルヤ「植草さん水臭い事言わないで下さいよ。今の俺がいるのはあなたのおかげなんです。」

植草「私はこれからエデンの件について議会に集まらなければならない。私が留守の間…イブの事は頼んだよ」

ハレルヤ「了解です」

植草にハレルヤと言われた青年はイブの実質的No.3で植草の左腕ともくされる男だ。若干25という若さでイブのNo.3になれた理由は類まれなるカリスマ性と彼こそがタイムマシンの生みの親だからである。この発明でイブは過去の世界から重要な人物を救い出す事に成功した。

ハレルヤ「さて…ルーク…私は暫く研究室に籠もる。何かあれば教えてくれ」

ルーク「了解しました。」

??「また彼奴は研究室に籠もったのか?全くルークも研究好きの上司を持つと大変だな?」

ルーク「いえ…そんな事ありませんよ(笑)むしろずっと張り付いていられる方が疲れますからかえって気が楽です」

??「なるほどなぁ確かにそいつぁ一理あるな」

ルーク「どこか行くんですか?ガルム少将?」

ガルム「なーに?ちょっくらエデンの野郎に挨拶に行くだけさ」

イブには専任の軍隊があり元帥を頂点とする…幹部15人が軍の統率を行っている。ガルムと呼ばれた男は15人の幹部の内の一人で陸軍少将である。


ガルムがヴィッテルスバッハへ救援に向かい始めた頃…エデンでは


??「黒金…計画は順調なのか?」

黒金「あぁ順調だとも」

??「そうかい?それよりこの機体名前は何て言うんだ?」

黒金「それかい?赤坂それは開闢だ」

赤坂「開闢か?良い名だ」


エデン…郊外の街エルメスティアでは

店主「はーいらっしゃい。そこの兄ちゃんどうだいリンゴの一つでも」

??「俺に話しかけるな。ゴミが…」そう吐き捨てると男はその場から立ち去った。


店主「なんでぃ?」


その頃ヴィッテルスバッハではエデンの幹部である田口が…キューブの目の前まで来ていた。


田口「ゼアン…奴らに投降の意思がない場合はキューブ事この街を焼払え」

ゼアン「御衣」

ゼアン「大人しく投降せよ。さすれば命だけは助けてやろう」

ハルト「わりぃがそいつはできねぇ相談だ。」そう言うとハルトはゼアンに向けて斬りかかって行った。


ハルト「てめえ等俺に続きやがれ」

兵士「おお〜」


ゼアン「バカ共が…」

ドンっドンッキーーンッ

ゼアン「そんな古臭い武器を未だに使う男が大将とは拍子抜けも良いところだ」そう言うとゼアンはロボ隊にハルトを銃撃させた。


ハルト「聞くかよ?んななまくら銃オレの身体には傷一つつけられねぇーよ」そう言うとハルトはロボ隊を大剣で蹴散らして行った。


ハルト「うらぁ…」

ひゅードンっドンドーーーン


ゼアン「なるほど。サイボーグか?」そう言うとゼアンは凄まじい速度でハルトに近付くと斬りかかった。


キーーーン

ハルト「やっと相手してくれる気になったかい?」


ゼアン「中々良い剣だ?」


ハルト「そっちもな?」そう言うとハルトはゼアンを吹き飛ばした。

ハルト「そんなもんかい?ゼアンさんよ」


ハルト「うらうらうらぁ~…」

ゼアン「しょうし…何処を見ている」そう言うとゼアンはハルトを吹き飛ばした。


ひゅーーザザザぁ…

ハルト「ちっやるじゃねぇーの?」

ハルト「覇剣…覇者の構え…無柱」そう言うとハルトは一気にゼアン近づくと…真っ二つに切り裂いた。


ゼアン「無念…」そういうとゼアンは息絶えた。


田口「ほう?ゼアンを倒せる程の者がいるとはな?何者だ?」

ハルト「生憎とあんたらに名乗る名は持ち合わせちゃいねぇーよ」

田口「そうか…残念だ」そう言うと田口は一瞬でハルトに近付くと静かにただハルトを押した。

ひゅーーーーードンドンドーーーン


ハルト「ぐはぁ…がふぁ」

ハルト「心の声」「何がどうなってやがる。血だとこの俺様が」

田口「ほう?俺の一撃を受けてまだ立っていられるとはやはり見所がある」

田口「どうだ?俺の部下にならないか?」

ハルト「ふざけんじゃねえ…誰がテメェなんかに」

田口「そうか…?」そう言うと田口はハルトに近付き斬りかかろうとした。


キーーン

??「よおよく頑張ったじゃねえの?後は俺に任せな」

ハルト「バカ野郎が待たせ過ぎなんだよ」そう言うとハルトは気を失った。

田口「何者だ?」


??おっとこりゃ挨拶がまだだったな?俺はイブ…陸軍少将ガルムだ。」そう言うとガルムは田口を吹き飛ばした。


ひゅーざざぁ…ズズゥー

田口「ぐぅ…がはぁ…馬鹿なこの私があり得ぬ」

田口「貴様ぁ…」



ガルム「わりぃわりぃ手加減したつもりだったんだがな?」


田口「な…んだとくぐぅ貴様ぁ私を愚弄する気か?」そう言うと田口はガルムに斬りかかった。


ガルム「愚弄?しちゃいねぇーよそんな事」ガルムは田口の攻撃を紙一重でかわすと田口を上空に蹴り飛ばした。


ガルム「とっととねんねしな」そう言うとガルムの手から高出力のエネルギー波が放たれた。


田口「くっまずい…」田口は上空で体制を崩しながらも自身の周囲にバリアを発生させ防ごうとした。だが…ガルムのエネルギー波の威力があまりにも高く…田口はそのまま遥か彼方まで吹き飛ばされていった。


ガルム「ふわぁ~幹部つっても対した事ねぇな」そう言うとガルムは先陣に立ちこう言い放った。

ガルム「てめえ等の大将はもういねぇ。それでもまだ俺とやるっつうんならかかってこいや」


エデン兵「嘘だろ?田口さんを化物だ。」

エデン兵「ひっうわぁ~」

エデン兵はガルムに恐れを成して散り散りに逃げ始めた。

イブ兵「ひっははははは(笑)何だあいつ等なっさけねぇ。」


イブ兵たち「あはははははは(笑)」


吹き飛ばされた田口は…ディアスにより救出され…すぐさま医療班に引き渡されその車中で応急手当が成された。


その頃…惑星eastではエルステッドの警備隊の隊長をしていた…諸星が依願退職を上司に申し出ていた。


上司「本当に辞めるのか?」

諸星「はい。」

上司「わかった」

その後諸星は…惑星eastにてパイロットになる為の養成学校通称LCAへ入学した。



       それから数日後ノ事である


教官「今日の訓練は…機体を使用した実践形式で執り行う」

全員「「はい」」

教官「各々…機体に乗り込み準備せよ」

全員「「了解しました」」

??「諸星…今日は負けねぇーぞ」

諸星「バカ?山本…お前が俺に勝つなんて100年はえーよ」

山本「言いやがったな?こんにゃろう?」

教官「第一回戦は諸星VS山本。始め」

山本「諸星…てめぇにゃ負けねぇかんな?」

諸星「言ってろ」

山本「行くぜ」そう言うと山本は諸星に近付くと斬りかかっていった。


諸星「てめぇの攻撃は単調だからよくわかるぜ」そう言うと諸星は山本の攻撃を躱し距離を取ると…銃を放つ。


山本「チッ」山本はその攻撃をシールド防ぐと銃で応戦する。

諸星は山本の攻撃をすべて紙一重で躱しながら距離をとる。そして…

諸星「…さっきの威勢はどうしたよ?」そう言うと諸星は2発の銃弾を時間差で撃った。一発は山本の方へもう一発は見当違いな方へ。


山本「バーカどこ撃ってんだよ。」山本はそう言い…一気に間合いを詰めた。

諸星「そう来ると思ったぜ」諸星は山本の攻撃をまるでよんでたかのような動きで…山本の攻撃を躱すと…即座に剣で機体の頭を切り落とした。

教官「そこまで…勝者諸星。」

諸星がパイロットになる為の訓練を開始したその頃…エデンでは田口の緊急手術が行われようとしていた

??「田口の様子どーだ?」

医療班「Dr…余談を許さない状態です」

??「みせろ」そう言うとDrはエデンの病院に運び込まれたばかりの田口を診る

??「急げ。緊急手術だ」

医療班「はい」

ディアス「佐藤…田口を頼んだぞ」

佐藤「任せて下さいディアス様。お前ら患者をオペ室へ運んでおけ」そう言うと佐藤は手術の準備をするべく…足早にその場を後にした。

医療班「はい」

      エデン総合病院オペ室


佐藤「これよりオペを開始する」

佐藤「メス」

助手「はい」

 佐藤はメスを握るとすぐに田口のお腹を開いた。

佐藤「心の声「内臓がぐちゃぐちゃになってる。よくぞこれ程やられたものだ」


佐藤が田口のオペを開始した丁度その頃エデンでは田口とディアスを除いた幹部たちが集まり会合が行われていた。


赤坂「田口がやられたよーだ」

?「その様だな?」

??「彼は幹部の中で最弱だった仕方あるまい」

???「錦さまに潜在能力を引き出してもらっておいてそのざまとは情けない」

?「赤坂‥田口をやったのはどいつだ?」

赤坂「俺の部下の報告によるとガルムという男だ。鉄腕のガルムと恐れられているイブの幹部らしい。」

?「鉄腕のガルム?その名なら聞いたことがある。赤坂…次の作戦は俺も出る」

赤坂「お前にはeast征服の任が錦さんより与えられているだろう?」

?「錦様より既に許可は頂いた」

赤坂「ならいいのだが…」赤坂がそう言い終えるとそこに錦がやってきた。

錦「今日集まってもらったのは他でもない。先日…我が軍の幹部…田口がやられたのは皆知ってる事だと思う」

錦「やったのはイブの幹部の男だ。これまで何度もイブと戦闘を交えてきたが…奴らの勢力圏を奪取するに至っていない」

錦「赤坂…原因は何だと思う?」

赤坂「奴らの幹部にあと一歩の所で邪魔をされている為です」

錦「その通りだ。そこで…次の作戦ではその幹部を潰す為に奴らを罠にハメ鳥籠の中に奴らをおびき寄せる」

錦「作戦指揮は…オルガとロウガに任せる。やってくれるな2人とも」

オルガ「必ずやご期待応えて見せます」

ロウガ「我が主の命とあらば」 

エデンでイブの幹部たちを倒す為の作戦が練られていた頃eastでは…


木村「櫻井…頼んだぞ」

櫻井「木村副長任せてください」櫻井を乗せたポッドがイブに向けて出航しようとしていた。

そこへ…

??「待って待って待って俺もそれに乗る」

木村「お前ら待ってやれ」

??「はぁはぁはぁ…ありがとうございます。副長」

木村「遅刻だぞ。アレン」

アレン「いやぁ~すいません。寝坊しちゃって(汗)」

櫻井「副長…そちらの方は」

木村「お前と共に地上に降りる。アレンだ」

アレン「櫻井さん宜しく。」

櫻井「こちらこそ宜しくお願いします」


木村「じゃあな。2人とも頼んだぞ。特にアレン。向こうで寝坊なんかしたら殺されるから気を付けろよ」

アレン「わかってますって。もう副長は心配性なんだから」


櫻井「副長…ではお元気で」

アレン「ふっくちょ~俺らの戦果期待しといて下さいね~」


木村「あぁ…期待しないで待っててやるよ。」木村のその言葉と同時にポッドはeastから出航した。


櫻井たちが地上に向けて出航し始めたのと時を同じくしてLCAには…東山が訪れていた。

学院長「東山議長よくぞ参られました。」

東山「ああ…学院長今年はどーだ?」

学院長「議長…今年は粒揃いですよ。特につい先日我が校に入った…諸星…山本…佐藤の3名は大変優秀です」

学院長「諸星は実技…山本は勉学…総合的に見ると佐藤が今年の新人の主席候補です」

東山「なるほど」東山がそう言い終えた直後ドーンという大きな音が聴こえた


学院長「ちょうど実技の講習の真っ最中の用ですね?見ていかれますか?」

東山「あぁそうさせてもらうよ」


         LCA…実技講習

佐藤「山本…そんなものか?」

山本「舐めんなよ」そう言うと山本は佐藤に斬りかかった。

ギィーーーン

佐藤「諸星から聞いてた通り動きが単調だな?」そう言うと佐藤は山本の機体の剣を軽くいなし…上手く力を反らすと機体の足元を蹴り山本の機体のバランスを崩した。

山本「なっ!!?」

ドーーン大きい音ともに山本は機体もろとも地面に機体の尻をつける。

佐藤「勝負ありだな?」そう言うと佐藤は山本の機体の頭部に銃を突きつける。実技講習で使われる機体には…頭部にパイロットが乗る部分が設置されている。その為頭部を破壊されないように戦うのが基本なのである。

山本「ちっくしょー。参った参った降参だよ」

教官「そこまで…勝者佐藤」

その頃…植草は議会でエデンへの今後の対応について話し合っていた。この議会にはイブに属する国の主要7カ国の国の大統領と首相と植草が議論し今後の方針を決めていく。


イブ領…主要7カ国


イギリス
ブルガリア
フランス
ベルギー
スペイン
イタリア
ロシア


イブ領主要7カ国は地球でいう所のヨーロッパ地方にあり…ヨーロッパ50カ国+5カ国で構成されている。植草はイブ理事会常任議長を務めている。


マクロン「議長…エデンの侵攻についてどうお考えですか?」フランス大統領…マクロンは植草にそう尋ねる。

植草「マクロン君私は即急に対応すべきだと考えている」

メイ「議長…何か策はあるのですか?」


植草「あるにはある。だがそれを実行するには皆の同意が必要だ。」


レイモンド「まさか議長?あれをするつもりですか?」

植草「気付いたかね?レイモンド君」そう言うと植草は立ち上がり…ある一本の映像をモニターに映し出した。


     少し前…宇宙惑星…イリス


市民「何だあいつらは?」


??「殺せ。」


エデン兵「はっ了解しました」

ダダダっドドド

市民「うわぁ~やめてくれ」

女「こっちよ逃げるのよ」必死でエデン兵から逃げ回る母子の前にあの男が現れる。

?「みっーーつけた」

女「ひっお許し下さい」

?「ほほう?許しを乞うか?女ぁ何ができる」

女「なっなっなななんでもします」

?「舐めろ」

女「はっ?」

?「舐めろつってんだ!!?」そう言うと男は女の前に靴を出す。

女「ででできません」

?「何でもつったよなぁ?嘘はいけねぇなぁ?。」そう言うと男は無抵抗の女性を小さな少年の前で殴り始めた。

少年「ママぁ…やめてよねぇママが死んじゃう」

?「るせぇガキが。おいガキを殺せ」

エデン兵「はっ了解しました」

女「いやぁ~やめて。それだけは」

?「黙れぇ~」男はそう怒鳴ると女性を絞め殺してしまった。同時に少年もエデン兵に殺される。

ブチっ映像はそこで途切れていた。

        主要7カ国議会場

植草「わかっただろう…これがエデンだ!!」植草はそう怒鳴る。


植草「すまない。取り乱してしまった。私の元にこれが送られてきたのはつい先日の事だ」


メイ「送り主は?」

植草「eastの首相東山だ。そしてメッセージにはこう記されていた。間もなく私の部下がそちらに来る。と」

マクロン「それはつまりeastと手を結ぶ。と言う事ですか?」

植草「私はそのつもりだ。皆の意見を聞きたい」

メイ「異論なしよ」

レイモンド「私もだ」

マクロン「こちらも異論はない」

リッケル「議長…この話し怪しくありませんか?」

植草「どういう事かね?リッケル君」

リッケル「その映像自体が罠で。我々をハメる為では?」

植草「そう言うと思ったよ。リッケル君」

リッケル「?」

植草「入りたまえ」植草がそう言うと議場に一人の男が現れた


??「お初にお目にかかります。east所属略式番号11256櫻井です」

リッケル「議長彼は?」

植草「eastとイブを結ぶ者だ。」

櫻井「皆さま…私はeastより皆様と和平を結ぶ為にやって参りました使者でございます。」そう言うと…櫻井は語り始める。

櫻井「我々の祖先はエデンから逃れるように…宇宙空間を彷徨っていました。長い年月の末人工惑星を作り出す事に成功した祖先は一つの楽園を築きました。それが人工惑星eastです」

櫻井「長い年月の中で惑星の数は増え誰にも脅かされない生活をして来ました。しかし…エデンの侵攻を逃れ…やっと辿り着いた地すらもエデンに奪われてしまった。」

櫻井「悔しかった。戦いかった。しかし抗う力がなかった」


櫻井「戦う術を知らずに育った我々には力がありません。どーか…どーかお願いします。我々をお助け下さい。」そう言うと櫻井は頭を下げた。


??「頭をあげたまえ。Mr.櫻井」

櫻井「貴方は?」

??「私はプーチン。ロシアの大統領をしているものだ」

プーチン「リッケル…コレを見てもまだ罠だと思うかね?」

リッケル「チッわかったよ。よろしくな小僧」

櫻井「じゃあ?」

ミシェル「あぁMr.櫻井交渉成立だ。我々は君たちと手を組む」ミシェルのその一言で全会一致となり議会は幕を閉じた。

その後…イブ本部へと帰還した…植草はある人物を呼び出していた。


??「お呼びですか?局長」

植草「うむ呼び立ててすまない。君に指令を与える」

植草「これから…タイムマシンに乗り…惑星エルステッド及び…イリスがエデンに奪還されるのを阻止してくるんだ」

??「了解しました」

植草「フェス…君も彼に同行したまえ」

ハレルヤ「了解しました」

こうしてハレルヤともう一人の男は過去に出向き…惑星エルステッドとイリスが襲われる前の時代に行く事なった。


惑星イリスと惑星エルステッドはほぼ同時に襲撃されており…2つを同時に救うには…二手に分かれるより他に方法はなかった。そこでまず…ハレルヤはエルステッドが襲われる数日前に戻り…2つの人工惑星の中間であるeastに降り立った。


ハレルヤ「わかってると思うけど…往復分の燃料しかない。これで決められなかったら次はないと思えよ」

??「わかってるよ。ハレルヤ。」そう言うと男はコインを投げた。

キーーンクルクルクルッシュ

??「表か?ハレルヤ俺はイリスに向かう。そっちは任せたぜ」

ハレルヤ「OK了解」ハレルヤは少しめんどくさそうにいった。こうしてハレルヤは惑星エルステッドへもう一人の男はイリスに向かった。ハレルヤはその道中…惑星east宛にあるメッセージビデオを送った。



その頃…エデン月面基地では惑星エルステッド及び…惑星イリスの掃討作戦の準備が進められていた。


??「お前らわかってると思うがこの作戦に失敗は許されない」

??「女…子供であろうと容赦はするな!!わかったな?」

エデン兵「「YES…リーダー」」


その頃…襲われるとは知らない。惑星エルステッドの住民たちは年に一度の生誕祭に向けて準備を進めていた。

母「アルス…生誕祭に向けてあれを買ってきてちょうだい」


アルス「あれって何だよ?母さん?」

母「あんたぁ…?そんな事もわからないの?生誕祭で使うものと言ったらあれよ」

アルス「ん?ああ♪あれね?わかった行ってくるよ」そう言うとアルスはその場を後にした。

母「全くもう?」ちょうどその頃…ハレルヤが乗ってる小型宇宙船が…エルステッドへ不時着した。

♪♪♪♪♪♪

アルス「ん?誰か来たのか?」


ラビ「ようこそ惑星エルステッドへ。この惑星はeast随一の街。ショッピング…映画…何でも揃ってる。首都惑星eastまで一日の距離とリッチも最高。みんなぁ楽しんで行ってね。」

ハレルヤが不時着するとこの街のマスコットキャラクターであるラビが出迎えてくれた。ハレルヤはそのままエルステッド市内へ歩いて行く。その様子をアルスは不思議そうに見ていた。


アルス「あ!!いっけね。買い物買い物」


その頃…エルステッドの警備隊は緊迫した空気に包まれていた。


櫻井「隊長。それは本当の話ですか?」

諸星「あぁ間違いないようだ」


部下「…本当に本当なんですか?」

諸星「信じたくないかもしれないが…本当だ」警備室は重々しい空気に包まれ静寂が包んだ。

数分後…警備室にeastが誇る。特殊部隊…通称SEROが入ってきた。

??「これより…警備の全指揮権は我々…SEROが預からせてもらう」

??「警備隊の諸君は我々の指示に従い行動してほしい」

警備隊全員「「了解しました」」


その頃…エデン先鋒軍は惑星イリスへ到着していた惑星イリスはeastの商業都市で様々な惑星から人が来る。

      イリス宇宙ステーション

職員「ちょっと何なんですか?貴方たちは?通行手形がない人はお通しできません」

エデン兵「手形ぁ?知らねぇなぁそんなもんどけよ」そう言うとエデン兵は職員の男性を撃とうとした。


その時だった…ステーション内が真っ暗になったかと思うと一瞬だけ光…爆裂音が響いた。

停電が終わり…電気が復旧すると…先程までいたエデン兵は全員その場で倒れていた。

??「はあ…」男は盛大な溜息をつくとこう言い放つ


??「だから通行手形がねえと通れねぇつったじゃん」そこに立っていた男は先程まで職員だった男の顔とは全くの別人だった。


少し前のこと…惑星イリスにたどり着いたもう一人の男は…イリスの支部長である…柳田という男と会っていた。


柳田「君が例の男かね?議長より話は聞いている。」

??「あんたが柳田さんかい?」

柳田「あぁ。それよりも本当なのかね?この惑星がエデンに狙われているというのは?」

??「あんたも疑り深いねぇ?」そう言うと男は…小型ドローンの映像を見せた。

??「見ろよ。こいつぁエデンの船だ。現在奴らの月面基地とここイリスの丁度中間を航行している」

??「このままだとあと数時間でここに到着予定さ」

柳田「まさか?馬鹿な?観光に来ているだけじゃ無いのか?彼らとて以前この惑星に来たがその時は何もなかった」

??「どうしようもねえ程能天気なんだな?あんた」そう言うと男は今度はとある動画を見せた。

        エデン宇宙船内部


部下「司令…現在の所船に異常はありません。あと12時間でイリスに到着予定です。」

??「うむ。」その時だったエデンの宇宙船のモニターに何者かから通信が入る。


錦「リプス…順調そうか?」

リプス「これは総統閣下…何も問題はありません。」

錦「そうか?くれぐれも奴らには気付かれるなよ?」

リプス「総統閣下…このリプスめにお任せ下さい。」

錦「何か策はあるのか?」

リプス「いえ策など必要ございません。…惑星イリスの支部長をしている柳田という男は無能でして…我らが正面から近付いて行っても攻撃だとは思いますまい」

リプス「この作戦の為に数カ月前より…奴と接触し親交を深めて参りました。だからこそわかります。柳田はこのリプスが敵だとはつゆ程も思っておりません」

リプス「必ずや…惑星イリスを無傷のままに手に入れてご覧にいれます」

錦「リプス…任せたぞ」

リプス「はっお任せ下さい。この命総統閣下の為に捧げまする」

錦「うむ」そう言うと通信は終わりモニターは切り替わった。


      惑星イリス…支部長室

??「みたろ?柳田さん。これが奴らの狙いさ。あんた騙されてたんだよ」

柳田「信じたくないが…真実のようだ。所で佐久間どの一つ疑問なのだが…この映像をどうやって撮影したのだ?」

佐久間「ん?こいつかい?なーにちょっと俺の指を飛ばしただけさ」そう言うと佐久間は指の一部を手から切り離し…宙に浮かせた。そしてその宙に浮いた指が変形しカメラの姿となった。


柳田「なるほど。それが噂に聞くナノマシンか?」

佐久間「おっ!!知ってたのかい?なら話しは早えや」そう言うと佐久間は後ろに向かって話しかける。

佐久間「そこに隠れてる野郎ども話しは聞いてたろ?今すぐ武器をしまって出てきな」

??「なんだよ?気付いてたのかよ?敵わねぇなぁ」

佐久間「当たり前だろ?俺を誰だと思ってんだよ」

    そして現在イリス宇宙ステーション

?「佐久間さん…エデン兵の拘束終わりました」

佐久間「ご苦労…ば…えっーと何だっけ?」

?「バーニッシュですよ。もういい加減覚えて下さい」

佐久間「はは(笑)わりぃわりぃバナナ」

バーニッシュ「誰がバナナですか!!?バーニッシュですって」

佐久間「名前ぐらいでそんな怒んなよ?」

バーニッシュ「ぐらいって何ですか?」

佐久間「わかったわかったって。それより…時期に第2波が来る備えろよ」

その頃…惑星エルステッドでは警備隊が市民を誘導していた。

櫻井「皆さん…こちらです」

諸星「櫻井…こっちは頼んだぞ」

櫻井「お任せ下さい隊長」


エデン兵「くそっ聞いてた話と違うぞ。何でこいつらが来てるんだ?」

??「おらおらッエデン兵さんよそんなもんかよ?」

エデン兵士隊長「退け撤退だぁ」

ハレルヤ「逃さないよ。」ハレルヤはそう言うと不敵に笑った。

システム音「システム起動…対象をロックしました」

エデン兵「くそッ何だあれは?」

エデン兵士隊長「撃てぇー」

ダタダッドドド…キンッキンッキん

システム音「フェス?どうしますか?」

ハレルヤ「そうだね?とにかく死なないように気絶させちゃおっか?武器の使用を許可するよ」

システム音「かしこまりました。ハイヴ起動…対象を制圧します」その直後…突如として出現した謎のロボの手から高出力のエネルギー波が放たれた

エデン兵「うわぁあーーー」

エデン兵「がはぁ…」

      ドッォゴォーーン

??「おいおいハレルヤさんよ街をあんまり破壊しないでくれよ」

ハレルヤ「すまない気を付けるよ」

ハレルヤ「威力調節をしろ街を破壊しない程度に奴らを制圧するんだ」

システム音「かしこまりました。」

その頃…エデンの宇宙船ではリプスが異変に気付き始めていた。

部下「司令…先鋒隊からの連絡が途絶えました」

リプス「何だと?どういう事だ?」

部下「わかりません」

部下「司令…妙な動画が送られてきました」

佐久間「はいはーい見えてるかい?間抜けなエデン軍さんよ」

佐久間「この惑星の支部長から有り難ーい話があるから耳かっぽじってよく聞けよ」


柳田「リプスくん…私は未だに信じられない。君たちが我々の星を襲おうとしてただなんて…」

柳田「だが…先程我が星に来た。エデン兵を見て。ようやく目が冷めたよ」

柳田「リプス君…いやリプス…我々は君たちと戦う。断固として平服はしない。ではさらばだ。」

ブチッ柳田のその言葉で映像が切れる。

リプス「己ぇ柳田めぇ雑魚だと思って見くびっておったわ」

リプス「全速前進…目標は惑星イリス…。フム隊出撃用意」

部下「了解しました」

部下「エデン第一連隊全乗組員につぐ。本艦はまもなく戦闘準備に入る。フム並びにエディション隊は出撃準備を開始して下さい」

部下「繰り返します。エデン第一連隊全乗組員につぐ。本艦はまもなく戦闘準備に入る。フム並びにエディション隊は出撃準備を開始して下さい」

??「仕事か?」

?「予定とはちょっと違うな?」

??「そうだな?だがんな事気にすんな。俺らは目の前の敵を叩きのめすだけよ」そう言うと男は機体に乗り込む。


??「フム隊所属…ザック・ディアス出るぞ」

?「同じく…フム隊所属…リルク・オーフェン出る」

そう言うと2人の男は猛スピードで船を出撃していった。


佐久間「さてと…奴らそろそろあれを見た頃かな?」

佐久間「バーナード君準備はできてるかい」

バーニッシュ「だからバーニッシュですって。」


バーニッシュ「こちらSERO特殊連隊…バーニッシュ・クラウン…出撃準備に入ります」

隊長「バーニッシュくれぐれも無茶はするなよ」


バーニッシュ「任せてください。隊長。」そう言うとバーニッシュは猛スピードで惑星イリスから出撃していった

佐久間「さてと俺もそろそろ行くかな?」そう言うと佐久間は自身の爪の一部を手から切り離した。


佐久間「デザインはぁ…?これにするか?」佐久間がそう言った瞬間…佐久間の指から切り離された爪がみるみる大きくなり一つの機体へと姿を変えた。



佐久間「イブ隊所属…認識番号11365佐久間出る」



     宇宙空間イリス防衛ライン

バーニッシュ「シエル・ユウ準備はできてるか?」


ユウ「できてるわよ」

シエル「準備OKよ」

バーニッシュ「そうかなら行くぞ」

シエル・ユウ「了解」


佐久間「バナー君俺は先に敵情視察してくるぜ」


バーニッシュ「だから…バーニッシュですって。はぁ言ってるこっちが疲れてきた」


時を同じくしてフム隊のリルクとザックは5000機に及ぶエデン軍の機体と移動していた

リルク「隊長…目の前から敵が接近して来ました」


フム「ザック…リルク陣形をとれ」


リルク・ザック「了解」


佐久間「おっ!!あいつらか?」そう言うと佐久間は機体から高出力の雷のエネルギー波を複数同時に放出した。

フム「退避しろー」

ドンドンドンッドン

エデン兵「うあわ…」

エデン兵「くっ何だこれは機体が動かない」

佐久間「俺の電気に触れたら最後だぜ」そう言うと佐久間は動かなくなった機体に爪の一部を飛ばし…空気に変換して機体のコックピットに爪を侵入させると内部から電流を流しパイロットを気絶させていった

エテン兵「うわぁぁーーー」

フム「どうした?どうした?応答しろ」

フム「クソっお前ら奴の攻撃には触れるな


リルク「隊長…俺に行かせてください」

リルク「ようは奴の雷攻撃に触れなきゃ良いんだろ?」そう言うとリルクは猛スピードで佐久間に近付くとサーベルを出して斬りつけた。

佐久間「そう来たかい?でも残念」

佐久間「てめぇの攻撃なんざ避けるまでもねぇよ」

リルク「なっ!!サーベルがすり抜けただと」リルクは確かに佐久間の機体を斬りつけたがサーベルは機体をすり抜けた。

佐久間「あいにくコイツも俺の身体の一部なのさ。」呆気に取られているリルクに佐久間は機体の手からリルクの機体に電流を流し込んだ。


リルク「くそっ動かない」ガチャッガチャッ

リルク「くっそぉ〜」ドンっリルクは悔しさのあまり機体を叩く


佐久間「まっよく頑張ったほうだぜ」佐久間はそう言うとリルクを電流で気絶させた。


ザック「サーベルが効かねぇならライフルはどうだい?」そう言うとザックは佐久間目掛けてライフルを放つ。



佐久間「お!!イイねぇ?そういうの嫌いじゃないよ」そう言うと佐久間は機体の周りに雷のバリアを発生させながら猛烈な速度で近付いて行った。


フム「距離を取れ。奴に近付くな」

ザック「てめぇら実弾は使うな。」


エデン兵「くっ化け物め」

ドンっドンドンッ

佐久間「エデン兵さん。いっくぜぇ〜」そう言うと佐久間は機体の後ろ側についてる複数の射出口から雷のエネルギー波を放出する。

ドンドンっドンドン

エデン兵「うあわぁ〜」

ザック「大丈夫か?くそ」そう言うとザックは佐久間目掛けてライフルを放つ。


佐久間「あんた中々すばしっこいねえ〜?」そう言うと佐久間は機体から複数の球体を出すとザック目掛けて放った。


ザック「何だこれは?」複数の球体はあらゆる角度から絶えず移動しながらザックを攻撃してきた。ザックは鮮やかな動きで躱しながら…球体をライフルで撃つ。

ザック「よしっ」見事…ライフルは命中しザックは球体は壊したかと思ったが球体はものの数秒で元通りになり再びザックを攻撃してくる



フム「奴を取り囲め」

エデン兵たち「了解」

フム『撃てぇー』佐久間は3000機のエデン兵に囲まれあらゆる方向から攻撃をされる


佐久間「イイねぇ」そう言うと佐久間は雷のバリアをさらに大きくし…自分の周囲500mのエデン兵全てを電流で気絶させた。



ザック「くそっくそ」

ガチャッガチャっ

ザックは佐久間の球体の攻撃をとうとう避けきれず当たってしまいコントロールを失いやがて気絶した。


5000機いたうちの150機程は隊長フムの命令で佐久間をスルーしイリスを目指した。



シエル「バーニッシュさん来たみたいですよ」

ユウ「もっと多いかと思ったけど案外少ないですね?拍子抜けしちゃいました」

バーニッシュ「油断するな手筈通りに行くぞ」


シエル・ユウ「了解」

エデン兵「くそっこんな所にも敵が」

エデン兵2「さっきの奴に比べたらマシだ」

エデン兵3「行くぞぉー」エデン兵たちはSERO特殊連隊総勢50機と戦闘になった。


シエル「行くわよ…」そう言うとシエルは猛烈な速度で近付きエデン兵に斬りかかって行った

ユウ「皆ぁあたしたちはシエルの掩護よ」そう言うとシエルの後ろ側から20機程の機体がライフルを放ち始める。

ドンッドンッドン

エデン兵「うわぁあ…」

エデン兵2「強い…」

ギンッギンつギンギィーーン

シエル「やるわね?エデン兵さん。でも私の相手をするなんて100年早いわ」そう言うとシエルは次々とエデン兵の機体の頭部を斬り落として行った。

??「女ぁ舐めるなあ〜」

ギィーーーンギンッギンギン

シエル「ちょっとは骨のありそうな相手ね」

エデン兵「ギアンさん気を付けて下さい」


ギアン「俺を誰だと思ってる。お前らは向こうの奴らをやれ」そう言うとギアンはシエルにライフルを放つ


シエル「へぇ私と一騎打ちしようッての?」そう言うとシエルはギアンの攻撃を躱すと機体の後ろ側の射出口から超高出力のエネルギー波を放出する

ギアン「当たるか?そんなもの」ギアンはシエルの攻撃を躱すと間合いを詰めてサーベルで攻撃する

ギアンの指示により…バーニッシュの方へ行ったエデン兵たちはイリス防衛ラインの中間地点でユウたちと交戦していた


ユウ「甘く見られたものね?そう簡単に通すと思った」そう言うとユウの機体から複数の球体が出てくる。


エデン兵「何だあれは?」

ユウ「行きなさい」ユウがそう言うと…複数の球体は絶えず動きながらビームでエデン兵を攻撃し始めた


ドンドンドンッ


エデン兵「うわあぁ」

エデン兵「がはァ」

ニック「てめえ等ユウさんに続くぜ」ニックの一言で連隊の士気は上がり…エデン兵はみるみる撃破されていった

ギンっギンっギーーン

前線ではギアンとシエルの一騎打ちが続いていた

ギアン「女ぁ中々やるな」


シエル「あんたもね」そう言うとシエルの機体の後ろ側の射出口からエネルギー波が放出される


ギアン「無駄無駄ぁ」そう言うとギアンはシエルの攻撃を躱し間合いを詰めてサーベルで攻撃した。

シエル「なっ!!」ギアンの攻撃はシエルをとらえてシエルの機体が真っ二つになったかと思ったが


シエル「なーんてね(笑)」ギアンが斬ったのはシエルの機体が創り出した幻だった。


シエル「がら空きよ」シエルはそう言うと油断しているギアンの機体の頭部を切断した。


ギアン「ちっっくしよっーこのギアン様が女なんかに」ドンッギアンの叫びは機体の中で虚しく響いた。コックピットと機体が切り離された事でギアンは動けなくなったのである。

防衛ラインの要を守るバーニッシュは指示を出す

バーニッシュ「そろそろだな?よしお前ら…確保に向かうぞ」そう言うとバーニッシュが率いる連隊が動かなくなった機体のコックピットに乗ってるエデン兵を専用の檻にいれて拘束し始めた。


エデン兵「貴様あ俺に触れるなぁ」

??「こら大人しくしろ」そう言うと特殊連隊の隊員はエデン兵を電気銃で気絶させる。



??「バーニッシュさんこっちはあら方終わりました」


バーニッシュ「よし。リックスそれが終わったら前線に向かうぞ」

リックス「了解」ちょうどその時シエルが前線からこっちに向かって近付いてきた。



バーニッシュ「やぁ?シエルもう片付けたのかい?」

シエル「あったりまえじゃない?私を誰だと思ってるのよ」


その頃…エデン軍司令…リプスは苛立ちを覚えていた。

部下「司令…フム隊との通信が途絶えました」


リプス「何だと?フムは何をやっているのだ」

部下「わかりません」その時だったエデン軍の宇宙船に通信が入る。


エデン兵「司令…フム隊5000機ほぼ全滅繰り返します。フム隊5000機ほぼ全滅です」

リプス「バカを申せ…5000機に及ぶ機体が全滅したというのか?」


エデン兵「はい…。」

リプス「何奴じゃ?」


エデン兵「たった1機の機体に我々はなす術もありませんでした。我々の攻撃の全てが効かず…サーベルもライフルも通用しませんでした」

エデン兵「現在…我が軍は120機程が残り撤退を始めています」


エデン兵「や…奴が来た。うわああがはぁ」ブチ通信はそこで途絶えた。

リプス「おいっおいっ応答せよ」

部下「司令いかがなされますか?」


リプス「徹底じゃ。今すぐ全速力で引き返すのじゃ」


部下「了解しました。全隊員につぐ。本艦は間もなくこの界域を離脱し急ぎ基地に戻る。エディション隊は本艦の護衛をしながら撤退されたし」


部下「繰り返します。全隊員につぐ。本艦は間もなくこの界域を離脱し急ぎ基地に戻る。エディション隊は本艦の護衛をしながら撤退されたし」


エディション隊

??「何だよ?撤退かよ?」

?「聖…そう言うなよ」

聖「だってよぉハル言いたくもなるぜ。ちっくしょお~初陣だと思ってせっかく楽しみにしてたのにぃ〜」

ハル「お前の気持ちはわからんでもないが諦めろ。それにフム隊が全滅したらしい。俺らの敵う相手じゃねえ」

ハル「お前もザックさんとリルクさんの強さは知ってるだろう?その2人がいて敵わないんじゃ俺たちには無理さ」

聖「ちぇ…しょうがねぇなぁ」


その様子を見た佐久間はバーニッシュに伝える


佐久間「バナー君どうやら敵は撤退をはじめたようだぜ」


バーニッシュ「だから…バーニッシュですって。作戦どおりですね?あとはこちらで引受けます。佐久間さんありがとうございました。」

佐久間「なーに良いってことよ」 そう言うと佐久間は機体の形を戦闘機の形に変形させた。変形した機体は超加速をするとものの数秒で惑星イリスに到着した。これは佐久間の能力により機体の表面を全て宇宙空間に干渉できる素材にする事によりその機体を超加速して突進する事で無理やり空間の穴を開けてワープしているのである。


その頃…惑星エルステッドでは異変が起き始めていた。

??「何だあの穴は」



ハレルヤ「馬鹿な!!あの穴は?そんな筈は…?ハイヴ解析を始めろ」

ハイヴ「解析中…解析中…解析中」

♪♪♪♪ピピ

ハイヴ「解析完了次元干渉の揺らぎを検知しました間もなく…タイムマシンが到着します」


ハイヴのその言葉の数秒後一隻の船が惑星エルステッド上空に出現した。

??「お初にお目にかかります。ハレルヤ・フェスティス。偉大なるタイムマシンの産みの親よ」


ハレルヤ「誰だいあんた?」

??「私はエデンの科学者黒金…そしてこれはあなたの設計図を元に私が改良を加え産み出したタイムマシン。ノアでございます」

ハレルヤ「信じがたいが?本当のようだね?」

黒金「では…アディオス…ハレルヤ博士またいずれどこかで会おう」

黒金がそういった瞬間…エルステッドは眩い光に包まれた。次の瞬間。ハレルヤと佐久間はイブ科学本部にある。ハレルヤの研究室にいた。


佐久間「こりゃ一体どういうことだい?ハレルヤ」佐久間がそう言うとハレルヤは研究室の机を叩く。

ドンッ


ハレルヤ「やられた。あの野郎」


佐久間「何が何だか?」そこにeastの隊員櫻井が通りかかる。その姿を見て佐久間は慌てて櫻井を追いかける


佐久間「なぁ櫻井さん。」

櫻井「これは佐久間中将あの時はどーもありがとうございます」

佐久間「なぁ櫻井さん。そんな事よりあんたがここにいるって事は惑星エルステッドは?」

櫻井「佐久間中将。その事はもう掘り返さないで頂きたい。我々もエルステッドがエデンの手に堕ちた事は悔やんでいるのです」


櫻井「確かにあなたのお陰で惑星イリスは救われて…エデンの攻撃で死にかけた私を救ったのもあなたです」

櫻井「しかし…だからといって聞いて良い事と悪い事があるでしょう?不愉快です。私は失礼します。」そう言うと櫻井はその場を後にした。


佐久間「すまねぇ櫻井さん」櫻井のその姿を佐久間はただ眺めることしかできなかった。


佐久間「すまねえ」

その後…ハレルヤは常軌を逸したかのように研究室に籠もり始めた。


植草「ルーク…フェスはまだ研究室なのか?」


ルーク「はい。よっぽど黒金という男に負けたのが悔しかったのでしょう?」

植草「しょうがあるまい。ルーク…フェスが研究室から出てきたら私に教えてくれ」


ルーク「了解しました」


         西暦2035年日本

ダニエル「とまぁ…過去に戻ってエデンの企みを阻止しようと思ったけど…防げなかったんだ」そう言うとダニエルはTATSUYAの顔を見て言う。

ダニエル「九条くん少し休憩を挟むかい?」

TATSUYA「いえ…続きをお願いします」TATSUYAはそう言ったがお腹の音が盛大な音を奏でる。

グゥッーグゥーーーグググゥ♪


TATSUYA「……(照)」TATSUYAは少し顔を赤くする。


ダニエル「ふはははは(笑)すまない九条くん?そういえばもうお昼だったね?」

ダニエル「ランチにしよう。ついてきたまえ」ダニエルはそう言うと…TATSUYAを船の中の食堂へと案内した

ダニエル「九条くん?好きな物はあるかい?」


TATSUYA「好きな物?カレーとかですかね?」

ダニエル「カレーかぁ?私も好きだよ。うちのシェフのカレーは絶品だから食べてくと良い」


TATSUYA「はい。」暫くするとダニエルはカレーを持ってTATSUYAの元に来た。

ダニエル「九条くん私は少し仕事が残ってるから先に食べててくれたまえ」そう言うとダニエルはその場を後にした。

TATSUYA「…」TATSUYAはカレーを一口含み考える。

TATSUYA「心の声…結局その後ハレルヤさんはどうなったんだ?。とゆーか何で俺にこんな話をするんだろ?」


丁度そこにセルゲイがやってくる。

セルゲイ「九条くんもお昼ですか?」


TATSUYA「はい」

セルゲイ「Drから話しは聞いたかい?」

TATSUYA「ええ。」

セルゲイ「九条くん話しを聞いてどう思った?」

セルゲイ「素直に答えてくれていいよ」

TATSUYA「エデンが許せないと思いました。ただ話しのスケールが大き過ぎて俺には何がなんだか…?」

セルゲイ「なるほど。素直だね?九条くんはやっぱり僕が思った通りの人だ」

セルゲイ「僕はね…ひと目見ただけでその人がどういう人か?直感的にわかるんだ。君は僕らの世界の希望さ」


セルゲイ「君はあの止まった時の中で唯一動けた異世界の人間だった。その時僕は確信した。君こそが僕らが探してた人だってね」

TATSUYA「はぁ…」

TATSUYA「心の声…希望って俺はただの何の力もないガキだぞ」

セルゲイ「はは(笑)難しく考えなくて良いよ」そう言うとセルゲイは食堂を後にした。


その頃西暦3258年の遺跡ではRyotaたちが13階層まで来ていた。

みゆ「Ryota…何してるの?早く来なさい」

ルナ「遅いよぉ~」

Ryota「はぁ…はぁ…はぁ全くこうなったのは誰のせいだと思ってんだ?」


少し前の事遺跡を探索していたRyotaたちは…12階層にある部屋にたどり着いていた。

Ryota「この部屋なんだろ?」

ルナ「ナビ…どう何かある?」

ナビ「うーーん…得には?」そう言うとナビは一歩下がった

ゴトッ

ナビ「ん?」次の瞬間部屋全体が光り始めた。

♪♪♪♪♪♪

ラビ「ようこそ…ここは12階層ラビの部屋だよ。これから…ラビが出題するクイズに答えてくれたらこの先に進めるよ」

みゆ・Ryota「クイズ?」

ルナ「なに何?ルナ…クイズ得意だよ」

ナビ「嘘つけ。めちゃくちゃ苦手だろーが」

ルナ「そんなことないもん」


ラビ「さて問題だよ次のこの文章の空白になってる部分は何の動物かな?」


馬裏猿表馬表龍表龍裏=「」

鳥裏龍表鼠表猪表馬裏羊表=「富」

兎表牛裏馬表=「犬」

虎表鼠表馬裏=「」

ラビ「ラビからのサービス問題だよ。」


ラビ「4人全員が正解したら…ココを通れる。一人でも間違えたらルーレットで選ばれた一人に重さ20kgの重りをつけるよ」

ラビ「ちなみに…4人全員が正解するまでココを通れないからね(笑)」ラビはそう言うとニッコリ笑った。


Ryota「なるほどね?簡単じゃん?」

ルナ「えっ!!嘘…もうわかったの?」

Ryota「楽勝だよ答えは」

ラビ「ピピーー答えを仲間に教えちゃダメだよ。答えは皆で一斉に言うんだ」

ラビ「ルールを破ったから強制的に重りを一つ増やすね?」ラビがそう言うと…まずはRyotaの右腕に重りが出現した

Ryota「なっマジかよ?そりゃないぜ」

みゆ「自業自得ね?」

Ryota「うう~そんなぁ〜(泣)」

ナビ「Ryotaさんどんまいっす」

ラビ「制限時間は残り6秒…5…4…3…2…1」

ラビ「それでは答えをどーぞ」

Ryota・ナビ「虎と猫」

ルナ「亀と兎」

みゆ「犬と猫」

ラビ「惜しい…2人は正解…残り2人はハズレだったね?」

ラビ「それじゃルーレットを回すね?」

ラビ「ルーレットSTART」

♪♪♪♪♪

ラビ「ルーレットのめはRyotaに止まったね」

ラビ「それじゃ今度は左腕に重りを増やすね」ラビがそう言うとRyotaの左腕にもう一つ重りが出現した。


みゆ「ごめーんRyota(笑)」

Ryota「てめぇ今わざと間違えたろ?」

みゆ「なんの事かなぁ(笑)?」

ルナ「Ryotaくんごめんね」

Ryota「別に良いよ。次の問題はよろしく頼むぜ」

ルナ「うん。ルナ。クイズには本当に自信あるから任せて」

ラビ「ではでは続いて第2問だよ」ラビがそう言うと壁に謎の文字が出現した


(馬A7 +猫A)猪B24(羊C32+猫A )馬B19
(牛B14+猫A)鼠A1(馬B19+猫C)鳥D46
 鼠A1 兎A4 虎A3 蛇D42 猿A9
(兎B16+猫A)蛇D42 鼠D37猪D48 
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
馬A7 鶏B22 (蛇D42+猫A)
(虎D39+猫C)猪B24鼠A1(馬B19+猫C)
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
  鼠A1鶏A10 でした。

これはなんのレース?

ラビ「この文章を素直に読んで見たら答えは案外簡単かもね(笑)」


Ryota「何だこりゃ?意味わかんねぇ。猫AとかCって何だよ?」

みゆ「多分何かの暗号文ね?」

ナビ「なんのレースなんだろうか?」

Ryota「レースつったら競馬とかF1とかか?」

みゆ「100mとかの可能性もあるわよ」

Ryota「まずはこの文章を解かねぇとわかんねぇな」


ラビ「皆悩んでるようだね(笑)?じゃあラビから特別にヒントをあげるね」

ラビ「文章をよく見てご覧。答えはもうそこに書いてあるよ(笑)」

Ryota「文章を?」

ルナ「あ!!そっかルナわかった」

ナビ「本当かよ?姉さん?」

ルナ「本当だもん」

ラビ「ちなみに…この暗号化された文章を正しく解けた場合はRyotaが今つけてる重りをはずしてあげるよ(笑)」

ラビ「解けなかったら例え全員正解してもRyotaの重りはそのままつけたままで次の階層に進んでもらうからね」

Ryota「ぜってぇ〜解いてやる」

みゆ「あれぇ〜(笑)もしかしてRyotaまだ解けないの?」

Ryota「はぁ?そういうお前はどうなんだよ?」

みゆ「あたし?あたしはもちろんもう解けてるわよ」

Ryota「何かむかつく…(不)」


ラビ「制限時間は残り6秒…5…4…3…2…1」

ラビ「終了(笑)それでは答えをどーぞ」 
 
ルナ・みゆ・ナビ「干支を決めるレース」

Ryota「競馬」


ラビ「惜しい3人は正解でも一人は不正解」


ラビ「今回は不正解したのは一人だからルーレットを回す必要もないね(笑)」そう言うとRyotaのお腹に今度は50kgの重りが出現した


Ryota「意味わかんねぇ?何で俺だけ間違えたらルーレットなしなんだよ」

ラビ「合計90kgの重りをつけた君にチャーンスタイーム。正解にはたどり着けなかったけど暗号文は解けたかな?」
  
Ryota「ちっくしょーこうなりゃヤケだ」

Ryota「心の声…思い出せ…確かラビは答えは書いてる。と言ってた筈だ。答えが干支を決めるレースなら?」

Ryota「心の声はっそうか!!?」

Ryota「答えは…干支の順番を決めるレースだ」

ラビ「うーーん当たらずとも遠からず。三角だね(笑)」

ラビ「特別サービスで…重りの重さを半分にしてあげるね(笑)」ラビがそう言うとRyotaの重りの重さが半分になった。

ラビ「ちなみに正しい答えはこうだよ(笑)」



暗号文の答え

 ど。。。。。 う 。。。。。ぶ 。。。。つ
(馬A7 +猫A)猪B24(羊C32+猫A )馬B19
 が。。。。。い。。。。っ 。。。。せ
(牛B14+猫A)鼠A1(馬B19+猫C)鳥D46
 い 。。に 。。は。。し。。。。り
 鼠A1 兎A4 虎A3 蛇D42 猿A9
だ。。。。。。。し。。さ 。。ん
(兎B16+猫A)蛇D42 鼠D37猪D48 
 ち。。。。ゃ 。。。。く。。に
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
と。。。ら。。。。。じ
 馬A7 鶏B22 (蛇D42+猫A)
  ゅ。。。。。。う。い。。。。っ
(虎D39+猫C)猪B24鼠A1(馬B19+猫C)

 ち。。。。。。ゃ。。。く。。。に
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
 い。。ぬ
鼠A鶏A10 でした。

これはなんのレース?



動物が一斉に走り出し、3着にトラ、11着にイヌでした。これはなんのレース?    

答え…干支を決めるレース



ラビ「解読方法はいろはにほへと…とABCDがヒントだよ後でチャレンジしてみてね(笑)」


ラビ「ではでは第3問…いっくねぇー(笑)」

ラビ「まずはこの式を見て(笑)」そう言うと壁に一つの式があらわれた。


牛鼠蛇馬羊
×)   4
ーーーーーー 



ラビ「この5つの動物を4でかけたら答えは何になる?」

ラビ「ラビからの出血大サービス問題だよ(笑)」


みゆ「また動物問題?」

ナビ「ちょー簡単だぜこんなの俺もうわかっちゃったもんね」

ルナ「ナビ…見栄の張り過ぎだよ」

ナビ「張ってねぇし」

ルナ「はいはい。ねぇ皆多分…さっきからずっと干支問題だから今度もそういう問題だよ」

みゆ「私もそう思うわ」

Ryota「今度のは俺もわかっちゃったかな?」そう言うとRyotaはニヤリと笑った。


ラビ「皆自信満々だね(笑)」

ラビ「制限時間は残り6秒…5…4…3…2…1」

ラビ「ではでは皆さん答えをどーぞ」

ナビ・みゆ「86712」

ルナ・Ryota「羊蛇馬鼠牛」

ラビ「お!!2つに割れたね?でも残念2人正解2人は三角だね(笑)」

ラビ「じゃルーレットを回すね(笑)」

ラビ「ルーレットのめはまたRyotaに止まったね(笑)」

ラビ「今回は特別に重りを10kgにしてあげるね(笑)」

Ryota「また俺かよ(泣)」

みゆ「日頃の行いが悪いからそうなるのよ」

ナビ「今度は行けたと思ったんすけどね?」

ルナ「気を取り直して次に切り替えよう」


ラビ「それじゃ第4問いっくねぇ~(笑)」


犬()34犬東4315=()

52龍東32兎西33=(女)

()東34猪西4334兎東=()

ラビ「この文章の空白の部分は何になるかな?」


Ryota「なーるほどね?これはなんとなくピンと来たね」

みゆ「またぁ?そんな事言って外しちゃうんじゃない?」

Ryota「今度は自身あり」

ルナ「これ最初の問題と少し似てるよね?」

ナビ「確かに言われてみれば」

みゆ「52龍東32兎西33=(女)になるって事はん〜とあ!!そっかわかった」

ラビ「わかった人もいるみたいだね(笑)」

ラビ「制限時間は残り6秒…5…4…3…2…1」

ラビ「終了〜それまでだよ。じゃあ皆答えをどーぞ」

Ryota・みゆ=家と毒と西と蛇

ルナ・ナビ=東と蛇と家と毒

ラビ「うーん惜しいねぇ~2人正解2人は三角かな?」

ラビ「そいじゃルーレットを回すね?」

ラビ「お!!初めてRyota以外に止まったね(驚)」

ラビ「うーん女の子だから重りは1kgにおまけしちゃおうかな?」ラビがそう言った瞬間…ルナの右腕に重りが出現した

ルナ「重ッ」

ナビ「1kgならまだ軽いほうだよ姉さん」

Ryota「それな?俺なんか今55kgの重りつけてんだよ」

ルナ「重いよぉ~ルナこんなのつけたら疲れる」

ラビ「しょうがない教えてあげようかな?そこについてる重りは仲間に渡す事が可能なんだよ。ただし重りを誰かに譲渡する場合は仲間の同意が必要なんだよ」

ルナ「本当?」

ラビ「うん本当だよ(笑)ただし譲渡された相手はつけてた人の10倍の重さになるからその辺もよく考えてね」

ルナ「ねぇナビこの重りどうにかしてよ」

ナビ「姉さん…それは無理だよ。姉さんの運の無さを恨むんだね?」

ルナ「うーケチ(怒)ねぇRyotaくんルナめちゃくちゃ重くて死にそうなの。だからねぇお願い」

Ryota「そ~言われてもなぁ俺もうこんなつけてるし」そう言うとRyotaは重りを見せる

みゆ「ちょっとRyotaあんた男でしょ?女のコが困ってるのに何カッコ悪いこと言ってんのよ」

Ryota「いや…だって」

みゆ「だってもクソもない。男ならビシっと重りの一つや2つ受け取りなさい」そう言うとみゆはRyotaに説教を始める

Ryota「はぁ…もうわかったよわかったから」Ryotaはそう言うとルナの方を見る

Ryota「ルナ。その重り俺が受け取るよ」

ルナ「い…良いよRyotaくん」

Ryota「いいから貸せよ」そう言うとRyotaはルナの重りを手から外し自分に装着する

システム音「重りの譲渡を確認しました」不意にそんな音がなったかと思うとRyotaがルナから受け取った重りの重さが10倍になった


ラビ「わからなかった人の為に次の問題に行く前にさっきの問題をおさらいするね?」


ラビ「さっきの問題は複数の暗号を組み合わせた問題だったんだよ(笑)」


ラビ「一つ目のヒントは干支と方角。2つ目のヒントは兎西=アルファベットAって事」

ラビ「そして3つ目のヒントは数字にも意味があるって事」

ラビ「鼠から数えて4番目の兎と方角の西がアルファベットのAなんだ(笑)」


ラビ「あとはもうわかるよね?犬西でH犬東でU」

ラビ「これで漢字の暗号は解けたね?」

ラビ「残るは…数字だけどこれにも意味がある」

ラビ「3ノ4がO4丿3がS1丿5がEなんだ」

ラビ「だから答えはHOUSE=家なのさ(笑)」

犬西34犬東4315=(家)


ラビ「ではでは続いて第5問…牛猿猫兎=(時)とした時次の中でこれと同じ意味になるものはどれ?」ラビがそう言うと4つの文字が壁にあらわれた。


A 七冬東六

B 虎猪丑虎犬

C 夏一四夏北

D 全て


Ryota「選択問題か?」

ナビ「牛猿猫兎=(時)っていうのも驚いたけどこの中にそれと同じ意味があるんだな?」

ルナ「ルナわかっちゃったかも」

ナビ「マジかよ?姉さん」
  
みゆ「どれか一つは正解なのよね?」

Ryota「どれにすっかなぁ~」

ラビ「皆悩んでるようだね(笑)ちなみにこの問題を間違えた時の重りの重さは今までの10倍だからね(笑)」


Ryota「10倍!!?」

ナビ「って事は200kgか?」

ルナ「え~ルナそんな重いの無理」 

みゆ「あはは(笑)200kgは私もさすがに無理かな?」

Ryota「あてるしかねぇ」そう言うとRyotaは決意に満ちた表情になる。

ラビ「制限時間は残り6秒…5…4…3…2…1」

ラビ「終了~(笑)それでは皆さん答えをどーぞ」

ルナ「A」

ナビ「B」

みゆ「C」

Ryota「D」

ラビ「見事に答えが割れたね(笑)?でも残念1人は正解3人は不正解だよ」

ラビ「そいじゃルーレットを回すね(笑)」

ラビ「ルーレットのめはまたまたRyotaに止まったね(笑)」

ラビ「今回は10倍の重さの重りだから200kgだね(笑)」ラビがそう言うとRyotaの右足に200kgの重りが出現した

Ryota「重っ」

ナビ「Ryotaさん頑張って下さい」

みゆ「情けないわねぇ~それでも男なの?シャキッとしなさい」

Ryota「あのなぁ…お前これどんだけ重いか?わかってねぇだろ?」Ryotaのその一言でRyotaとみゆは喧嘩になり始める。


ルナ「ちょちょちょっと2人ともストッープ」

ナビ「Ryotaさん落ち着いて下さい」

ルナ「みゆちゃんも落ち着いて」

Ryota「はぁ…はあ…はあ」

みゆ「男のくせにそれぐらいで息あがっちゃってなっさけない」

Ryota「てめぇ覚えてろよ。後でぜってぇ後悔させてやる」

みゆ「やれるもんならやってみなさいよ」

Ryota・みゆ「フンッ」

ラビ「一段落したところでそいじゃ第6問にいくねぇ(笑)」ラビがそう言うと壁に謎の文字が出現した

龍東鼠西(犬南+猫東)牛西鶏西犬北
馬東巳北未南辰南辰南寅北(牛西+猫東)
猿西鼠東龍西鶏西犬南猪北牛北(牛西+猫東)
変わったよ、どんな天気になった?

ラビ「文章を正しく解読してよく読めば答えは見えてくるはずだよ(笑)」
  
ナビ「また暗号文か?」

みゆ「今までの奴と似てるけど何かが違うわね?」

Ryota「…心の声ぜってぇ解いてやる」

ルナ「またこれ〜ルナ頭痛くなってきちゃった」

ナビ「天気に関する問題とすると」

ルナ「う〜あ!!そっかわかっちゃった」

ラビ「皆良い表情になってきたね(笑)」

ラビ「制限時間は残り6秒…5…4…3…2…1」
 
ラビ「終了〜それでは答えをどーぞ」

ルナ・Ryota・ナビ「にわか雨」

みゆ「晴れ」

ラビ「惜しい…3人は正解一人は間違いだったね(笑)」

ラビ「そいじゃルーレットを回すね?」

ラビ「今回はナビに止まったね」ラビがそう言うとナビの右手に20kgの重りが出現した
 
ナビ「重っけっこー重いっすねぇ?」

Ryota「てめぇ今わざと間違えたろ?」

みゆ「はぁ?言いがかりはよしてくれない?」みゆのその一言でまた言い争いになる2人

ルナ「ちょっともう2人とも喧嘩はよしてよ」

ナビ「Ryotaさん落ち着きましょう」喧嘩する2人の間にラビが割って入る

ラビ「盛り上がってるとこ悪いけど…次で最終問題だよ」ラビのその一言で2人は我に帰る

ラビ「次の問題は正解しても不正解でも無条件でここを通れるよ。ただし…不正解した人にはキツーいペナルティがあるから気をつけてね」

Ryota「本当だろうな?それ?」

ラビ「うん本当だよ(笑)」

ラビ「第7問…仲間は大切な存在かい?」

ラビ「大切だと思うならAをその他の答えならBを押してね(笑)」ラビがそう言うと緑と赤のボタンが出現した

A…大切

B…その他



Ryota「はぁ?んなもん答えは一つに決まってんだろーが」

ルナ「あはは(笑)最終問題って聞いてどんな問題かと思ってたら拍子抜け(笑)相談するまでもないね?」

みゆ「そうね」

ナビ「お!!姉さん初めて意見あったな」

ラビ「答えは決まったようだね?ちなみに例え正解してもその重りは外さないからね(笑)」


そして…現在13階層…ラビの部屋を突破したRyotaたちは13階層を歩いていた。

Ryota「はぁ…はぁ…はあ」

みゆ「Ryotaぁ早く来なさいよ皆待ってるわよ」

Ryota「るセぇ…こっちは255kgの重りつけてんだぞ」

ルナ「何かお腹空いてきたね?」

ナビ「確かに…皆ご飯にしようか?」

みゆ「それもそうね」そう言うとみゆは特殊な機械からハウスを出現させた。

みゆ「確か冷蔵庫にあれが入ってたはずだから2人とも上がって」

ルナ・ナビ「おじゃまします」

みゆ「Ryotaぁ先にご飯作って待ってるわね?」そう言うとみゆはハウスのドアを閉めた。

その頃ウォルトは30階層でドラゴン型の警備ガーディアンと戦闘を繰り広げていた。

キンッキンッ

ウォルト「こんなナイフをいくら飛ばしても奴の皮膚には通らないか」ウォルトがそう呟くと…ドラゴンがブレスを放出する。

ウォルト「おっと危ねえ」ウォルトはブレスを素早く躱すと物影に隠れる

ウォルト「アスティ奴の弱点をあらいだせ」

アスティ「かしこまりました。対象をスキャンします」

アスティ「解析中…解析中…解析終了まで1分30秒」

ウォルト「1分半ね?それまで何とか頑張ってみますか」そう言うとウォルトは右手に装着した武器から高出力のエネルギー波をドラゴンに向けて放つ

ドラゴン「グァア」ドラゴンは羽根で攻撃を防ぐとそのまま羽を羽ばたかせ竜巻を発生させる 

ウォルト「やばいねぇ」ウォルトはそう言うとポケットからある物を取り出した。その特殊な小さな機械はスノボのような機械へと変わり宙に浮くウォルトはそれに乗りその場を退避した

ドラゴンはウォルトをとらえ追ってくる


ウォルト「中々素早いねぇ」ウォルトは右手の武器でドラゴンを攻撃しながらひたすらドラゴンの攻撃を避け続ける

ピピ♪♪♪

アスティ「解析完了…右目の宝玉を壊せば機能が停止します」

ウォルト「なるほどねぇそこが弱点か?」そう言うとウォルトは方向転換しドラゴンに向けて進みだす

ウォルト「そろそろねんねしな」そう言うとウォルトはドラゴンに向けて高出力のエネルギー波を放出する 

ドラゴン「グァぁ…」ドラゴンはウォルトの攻撃を防ぐと再びブレスを放出しようとする。ドラゴンの動きが静止したその一瞬のすきをつきウォルトはそのままドラゴンの目に向けて突進した。ぶつかる直前ドラゴンの背中にウォルトは飛び乗るとそのまま陸地に着地した。


ドラゴン「グガアアア」

アスティ「ガーディアンの機能停止を確認。ガーディアンの機能停止を確認」

ウォルト「ふぅ…しんど」そう言うとウォルトはその場に倒れ込む。


倒れ込んだウォルトがふと天井を見つめると青空が投影された天井に一つの破損箇所がある事に気付く

ウォルト「ん?」

ウォルト「アスティ天井を解析しろ」


アスティ「かしこまりました。解析中…解析中」

ヒピ♪♪♪♪

アスティ「解析完了。この階層と29階層の間に部屋があります。」

ウォルト「部屋?」

ウォルト「アスティその部屋に入る方法はあるか?」

アスティ「特殊な装置を起動すれば入れる仕組みのようです」

ウォルト「なるほどね?」そう言うとウォルトは立ち上がり階層内をESに乗り探索し始めた。

※ESウォルトがよく使う宙に浮く特殊な形状のスノボ。

ウォルト「アスティ…装置の場所を探し出せ」

アスティ「かしこまりました。階層内をスキャンします」

アスティ「解析中…解析中…解析終了まで6分20秒」

ウォルトが階層内を探索していると…一つの石碑を発見した。


石碑にはこう刻まれていた。

ימי קדם ... היו שלושה כוחות בעולמנו. האחד הוא אדם שהפך לשליט על הארץ המקורית בכוח ... השני הוא האיש ששלט ביקום ... והאחרון הוא האיש ששלט בארץ החדשה. השלושה נלחמו בסופו של דבר והעולם נכנס לעידן כאוטי. יום אחד מופיע בחור צעיר מול האיש ששלט ביקום. הצעיר הגיע למקום הזה מעולם אחר. השם נקרא Ryota.


ウォルトが石碑を眺めていると…石碑の下に一つのペンダントを発見する。

ウォルト「ん?写真か?」ペンダントには写真とメモが挟まれていた。

メモにはこう記されていた。

6月20日…ルナ…みゆ…ナビ…俺は明日死ぬしれねぇ。だから3人にメッセージを残す。いつもありがとう。お前らの事はぜってぇ忘れねぇ。例え俺が死んでもな。

ウォルト「この写真の少女どこかで見た事あるな?」

ウォルト「どこだ?」ウォルトは考え事をしながら…石碑をなぞる。
 
ウォルト「ん?」石碑をなぞっていると違和感がある事にウォルトは気付く

ウォルト「このペンダントつい最近ものじゃないか?」ウォルトがそう呟くとアスティの解析が終わる。

アスティ「解析終了…装置はここから数km行った先の隠し部屋にあります」

ウォルト「アスティこの石碑を解析してくれ」

アスティ「かしこまりました。解析中…解析中」

ヒビ♪♪♪♪

アスティ「解析完了……解析データを映します」そう言うとアスティはウォルトの右目に石碑の詳細なデータを映し出した。

ウォルト「心の声…この物質?この石碑…世界には存在しない金属でできてるって事か?」

ウォルト「心の声…どうやらこの石碑は西暦2650年頃…大戦末期の時代に創られた石碑のようだ」


石碑…詳細

年代 西暦2650年頃
物質 該当データなし
作成者…不明
仕掛け…特殊な宝石をはめ込む事で起動する
宝石 アエンデ石の宝石×ペンダント
石碑の下‥階段を検知
時代 世界大戦末期


ウォルト「なるほどねそういう事か?」そう言うとウォルトは先程拾ったペンダントを石碑にはめ込む。


すると石碑の文字が光だしこういう文字が浮かび上がる。「秘密の部屋の宝石を求めるなら鍵が必要になる。探しものは東。東の龍の祠に行かれよ。そこに答えはある」

          
ウォルト「東か?」そう言うとウォルトはESに乗ると祠を探し始めた。

ウォルト「アスティ…祠を探せるか?」

アスティ「かしこまりました。検索中…検索中」

ピピ♪♪♪♪

アスティ「位置情報を特定できません」

ウォルト「厄介だな?」


数時間後…ESに乗り…30階層をひたすら探していたウォルトの目の前に祠が出現した。ウォルトが祠に入ると…祠の入口が消えた。

ウォルト「!!?」

ウォルト「アスティ解析しろ?」

アスティ「解析中…解析中…」

ピピ♪♪♪♪

アスティ「解析完了…別空間に転移したようです」

ウォルト「なるほどね?面白くなって来たぜ」


ちょうどその頃Ryotaたちは15階層にたどり着いていた。Ryotaは数時間…重りをつけたまま歩いていた事で何とか普通に歩けるまでになっていた。

数時間前…255kgの重りに苦しむRyotaは寝そべり天井を見上げていた。



Ryota「はぁ…はぁ…はぁくそ」苦しむRyotaの脳裏に一つの出来事が走馬灯のように蘇る


数十年前…

Ryota「じいちゃん見てよ俺魚釣れたんだぜ」幼少のRyotaは夏休みに行ったキャンプの思い出を祖父に語る

祖父「ほっほっほ(笑)そうか?そうか?」祖父は優しくRyotaに微笑みかける

不意に立ち上がると祖父は言う

祖父「Ryotaよこれだけは覚えておくのじゃ…人生で苦境に立たされた時心を無にして呼吸に集中して自然の力を感じるのじゃ」


そして

Ryota「心を無にして呼吸に集中」Ryotaは目を閉じると呼吸に集中する…感じられるのは鳥の声と魚たちの呼吸。そして微かに感じる機械音。13階層は湖が階層の真ん中にあり…そこには様々な生物が存在するエリアだ

Ryota「自然の力」Ryotaはそう言うとこの階層にある様々な生物から感じられるエネルギーと階層にただよう得体の知れない力を感知した。そしてふぅっーと息を吐くと呼吸を整える。


次の瞬間…身体が軽くなりRyotaは立ち上がれたのである

Ryota「じいちゃん…俺何かわかった気がしたよ」Ryotaはそう言うとその場を後にしてルナやみゆが待つハウスへと向かって行った


    そして‥現在15階層‥炎の庭園

ナビ「ん?何だこれ?」

ナビ「あちちっあっちぃ」

ルナ「ちょっとナビ何やってんのよ?」

ナビ「わりいわりぃ(汗)」

みゆ「皆ちょっと来て」みゆの言葉を聞いて走り出す3人


Ryota「みゆどうしたんだよ?」

みゆ「あれ何かしら?」みゆが指差した先を見ると炎の湖の中央にたたづむ石碑のようなモノがそびえ立っていた。

Ryota「怪しさプンプンだな?」

ルナ「何か書いてあるけど遠くてよく見えないね?」

ナビ「何とかあそこまで行くしかないか?」

ルナ「行くたってどうやって?」

ナビ「多分‥何か仕掛けがあるんだよ」

Ryota「そうだな?とりあえず付近を探索してみよう」

みゆ「OK。じゃあ私とルナちゃんはあっちを探して見るからRyotaとナビくんは向こうをお願いね」

Ryota「うぃーっす」

ナビ「了解っす」

ナビ「Ryotaさん前から気になってたんすけどみゆさんとはどういう関係なんすか?」

Ryota「どういうって?単なる腐れ縁だよ」

Ryota「小さい頃からずっと一緒で大人になった今でもなんとなく一緒にいる。」

ナビ「なるほどっすねぇ?俺は‥てっきり2人は付き合ってるのかと思ってましたよ」

Ryota「バッ(汗)んな訳ねぇだろ?」

ナビ「その満更でもない感じイイっすねぇ(笑)」

Ryota「るせぇ。からかうんじゃねぇーよ」その時だったドゴォーんと言う音が階層中に響いた。

ナビ「なんの音でしょーか?」

Ryota「わからねぇ‥とりあえず音の出処を探ってみるか」そう言うとRyotaは耳につけてるピアスをカチッと押した。すると次の瞬間‥先程まで何もなかったRyotaの顔にメガネが出現した。

??「お呼びでしょーか?」

Ryota「ギシギシ‥今の音の出処を探れ」

ギシギシ「かしこまりました」

ギシギシ「解析中‥解析中」

ピピ♪♪♪♪

ギシギシ「噴火の音です」

Ryota「噴火?どういう事だ?」

ギシギシ「現在地より南西50Km先にマグマ地帯が存在します」

Ryota「なるほどそういう事か?」

ナビ「マグマが?どーりで‥暑い訳ッスねぇ?」

Ryota「だな?」

ナビ「ん?Ryotaさんあれ?何ッスかねぇ?」ナビが指差した先には羊のような石像がたたずんでいた。

Ryota「さぁ?何だろ?一応調べておくか?」

Ryota「ギシギシ解析しろ」

ギシギシ「かしこまりました。」

ギシギシ「解析中‥解析中」

ピピ♪♪♪♪

ギシギシ「何かの装置の仕掛けのようです」

Ryota「装置?何の装置だ?」

ギシギシ「不明‥商標登録がございません」

Ryota「なるほどねぇ?」

ナビ「どーします?」

Ryota「何の装置かわかんねぇ以上‥下手に触んのは得策じゃねぇ。とりあえずココは後回しで別を探そう」

ナビ「そーっすねぇ」

時を同じくして‥みゆとルナも謎の馬の石像を見付けていた

ルナ「みゆちゃんこれ何だと思う?」

みゆ「んー?何かの装置である事は間違いないみたいだけど‥何かしら?」

ルナ「ん?このボタン何だろ?」ルナはそう言うと石像についてる謎のボタンを押した。

ポチッ次の瞬間‥石像の口から炎が噴射され‥その炎は形を変えて1つの文字を創り出した。

みゆ「猿?どういうことかしら?」

ルナ「猿の石像を探せって事じゃないの?」

みゆ「そんな単純なものなのかしら?」

みゆ「ん?この文字‥一部分だけ欠けてるわね?」

ルナ「本当だ?何なんだろ?意味あるのかな?」

みゆ「南西に行けって事じゃない?」

ルナ「南西?何で?」

みゆ「ほら申の刻って方角にすると西南西じゃない?それが欠けてるから南西かなぁ?と思って」

ルナ「そっか!!なるほど。みゆちゃんあったま良い」

みゆ「それ程でもあるけど(照)」

??「でもよ‥それだと裏鬼門に行くって事にならねぇか?」

みゆ「ちょっと‥ばんばん何なのよいきなり」

ばんばん「いんやちょいと気になってな」そう言うとみゆのペンダントが突然光だし中から機械仕掛けの鳥が出現した。

ばんばん「ふわぁ~充電完了。やっぱ外はイイねぇ。中にいるとケツとコードが繋がってて飛ぶ事もできやしねぇからな」

みゆ「で?南西に行く事の何が問題なの?」

ばんばん「鬼門って知ってるかい?遠い昔から鬼門は鬼が出入りする方角とされてきたのさ。その反対の方角を裏鬼門って言ってなどっちも不吉な方角なのさ」

ルナ「鬼が(汗)何か怖いね?」

みゆ「そうは言っても次の階層に行く手掛かりはそれしかないのよ」

ばんばん「だからよぉそうじゃなくて」

ルナ「あ!!そっかわかったみゆちゃんきっとさっきのヒントはその方角を避けて通れって意味だよ」

ばんばん「ご明当‥察しがいいね嬢ちゃん。」

みゆ「はぁ?どういう事?」

ばんばん「だからよぉ‥そのヒントは罠の方角を示してるのさ。」

みゆ「でも‥それだと結局何処に行けば良いかわからないじゃない?」

ばんばん「何言ってんだよ方角ならその石像みりゃわかんだろ?」

みゆ「石像?馬の石像に何が?」

みゆ「あ!!そっかわかったわ」

ルナ「にひ(笑)」

ルナ・みゆ「答えは南」

ばんばん「そう言う事さそうとわかったら南に行くぜ」

みゆ「いきなり出てきて仕切らないでくれる?鳥の癖に。」

ばんばん「癖に?癖にとは何だこの野郎」

みゆ「うるさいわね。鳥は鳥よ」

ばんばん「んだとぉ~」

ルナ「もう2人ともストップストップ喧嘩はそこまで行くよぉ」

その頃‥Ryotaとナビは突如出くわした謎の男たちと交戦していた。

バンッバンッ

ナビ「Ryotaさんあいつら何なんッスかねぇ?」

Ryota「わかんねぇとりあえず倒すしかねぇだろ?」そう言うとRyotaは謎の男たち目掛けて銃を撃つ

バンッバンッ

??「子ねずみめ中々すばしっこいな」そう言うと男はRyotaとナビの銃を紙一重で躱しながら猛烈な速度で近づいて来る

Ryota「人間業じゃねぇな?普通コレを躱すかよ」

Ryota「ナビ一旦二手にわかれよう。俺は‥右お前は左の奴を頼む」

ナビ「了解ッス」そう言うとナビは左方向の敵に突進して行く。

Ryota「頼むぜナビ」Ryotaはそう言うと近づいて来た男の攻撃を紙一重で躱すと‥思いっきりぶん殴った。


ヒューーーーードォーーーン

??「ぐはぁ‥化け物め」

Ryota「スピードは中々のもんだけどあんた‥打たれ弱ぇなぁ?」そう言うとRyota一気に間合いをつめて近寄ると‥男を攻撃する

??「あたるものか?」そう言うと男はRyotaの攻撃を躱し刀で斬りかかろうとする。

Ryota「おっと危ねえ」Ryotaは男の刀の連撃攻撃を紙一重で躱すと‥男を蹴り上げ上空に吹き飛ばすと‥驚異的なジャンプ力で跳躍すると空中で回転して男を地面に蹴り飛ばした。

ドゴァーーーん

Ryota「いっちょあがりっと」


ナビはと言うと‥もう一人の男と激しい銃撃戦を繰り広げていた。

バンッバンッバンッバンッ

ナビ「やるッスねぇ。」そう言うとナビは男の銃を空中で回転しながら躱し男に6発の銃弾をはなち‥左手に装着した装備で天井にはりついた。

バンッバンッバンッバンッバンッバンッ

??「チッ」謎の男は物陰に隠れてナビに向けて銃を撃つ

バンッバンッバンッバンッ

ナビ「中々良い狙いだけどどれも外れ」そう言うとナビは天井を縦横無尽に走りながら攻撃を躱すと…男に向けて銃で攻撃する


??「この子ねずみめ」そう言うと男はナビの攻撃を躱し指輪をカチッと押した。次の瞬間‥バイクが出現した。男はそれに乗ると移動しながらナビを攻撃してきた。


ナビ「乗り物ッスか?ならこっちも」ナビはそう言うと‥ポケットから羽根のような物を取り出すと走りながら前方へ投げる。すると羽根は大きな羽根へと姿を変えて宙に浮いた。

ナビ「逃さないぜ」ナビは羽根に乗ると空中を高速で移動しながら男目掛けて羽根から高出力のエネルギー波を放出する


??「しつこい奴だ」男はそう言うと宙に浮くバイクからシールドをだして方向転換してナビに向かって突進してくる。

ナビ「イイねぇ‥」ナビは羽根の周囲にバリアをはり男の方に突進しながら銃を撃つ

??「バカめシールドにそんなおもちゃが通じるものか?」

ナビ「それはどうかな?」ナビがそう言った瞬間‥男のバイクはシールドごと凍りつき地面に落下していく。

ナビ「チェックメイトだ」ナビがそう言うと‥今度は凍りついたバイクがみるみる溶け始めて爆発した。その衝撃で男は吹き飛ばされたがナビは男の両足を正確に撃ち抜いた。

ドーーーン

男は地面に叩きつけられる瞬間‥衣服を風船の様に膨らませて衝撃を吸収し一命を取り留めた

??「ぐはぁっく」男は立ち上がろうとするがナビに両足を撃たれ立つことができなかった。


ナビ「無理しない方がイイぜ」ナビは羽根から降りると男の頭に銃を突き付ける。

ナビ「てめえにゃ聞きたい事が山ほどあるんだ」

??「誰がキサマなどに」

ちょうどそこにRyotaがもう一人の男をひきずりながらやってくる。

Ryota「終わったみたいだな?」

ナビ「ええRyotaさん怪我はありませんか?」

Ryota「俺は何ともねぇけど‥このおっさんは重症かもな(汗)。」

??「ベルマン!!?‥」

ナビ「他人の心配してる暇ねぇーぜてめぇ等何もんだ?何故?俺たちを狙ってきた?」

??「くっ教えるものか」

ナビ「そうかい?なら言いたくてしょうがねぇ様にするしかねぇなぁ」そう言うと‥ナビはポケットから特殊な機械を取り出すと宙に投げた。すると‥丸い球体が現れた。


??「そんなものでどうすると言うのだ?」

ナビ「今にわかるさ」ナビがそう不敵に笑った瞬間球体の口が開いた。

??「そんなコケ脅し通じる‥ぐぁああえはぁ」男は悲鳴をあげながら‥球体の中へと吸い込まれて行った。


Ryota「むごいことするねぇ」そう言うと‥Ryotaはもう一人の男を球体に投げ込む。

 西暦3258年‥地下都市エルステア‥第一監獄

監獄長「よし次だ」

部下「はっ」

部下2「監獄長‥新たに男が2名こちらに転送されて来ました」

監獄長「またか?全く今日はどうなっとるんだ?」

ナビが先程‥だした球体は不審者や指名手配されてる凶悪犯たちをここ地下都市エルステアの第一監獄に転送する為の機械である。ナビやRyotaは指名手配犯や不審者を捕えて賞金を稼ぐいわゆる賞金稼ぎである。

賞金報酬にはランクがあり‥E~SSまでの指名手配犯なら概ね200万~5億で‥不審者などの場合は‥10万~100万の間である。稀に不審者として‥捕まった場合でも後の捜査で凶悪犯であることが判明した場合は‥賞金額が跳ね上がるケースも存在する。手配犯たちを捕らえた際‥ある特殊な記号が球体を通して表示され‥賞金の受け渡しはその数字をエルステアが運営するサイトに打ち込む事で指定の口座に振り込まれる仕組みとなっている。

??「この男は酷いなお前らこの男たちを医務室へ運べ」

部下3「はっ了解しました。」

ダッダッダダダ

部下4「オルガさん‥医務室が患者で溢れかえっています」

オルガ「ならば‥すぐに囚人病院への転送準備を始めろ」

部下4「了解しました。」

ちなみに誰でもかんでもむやみやたらと球体に転送する事はできず‥いくつかの条件があり。民間人に許されてるのは正当防衛の場合のみである。Ryotaやナビのような‥ライセンスを持つ賞金稼ぎの場合は‥ある程度の権限があり不審と判断した場合ギシギシ等の機械で相手を撮影し読み込み‥エルステアが管轄するエルステア協会が不審者と認めた場合に権限を行使する事ができる。稀にライセンス持ちの盗賊団や海賊団もいるが彼ら自身も懸賞金をかけられている。普通は球体を使うとエルステア協会に場所が探知されてしまうがそれでも‥エルステア協会に彼らの位置情報を探れない理由は特殊な機械を使い‥位置情報がバレないようにしている為である。ライセンスを取得するのに難しい条件はなく筆記と格闘術や剣術等の実技のテストで受かれば取得できる。

ところ変わってここは‥とある時の狭間

部下「ヴァンビ副長転送が無事に終わりました」

ヴァンビ「OK…君らは休んじゃってていいよ。後は俺とゆんちゃんでしとくから」

部下一同「「了解しました」」そう言うと‥部下たちはその場を後にして‥自室に戻り始める

ヴァンビ「さぁーてとゆんちゃんラストスパート行こっか?」

ゆん「勝手に帰らせんなよ」

ヴァンビ「そうは言ってもゆんちゃん‥全員死にそうな顔してたから」

ゆん「もういいからヴァンビ君も手伝ってよ。大変なんだから」

ヴァンビ「OK‥了解ゆんちゃん」

そこに一人の男が現れる


淳之介「2人ともご苦労さま」


ヴァンビ「淳艦長‥お疲れ様っす」

ゆん「艦長聞いてくださいよヴァンビ君ったら一人だけさぼってるんです」

ヴァンビ「さぼってるって人聞き悪いなぁゆんちゃん」

ゆん「本当の事じゃん」

淳之介「わかったわかった(笑)それより2人とも手伝ってくれるかい?JINたちがレクセルの秘宝を手に入れたみたいだ。今からJIN隊と合流する。」

ヴァンビ・ゆん「「了解しました」」

部下「艦長合流予定ポイントは‥〇〇15時メルの街南東です」

淳之介「OK進路そのまま予定通りメルの街へ向かう」

ゆん「エネルギー充電まで‥あと10秒」

ヴァンビ「周囲に敵の姿はありません」

ゆん「5‥4‥3‥2‥1充電完了です」

淳之介「本艦は間もなく‥西暦3258年メルの街へ向かう‥時間移動の準備を始めろ」

ヴァンビ「了解。タイムトラベルまで後20秒」

部下「エフィラ起動‥間もなく時の抜け道が出現します」

淳之介「船員各位衝撃に備えろ。」

ヴァンビ・ゆん「「了解」」

ヴァンビ「間もなくタイムトラベルに入ります3‥2‥1」

ヴァンビ「時の抜け道侵入確認」


ゆん「エフィラエンジン始動‥西暦3258年を見付けました」

淳之介「ENS準備」

ヴァンビ「ENS起動完了‥間もなく時の抜け道を突破します。」

♪♪♪♪♪♪

ゆん「成功です。西暦3258年メルの街南東に到着しました。」

ヴァンビ「時刻は14時45分。予定通りっすね?」

淳之介「あぁ‥ヴァン・ゆん‥JINからの連絡を待て。連絡がきしだい合流する」

ヴァンビ・ゆん「「了解」」


メルの街北西部‥歓楽街

リック「白銀っち交渉は順調すか?」リックはPCメガネに内蔵されてる通信機を使い白銀に話しかける。


白銀「問題ない」

JIN「白銀‥淳たちが到着した」

白銀「了解」

JIN「ななみ‥NOAHの準備は万端か?」

ななみ「万端よJINくん」


NOAHとは‥いわゆる転移装置の総称でJOKER全団員の耳についてるピアスと連動させる事で団員が何処にいてもをあらゆる所にワープさせる事ができる機械である。ただし時を渡る事はできない。

ななみは普段この3258年の世界で暮らしていてメルの街で小さなBARを営んでいる。NOAHはななみが経営するBARの二階部分に設置していてこの時代においてのななみの役割は意外に重要なのである。

ななみの祖母の代からJOKERとは‥密接な関係にあり3200年~3400年までの時代をななみの一族がNOAHの管理を任されている。JOKERはその他の時代にもNOAHを設置しているが時代により管理者は異なる


白銀「さて‥Mr.フーいくらでコイツを買うんだ?」

フー「50億リラでどうじゃ?」

白銀「話しにならないな?あんたも‥馬鹿じゃないならコレの価値がわからない訳じゃないだろう?」

フー「むむむっならば‥500億リラでどうじゃ?」

白銀「5000億リラだ。その金額を出せないならあんたにコレを譲る気はないね」

フー「5000億リラじゃと!!?」

白銀「出せないのか?なら今回の交渉は無かったことになる。じゃあな」そう言うと‥白銀は席を立つ

フー「待て待て誰が買わないと言ったのじゃ?」

白銀「ほう?ならコイツを買うのかい?」

フー「だからそうじゃと言っておるじゃろ?」

白銀「Mr.フー交渉成立だ」白銀がそう言った瞬間フーは立ち上がり両者は固い握手をかわす

そしておもむろに辺りを見渡すとフーはこう言う

フー「レイモンド‥レイモンドいるかね?」

レイモンド「お呼びでしょうか?ダンナさま」

フー「今すぐわしの金庫から5000億リラを持って来るのじゃ」

レイモンド「かしこまりました」そう言うと‥レイモンドは鐘をチリンチリンと鳴らす‥数分後‥複数の男たちが無数のアタッシュケースを持ってきた。

それを見て白銀は呟く

白銀「金は確認した。JIN」

JIN「OK」JINがそう言った瞬間レイモンドの屋敷に複数の男たちが現れる

フー「な?何だね君たちは?」

白銀「Mr.フーご安心下さい彼らは我々の同志です」

ヴァンビ「白銀さんご苦労さまっす」

白銀「ヴァンビくん久しぶりだね?」

ゆん「ちょっとヴァンビくん‥んなとこ突っ立ってないで手伝ってよ」

ヴァンビ「ごめんゆんちゃん今行くよ」そう言うと‥ヴァンビはアタッシュケースの方へ走っていく。

数分後‥アタッシュケースと共に‥ヴァンビとゆんは何処かへと消えていった。

白銀「それでは‥Mr.フーごきげんよう」そう言うと‥白銀もまた何処かへと消えていった。


JOKER第5艦隊船内

ヴァンビ「にしても白銀さん‥レクセルの秘宝5000億リラは安くないッスか?」

白銀「安くないさ(笑)何せMr.フーに渡した物は偽物だからな

ヴァンビ「なるほどっすねぇ」

ゆん「JINさんお仕事ご苦労さまです」そう言うと‥ゆんはドリンクをJINに手渡す

JIN「すまない」

ゆん「いえ(笑)」

ヴァンビ「ちょっとゆんちゃん俺にはドリンクないの?」

ゆん「ヴァンビくんは対して仕事して無いから必要ないじゃん」

ヴァンビ「そりゃ無いよゆんちゃん」

JIN「ゆん艦長は何処だ?」

ゆん「JINさん艦長なら部屋にいると思います。案内しましょーか?」

JIN「いや良い」そう言うと‥JINはその場を後にした。

リック「白銀っち次の標的はやっぱあれすか?」

白銀「多分な。時期に頭からの連絡がくるだろ」

リック「楽しみっすねぇ」



数時間後‥JOKER第5艦隊船内浴場

ヴァンビ「ふぅー疲れた」ヴァンビは船内の大浴場の天井を眺める。ふと耳をすますと‥女子風呂の方から声が聞こえてくる。

ゆん「ふわぁ~やっぱJINさんカッコイイな。背も高いしイケメンだし」

リナ「わかります。めちゃくちゃカッコイイですよね?」

ゆん「リナもJINさんを狙ってるんだ?ならライバルだね(笑)」

リナ「そうですね(笑)負けませんよ」

ゆん「私も負けないよ」



ヴァンビ「心の声‥ゆんちゃん嘘だろ?」

白銀「ヴァンビくんいくら女に飢えてるからって女子風呂を覗こうとするのはどうかな?」

ヴァンビ「わぁ!!(驚)覗きだなんて白銀さん人聞き悪い事言わないでくださいよ(汗)」

白銀「本当の事だろう?」

ヴァンビ「とっとととにかく俺はこれで失礼します(汗)」

ガシャンッ

部下「副長‥どうしたんですか?そんなに慌てて」

ヴァンビ「なっな何でもねぇーよ」


JOKER第5艦隊艦長室

淳之介「JINよく来たな?」

JIN「あぁ‥それより淳今回の仕事どう思う?」

淳之介「頭には何かしらの考えがあるのだろう?」

淳之介「もうそろそろだな?」淳がそう呟いた瞬間‥空席だった船長室の椅子に複数の男たちのホログラムが現れる

??「諸君‥集まってくれてありがとう」

?「なんの様だ?フィクセ」

???「そうだ。我々とて忙しいんだぞ」

フィクセ「すまない」

淳之介「皆‥とりあえずフィクセの話しを聞こう」

JIN「‥‥‥」

フィクセ「ありがとう淳。」そう言うと‥フィクセとある事について話し始めた。

JIN「なるほどな」

???「それは本当なのか?フィクセ?」

フィクセ「間違いない」

?「その話が本当なら‥JOKERはじまって以来の大事件になるぞ」

フィクセ「そこでJIN君に頼みたい事がある」そう言うとフィクセは‥JINの方を向いて話し始める


フィクセ「やってくれるか?」

JIN「問題ない」

淳之介「フィクセ‥JINのサポートは俺に任せてくれ」

フィクセ「よろしく頼む」

?「なら俺たちは敵に気づかれない様に罠でも仕掛けておくか?」

???「我々は敵の目を逸らすためにできるだけ遠くに誘導しよう」

フィクセ「すまない」

?「困った時はお互い様だ」

JIN「気にするな」

???「じゃあなフィクセ私はこれで失礼する」

淳之介「フィクセ僕とJINも失礼させてもらうよ」淳之介がそう言った瞬間‥先程艦長室にいた男たちのホログラムは消えた。


淳之介「JIN艦長室に皆を呼んでもらえるか?」

JIN「あぁ‥」そう言うとJINは船長室を出て行った

数分後‥JINの呼び掛けで主要メンバーが艦長室に揃う


淳之介「皆‥集まってくれてありがとう」

淳之介「次に俺たちが狙うお宝はこの世界に一つしかない幻の盃‥「夜桜」だ」

淳之介「知ってると思うが「夜桜」は3000年前の皇帝の為に造られた盃で幻の名工オーウェル人生最後の作品だ」

淳之介「希少価値があまりにも高く‥七種の神器に数えられる代物で時価総額20兆リラはくだらない」


白銀「となると艦長あの大会に潜り込むのですか?」

淳之介「察しがいいな白銀。JIN説明を頼む」

JIN「OK淳。幻の盃は貴重品だ。それ故に中々盗むチャンスはねぇ。普段は皇帝家の住まう皇居の奥深くに安置されててそこに辿り着くまでに5000を超える罠と兵を相手にしなくちゃならねぇ」

JIN「しかも‥NOAHを使っても皇帝家の中にはワープできねぇ。つまり‥正面から奪うのはまず困難って事だ」


JIN「だがそんな夜桜が‥1年に一度だけ公の場に出される事がある」

JIN「それが皇王天覧武道会だ。全世界で予選リーグを行い1国につき7人の代表者だけが本戦に出場できる。」

JIN「皇王天覧武道会の優勝者に栄誉と勲章が授与されるその一瞬だけ夜桜は公の場に姿をあらわす」

ヴァンビ「つまり‥淳艦長その瞬間を狙うって事っすねぇ?」

淳之介「まぁそう言う事だ」

ゆん「でも‥大会に潜り込むって誰が潜り込むんです?」

淳之介「その件についてはリックとヴァンビに行ってもらおうと思ってる」

ゆん「ヴァンビくんに!!?無理だよ艦長。ヴァンビくんじゃ本戦に残れる訳無いじゃん」

ヴァンビ「ゆんちゃんそりゃ無いよ。俺の事信用してよ」

ゆん「できる訳無いじゃん」

JIN「ゆんその件については俺に考えがある。必ずヴァンビは本戦に残れるさ」

ゆん「JINさんがそう言うなら」

ヴァンビ「ケッ何がJINさんだ(苛)」

ゆん「なーにぃ?ヴァンビくん?何か不満でもあるの?」

ヴァンビ「別にぃ(苛)」


リック「にひひ(笑)何はともあれヴァンビっち頑張りましょう」

ヴァンビ「よろしくなリック」

ヴァンビ「心の声‥たくっ何なんだよ(苛)ゆんちゃんの奴JIN‥JINってそんなにあの男がいいのかよ?」

淳之介「方向性は決まったな。作戦指揮はJINと白銀に任せる。2人の指示に従う様に」


ヴァンビ・ゆん・リック「「「了解しました。」」」

白銀「早速だけど‥ヴァンビくんとリックは俺と一緒に来てくれ。渡したい物がある」


JIN「俺はこれから下調べに行ってくる」

ゆん「JINさん私も一緒に行っていいですか?」

JIN「駄目だ」

ゆん「え~何でですか?一緒に行きましょうよ」

JIN「寄るなくっつくな」

ゆん「嫌です。絶対離しません」そう言いながら2人は艦長室を後にした

ヴァンビ「心の声‥あの野郎‥俺のゆんちゃんをよくも許さねぇ」

リック「あはは(汗)ヴァンビっちから湯気が見えるよ」

白銀「何してる俺たちも行くぞ」

。。。JOKER‥衣装室。。。

リック「白銀っち何です?この衣装?」


白銀「お前らが皇王天覧武道会で身に纏う衣服に決まってるだろ?」

リック「えぇ!!まじっすかこんなの着るんすか?」


白銀「つべこべ言わずに着てみろ」白銀のその言葉で衣装を着用し始める2人


リック「お!!イイっすねぇヴァンビっちめちゃくちゃ似合ってますよ(笑)」


ヴァンビ「それ絶対バカにしてるでしょ?」

リック「してないっすよ(笑)ほらヴァンビっちもんな怖い顔してないでスマイル‥スマイル「にひ」」そう言うと‥リックは満面の笑みを浮かべる

白銀「2人共中々‥似合ってるじゃ無いか?」

白銀「2人が今着てるその服には5km以内の音ならあらゆる音を拾える盗聴器が仕掛けてある」

白銀「2人には‥予選リーグのメンバーと団員の動き及び本戦当日の警備状況を探ってもらいたい」

白銀「関係者しか入れないエリアは幾重にも妨害電波が張り巡らせられてて通信機器の音が聴こえづらいからな」

リック「了解。警備状況を確認できたらJINくんに知らせたら良いんだね?」

白銀「察しがいいなリック。その通りだ」

ヴァンビ「でもよ‥白銀さん警備状況はわかるっすけど何で予選リーグのメンバーの動きを探るんすか?」

リック「ヴァンビっち予選リーグを含めた本戦には稀に俺たちみたいな盗賊団を捕まえようとする輩がいるんすよ」

ヴァンビ「あぁ!!?だからこの衣装顔まで変える機能までついてるんすね?」

白銀「ご明当‥その通りだ。もし賞金稼ぎがいた場合にもJINに知らせろ」

リック・ヴァンビ「「了解」」2人のその言葉を聞いて白銀はその場を後にした。

その頃15階層を彷徨うRyotaとナビは謎の部屋を見付けていた。

ナビ「Ryotaさん‥この部屋何なんすかねぇ?」


Ryota「わからねぇな宝箱がある訳でもねぇし」

ナビ「ある物と言えばこの謎の肖像画ぐらいっすねぇ?誰なんでしょ?これ?」

Ryota「さぁな一応調べておくか?」そう言うと‥Ryotaはピアスをカチッと押すとギシギシを出現させた

ギシギシ「お呼びでしょうか?」

Ryota「あぁ‥コイツを調べてくれ」

ギシギシ「かしこまりました」

ギシギシ「解析中‥解析中」

ピピ♪♪♪♪♪

ギシギシ「西暦2612年のレジスタンスのリーダーの一人ディノス大佐の肖像画に見せかけた‥地下迷宮への入口です」

Ryota「なるほどねぇ。」

ナビ「この肖像画の何処かに仕掛けでもあるんすかね?」ナビがそう言いながらおもむろに肖像画に手を伸ばした瞬間‥ふたたび地響きのような音が階層中を包む


♪♪♪♪♪

ナビ「また噴火ッスか?」


その頃‥ルナとみゆは‥15階層の中のとある洞窟の中にいた。

ルナ「みゆちゃん暑いね?この洞窟」

みゆ「そうね?ばんばん」

ばんばん「お!!何でぃ?姉御」

みゆ「その言い方はやめてよ。それよりあれできないの?」

ばんばん「あれ?あぁ~あれね?」そう言うと‥ばんばんは空中に舞い自身の羽根を簪に変化させその簪を操りみゆとルナの手に乗っけた。

ルナ「何これ?」

ばんばん「よくぞ聞いてくれたぜ。その簪はつけるだけで自動で体温調節してくれる便利アイテムさ」

ルナ「自動で?」

ばんばん「まぁつけりゃわかるよ」

みゆ「ありがとね。ばんばん」みゆはそう言うと‥簪を頭に着ける。それを見て‥ルナも簪を頭に着け始める。

ルナ「!!(驚)急に涼しくなった」

ばんばん「そうだろ?そうだろ?オレっちに感謝しろよ」そう言うと‥ばんばんは空に舞い上がり始める。


みゆ「ばんばん調子に乗ってると頭うつわよ」

ドンッ

ばんばん「痛っ」

みゆ「ほら(呆)言わんこっちゃない」

ルナ「ねぇみゆちゃんこれみて」ルナがそう言って指差した先には一つの石碑がありこう記されていた。



אלה שמערערים על מבחן האש. אני מקווה שהדרך שאתה הולך היא מלאת תקווה

ילד הזמן ... ברכת האל של Ryota תגן עליך

みゆ「ん?Ryotaって書いてない?この石碑」

ルナ「やっぱりみゆちゃんにもそう見える?」

みゆ「どういう事かしら?」

ばんばん「火「炎」の試験とか試練がどうこうって書いてあるぜ」

ルナ「試験!!?」

みゆ「ますますわからないわね?」

みゆ「ばんばんこの石碑はいつ頃のものかわかる?」

ばんばん「んーとぉ‥ちっと待ってくれよ」

ばんばん「西暦2600年代初頭のもんだな?」

みゆ「Ryotaってよくある名前だからたまたまって可能性もあるわね?」

ルナ「絶対そうだよ?」

ばんばん「にしたって神は讃え過ぎじゃねぇか?」

ルナ・みゆ「「確かに」」

ルナ「崇めても何もでないもんね?」

みゆ「間違いない。仮に私の知ってるRyotaだとしたら崇めた所で何も出ないし報われないわ」

ルナ「みゆちゃんこの石碑動きそうだよ」そう言うと‥ルナは‥石碑を動かした。

ゴゴゴゴッ♪♪♪♪鈍い音が洞窟全体を包み真っ暗だった洞窟全体が眩い光に包まれた。とっさにみゆとルナは‥目を瞑った。2人が目を開けるとそこは前方に海の代わりにマグマのある海岸だった。


ルナ「何ココ?」

みゆ「ばんばんここの様子を上から見てきてちょうだい」

ばんばん「あいよ」ばんばんはそう言うと‥上空に飛び上がり辺りを見渡した。その様子をみゆとルナはPCメガネ越しに確認する。

ばんばん「姉御‥こりゃぁ逃げ場ねぇぜ」

みゆ「その様ね‥?」2人がそう言うのには理由がありこの島は四方をマグマで囲まれた無人島だったのである

ルナ「どうしよう?」

みゆ「何とかしてココから脱出する方法を考えるしかないわね?」

みゆ「ばんばん‥島を一周してちょうだい」

ばんばん「あいよ」

ルナ「あ!!ねぇばんばんもう一回さっきのとこ行ってみて」

ばんばん「さっきのとこ?」

ルナ「うん。」

ばんばん「よくわからねぇが戻ってみるぜ」

ルナ「やっぱり‥みゆちゃんこれ家だよ」

みゆ「何で‥こんなとこにあるのかしら?」

ルナ「何か手掛かりがあるかも」

みゆ「そうね?一度行ってみましょう」

。。。。。炎の無人島‥謎の家。。。。。

ガチャン

みゆ「思ってたより真新しいわね?」

ルナ「そうだね?」2人は家の中をくまなく調べた。飲みかけのコーヒー‥食べ掛けのパン。古びた写真。謎の言葉で書かれた雑誌

ばんばん「まるで‥さっきまで誰かがいたみてぇだな?」

みゆ「そうね?」

ルナ「これどこの文字なんだろう?」ふとルナが食器棚にもたれて雑誌をみようとした瞬間‥ルナの身体は食器棚をすり抜け尻もちをついた。

ドンっ

ルナ「いったぁーい」

みゆ「!!?」

ばんばん「おい‥大丈夫か?」

ルナ「いててっ‥うん‥何ココ?」

みゆ「立てる?怪我はない?」そう言うと‥みゆは手を差し伸べた。


ルナ「うん‥ありがと。大丈夫」ルナはみゆの手を掴み立ち上がる

みゆ「この食器棚ホログラムだったのね?」

食器棚の裏には寝室があり真新しいベッドが置かれていた

ばんばん「見てみろよ日記みたいな物があるぜ」

ルナ「本当だ?あ!!私にも読める」

みゆ「どれどれ?」日記にはこう記されていた

○月✕日(△曜日)

師匠がこの世界から去って
数十年‥世界は一時の平和
に包まれました。だが‥奴等
は生きていた。いつの日か
師匠がまたこの世界に訪れ
ここに来ると確信し私は‥こ
の日記を書き記す

世界に平和が訪れて15年が
過ぎた日再び世界は爆炎に
包まれた。奴等は我々の同胞
を皆殺しにしとうとう生存者
は私一人だけとなった。

ルナ「何か?只事じゃない感じだね?」

みゆ「そうね?続きは次のページのようね?」ゴクッと唾を飲みみゆはページをめくる

みゆ「だめ‥ページが所々焼けきれてるわ。しかも‥ちんぷんかんぷんだわ」

ルナ「みゆちゃんこれ?縦に読むんだよ」

みゆ「縦?あ本当だ」

■ は だ ■ つ ■ ら ■ て
こ 私 け じ の の す ■ る
さ ■ 名 R ■ 子 息 ■ 。
■ 師 前 ■ か が 子 所 ■
た ■ は o 私 世 の よ 恵
き の 師 t ■ 界 居 ■ ■
■ 子 匠 ■ あ を 所 待 よ
う 供 と い な 照 ■ っ り

※■は焼けきれて読めない部分。

ルナ「名前は師匠と同じRyota!!?」

みゆ「また‥Ryota?どういう事なの?」

ルナ「わかんない」

ばんばん「姉御‥このベッドの下にも空間があるぜ」

みゆ「本当なの?それ?」そう言うと‥みゆは日記を置きばんばんの方へ歩き出す。

ばんばん「あぁ間違いねぇぜ」

ルナ「でも‥ばんばんどうやって下に行くの?」

ばんばん「ベッドの脇にある置物動かしてみな。そいつがスイッチさ」

ルナ「わかった」そう言うと‥ルナは置物に触れガチャっと右にずらしてみた

次の瞬間‥ゴゴゴゴとベッドが動きその下に地下へと続く階段が出現した。階段の下はどこまでも暗く先が見えなかった


みゆ「何か怖いわね」

ルナ「行ってみるしかないよ」

みゆ「そうね?ばんばんライトお願い」

ばんばん「あいよ」ばんばんがそう言うと‥ばんばんの目が光り階段を照らした。

コッコッコッ虚しくルナとみゆの足音が響く。階段を降り始めて30分が過ぎた頃ようやく下の階にたどり着いた。

ルナ「暗いね?何なんだろう?ココ?」

階段の下は‥鉄で囲まれた壁と地面にどこまでも続く空間と所々に複数の鉄の柱があり建物を支えていた。

みゆ「ばんばん‥この部屋の広さはどのくらいなの?」

ばんばん「んーわかんねぇな計測できねぇように特殊な電波で妨害されちまってるからさ」

みゆ「OKわかったわ」

ルナ「みゆちゃんやっぱ引き返そうよ」

みゆ「何言ってんのよ。ここまで来て帰れる訳ないじゃない」

ルナ「でもさぁ」

みゆ「どっちみちココから脱出する方法を見付けないと私たちはお終いなのよ」

ルナ「そうだけどさぁ」

ばんばん「ルナの姉御‥心配な気持ちはわからねぇでもねぇが行ってみるしかねぇぜ」

ばんばん「いざとなったらオレっちに任せな」

みゆ「いざとなったらって‥あんたに任せるのが一番不安よ」

ばんばん「そりゃねぇーぜ姉御ぉ」

みゆ「本当の事でしょ?ルナ心配しないで。いざとなったらとっておきの秘密兵器があるから。だから‥ね。行こ」そう言うと‥みゆはルナの手を握る。

ルナ「うんわかった。」



??「フフっ(笑)誰か来たみたいだね?」

?「そうだね(笑)ダンナ様に報告だ」謎の2人組はそう呟くと姿を消した。

その頃‥15階層の地下迷宮を彷徨うナビとRyotaは行き詰まっていた。

ナビ「Ryotaさん完全に出口塞がれちゃいましたね?」

Ryota「だな?」

ナビ「この部屋何なんすかねぇ?」

Ryota「墓地みたいだな?」

ナビ「墓地ッスか?」

Ryota「とにかくココを出る手かがりを探してみよう」

ナビとRyotaは部屋の中をくまなく調べ始めた壁には「שנים עשר קברים מלכים」と記されておりココが重要な部屋であった事が伺える。

部屋の中には12の部屋と12の大きな棺桶があり‥その周りに連なるように色鮮やかな花が添えられていた。墓地の外に繋がる‥出入口はナビとRyotaがこの部屋に来たときに使った出入口のみ。

少し前の事‥地下迷宮への入口を見付けたRyotaとナビは迷宮内を探索していた‥。

ナビ「こんなとこでも花とか育つんすね?」ふとナビは一面に黒い薔薇のある部屋を見付けてこう呟く

Ryota「ナビその黒薔薇に触れるなよ」

ナビ「なんでっすか?」

Ryota「その黒薔薇は通称‥死の薔薇って言われててなその姿に魅了され‥触れたら最後相手の最も見たくない幻覚をみせられて生気を絞り尽くす」

Ryota「つまり‥触れたら最後お陀仏って事さ」

ナビ「なるほどっすねぇ。勉強になります。Ryotaさん」その後暫く歩いたRyotaとナビは一つの部屋にたどり着いた

部屋の中は数え切れない書物で満たされていて中には様々な機械の試作品らしきものと‥12の鍵が壁にかけられていた。壁は歪な石で創られ‥一つ一つに文字と何かの絵が刻まれていた。

Ryota「鍵?」Ryotaは鍵を手に取りそう呟く

ナビ「Ryotaさんこれ見て下さい‥何かの地図ッスよ」

Ryota「みたいだな?」

ナビ「あ!!Ryotaさんこれって俺らが最初に見つけた石碑のとこじゃないっすか?」


Ryota「てことは‥この地図はこの階層の地図かもしれねぇな?」

ナビ「かもじゃなくて絶対そうっすよ」ナビはそう言い地図 を手に取る。ふいに机の下においてた緑に光る石が地図を照らす。

Ryota「ん?ナビその地図持ってろ」そう言うと‥Ryotaは右足のポケットからライトを取り出し緑に光る石をライトの内部に取り付けカチッと蓋を閉める。

そしておもむろにライトをカチッと付けると地図に光をあてた。すると地図に妙なものと文字が浮かび上がった

Ryota「やっぱりだ」

ナビ「Ryotaさんこれ‥?」

Ryota「間違いない16階層に上るための手かがりを示した地図だ。」

地図にはこのような文字が刻まれていた。

12の王家と12の動物‥7つの宝が交わりし時そこに次の階層へと繋がる塔が出現する。

ナビ「意味深な言葉ッスねぇ?」

Ryota「あぁ‥だが着実に近付いてる」その時だった不意に機械音のような音が響いたかと思うと‥地面が光りRyotaとナビは別の部屋に転移させられた。

ナビ「転移装置っすか?やられちゃいましたね?Ryotaさん」

Ryota「あぁ‥だが収穫はあった」そう言うと‥Ryotaは先程の部屋からくすねてきた2本の鍵を見せる

ナビ「そうっすね(笑)?地図もありますしね?所で何です?その鍵?」

Ryota「わかんねぇが‥おそらく12の王家と動物にまつわるもんだ」

Ryota「さっき壁にこれを含めてデザインが少し異なる‥12本の鍵がかけかけてあった」

ナビ「なるほどッスねぇ?」

Ryota「とりあえず行こうぜ」そう言うと‥Ryotaは足早に歩き出した。

ナビ「行くってどこにっすか?」

Ryota「その地図に書いてた場所だよ」

ナビ「そうだったすね(汗)?忘れてました」

Ryota「まずはさっき浮かび上がったマークの所に行こう」

Ryota「ギシギシ」

ギシギシ「お呼びですか?」

Ryota「さっき撮影した地図を出してくれ」

ギシギシ「かしこまりました」

Ryota「現在地から光ってる所までの最適ルートを出してくれ」

ギシギシ「わかりました」するとRyotaの右目部分に最適ルートが表示された。

その後‥数十分Ryotaとナビは歩き続け‥目的の部屋まで数十mの所まで来た

ギシギシ「その先50m右方向です」

ギシギシ「間もなく目的地周辺です。お疲れ様でした」

Ryota「ここか?」

ナビ「いよいよっすねぇ?」

Ryota「あぁ」Ryotaとナビが辿り着いた部屋はまるで‥教会のようだった。扉の奥には祭壇があり祭壇までの道すがらに赤い絨毯のようなものが敷かれており両サイドには複数の人間が座れる横長の椅子があった。


ナビ「教会みたいな部屋っすね?」

Ryota「みたいじゃなくてまんま教会だろ?」

Ryota「ギシギシ‥この部屋に何かないかくまなく‥調べてくれ」

ギシギシ「かしこまりました」

ギシギシ「解析中‥解析中」

ピピピ♪♪♪♪♪

ギシギシ「右斜め前の椅子に‥鍵が落ちています」

Ryota「それだけか?」

ギシギシ「はい」

ナビ「Ryotaさん多分この鍵の事ですよ」そう言うと‥ナビは鍵を拾いRyotaに手渡した

Ryota「とりあえず教会内をくまなく‥探してみよう。何処かにこの鍵を使える場所があるはずだ」

ナビ「了解っす」Ryotaとナビはくまなく‥教会内を移動し探索を開始した。

Ryotaは教会の階段を上がり‥上の扉をチェックする。

ガチャガチャガチャ


Ryota「両方‥閉まってるか?鍵も合わない」

Ryota「ナビ」そう言うと‥Ryotaは鍵をナビの方へ投げる

ナビは鍵を受け取ると扉に合わせてみる。すると‥

ガチャッ

ナビ「Ryotaさん開きましたよ」

Ryota「本当か?今すぐ行く」そう言うと‥Ryotaは教会の2階からジャンプして着地すると‥ナビの方へ向けて走って行く。

2人は開いた扉の中に‥入った。中には様々な‥物が置かれておりどうやら物置のようであった。

ナビ「いろんなもんありますね?」

Ryota「だな?」Ryotaはそう言うと‥棚に手を伸ばす。

Ryota「何だこりゃ?」Ryotaが手にしたのは誰かが紙の切れ端に書いたであろうメモであった。

メモにはこう記されていた。

イエス・キリスト
ヘラクレス
アキレウス
鸕鶿草葺不合尊
クーフーリン
カルナとアルジュナ

主なる神‥イエスと5人の英雄そして皇家(王家)の始まりに起源を持つ者‥異なる起源を持つ七人と七つの宝‥十二王家と十二の動物。全てが揃いし時道が開く。

ナビ「意味深なメモっすね?」

Ryota「あぁ‥意味はちんぷんかんぷんだけどな?」

Ryota「他にも何かあるかもしれねぇ」そう言うと‥Ryotaはさらに辺りを物色し始めた。物置の中には使われなくなった椅子や‥古びて読めない賛美歌の楽譜‥清掃用具‥等が置いてあった。

ナビ「Ryotaさん‥この箱妙ですよ」ナビがそう言った先には‥一つの箱があり‥今どき珍しいダイヤル式の鍵でしっかりロックされていた。

Ryota「怪しさぷんぷんだな?」

Ryota「開けてみよーぜ」

ナビ「それが‥この箱あかないんすよ。‥ダイヤルをあわせれば開くっていうのはわかるんすけど」

Ryota「かしてみな。」そう言うとRyotaはナビから箱を受け取ると‥ダイヤルをあわせ始めた。

数分後‥カチャン‥

Ryota「おっ開いたぜどれどれ?」中には小さなオルゴールがあり‥一枚の写真が残されていた。写真には白髪の青年が写っており写真の裏には‥意味深な文書が残されていた。

写真の裏の文書

はるか昔‥大戦の英雄ウォルトは契約の箱をこの地に残した。十二王家に仕えていた彼は‥かの大戦で華々しい活躍を見せこの地に‥平和を齎した。

ウォルトは死後‥自らの魂を一つの‥剣に封じ込めたその剣は天月読剣と言われ手にした者は大戦の英雄の力を自在に使いこなせるようになり神にも等しい力を得るウォルトがこの地に‥遺した契約の箱には大戦の記憶を封じ込めた石板と天月読剣(アメノツクヨミノツルギ)の柄そしてウォルトの力を宿した月読の指輪が収められている


Ryota「天月読剣ねぇ?ん?この箱二重底になってるな?」Ryotaはそう言うと小さな針を取り出し‥箱の裏にあいてた小さな穴から上底をひゅいっと上げた


下底には一本の鍵と‥オルゴールに取り付けるであろう金具が入っていた。

ナビ「Ryotaさんそれ?」 

Ryota「多分‥このオルゴールの金具だな?」そう言うとRyotaは金具を取り付けオルゴールを鳴らした。

オルゴールからはアメイジンググレイスが流れ物置の中に柔らかなメロディーが響く‥。オルゴールが終わり。穏やかな気分でいるとふと‥祭壇の方でガチャっと言う何かが動く音が聴こえた。

Ryota「何だ?」

ナビ「わかんないっす」2人は音の方へと慌てて走り出す。すると司祭が使うであろうテーブルの下に階段が出現していた。

ナビ「Ryotaさんどうします?」

Ryota「行くしかねぇだろ?」

そう言うと2人は階段を降り始めた階段を降りるとそこには小さな部屋があった。

ナビ「誰が使ってた部屋なんすかねぇ?」

Ryota「さぁな?」部屋の中にはベットと机‥そして誰の絵かよくわからない肖像画がかけられていた。

机の引き出しの中には降誕祭に使うであろうメッセージカードと帽子‥そして謎の文様が記された絵はがきが残されていた。

クリスマスと言えば12月25日にサンタクロースがやって来て子供たちにプレゼントを持って来る。という話が一般的でキリスト教徒だけでなく全世界の子供たちにとって待ち遠しい時間の一つだ。

降誕祭は‥神であるイエス・キリストの誕生を祝うもので‥復活祭ほどではないが極めて重要な「祭」の一つである。不意に‥Ryotaがそんな事を考えているとナビが声をかける。


ナビ「Ryotaさん‥この肖像画の裏何かありそうですよ」

Ryota「え!!?あぁ‥」

ナビ「どうしたんです?ボーッとして」

Ryota「すまねぇ。ちょっと考え事しててな」

ナビ「Ryotaさんでもそんな事あるんすね?」そう言うとナビは肖像画を取り外し机に置いた。肖像画の裏には暗証番号を入力する所があり‥その下に鍵穴がついていた。

ナビ「Ryotaさんその鍵ここのじゃないスか?」

Ryota「多分な」Ryotaはそう言い‥鍵穴に鍵をさし回そうとする。

システム音「システムエラー鍵を回す前に暗証番号を入力して下さい」

システム音「システムエラー鍵を回す前に暗証番号を入力して下さい」

ナビ「鍵だけで大丈夫かと思ったら暗証番号も必要なんすね?」

Ryota「だな?まぁその方がこっちも燃えるけどな」

ナビ「にしても暗証番号って何なんすかねぇ?」

Ryota「この装置の感じからすると‥英語と数字を組み合わせたものだ?ってのはわかるが‥」

ナビ「どこかにヒントみたいなものないすかねぇ?」

Ryota「ヒントッつっても何もねぇーぜあるとしたらこの妙な絵はがきぐらいさ」そう言うとRyotaはナビに絵はがきを見せる。

絵はがきにはヤギに跨がるサンタの絵と謎の文様。そして十字架が描かれていた。

ナビ「Ryotaさんそれですよ」そう言うとナビは暗証番号を入力し始めた。ナビが入力した番号は(U+2652+270−300)というよくわからない数字であった。すると‥

システム音「暗証番号の入力を確認しました」

システム音「キーを回し金庫を開けてください」

Ryota「やるじゃねぇーか?」そう言うとRyotaはキーを回し金庫を開ける。金庫の中には‥不思議な文様のある宝箱があった。宝箱の上側には手紙が添えられており‥こう綴られていた。

My beloved daughter, a gift of Xmas from me.

ナビ「やっぱりクリスマスプレゼントの用っすね?」

Ryota「やっぱりって何でわかったんだよ?」

ナビ「あの絵はがきに書いてた文様‥磨羯宮ですよ」

ナビ「んでクリスマスと言えば12月25日」

ナビ「磨羯宮は(12月22日~1月19日)の間とされていてそのヤギの上にはサンタが跨っていた」

ナビ「クリスマスに関連する何かだって事はこの時点でわかりました」

ナビ「あとは簡単です。磨羯宮に関連する数字をそのまま打てばよいのです」

ナビ「そうなると答えは(U+2652+270−300)となります(笑)」ナビはそう言うとニカッと笑った

Ryota「なるほどな」そう言うとRyotaは宝箱を手にとった。

Ryota「宝箱はあるにはあるが‥コイツを開けるキーがねぇ」

Ryota「ん?」ふと‥Ryotaはこの鍵穴の形状に見覚えがある事に気付く。

Ryota「ひょっとして」Ryotaはそう言うと先程手に入れた不思議な形状の鍵を取り出す。鍵は不思議な魚の形状をしており珍しい形をしていた‥。


Ryota「やってみるしかないか?」Ryotaはそう言い恐る恐る鍵を鍵穴に差した


カチャ‥宝箱を開いてみるとそこには不思議な指輪があり‥宝箱の裏側にローマ字で「望月」と刻まれていた

Ryota「指輪?」

ナビ「望月って誰なんすかねぇ?」

Ryota「さぁな?指輪の裏側にも刻まれてるぜ」ふと‥Ryotaが宝箱を見つめると箱の下に‥紙切れのような物があった。


Ryotaは二つ折りにされていた紙切れを箱の下から取り出すと拡げてみた。紙切れには訳のわからない文字と虎の絵が書かれていた。

紙切れに書かれていた文字

英主 従龍 デ主 羊従 鼠従 英主はス主 英主 蛇従 馬従にある


Ryota「何だこりゃ?」

ナビ「ラビの部屋と似たような問題ッスね?」

ナビ「わかりますか?」

Ryota「んーちっと待ってくれよ」そう言うとRyotaは目を閉じ考え事をし始めた。

数十分後‥

ナビ「Ryotaさんまだっすか?」

Ryota「るせぇなちっとはお前も考えろよ」

ナビ「言われなくても考えてますよ」そう言うとナビは机に‥座りペンであるものを書き始めた。

更に数分後‥

ナビ「そうかわかったぞ」

Ryota「え!!?」

ナビ「Ryotaさんその暗号の答えはアルジュナは東にあるですよ」

Ryota「アルジュナ?」

Ryota「何でそうなるんだよ?」

ナビ「Ryotaさんラビの部屋の問題とやり方は同じですよ。ただ文字を変えてあるだけです」

Ryota「いやそうじゃなくて何でアルジュナなんだよ?」

ナビ「そこまではわかりません。ただ何かのヒントである事は間違いないはずです」

Ryota「そう言えば‥アルジュナってさっきの紙切れにも書いてあったな?」Ryotaはそう言い先程の紙切れを開く


Ryota「でも‥だとしたらこの十二王家と十二の動物って何なんだ?」

ナビ「おそらく‥道中見付けたあの石像が関係していると思われます」

Ryota「石像?あぁ‥あれか?」

ナビ「ええ」Ryotaとナビが真実に近付き始めた頃ルナとみゆはガーディアンたちに追われていた。

ルナ「みゆちゃん急いで」

ばんばん「2人ともこっちだ」ばんばんのその声に反応した2人は‥とっさにとある部屋に隠れ身を隠す

みゆ「はぁ‥はぁ‥はぁ‥どうなってんのよ?聞いてた話と違うじゃない?」

ルナ「はぁ‥はぁ‥それ‥どういう事みゆちゃん」

みゆ「あんのタコ親父騙しやがったな?前に‥ここに来たっていう奴らに遺跡入る前に聞いてたのよ」

ルナ「何を?」

みゆ「そいつ等の話では25階層までガーディアンの類は出ないって話だったのよ」

ルナ「ええ!!?嘘でしょ?さっきめちゃくちゃガーディアンいたじゃん」

みゆ「だから騙されたのよ」

ばんばん「姉御今更んな事言ったってしょーがねぇーぜ」

ばんばん「今はこの島を出るのが最優先事項だ」

みゆ「うっさいわね?んな事あんたに言われなくてもわかってるわよ」

ルナ「ねえ‥2人ともこれ見て」

ばんばん・みゆ「「ん?」」ルナに言われて振り返った先には無数の勾玉が鍵のついた展示ケースに保管されていた。

ばんばん「そいつは勾玉だな?」

ルナ「キレイ。何に使う物なんだろ?」

ばんばん「さぁな?何千年前に祭祀にも用いられたと言われるが、詳細は分からねぇ」

ルナ「そうなんだ?」

みゆ「これは誰なのかしら」みゆがそう言った先にはとある人物の石像が置かれており‥その下には(フェリッシュ・フォン・ボルボン)(力)を司る龍神「女神を守護する天秤」と書かれていた。

ばんばん「ここまで書かれるからにはよっぽどすげぇ奴なんだろうな?」

ルナ「ねぇねぇ2人とも‥この奥にまだ部屋があるみたいだよ」ルナがそう言った先には扉があった。

みゆ「本当ね?行ってみましょう」

ガヂャガチャガチャ

ルナ「開かない」

みゆ「多分‥どこかに鍵があるのよ」

ばんばん「姉御たちバカかよ。その扉暗証番号式なんだよ‥」そう言うとばんばんはクチバシで扉の横にある。端末をつついた。

ピビ♪♪♪

システム音「エラー‥暗証番号が違います。もう一度やり直して下さい」

ばんばん「しまった押し間違えたぜ」

みゆ「そそかっしいわね?何番よ教えなさい」

ばんばん「おう。U+264F+180−210だ」

システム音「暗証番号の入力を確認しました。ロックを解除します」

カチャンっ部屋の中には無数の勾玉と…青白く光り輝く文字とその部屋の中央に一際大きな宝箱があった。

みゆ「いかにもって感じね?」

ばんばん「だな?」

ルナ「ねぇばんばんこの壁の文字読める」

ばんばん「読めるぜ」

ルナ「ルナ…読めないから教えてよ」

ばんばん「お!!いいぜぇ」

ばんばん「その昔の事十二王家とそれを守護する十二人の英雄がいました」

(第1章…中巻)(十二王伝説)

ベルギー王国…王宮内…

?「王子…お待ち下さい」

??「ヘヘ(笑)待たないよ〜だ」

ゴンっ

??「いってぇ」

???「すまないね。アストラ。ジーク部屋に戻りなさい」

ジーク「えぇ〜」

???「えぇ〜じゃない」

ジーク「ちぇっ」ジークと呼ばれた少年はしぶしぶ部屋に戻っていく。

アストラ「国王陛下…お手を煩わせ申し訳ございません」

国王「気にする事はない。アストラ」そう言うと…国王は玉座に戻っていく。

ベルギー王国…ジークの部屋

ジーク「ねぇ…アストラ何で戦争は終わらないんだ?」

アストラ「こちらも相手も強く‥力が同じぐらいなので勝敗がつかないのです」

ジーク「ふ〜んそうなんだ?じゃあ俺が大きくなったら戦争に参加して皆やっつけてやるよ」

アストラ「フフ(笑)頼もしいですね?楽しみにしています」

その時だった…ドォーーンと言う音が王宮内に響く

?「敵襲です。ジーク王子…アストラ様お逃げ下さい」


アストラ「わかりました。王子…準備して下さい」

ジーク「やだよ。敵なんか俺が今すぐ行って倒してきてやるよ」

アストラ「いけません。あなたはまだ戦争の恐ろしさをわかっていない。王子失礼します」そう言うとアストラはジークに軽く手刀をすると‥彼を気絶させた

アストラ「そこの者‥ジーク王子を頼みましたぞ」

?「かしこまりました」そう言うと青年兵は王子を連れて王宮の秘密の抜け道から‥隣国である蘭国(オランダ)の国境へと足を踏み入れた。


ちょうどそこに1台の車が走ってくる。

??「話しは国王陛下より聞いています。お乗り下さい」そう言うと男性は‥車のドアを開ける。

?「ありがとうございます。ささ王子こちらです」

ジーク「触るな。僕に触れていいのは父上と母上だけだ」

?「申し訳ございません。リケルドさんお願いします」

リケルド「かしこまりました」車はオランダの国境から走り‥数時間後‥立派な門構えの屋敷へとたどり着いた。

リケルド「今晩はこちらでお休み下さい。お二人の部屋もご用意しております」

?「ありがとうございます」ジークは貴族や王族専用の客間に通され‥青年兵は別の部屋へと通された。

?「ふぅー‥」青年兵は使用人専用の屋敷の食堂で食事を食べため息を付く。


??「あんちゃんも災難だったな」そう言うと謎の男は青年兵の隣に座り食事を食べ始める

?「いえ?あの‥?」

??「おっとすまねぇ俺は蘭国の兵士長をやってるリチャードってもんだ。リチャード・トルフィンまぁ最も長ったらしくて皆は「トル」って言うけどな」トルと名乗った男はそう言うとニカッと笑う

?「はぁ‥よろしくお願いします。自分はエルゲルージ。エルゲルージ・リル・スターリンと言います。リルと呼んで下さい」

リチャード「おうよろしくなリル」

エルゲルージ「よろしくトル」

リチャード「所でリル‥おめぇさんはこれからどうするつもりなんだい?」

エルゲルージ「王子が大きくなるまで王子の護衛をします。それが‥アストラ様と亡き国王の願いですから」

リチャード「そうかい?ならこれからリルも俺らの仲間って訳だ」リチャードはそう言うと立ち上がった

リチャード「てめぇ等…たった今俺たちに新しい仲間が加わった。入兵式の準備だ。ガンガン酒を持ってきやがれ」

兵士たち「おお〜」その後‥トルに勧められて酒を浴びる程飲んだリルは兵士専用の部屋に戻り床についた

それから数年後…あの時8つだったジークも12になり…王室中等騎士学校への入学が決まった。

ジーク「遅いよ。リル。早くしないと入学早々遅刻だよ」

エルゲルージ「王子申し訳ございません。飛ばします。おつかまり下さい」そう言うとリルは車の速度を上げる

数十分後‥王室中等騎士学校…正門前

エルゲルージ「王子…着きました。王子」リルが心配して後ろを見ると少し酔った様子のジークがいた

エルゲルージ「王子!!?大丈夫ですか?王子」リルはそう言うと声を荒げて更に‥心配する

ジーク「はは(笑)大丈夫だよ。全くリルは心配性なんだから。」そう言うとジークは車のドアを‥開けて降りる。

ジーク「それじゃリル行ってくるね」

エルゲルージ「はっ王子お気を付けて行ってらっしゃいませ」リルのその言葉を聞いてジークは正門の中へと入って行った。

ここ蘭国(オランダ)はドイツとベルギーに挟まれていて後ろにはイギリスがある恵まれた地形である。その為各国から‥ここオランダの王室中等騎士学校に将来有望な王侯貴族の子息がやってくる。入寮か?通学のどちらかを選べてジークは通学を希望したのである。

王室中等騎士学校‥教室


?「ふぅ~やっと終わったぁ‥たくっあの学長の話し長すぎなんだよ。なぁお前も‥そう思うだろ?」そう言うと少年はジークに話しかける

ジーク「はは(笑)そうだね?」

??「ちょっとルーシー情けないわよ」

ルーシー「るせぇなフェイシアお前は俺の保護者かよ」

フェイシア「あのね‥これでもあんたよりあたしの方が位は上なのよ」

ルーシー「あぁ‥はいはいわかったよ。王女さま」

フェイシア「あんた絶対舐めてるでしょ?」

?「2人とも‥痴話喧嘩はその位にしておけ彼が困ってるぞ」

ルーシー・フェイシア「痴話喧嘩なんかして(ないわよ)ねぇーよ」

?「はいはい。」ルーシーとフェイシアにそう言った少年は二人を軽くあしらうとジークに話しかける

?「よろしくな俺はフェリッシュ。フェリッシュ・フォン・ボルボン」

ジーク「うん(笑)よろしくフェリッシュ。僕はジーク。ジーク・ド・ベルジックだ」

フェリッシュ「ベルジックってお前ベルギー王室の出なのかよ?」

ジーク「うん(笑)そうだよ。そう言うフェリッシュはスペイン王の親戚かい?」

フェリッシュ「よく知ってるな。俺の叔父がスペイン王さ」

フェイシア「え!!ジークってベルギー王室の出なの?」

ジーク「うん(笑)そうだよ。よろしくフェイシア」

フェイシア「よろしく。私はフェイシア・メアリ・ウィンザー。こー見えてもイギリスの第一王女なのよ」

フェイシア「ちなみにコイツは‥ルーシー。ルーシー・ペン・ドラゴン。私のお父様の弟のユーサー叔父様の息子」

フェイシア「ほらあんたもシャキッと挨拶なさい」そう言うとフェイシアはルーシーの肩を叩く

ルーシー「るせぇなわかったよ。よろしくなジーク」

ジーク「よろしくルーシー」ジークはそう言うとルーシーに手を差し出す。ルーシーはジークの手を取り二人は軽く握手をする。その時だった教室のドアが開き講師が入ってくる。

先程まで賑やかだった教室は静まり帰り生徒たちの視線は講師に向く。講師は黒板に文字を書き始める。そして振り返りこう言う。

?「私の名はユリエル。ユリエル・エスティライヒだ。私はこれから3年間君たちの講師をする事になる。よろしく頼む」

ユリエル「ではテキストの1ページを開いてくれ」

ユリエル「中等科一年の君たちが最初に学ぶのはこの国の歴史だ。何故?世界が現在の様な姿に変わったのか?知ってる者はいるかね?」


フェイシア「はい」

ユリエル「ウィンザー嬢答えてみてくれたまえ」

フェイシア「辺境の惑星からの襲撃によるものです」

ユリエル「うむ。素晴らしい。正解だ」

ユリエル「今ウィンザー嬢が言ってくれたように我々の惑星ソラリスは数百年前突如として現れた謎の宇宙船の襲撃を受けた。彼等は自らをエデンと名乗りこの星を焼き尽くさん勢いで侵略していった」

ユリエル「それに対向する為我々も武器を取り戦った二十年に及ぶ戦争の末我々は勝利したがその代償として世界の地形の半分が海の藻屑とかした」

ユリエル「ウィンザー嬢‥その後我々の‥祖先はどうしたか知ってるかね?」

フェイシア「はい。失った地形の代わりとなる建造物を創り新たに水中都市を建設しました」


ユリエル「うむ。その通りだ」

またたく間に時は過ぎチャイムが鳴る。キーンコーンカーンコーン


ユリエル「1限目はこれまでとする」そう言うとユリエルは教室を出ていく。


ルーシー「ふぃーだりぃ」

フェイシア「ちょっとあんたやる気なさすぎるわよ」

ルーシー「るせぇな」

フェリッシュ「お前等んなとこでのんびりやってる暇ねぇーぜ」

ルーシー「何でだよ?」

ジーク「2人とも忘れたの次の授業は模擬戦だよ」

ルーシー・フェイシア「「あっ忘れてた」」

フェイシア「ちょっとハモらないでよ気持ち悪い」

ルーシー「はぁ‥?そりゃこっちのセリフだよ」そう言うとルーシーは足早に教室を出ていく

フェイシア「ちょっと待ちなさいよ」


王室中等騎士学校‥中庭

生徒たちが中庭に集結すると‥そこにはユリエルの他にもう一人の屈強な男が立っていた

ユリエル「皆時間通りのようだね?」

フェイシア「先生‥その人は?」

ユリエル「彼は技術指導講師のレオだ。こー見えても彼は‥王室直属の近衛兵団の団長をしていた事もある凄腕なんだよ」

レオ「俺はレオ・バーンズだ。これからみっちりお前らの稽古をつけてやる。俺はユリエルと違って甘くないから覚悟しておけよ」


レオ「そこのお前‥何だその腑抜けた服装は?」そう言うとレオはルーシーを指差した

ルーシー「ん?俺すか?」

レオ「お前以外に誰がいる」

ルーシー「気にしないで下さい俺はこれで充分なんで」

レオ「それが‥舐めてると言っとるんだ」レオはそう言いルーシーの胸ぐらを掴む

ルーシー「何すか?その手どけて下さいよ」

フェイシア「ちょちょっとタンマタンマ。すいませんバーンズ先生ルーシーには後で私が言って聞かせます」

レオ「フン‥次はないぞ」レオのその言葉で授業は再開される‥。

数分後‥


ユリエル「では第一回戦‥ジーク・ド・ベルジック対フェリッシュ・フォン・ボルボンの試合を執り行う」

ユリエル「両者前へ」

二人は木剣を構え剣を合わせる

ジーク「まさか第一試合が君とはね?」

フェリッシュ「ジーク‥てめぇにゃ悪いが勝たせてもらうぜ」

ジーク「僕も簡単には負ける気はないよ」

ユリエル「試合開始」ユリエルのその合図でジークは常人の目には見えない程の剣撃で攻撃する

二人の姿は殆どの生徒の目にはうつらず‥ただ木剣の音が響く

コンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッコンッッブシャンザザザぁ


ジーク「やるねぇ?師匠以外に僕の初撃をかわされたのは初めてだよ」


フェリッシュ「お前こそ‥ただの人間にしては中々の速さだぜ。けどなぁ」そう言うとフェリッシュは自信の周囲に雷を発生させさらに速度を上げる‥。

コンッコンッコンッコンッコンッコンッッブシャンコンッ

フェリッシュ「久々に本気になれそうだぜ」フェリッシュはそう言い‥ジークに斬り込んで行く

プシャン‥プシャン‥プシャン‥フェリッシュはジークを上回る速度で動きジークを蹴り飛ばす

ジーク「さすがだね?」そう言うとジークは体制を整えてフェリッシュに近付いて行く

フェリッシュ「てめぇの動きは丸見えだぜ」フェリッシュはそう叫ぶとジークを木剣で斬ろうとする

ジーク「そう何度も同じ手には引っかからないよ」ジークはそう言いフェリッシュの木剣をいなし‥同時にフェリッシュを蹴り飛ばす。

フェリッシュ「ちい‥やるじゃねぇーの」そう言うとフェリッシュは空中で超高速で空を斬り雷の斬撃をジークに飛ばす


ジーク「つうッ。」ジークはフェリッシュの攻撃を避けきれず吹き飛ぶが‥支柱を足場にしてフェリッシュに突進していく。

フェリッシュ「いいねぇゾクゾクしてきたぜ」そう言うとフェリッシュは木剣に雷を纏わせジークに飛ばす

ジーク「月読の型‥一ノ月‥月影」

ジークはフェリッシュの雷の斬撃を受け吹き飛ばされたかのように見えた次の瞬間‥地面に膝をつき‥ジークに木剣を向けられていたのはフェリッシュの方だった。


ユリエル「そこまで‥勝者ジーク・ド・ベルジック」

ユリエル「それでは2回戦を始める」

ユリエル「ルーシー・ペン・ドラゴン対ヴァン・リゼルヴァ・ペイン」


ユリエル「両者前へ」

二人は木剣を構え剣を合わせる

ヴァン「クソ野郎元気してたかぁ?」

ルーシー「るせぇな?さっき教室で会ったばかりだろ?」

ヴァン「ああんだとてめぇ!!?」ヴァンはそう言うとルーシーに斬りかかる。ルーシーは紙一重で攻撃を躱しヴァンを蹴り飛ばす。


ヴァン「いってぇなぁ」ヴァンはそう言い‥自身の血で創り出した刃をルーシーに飛ばす

ルーシー「それが‥君の能力か?」ルーシーはそう呟くと‥全ての刃を人間離れした速度で躱し木剣で何もない空間に高速で突きを放つ。


ヴァン「バカがぁどこを斬ってやがる」ヴァンはそう言うとルーシー目掛けて突進しようとする

ルーシー「いや狙い通りさ」ルーシーがそう言った直後ヴァンは後ろへ吹き飛んだ

ヴァン「がはぁ‥「心の声何だ?何が起きやがった」」

ヴァン「ちくしょうぉぉぉおこの野郎」ヴァンはそう叫ぶとまるで人が変わったかのような動きで‥体制を整えさっき迄とは比べ物にならない速度でルーシーに近付くと同時に血の刃を飛ばしてくる


ルーシー「これが噂に聞く「血の伯爵」バーサークペインか?なるほど。確かに速い」ルーシーはヴァンの攻撃をまるで未来でも知ってるかのような動きで‥紙一重で全てを躱す

シュッシュッコンッシュシッュ

ヴァン「これならどうだぁ」そう叫んだヴァンは木剣に血の刃を纏わせ斬りかかると同時に血の刃をコントロールしルーシーの背後から飛ばす


ルーシー「見え見えだよ」ルーシーはそう言うと‥ヴァンの攻撃を紙一重で躱した。ヴァンは自身の血の刃を顔面から食らいかけたがとっさに血を液体に戻し難を逃れる。安心してるヴァンにルーシーは木剣で連撃攻撃すると‥最後はヴァンを遥か彼方まで吹き飛ばした

ヴァン「ちっくしょうちっくしょうちっくしょう」ヴァンはそう叫び体制を整える


ルーシー「がっかりだぜ。ヴァン」ルーシーはそう呟くと‥自身の木剣に光を纏わせヴァンに飛ばす

ヴァン「当たらねぇ当たらねぇよんな攻撃」ヴァンはそう叫び光の斬撃を躱しルーシーに近付こうとするがまたも吹き飛ばされてしまう

ルーシー「見えるものにばかり目を凝らすからかわせない。チェックメイトだ」ルーシーはそう呟きヴァンが吹き飛ぶ方向を知ってたかのような動きで‥ヴァンの背後に周りヴァンを校舎の中庭にある大岩に蹴り飛ばした


ドゴォーーーーーン‥大岩に猛烈な速度でぶつかったヴァンは気を失い気絶した‥

ユリエル「そこまで‥勝者‥ルーシー・ペン・ドラゴン」


?「ヴァン君大丈夫?」そう言うと‥少女は気を失ったヴァンに手を当てたすると‥柔らかな緑の光がヴァンを包み‥傷がみるみる塞がっていく。

ヴァン「ん?ここは?」ヴァンが目を覚ますとそこにいたのは‥こちらを心配そうに見つめる少女だった‥。


ヴァン「わぁ‥シェ‥シェスティアちゃん」 

シェスティア「良かったぁ‥心配したよヴァン君」そう言うと‥シェスティアはニコッと笑う‥。

ヴァン「ごごごめんね心配させて」

フェリッシュ「よおヴァンてめぇも負けちまったか?」そう言うと‥フェリッシュは手を差し伸べる

ヴァン「ああありがとうフオ‥フォン君」

フェリッシュ「フォンってその名はやめろフェリッシュで良いよ」

ヴァン「じゃ‥じゃあフェリッシュ君ありがとう」

フェイシア「ちょっと‥まだなの?」

シェスティア「ごッごめんじゃあヴァン君行ってくるね」

ヴァン「うん‥シェスティアちゃん頑張ってね」

ユリエル「それでは‥第3試合を始める」

ユリエル「フェイシア・メアリ・ウィンザー対シェスティア・リア・ハイヴ」

ユリエル「両者前へ」

二人は木剣を構え剣を合わせる

シェスティア「フェイシアちゃんよろしくね」

フェイシア「負けないわよリア」フェイシアのその言葉で2人は後方に下がり距離を取る


フェイシア「先手をあげるわ。どこからでもかかって来なさい」


シェスティア「じゃあ‥遠慮なく行くよ」そう言うとリアの身体は緑色に輝き始める

シェスティア「リクシル」リアがそう呟いた瞬間‥リアの速度が急激に上昇してフェイシアに斬り込んで行く


フェイシア「結構速いのね?」フェイシアはそう言いながらシェスティアの攻撃を躱し蹴り飛ばす

シェスティア「つぅ‥」シェスティアは吹き飛ばされながら瞬時に‥ヒールをして傷を癒す。同時に腰に携えた銃を取る

シェスティア「リステアショット」そう言うとシェスティアが持っていた銃から緑色のエネルギー波が放出される

フェイシア「どこ狙ってるの?私はここよ」フェイシアは光速移動でシェスティアの背後に周ると再び蹴り飛ばす。

フェイシア「行きなさいジャックオーランタン」フェイシアがそう言った直後‥光の力で創られたジャックオーランタンがシェスティアを追撃する

シェスティア「ヒーリングバリア」シェスティアはジャックオーランタンの攻撃をバリアで防ぎながら自身の傷を癒す

シェスティア「血の契りに基づき召還する。スコット」シェスティアにスコットと呼ばれた男はジャックオーランタンを高出力の光のエネルギー波で相殺する


フェイシア「へぇ?面白くなってきたじゃない?」そう言うとフェイシアは光の速度でシェスティアに斬りかかろうとする。

コーンっシェスティアの木剣はスコットの聖剣に斬られ宙を舞う。驚いてるフェイシアにスコットはすかさず超高出力の光のエネルギー波を放出しフェイシアを吹き飛ばず


フェイシア「つぅ‥いったいわねぇ」フェイシアは吹き飛ばされながらも光の刃を放つが光の刃はシェスティアに届く前に全てスコットがバリアでガードする



シェスティア「リスアナイフ」シェスティアがそう言った瞬間‥再生の力で創り出された複数のナイフがフェイシア目掛けて飛んでいく

フェイシア「シールドブレイク」シェスティアのナイフはフェイシアの創り出した光の騎士に跳ね返される。

シェスティア「さすがフェイシアちゃん」シェスティアはそう呟くとスコットに抱きかかえられ光の速度で攻撃を躱す

フェイシア「その瞬間を待ってたわよ」フェイシアは超光速でスコットの背後に周るとスコット毎シェスティアを吹き飛ばした

ドォーーン


シェスティア「つぅ‥」スコットがシェスティアの代わりに地面のエネルギーを吸収した事でシェスティアは軽症ですんだがスコットは深手を負い‥この世に原型を保てなくなり精霊界への帰還を余儀なくされた

フェイシア「さぁ?どうする?降参するなら今の内よ」

シェスティア「冗談?負ける気なんかさらさら無いよ」シェスティアがそう言うとシェスティアの周囲の空間が緑色に光り‥そこからエルフのような姿をした男が現れたかと思うとシェスティアと融合した

フェスティア「待たせてごめんね‥フェイシアちゃん。第2ラウンドと行こうか?」


フェイシア「へぇ?まだそんな余力が残ってたのね?良いわよかかって来なさい」


フェスティア「行くよ」そう言うと‥フェスティアは光の速度でフェイシアに近づき斬りかかる。


フェイシア「随分速くなったのね」フェイシアはそう言い超光速移動でフェスティアから距離を取る

フェイシア「心の声‥剣の無い今の私じゃ接近戦は分が悪いか?」

フェイシア「ハロウィンナイト」フェイシアがそう叫ぶと光で創られた無数の仮想人間が出現しフェスティアを強襲する。

ワリオに扮した仮想人間「うぉおりゃ」フェスティアは仮想人間の攻撃を躱しこう言う

フェスティア「この光人間言葉まで喋るの?しかもワリオって?」

フェイシア「中々凝ってるでしょ」フェイシアはそう言うと‥光で創り出した剣で攻撃する

フェスティア「バカにしないでよ」フェスティアは攻撃を紙一重で躱し距離を取る


フェスティア「リステル」


フェスティアが創り出したエネルギー波は仮想人間たちを追尾しながらどんどん倒していく同時にフェイシアも攻撃する。

フェイシア「厄介な技ね?ええいうっとおしい」

フェイシア「ブロックナイト」フェイシアが創り出したブロックナイトはフェイシアの盾となりリステルの攻撃を相殺する。

フェスティア「さすがフェイシアちゃんでも‥」

フェスティア「リヴァイキャノン」フェスティアの後方に‥複数の光の射出口が出現し‥フェイシア目掛けて高出力の光のエネルギー波が放出される。

フェイシア「シールドブレイク」フェスティアの攻撃は跳ね返されフェスティアの方へ向かう


フェスティア「カウンターブレイク」フェスティアは更にその攻撃を跳ね返す

フェイシア「便利な技覚えたのね?」フェイシアはそう言うと‥フェスティアの攻撃を躱し光の刃を放つ


フェスティア「無駄だよフェイシアちゃん」フェスティアはそう呟くと‥光の刃を躱しながら超光速移動でフェイシアの背後に周りこむ


フェイシア「そう来ると思ったわ」フェイシアは背後に来たフェスティアの攻撃を紙一重で躱し素早く連続攻撃でフェスティアを殴ると‥最後は超高出力のエネルギー波を放出して吹き飛ばした。

フェスティア「つぅ‥」フェスティアは素早くヒールをして‥傷を癒し地面にぶつかる前に体制を整える

ザザザァー

フェイシア「何でてって顔してるわね?」

フェイシア「良いわあなたには特別に教えてあげる」

フェイシア「この目は相手の心を見る目なのよ」

フェスティア「心を?」

フェイシア「そっだから貴方の考えはお見通しなのよ」フェイシアはそう言うと‥光の剣で斬り込んで行く。

フェスティア「心が見透かされてるんじゃしょうがないね」フェスティアはフェイシアの攻撃を躱しニヤッと笑う

フェイシア「なっ!!あんたバカじゃないの?」フェスティアはフェイシアに抱きつき光の鎖で自身とフェイシアを拘束する

フェイシア「くつ離れなさい。どーせ冗談なんでしょ?大体そんなことしたらあんただって」


フェスティア「本気だよフェイシアちゃん」そう言うと‥フェスティアは光の力を膨張させて‥自爆した。

ドォーーーーーンと言う激しい音が響き‥煙が消えそこに立っていたのはフェスティアだった。


ユリエル「そこまで‥勝者シェスティア・リア・ハイヴ」

その後何試合か続き2時限目は終了した。キーンコーンカーンコーン

ユリエル「本日の模擬戦はこれまでとする。負けた者はなぜ負けたのか?考え精進せよ。勝ったものは奢らずに修行に励め」そう言うと‥ユリエルとレオはその場を後にした

休み時間‥教室


ルーシー「ふははは(笑)ダッセぇ負けてやんの」

フェイシア「うっさいわねぇ(苛)まさか自爆までしてくるなんて思わなかったのよ」

ルーシー「はいはい」

フェイシア「何なのよあんた」

ジーク「まぁまぁ2人とも(汗)」3人がそんな会話をしてるとそこに着替えを終えたシェスティアたちが戻ってくる

シェスティア「フェイシアちゃん‥そのさっきはごめんね。」

フェイシア「別に謝らなくて良いわよ。それより私に勝ったんだからもっとシャキッとなさい」

シェスティア「うん。ありがと」自分の席に戻ろうとするシェスティアにフェイシアはこう言う。

フェイシア「シェスティア‥次は負けないかんね」

シェスティア「ううんきっと今度も私が勝つよ」そう呟くとシェスティアは席の方へと戻っていく。丁度そこにユリエルが現れる。

ユリエル「それでは3時限目を始めます」


ユリエル「テキストの15ページを開いて下さい」

ユリエル「3時限目の授業内容は能力についてです」

ユリエル「突然ですが皆さんは能力についてどれ程ご存知ですか?」

フェイシア「はい」

ユリエル「フェイシアさん答えて下さい」

フェイシア「能力は基本的に一つとされていますが稀に2つ以上の能力を持つ者がいます。それ以外にも契約獣や転生獣と言われる聖なる獣と融合する事で力を引き上げる事が可能とされています」

ユリエル「素晴らしい‥その通りです。今‥フェイシアさんが言ったとおり能力は基本的に一つです。今日は契約獣についてお話しようと思います。」

ユリエル「契約獣の多くは聖なる森と言われる惑星ソラリス随一の森林に住んでる事が多く‥中々人目には姿を現しません」

ユリエル「そんな契約獣とコンタクトをとる方法が一つだけあり‥それがこのアエンデ魔石の水晶です」

ユリエル「能力者がこのアエンデ魔石に触れ力を流し込む事でその力と共鳴した聖獣が出現します」

ユリエル「中にはシェスティア君のように既に契約獣と契約を交わしてる生徒もいるようですが君たちの多くはまだこの契約の儀式をしてない事と思われます」

ユリエル「契約にはいくつかの条件があり聖獣が課す試練を踏み越え無くてはなりません」

ユリエル「また聖獣の数には上限があり‥基本的に2体迄とされていますが稀に‥7つの属性を持つ異なる7体の聖獣と契約を交わせるものもいます」

ユリエル「彼らの事を聖獣士と言い‥通称アエンデマスターと呼ばれています」

ユリエル「アエンデマスターは1000年に一人の逸材と言われこれ迄の歴史でそう呼ばれたのはキングアーサーや月読‥ヘラクレスと呼ばれる神話上の英雄たちのみです」

ユリエル「ここまでで何か質問はありますか?」

ヴァン「は‥はははひ」ヴァンはそう言うと‥恐る恐る手を上げる。

ユリエル「何だね?リゼルヴァくん」

ヴァン「け‥けけ契約獣はぼぼぼくでもけけ契約できますか?」

ユリエル「勿論だとも試しに契約の儀をしてみるかい?」

ヴァン「いい‥良いんですか?」

ユリエル「あぁ来たまえ」ユリエルにそう促されヴァンは教壇に立つ

ヴァン「ああ‥あの?どどどうすれば?」

ユリエル「あぁそうだったね?水晶に手を触れ力を水晶に送り込むイメージで力を発現してごらん」ユリエルにそう言われヴァンは水晶に手をかざす‥そして静かに目を閉じて力を発現する。アエンデ魔石は宙に浮き‥血が水晶の周囲を包む。そして‥血の中心にある魔石が怪しく紫に変わり次第に赤く輝き始める。

ヴァンが静かに目を開けるとそこは教室の中ではなく何もない無の空間だった。目の前には一人の青年が立っておりヴァンをじっと見つめていた。

ヴァン「ここ‥ここはどこ!!??きき君はだだだ‥れ」ヴァンはそう言うと‥腰を抜かし尻もちをつく

??「ふははは(笑)そんなに驚かないでくれよ」

??「僕は‥ヴィア今から君が僕に相応しいかどーか試させてもらうよ」

ヴィア「それじゃアディオス。また逢えるとイイね(笑)」ヴィアがそう言った瞬間‥無の空間からヴァンは飛ばされた。ヴァンが次に目覚めるとそこは‥崖の上だった。遠くには城があり‥目の前には深い木々と森林が広がっていた

ヴァン「こここれはいったい‥」ヴァンが驚いてると突然一羽のカラスが現れ‥ヴァンの前に止まる。

カラスは姿を変え老人の姿になったかと思うと驚くヴァンを得体の知れない力で崖の下に吹き飛ばず

ヴァン「わわわぁ」その時ヴァンの心の中のもう一人のヴァンが目を覚ます。

もう一人のヴァン「変われよ腰抜け」もう一人のヴァンはそう言うと‥血の力で地面にぶつかる前に体制を整えて着地する。

ヴァン「あのクソジジイぜってぇ許さねぇ」そう言うと‥ヴァンは血の力で翼を創り出し飛び上がり崖の上に行こうとしたが‥森林の上には得体の知れない壁があり出る事は出来なかった

ヴァン「ちくしょうっクソが。何なんだこの壁はよ」ヴァンは血の刃で壁を何度も攻撃したが破れなかった


ヴィア「フフ(笑)ホント君って面白いね」不意にヴィアのそんな声が森林に響く。

ヴァン「誰だてめぇ出てきやがれ」ヴァンはそう叫ぶ

ヴィア「僕の居場所が気になるなら僕を見つけてごらんよ」そう言うと声は遠ざかって行った

ヴァン「クソがぜってぇ見つけてやるぜ」ヴァンはそう言い地上に降りた。森の中は不思議な霧に包まれておりどこまでも長く長く続いていた。森だと言うのに生物の気配は感じられず代わりに刺々しい視線を背中に感じた

ヴァン「たくっ何なんだこの視線は?」

その頃‥ヴィアは森林奥深くにある城でヴァンの動きを確かめていた。部屋にはジオラマが置かれておりヴァンと思わしき人形が同じ所をグルグル回っていた

ヴィア「フフ(笑)迷ってる。迷ってる」嬉しそうに城の窓を開けヴィアは森を眺める

ヴィア「まずは君の力を見せてもらうよ」そう言うとヴィアはフーっと息を吐くと霧に何かを混ぜて森林に飛ばした。

ヴィア「さてと僕は昼寝でもするかな?ネア暫く任せたよ」

ネア「かしこまりました。ヴィア様」ネアと呼ばれた少年はそう言うとフワッと消え何処かに姿を消した。

時を同じくして‥森では異変が起きていた。

ヴァン「ウォらぁ‥薄気味わりぃ骸骨野郎が俺に触れてんじゃねぇ」そう言うとヴァンは近くにいた骸骨を蹴り飛ばし周囲の骸骨たちをの血の刃で攻撃する

骸骨兵「血だ‥血がある。」血の刃を受けた骸骨は血を吸収しゾンビに姿を‥変え近付いてくる

ゾンビ「もっと‥血を血をくれぇ」

ヴァン「クソが。勝手に人の血を飲んでんじゃねえ」そう言うとヴァンはゾンビの体内の血を操作し超高温にして‥ゾンビを骨ごと溶かし尽くした

??「これは‥驚いたまさかかような事までできようとは?」

ヴァン「あぁ!!?んだてめぇ?」

??「これは‥失敬私はこの区画の守護を任されてるジェームズと言うものです」

ジェームズ「僭越ながら‥おやかたさまの命により貴方を排除させて頂きます」そう言うとジェームズは斬りかかって来た。

ヴァン「遅え‥遅え」そう言うとヴァンはジェームズの攻撃を躱し蹴り飛ばすと同時に吹き飛ぶジェームズに血の刃を飛ばした。

ヴァン「まだまだだぜぇ」そう叫ぶとヴァンは血の翼で空を飛ぶとジェームズに追撃を加え吹き飛ばした。


ヴァン「雑魚が」そう呟いたヴァンの背後にジェームズが現れヴァンを突き刺した

ヴァン「てめぇ‥何しやがった‥がはぁ」ヴァンは口から血を吹き出す

ジェームズ「油断は禁物ですよ。ヴァン・リゼルヴァ・ペイン」

ヴァン「クソがァァ何で俺の名を知ってやがる」そう叫ぶとヴァンは背後のジェームズを殴ろうとする

ジェームズ「これは中々まだそのような力が残ってるとは?」ジェームズは周囲の霧になり姿を消しヴァンの攻撃を躱した。そして‥こう呟く


ジェームズ「貴方に私の場所がわかりますかな?」

ヴァン「はぁはぁ‥ちくしょうが」ヴァンはそう呟くと刺さった剣を抜き‥血を操作して止血して血が流れないようにした。

ヴァン「出てきやがれジジィィィ」ヴァンはそう叫びジェームズを挑発する

ジェームズ「ジジィとは心外ですね?こう見えてもまだ23なのですよ」ジェームズはそう言いヴァンに霧の刃で攻撃する。

ヴァン「クソがァぁ」ヴァンは霧の刃を僅かな大気の揺れで察知して咄嗟に血の壁でガードする。

ジェームズ「やりますね?だがしかし‥その痩我慢‥いつまで続きますかな?」そう言うとジェームズはヴァンの背後に現れヴァンを上空へと蹴り飛ばし‥さらに‥連撃攻撃を加えヴァンを吹き飛ばした。

ドンッドンッドンっドーーン。森林の木がいくつも倒れ大きな巨木にヴァンは打ち付けられる。

ヴァン「がはぁ」ヴァンはふらつきながら立ち上がり体制を整える

ヴァン「はぁ‥はぁ‥はぁ」

ヴァン「心の声ちくしょうが目が眩んできやがった」


ジェームズ「呆気ないものですね?ではそろそろフィナーレと行きましょう」そう言うとジェームズはヴァンにとどめを刺そうと猛烈な速度でヴァンに近付いて行く

ジェームズ「がはぁ‥な‥なにが?」突然ジェームズは口から血を吹き出しその場に倒れ込む


ヴァン「やっと効きやがったか?クソ野郎が?」そう言うとヴァンは動けないジェームズの髪を掴み持ち上げる

ヴァン「じゃあなクソジジイ…」そう呟きヴァンはジェームズを宙へ投げ飛ばし‥空に手をかざし。ギュッと拳を握りしめる。

ヴァン「グラン・リゼルヴ」

ジェームズ「がはぁぐぁあはぁぐぁあ」空に投げ飛ばされたジェームズの身体の至る所から血が吹き出し‥ジェームズの身体はバラバラに弾け飛んだ

その様子を静かにとある兎と白髪の赤い目をした青年が見つめていた。



ネア「ジェームズがやられたか?」そう言うとネアは超音波で「‥ジェームズの身体を回収しろ」と命令をだした。その知らせを受けてラビットソルジャーの長と思わしき個体は超音波でこう答える


ラビットソルジャー長「かしこまりましたネア様」そう答えるとラビットソルジャー長は部下に命令を出す。ばらばらに吹き飛んだジェームズの身体をラビットソルジャーたちは森の中心部へと集め始めた


彼等は「森の眼」と呼ばれており‥監視が主な役割である。またヴィアとネアはラビットソルジャーを介して森をその眼で視認する事も可能としている。それに加えヴィアとネアは超音波でヴァンの位置を把握している。その為‥ヴァンがどこに行っても彼らからの監視は避けられないのである


ネア「ジェームズすぐに再生させてやる少し待っていろ」そう呟くとネアは森の中心部へと向けて走り出した。

その頃‥戦いを終えたヴァンは巨木の前に座り込み身体を休ませていた。ヴァンの能力で固まった血液はかさぶたの役割を担い…通常よりも早く好中球が出現しマクロファージは分化し活性化マクロファージへと変化していた。

人間の身体はマクロファージによる異物の除去作業が終了するころに、毛細血管の新生が起こり、線維芽細胞が出現する。 線維芽細胞はコラーゲン、タンパク質、多糖類を合成し、細胞間腔に分泌を開始する。線維芽細胞によるタンパク質合成には十分な酸素と栄養素が必要で、毛細血管の新生は、線維芽細胞にそれを供給する役割を果たしている(毛細血管は、周囲の血管から発芽状に発生、創内へとループ状に発育し、網目状になる)。コラーゲン分子は凝集し、原線維となり、瘢痕組織が形成され、創の修復が進む。

ヴァン「ちくしょうが」座り込むヴァンの前に一人の青年が現れる

??「傷を負ったようだね?」

ヴァン「誰だテメェ何のようだ?」

??「怖い怖い僕はヴィア様の命令で君を癒しに来ただけだよ」そう言うと青年はパチンッという音を鳴らした。次の瞬間…緑色の光がヴァンを包みジェームズとの戦いで負った全ての傷が急速に治り始めた。打撲したであろう身体も…折れたであろう左腕も刺された傷さえも完治した

??「これでよしっと(笑)じゃあ僕は行くね」

ヴァン「待てテメェの名は?」

??「僕?僕はミア…」

ヴァン「あんがとなミア…」

ミア「フフ(笑)礼には及ばないよ」ミアはそう笑うと霧になり姿を消しその場を後にした。

ヴァン「さてと行くか?」ヴァンはそう呟き‥森の奥深くへと歩き始めた。ヴァンのその様子を静かに見守る二人組は‥小声でこう呟く


??「力の試練を突破か?ふむふむこれは期待できそうだね?」

?「おい‥見付かるぞ」

??「大丈夫だよ彼には僕らの姿は見えないさ。それより準備を進めよう。次は僕らの出番だ」そう言うと謎の‥二人組は姿を消した。

時を同じくして‥ラビットソルジャーたちはジェームズの身体の部位を一箇所に集め終えた。

ラビットソルジャー長「ネア様集め終えました」長はネアに超音波で報告をする。

ネア「ご苦労‥」そう呟くとネアの手から赤い血が一滴ジェームズの口に注がれたかと思うとジェームズの身体の部位が再生し始めた。

ジェームズの身体の一つ一つの部位が怪しく煌めき光る‥。数分後ジェームズは目を覚ます

ジェームズ「はっここは?」

ネア「不覚をとったようだな」

ジェームズ「申し訳ございませんネア様」

ネア「気に病む必要はない。それよりも‥ジェームズお前にはまだしてもらいたい事がある。ついてこい」

ジェームズ「かしこまりました」

ちょうどその頃‥数時間の眠りから目を覚ましたヴィアは‥ジオラマの中にとあるもの描いていた

ヴィア「フンフンフン♪」

??「ヴィア様それなーに?」眠たそうな目をした少女はヴィアにそう問いかける

ヴィア「おはようキャロル。今起きたのかい??これはね?客人をもてなすちょっとしたサプライズさ(笑)」

キャロル「サプライズぅ?」

ヴィア「そ!!キャロル。君も手伝ってくれるかい」

キャロル「うん。わかった。何すればいいの?」

ヴィア「んーとねぇ‥実は」そう切り出すとヴィアはこっそりキャロルに耳打ちをした。

時を同じくして‥ヴァンは深い深い霧の中森を彷徨っていた。あるのは怪しく煌く‥アエンデ石の輝きと‥木。そして‥数十m毎にある石版‥石版には意味深な文字と何かを嵌め込む溝のようなものがあった。

ヴァン「ちっくしょう何なんだこの森はよぉどれだけ行っても全く前に進めやしねぇ」

??「フフっ(笑)迷ってるみたいだね?」

ヴァン「何だてめぇは?」

??「僕かい?僕はリムよろしくね(笑)」そうヴァンに名乗った少年は白髪で赤色の瞳をしていた。

ヴァン「で?そのリムがオレ様に何のようだ?」

リム「何にも(笑)ただ見てるだけ」

ヴァン「はぁ?見てるだけだぁ?」

リム「そ!!ボクの役目は君の監視だからね」

ヴァン「ふざけんなよてめぇ舐めてんのか?」

リム「怖い怖い…そろそろ僕は退散させてもらおうかな?」

リム「あ!!そうだ一つ良いことを教えてあげるよ。あそこにある石版に‥七色のアエンデ石を嵌め込むと良い事があるかもしれないよ」

そう言うとリムは霧となり姿を消した

ヴァン「七色のアエンデ石だぁ?ちっくしょう何が何だかわかりゃしねぇ」

その時だった…ヴァンの心の中の本来の人格が目覚める。

ヴァン「変わるよ。リゼルヴァ。君はこういうの得意じゃないだろう?…」

ヴァン「ちっしゃあねえなぁ」ヴァンが不意にそう呟くと先程まで…白髪だったヴァンの髪の色が茶髪に変わった。

ヴァン「さてと…七色のアエンデ石か。うーん」そう言うとヴァンはおもむろに森のマナの源であるアエンデ石に歩み寄る。

惑星ソラリス原産のこのアエンデ魔石は…白…赤…青…黄…水…紫そしてピンクの7色が存在する。武器や武具にも使用されていて…元はクリスタルのような材質をしているが石の中のマナを使い果たすと石化し川辺に落ちてる石と見分けがつかなくなる。

白い魔石は癒やしの力を増幅させ…再生の力を司る

赤い魔石は攻撃力を増幅させ…破壊の力を司る

青い魔石は防御力を増幅させ…守りの力を司る

黄色い魔石は生命力を増幅させ…命の力を司る

紫色の魔石は操作力を増幅させ…操作の力を司る

水色の魔石は素早さを増幅させ…俊敏の力を司る

そしてピンク色の魔石は契約獣とのシンクロ率を高める

ヴァン「さてさて…ここにあるのは3色の魔石か?」そう呟くとヴァンは赤色の魔石を手に取る。足元には「赤」「黄」「紫」の魔石があり。この3色の魔石はステータスを高め主に武具に嵌め込まれることが多い。

ヴァン「とりあえず…この魔石を石版に嵌め込んでみるか?」そう言うとヴァンは石版に向けて歩き始めた。

石版に近付くとそこにはソラリス文字でこう刻まれていた。


な。。なつ のと。び らの
∇a∇a〒u∇o〒o≪i∉a∇o
ぎょ。くざ にす。わる
∂Yo∠u≦a∇i§uⅢa∉u
ひ。ち。にん。の王の 
∨i〒i∇i✓✓∇o∀∇o
た。か。らを。あつ。めし。とき
〒a∠a∉a∪a∧a〒u∞e§i〒o∠i
みち。は。ひら。かれ。ん
∞i〒i∨a∨i∉a∠a∉e✓✓

7つの扉の玉座に座る七人の王の宝を集めし時…道は開かれん。

ヴァン「7つの扉ねぇ?」そう言いながらヴァンは石版に魔石を嵌め込んでいく。

はめこみ終えると石版が光りだし石版の周囲に3つの扉が出現した。
 
ヴァン「なるほどねぇ」そう呟くとヴァンは右端に出現した扉を開け中に入った。

扉の中の世界はとても幻想的で…おとぎ話に出てくるような世界だった。街を行き交う人々はウサギの様な姿をしており…大きなニンジンで出来た塔が印象的だった。

気付くとヴァンにもウサギの耳と尻尾が生えていて…手には紫色の魔石が嵌め込まれた指輪をしていた

八百屋の店主「へいっらっしゃいらっしゃい。今日は人参とキャベツが安いよぉ~」呆気に取られていたヴァンに店主は話しかける。

八百屋の店主「そこの兄ちゃんどうでい?人参買わねぇかい?」

ヴァン「え(汗)いややめておくよ」

八百屋の店主「そうかい?残念だね?」

その様子を見てヴァンは確信する。

ヴァン「心の声(どうやら向こうにはオレが兎に見えてるみたいだ…この指輪のお陰か?)」

ヴァン「それよりも聞きたい事がある。」

八百屋の店主「お!!?なんでい?何でも聞いてくんな」

ヴァン「あの塔はなんだい?」

八百屋の店主「兄ちゃんんな事も知らねぇのか?あれはここラビットヘルツの国王が住まう館さ」

ヴァン「国王の?なるほど。感謝するぞ。店主」

八百屋の店主「なぁーに良いってことよ」店主のその言葉を聞いたヴァンは歩き始めた。

ヴァン「心の声(まずはこの街を探索してみるか?)」ヴァンの中には主に3つの人格が存在し…頭髪の色によってその時表れている人格がわかる。一人目は黒髪で臆病な性格のヴァンで教室でユリエルに質問した人物で名を(ペイン)と言う。二人目は戦意が向上した時に現れ口調が少々乱暴な白髪の(リゼルヴァ)そして三人目が現在…ラビットヘルツの街を探索する茶髪の(ヴァン)である。

ヴァン「心の声(石版の文面から察するに…何かしらの宝を集めるのか?だが宝と言っても何なのか?見当もつかないな?)」そう考えながら歩くヴァンの目の前に一つの貼り紙が目に止まった。

ヴァン「指名手配犯…ルドルフ・フィン・ガーゼ…懸賞金95億ルラン」

ヴァン「心の声(こういう世界にもそんな奴がいるんだな?)」

ヴァンのその様子を遠目で見ていたフードを被った男が…国王の住まう館へと足早に歩き始めた。

ここラビットヘルツは別名(兎の楽園)とも呼ばれていて時の国王の名は「クロルス・フィン・ルーゼ」と呼ばれる若干…18歳の若き国王で人参の館はルーゼ城と呼ばれている。


その頃‥ルーゼ城では

部下「国王陛下‥申し上げます。近隣の村ヘルパでまたしても農作物の被害が相次いでおります」

クロルス「またルドルフたちの仕業か?」

部下「断定はできませんが。手口からしてガーゼ盗賊団の仕業に間違いございません」

??「国王陛下…このまま奴らの好き放題にさせていては‥秋の生誕祭における‥野菜が足りなくなる恐れもあります」

クロルス「そんな事は言われなくてもわかっているさ。ヴェルト。」

ヴェルト「申し訳ございません」

クロルス「謝る必要はないさ。それより何か良い案はないものか?」クロルスはそう言うと…考え込むような仕草をする

?「国王陛下…その件この「ウェルネス・フィン・ボーゼ」にお任せ下さい」

クロルス「何か策があるのか?ウェルネス?」

ウェルネス「はっお任せ下さい陛下‥必ずやご期待に応えてみせまする」


時を同じくしてガーゼ盗賊団‥拠点では

手下1「お頭やりましたね?」

ルドルフ「あぁ‥そうだな」

手下2「どうしたんです?お頭?浮かない顔して?」

ルドルフ「ちょっと王宮の奴らの動向が気になっててな」

手下1「心配し過ぎですよお頭」

??「ルドルフー今戻ったぞ」そう叫びながら一人の大男がルドルフたちの元に歩み寄る。

ルドルフ「お疲れシルバ‥収穫はあったか?」

シルバ「もちろんだぜ。ほら見てみろよ」そう言うとシルバは親指で後ろを指す。それを見てルドルフは言う

ルドルフ「聞くまでもなかったか」

ダッダッダッダ‥一人の手下が血相を変えて大慌てで走ってくる

??「お頭ていへんです‥庭の(亀)が逃げ出しちまいました」

ルドルフ「何だって!?」

シルバ「ディック亀は何処に行った?」

ディック「わかりません。さっき見たら庭の海に設置してた柵が壊されていやした‥」

シルバ「困った事になったな‥」

ルドルフ「あぁそうだな‥ディック‥今すぐ艦隊に出撃準備を整えるように伝えろ。オレも出る」

ディック「わかりました」さっきからルドルフたちが言っている(亀)とは超大型の亀型生物の事で名を(ガルム)と言う。大きさは通常時のルドルフたちの50倍のサイズを誇り‥水中を移動する速度は時速200kmを超える。

時を同じくしてヘルパ村周辺の海では釣り人たちが超大型生物を目撃していた。

村人1「な…な…な何だありゃ?」そう言うと村人1は腰をぬかしその場に尻もちをつく

村人2「化物だ。くそ。村長に知らせろ」

村人3「あんた腰なんか抜かしてる場合じゃないよ。ほら立ちな。」

村人1「あぁだども」

村人3「だどもへったくれも無いほら逃げるよ」

ヘルパ村に戻る道中の森で‥必死に何かから逃げる村人の姿をヴァンは目撃した。

ヴァン「心の声(何だ?随分慌てているな?何かあるのか?)」村人はいかにも釣り帰りという風貌だった為‥ヴァンは海で何かがあった。と推測した。

ヴァン「とにかく海に行ってみるしかないか?」そう言うとヴァンは海に向かい始めた。

時を同じくしてガーゼ盗賊団のアジトでは…出撃の準備が整っていた。

ディック「お頭‥準備完了です」

ルドルフ「よし。お前ら‥テスラの反応を見る限り(亀)は現在ヘルパ村北東の海域を進んでいる。このまま行けば明日にでも(ラビットヘルツ)に到着するだろう」

ルドルフ「そこでだ。オレたちは(亀)の先回りをし‥ラビッツ海峡で(亀)の捕獲作戦を実行する」

ルドルフ「クロ…説明を」

クロ「はっ了解しました。150艦隊とルドルフ隊とシルバ隊は…ラビッツ海峡の西側に陣を張り‥オレを含めた250艦隊とシルビス隊とディック隊は東側に陣を張る」

クロ「なるたけ自分たちで亀の足を抑えたいところだが‥無理な場合は‥(シザー)を使う事も視野にいれている」

手下1「シザーを!!?大丈夫なんですかい?」

クロ「あくまで最終手段だ。それでは各艦隊出撃準備を始めろ。」

手下たち「「了解しました」」

その頃‥ボーゼ公爵家の当主であるウェルネスはルドルフたちを捕える為に動き出していた。

執事「ダンナ様例の方がお見えになられています」

ウェルネス「うむ通せ」

執事「かしこまりました」

チリンチリン♪♪不意にそんな音が鳴ったかと思うと扉が開いた。

??「お久しぶりでございます。ウェルネス様」

ウェルネス「そうかしこまらずとも良いジルバル。それより例のモノは持ってきたか?」

ジルバル「はっ。ココに。」そう言うとジルバルはきらびやかな宝石で装飾されたとある箱をウェルネスに差し出した。箱の中身を開けウェルネスは呟く。

ウェルネス「うむ。見事だ」

ジルバル「ウェルネス様…ルドルフを捕えるという話しは本当でございますか?」

ウェルネス「あぁ本当だ。ジルバル」

ジルバル「であれば‥ルドルフを捕える作戦。このジルバル・スチュアートにも手伝わせて下さいませ」

ウェルネス「良いのか?ジルバル?ルドルフは…」

ジルバル「良いのです。ウェルネス様。ルドルフはこのスチュアート家の恥晒しでございますから。」ガーゼ盗賊団の首領ルドルフ・フィン・ガーゼの生まれた時の名はルドルフ・スチュアートと言った。スチュアート侯爵家は代々ボーゼ公爵家に仕える一族で‥ルドルフの実の父がこのジルバルなのである。

名門貴族の跡取りとして生まれながらも素行の悪さが理由で弟に当主候補の座を奪われたルドルフはガーゼ伯爵家の婿養子となり家督を引き継いだ。ガーゼ伯爵家の家督を引き継いだルドルフは本性を表し始める。ガーゼ伯爵領を独立国家と称し…村人や街の人間たちから多額の税を徴収する様になる。その後…集めた税金で傭兵を雇入れ…あろう事か隣の…ウィンズブル侯爵領に攻め入り見事にこれを落とした。

それからは徐々に…領地を広げていき‥現在ルーゼ地方は…ルーゼ王国とガーゼ帝国に2分されている。こうして生まれた内乱を鎮めるべくルーゼ王国の国王クロルスは兵を各村や町に配置しルドルフの侵略に何とか対抗しているものの…軍事力ではルドルフが勝り…ルーゼ王国は…存亡の危機に立たされているのである。

ガーゼ帝国の領地はラビッツ大陸の10分1にのぼり…ならず者国家として悪名を馳せている。

一方ルーゼ王国は力のない女…子供…年寄りが大半であり戦力差に差があるものの近隣諸国と遠戚関係を結ぶ事でコレに対抗している。

ここラビッツ星には主に3つの大陸が存在し…ラビッツ大陸‥ラビットファー大陸…キャロット大陸の3つから成っている。海が惑星の8割を占める惑星としても知られ‥荒れ狂う海の支配者は「リヴァイア」である。

ルーゼ王国とガーゼ帝国を含めた国の総数は…70を超え…ラビッツ大陸には30の国が存在するのである。


ウェルネス「無粋な事を聞いたな?ジルバル。少し待てばオレから指示を与える。それまでは待機せよ」

ジルバル「かしこまりました」その後ジルバルはウェルネス公爵家を後にした。

執事「良いのですか?ダンナ様ジルバル様は」

ウェルネス「言われずともわかっている。オレを舐めるな」

ウェルネス「それよりも…コレを金庫に入れておいてくれ」そう言うとウェルネスは執事に先程ジルバルから受け取った箱を手渡す。

執事「かしこまりました」執事が金庫室に行ったのを確認するとウェルネスは呟く

ウェルネス「影よ姿を現せ」

??「お呼びですか?ウェルネス様」ウェルネスの言葉に応えるようにどこからともなく…男が現れる。

ウェルネス「うむ。コレをあの男に渡せ」そう言うとウェルネスは机の引き出しから‥とある物を取り出すと男に手渡した。

??「御衣」男はそれを受け取ると…まるでワープしたかのように一瞬でその場から消えた。

そしてようやく海にたどり着いたヴァンは岸辺に横たわる謎の大型生物の亡骸を発見していた。

ヴァン「心の声(何だ?この生き物は?ヴィアドにも似ているが何かが違う)」ヴィアドとは惑星ソラリス原産のクジラの事で…非常に大きい事で有名な生き物である。

ヴァン「うーん。牙か?もしや昔図鑑で目にしたドラゴンという生き物か?」

ヴァン「まぁいい。いずれにせよコイツは使えるな」そう呟くとヴァンは大型生物に自らの血を与えた。

すると息を吹き替えしたかのように大型生物が目覚める。

??「ガァルル…ル」

ヴァン「目覚めたか?そうだな?名はリゼルと名付けよう」

ヴァン「リゼル‥お前をそんなにした奴の所へ案内してくれるか?」

リゼル「…(かしこまりましたご主人様)」

大型生物の背に乗り座るヴァンは大型生物の記憶を読み取っていた。ヴァンは眷属とした生物の全てを知る事ができて…その生物がどれ程長い年月を過ごしてきたかがわかる。

ヴァン「心の声(コレがリゼルの過去か?)」

。。。。。。。…リゼルの過去…。。。。。。。

兵士1「王よお逃げ下さい」

国王「ほっほっほ(笑)心配せずとも良い」

兵士市「しかし」

リゼル「兎の王よ我が怖くないのか?」

国王「何を怖がる必要がある?そなたからはこれっぽっちも敵意を感じんよ。」

国王「どうじゃ有効の印に一つそなたにコレを献上しよう」そう言うと国王は…リゼルに一つの宝玉を差し出す。宝玉は宙に浮いたかと思うと…リゼルの額に埋め込まれた。

リゼル「何をした?」

国王「力が漲るであろう?そいつは幻とも言われる我が王家伝来の宝玉で身に着ける生物の力を強める」

リゼル「わからぬな?何故?そんな物を我に差し出した?」

国王「そなたの事を信じておるからじゃよ。」

リゼル「良いだろう。その申し出受けてやる。盟約に従い我は未来永劫お前たちには手を出さぬ」

国王「そう言うと思っておったよ(笑)」


それから数千年後…ラビッツ星…リゼルの墓

??「素晴らしい。コレが伝説のかの王…アースヴェルドが従えたというドラゴンの墓か?」

兵士1「大臣…やはりまずかったのでは?」

大臣「一兵そつ風情が私に意見するか?」

兵士1「そ…そういう訳では…」

?「大臣…コレがあの伝説の宝玉ですよ」

大臣「ふむふむ。なるほど。コレは優美な。とても長年ドラゴンの額に埋め込まれていたとは思えない」大臣はそう言いながら宝玉をポケットにしまい込む。

大臣「そこにある骨の一部を持ち帰るのじゃ」

?「了解っす大臣。」大臣にそう言われた男はリゼルの墓から骨の一部を削り取り小瓶に入れた。


次にリゼルが目覚めたのは…とある培養液の中だった。生暖かい水は…赤ん坊のサイズにまで縮小したリゼルにエネルギーを与え続けた。

?「順調に育ってるっすねぇ~?」

部下「博士…生体反応に微量な違いを検知しました」

?「いよいよのようだね?」

リゼル「貴様は何者だ?」

?「いやぁ実験体36号くんお目覚めかい?」

リゼル「我をここから出せ」

?「残念だけどそれは出来ない相談かな?」

リゼル「ならば…」

?「あぁもしかして力づくとか考えてる?無理無理。今の君じゃこの…カプセルは破れないよ。」

リゼル「舐めるな。小兎が。」

?「起きたとこ悪いけど眠ってもらおうかな?」

?「リッチくん電流流して」

リッチ「かしこまりました。博士、電流ON。最大電圧100万ボルト。スイッチ起動。レバー倒します。」

ガチャン。そんな音が響いたかと思うと…カプセル内に電流が流れ始める。

リゼル「ガぁぁぁガハぅ…」リゼルは鈍い声を出しながら気絶する。

ヴァン「コレは酷いな…」ヴァンはリゼルの記憶の断片を読み取りながらそう呟く。

ちょうどその頃‥とある科学研究施設の男たちは異変を察知していた。

部下「博士。消失したはずの被験体36号の反応が見られます」

?「馬鹿な?そんなはずはない。奴は被験体15号に始末させたはずだ」

部下「いえ…しかしコレを見てください。確かにこちらに向けて進行してきます。」

?「何が起こっているんだ??すぐに15号を解き放て。返り討ちにしてやれ」

部下「かしこまりました。緊急通信…緊急通信。間もなく戦闘準備に入る。館内の全ての職員はシェルターへ移動を開始して下さい」

部下「繰り返します。緊急通信…緊急通信。間もなく戦闘準備に入る。館内の全ての職員はシェルターへ移動を開始して下さい」

職員「おい。戦闘だってよ?何があったんだ?」

職員2「わからねぇ。とにかく避難するぞ」

時を同じくして研究施設へと向かうヴァンは上空から妙な超大型生物がラビットヘルツへ向けて進行しているのを目にする。

ヴァン「何だあれは?亀??」

リゼル「ヴァン様あれはこのラビッツ星原産の大型の亀‥通称(ガルム)です」

ヴァン「ガルム?凶暴なのか?」

リゼル「いえ…怒らせなければ温厚な奴です。ただ一度キレると見境がなくなります。硬い甲羅は厄介で口から発せられるエネルギー波も強力で小さな国ならまるごと吹き飛ぶ程です。」

リゼル「昔‥ガルムを怒らせた小さな国がエネルギー波で滅亡した程です。」

ヴァン「面白そうだな?少し寄り道して行こう」

リゼル「どうなされるのですか??」

ヴァン「見てればすぐにわかるさ」

ちょうどその頃…森林の奥の城ではヴィアがジオラマを見ながらヴァンが1つ目の扉を開いた事を確認する。

ヴィア「なるほど。なるほど。彼は今ラビットヘルツにいるのか?」

キャロル「ヴィアさま上機嫌。ラビットヘルツってなぁーに?」

ヴィア「キャロルの好きな人参がある所だよ(笑)」ヴィアはそう言いながらニッコリ笑う。

ヴィア「そろそろ彼等も到着する頃かな?」

少し前のこと…森林の中…

??「ふーん?まずはそこに行くんだね?」

?「あの扉だとラビット…え~とラビットなんだっけ?」

??「ラビットヘルツ」

?「そうそうラビットヘルツだ」

??「さてと…僕らも行くよ」

?「行くってどこに?」

??「ラビットヘルツに決まってんだろ」そう言うと男は石版に向けて歩き出した。

?「ちょ…ちょちょっと待てって」 

西暦3300年代の便利アイテム

アスティ

喋る人工知能型ロボ。普段はウォルトのメガネに変形しているが…巨大なドーム上の建物や人形ロボットの姿にも変形できる。原理はある特殊な光を自身に照射する事で大きくなったり小さくなったりできる。これにより小さなメガネから巨大なドーム上の建物に変形する事ができる。ドームの姿になった時には…警備ロボを排出したり…ドローンの映像をモニターに映せたり食事まで用意してくれる。またドームの中はシャワー室が完備されており常に清潔さを保てる。その他にもアーマーやその他の乗り物全般の自動操縦等もできまた電話の役割もこなしている。とにかく便利なアイテムだ。ただしシャワーに使う水はタンクに貯められており回数制限がある。その為タンクの水に関しては自分で用意しなくてはならない。

ちなみにメガネの姿に変形し小さくなる時は中に入ってる食事や飲み物に至るまで全てが小さくなる。

メガネの姿となっている時は…ウォルトの右目に様々なMAP情報を映したり…ドローンから送信されてくる映像も見る事ができる。またPCメガネの役割も担っているためアスティ経由で様々な情報を得る事ができる。


※今から1300年後の世界で作られた未来道具という設定なので…これくらいの物は出来ていて欲しいという作者の希望がこもったロボである。


ギシギシ

ピアス型の人工知能型ロボ。普段はRyotaのピアスだが‥カチッと押すとメガネがRyotaの顔に現れ様々な物を解析する。またRyotaが所有するドローンを操ったりもできる。不審者や賞金首を捕まえる時はこのギシギシの承認が必要で承認される事で捕縛できるようになる。「ミュウ」という装置でそう言った賞金首たちをエルステア第一監獄へ飛ばせる。SS級の賞金首を捕縛した際‥政府から莫大な報奨金を得られる。またそれ以外にもギシギシには様々な補助機能がついており‥ミュウを経由して部屋に備蓄してある食料品や物資を飛ばす事もできる。これは冷蔵庫自体が転送装置の役割を担っている為可能な事である。


ミュウ

不思議な球体をした転送装置。この転送装置を経由して様々な場所にいろんな物や人を転送できる。冷蔵庫と経由する事で食料品を転送したり凶悪犯を監獄に転送する時に用いられる。それ以外にも緊急脱出装置の役割を担っており万一の場合はミュウを使いダンジョンを脱出できるようになっている



ばんばん

鳥型の人工知能型ロボ。基本的に充電がある時は自由に飛び回っているが‥充電がない時はみゆの首にあるペンダントからみゆの部屋に転送され充電をしている。このペンダントは通称「ルナメア」と呼ばれ‥ダンジョンで獲得した様々な戦利品を自らの自室に転送する時に用いられる。転送できるのは物のみに限られており‥人はできない。またみゆやルナのPCメガネと連動して様々な事ができる。例えば‥ばんばんが見た情報をPCメガネにとばしたり‥人間や獣の足跡を検知してその映像をとばす事ができる。人が歩いた足跡をMAPに変換する事ができ‥そのダンジョンの大体の広さを把握できる。



ルナメア

みゆやルナが首からかけている青い宝石の入ったペンダントで物や機械を転送するのに用いられる。また自身の自室から様々な物をこちらに‥転送する事も可能で‥冒険者の必須アイテムの一つ。またルナメアは付近の監視カメラの映像をPCメガネに転送する事もできて万が一の事があった際は緊急通報をする事ができる。緊急通報をすると‥ルナメアを経由して政府公認のドローンとロボが出てきて対処してくれる。但し緊急通報をするには自身の身に危険が迫っている場合に限られる。ルナメアが危険と判断した場合はペンダントの宝石が赤くなり通報可能を意味している。

east・イブ・エデン3大派閥の組織図

【eastの組織図】

東山…組織のトップであり…eastの首相
木村…東山の右腕と称される男


柳(惑星エルステッドの支部長)


警備隊

諸星(隊長)
櫻井(隊員)



東山議長

eastの首相。議長とは閣僚評議会議長の略であり首相の正式名称である。eastは元々エデンの侵略から逃れるようにして逃げてきた人たちの集まりだったが彼らをまとめ上げたのが東山である。部下からの信頼も厚くeast全国民から支持されている。



木村副長「副議長」

東山の右腕と称される男で実質的No.2。正義感が強く部下からの人望も厚い。ただ冷静さに欠けるところがありそれだけが唯一の欠点。生身の人間である為…サイボーグのような力はだせないが…生身の人間の中では格闘術…剣術…射撃…どれをとってもオールSの男である。

諸星

エルステッドの警備隊の隊長を務めていた男だったが。エルステッドがエデンの手に落ちてからは一転パイロットに転身し…訓練を受ける事となる。諸星には隠された力があるらしくその力に気付いた…教官との激しい特訓の末新たな力を手にする事となる。

櫻井

諸星の元部下で同じく警備隊の隊員だった男。エルステッドがエデンの手に落ちた後は…単身イブに渡り…そこでイブとeastの仲介をする事となる物語構成上の重要な人物。

Ryota

西暦3258年で…ルナやみゆたちと共にある遺跡を探索していた男。遺跡探索の最中謎の装置を見付け…単身…東山の前に現れる事になる男。東山の話を聞いたRyotaは自身もeastの団員として戦う事を決める。異世界人の為…身体能力はこちら側の人間よりも強く…生身でも強い。また東山の指示でパイロットとなり諸星との特訓の末何かに目覚めていく。


アレン

櫻井と共に地上に降りた青年。だが彼が木村から託された任務は櫻井とは違う。エデン攻略の鍵を握る重要な人物。


山本

諸星のLCAの同期生で良きライバル。LCAでは諸星と競い合いながらパイロットへの道を目指していく。実技は諸星…勉学では山本が勝っている。LCA卒業後の実戦の中で山本は成長し…エデンの幹部との死闘で力に目覚める。

エデン総合病院の医師…佐藤

エデン随一の医師で彼に治せない病はない。と言われる程の名医。田口を救ったのも佐藤である。後に…エデンを追放され死の縁を彷徨っていた所を山本に救われる。以降は…eastの船医としてサポートし彼らを助けていく。

佐藤

諸星と山本の同期でLCAの主席卒業生。卒業後にエデン幹部との戦いに敗れ…錦の洗脳により…エデンの幹部として山本と戦う男。錦の能力で潜在能力を極限まで引き出されており…赤坂同様…数秒先の未来を見る事ができる。山本との戦いで徐々に自分を思い出し…以降は再びeastの船員として自身を倒したエデン幹部と再度戦う事となる。

聖(Kōki)

エデンの幹部であり…錦の能力で洗脳されている男。赤坂と共に諸星たちと共に戦う事になる。山本との戦いの最中記憶を取り戻し…山本が自身が幼少の頃自分を育ててくれた恩師である事を思い出す。錦の洗脳から解き放たれた彼は田口の記憶を思い出させようと奮闘するも途中で錦に目論見がバレて追放されてしまう。佐藤と共に倒れていた所を山本に発見されて以降はeastの船員として田口の記憶を思い立たせる為に奮闘していく事になる。


SERO特殊連隊

バーニッシュ・クラウン(惑星ソラリス出身)

SERO特殊連隊の隊員で宇宙空間での仕事が主な任務である。SEROは宇宙に存在する全惑星の代表者たちが統治する組織で主な任務内容は宇宙の平和を守る事である。惑星eastの首相…東山もまたSEROの幹部であるが組織のトップは惑星ソラリスという人工惑星のジュリーという女性議長である。バーニッシュはそのSEROの隊員で彼らの任務は宇宙をまたにかけるお尋ね者たちを捕まえる事である。エデンは宇宙的に見ても危険な国家で他の様々な惑星に攻撃を仕掛けてはそこから様々な物資を略奪してきた。彼らはそんなエデンに対抗する為に全惑星から集められたエリート隊員たちである。バーニッシュの生まれ故郷は惑星ソラリスでその惑星もまたエデンの侵略に悩まされてきた。幼少の頃エデンの侵略により…父と母が殺されてからはずっとソラリスの施設で育ってきたバーニッシュはもう2度と自分のような人を出さない為にSEROの隊員になったのであった。

シエル・ファントムハイヴ(惑星ソラリス出身)

SERO特殊連隊の隊員で斬り込み隊長。シエルは接近戦を得意としており…シエル専用の機体ファントムの腰に携えた2本の刀を使い敵をなぎ倒していく。1本はあらゆる物質を斬る事ができる刀でもう1本はライフルのエネルギーを吸収する刀である。また…その刀で宇宙空間そのものを斬る事もでき…宇宙の空間と空間の間にある道に入りワープする事もできる。普通に宇宙を直進するよりもこの空間の中に入り移動した方が遥かに速く移動できて…普通は宇宙船で20日はかかる道のりもシエルなら一瞬で移動できてしまう。もう1本の刀は敵のライフルのエネルギーを吸収しながら威力が増し…溜めたエネルギーを凝縮して敵に飛ばす事もできる。敵のライフルの攻撃を無効化しつつ…敵を攻撃できる攻防一体の刀である。シエルの戦闘スタイルはファントムハイヴ家に伝わる剣術と機体の刀をうまく組み合わせたものになっており…機動力を武器にして戦う。またファントムはファントムハイヴ家の当主以外に乗れない仕様となっており他の者がその機体に乗っても数秒とたたないうちに失神してしまう。また接近戦だけでなく中距離戦…長距離戦にも対応できる機体となっており…敵が遠くにいる場合は背中に搭載されている複数の射出口から高出力のエネルギー波を放出し攻撃する。


柊ユウ(惑星east出身)

SERO特殊連隊の隊員で主に中距離戦と長距離戦を得意としており…主な戦闘スタイルは銃火器を使ったものが大半である。ユウの機体はバーニッシュの機体と兄弟機であり特殊な能力を持つもの以外は使用できない。ユウは生まれた時からある不思議な能力を宿しておりその力で相手の動きを完全に把握して敵を倒していくのである。ユウの機体の射出口に搭載された武器は…人工的に小規模なブラックホールを発生させる事ができてその空間に入ったら最後並のものでは2度と出てこれず…ユウが技を解除した時には既に機体の頭部以外は残っていない。またそれ以外にもユウの機体からだされる不思議な複数の球体はどこまでも敵を追尾しながら攻撃をして敵を逃さない。

クラウン「バーニッシュ専用機」
ロード 「ユウ専用機」


ファントム(シエル専用機)
陸…空…宇
初期パラメーター

HP15000  MP9000

パワー 7500
装甲  4500
機動力 10000

機体固有スキル…ワープ…幻…吸収

連続エネルギー波
超高出力エネルギー波


燕返し
相手の超高出力のエネルギーが込められたライフルの攻撃を全て瞬時に吸収し相手に飛ばし返す

回転
敵が複数いる時に囲まれた時…回転しながら…近接する敵を吹き飛ばしながらライフルによる攻撃を全て無効化して吸収する

回転演舞
敵が複数いる時に囲まれた時…回転しながら…近接する敵を吹き飛ばしライフルによる攻撃を全て無効化して吸収したエネルギーを周囲に飛ばして攻撃する


一刀流…飛燕一の型スメラギ
(一瞬で相手の近くにワープして相手を攻撃する)

一刀流…飛燕…二の型ヒメラギ
(自身の前方の空間を斬り…一瞬で相手の背後に周り仕留める技)

一刀流…(技の名前考え中)
(時空の切れ目を超高速で斬りながら移動し敵に30連撃を加える)超高速でワープしながら目にも止まらない動きで相手を斬る技)相手にはシエルの機体の残像が見えるため分身したようにみえる。

一刀流‥
(超高速の衝撃波を複数飛ばし…敵を攻撃すると共に敵の周囲の空間に穴を開けて機体の背後にある射出口から時間差でエネルギー波を放ち最後は相手の背後にワープして仕留める)

二刀流…飛竜…溜め込んだ分だけ威力が増す
(一本の刀で自身の前方の空間を斬り…もう1本の刀で溜め込んだライフルのエネルギーを相手の背後に飛ばす)

二刀流…(技の名前考え中)
(超高速の衝撃波を複数飛ばし…敵を攻撃すると共に敵の周囲の空間に穴を空け…吸収したライフルのエネルギーを時間差で放出し相手の周囲に開けた穴から相手を攻撃し…最後は相手の背後にワープして背後から仕留める)

【イブの組織図】

植草「創始者であり組織のトップ」
??
ハレルヤ「組織のNo.3であり発明家」

植草「イブ理事会常任議長」及び「イブ軍部局長」
プーチン「イブ議会議長」
ミシェル「イブ委員会委員長」

主要7カ国大統領…首相

イギリス…メイ首相
ブルガリア…シメオン首相
フランス…マクロン大統領
ベルギー…ミシェル首相
スペイン…リッケル首相
イタリア…レイモンド大統領
ロシア…プーチン大統領


イブ特務機関4人の幹部

No.1 リック・フロイト
No.2 ディーン・フロイト
No.3 ハレルヤ・フェスティス
No.4 ジェイ(J)


イブ専任軍隊

1‥元帥…レオ
2‥大将…近藤
3‥大将…松本
4‥大将…松岡
5‥中将…Sakuma
6‥中将…Ikuta
7‥中将…土方
8‥中将…沖田
9‥中将…斎藤
10…少将…ガルム
11…少将‥Taiga
12…少将‥Ren
13…少将‥オルフェ
14…少将‥シン
15…少将‥時斗

ナノマシン
身体に投与する事で様々な変化が起きる。ある者は不死の肉体を持ち…ある者は雷の肉体へと変わる。どう変わるかは投与されたもの次第。またナノマシン特有の能力の一つとして…投与されたものは…自身の身体の一部分だけを自由に変換できるようになる。例えば腕だけを金属に変えたり…背中に翼を生やしたり…指の一部分を弾丸に変えて飛ばす事も可能である。ただしその便利過ぎる能力故副作用も大きく…一週間に一度…激しい目眩と頭痛に襲われ…能力を発現できなくなる時がある。その問題を解決するべくハレルヤは薬を開発しイブの隊員たちはその注射を打つことによってそれを克服している。


植草議長「局長」

イブの創始者でイブ理事会常任議長及びイブ軍部局長を務めている。…錦の弾圧に苦しむ市民とそれに対抗する軍隊をまとめ上げた男。部下からの信頼も厚く…各国のイブ市民からも信頼されている男である。錦とは古くからライバル関係にあり…錦がエデンの覇権を握った時に真っ先に錦に立ち向かったのが植草である。当時のエデンの市民はこの姿をみて錦と戦うことを決意。間もなくイブが結成され現在に至る。


ハレルヤ・フェスティス「幹部」
「イブ特務機関所属」

組織のNo.3であり…発明家…植草の左腕と呼ばれ幹部14人を始め…多くの隊員に改造を施した男。またタイムマシンの開発者で…植草からの人望も厚い。ただ…研究があまりにも好きすぎる為…普段の業務は部下であるルークに押し付けがち。植草には幼少の頃助けて貰った事がありその時の恩を未だに忘れていない。軍事援助、宣伝活動、協力者の支援、が主な任務で味方や…協力者に武器や資金を援助したり…イブの協力者をバックアップしたり宣伝活動も業務に含まれる。

ジェイ(J)「幹部」
「イブ特務機関所属」

組織のNo.4だが…その素性は一切謎の男。諜報が彼の任務で他国にスパイとして潜り込み…敵の内情を探るのが役目である。そのため他の幹部すら彼の顔を知らない。

ルーク

ハレルヤの部下で特務機関の一員。仕事内容は主に協力者の支援と宣伝活動である。イブに協力してくれる人間を集め彼らの支援をしたり…錦から逃げてきた難民たちへ食料品を届けるのが役目である。また…国の中から有望な新人を見付けるのもルークの業務である。それと並行してハレルヤが溜め込んでる書類のハンコを押すのも彼の役目となってる。

陸軍中将…雷鳴の佐久間(Sakuma)

イブの15人の幹部の内の一人愛称は雷鳴の佐久間。ハレルヤが施した改造手術により…ナノマシンを投与され自身の身体を雷へと変換できるようになった男。雷である為殆どの物理攻撃は効かない。ハレルヤの手腕で身体に内蔵された装置により自身がピンチに陥った時全てのリミッターが外れ…人間の限界を超えた能力で動ける。雷帝モードになった時の彼は髪の色が茶髪から金色にかわる。雷である為…ロボットや機械人間は佐久間との相性が悪く…彼に触れただけでショートさせられてしまう。また敵の基地を雷により停電させるのも彼の得意技である。戦闘面では格闘術と剣術を得意としており雷とナノマシンを融合させた力で戦う。


陸軍少将…鉄腕のガルム

イブの15人の幹部の内の一人愛称は鉄腕のガルム。自身の身体の半分以上を機械化し…その戦闘力は一人で万の戦闘機を相手に出来る程の強さを誇る。また…リザレクトと呼ばれる不思議なロボットと合体する事でその戦闘力を数億倍に引き上げる。

空軍少将…時間移動の時斗

イブの15人の幹部の内の一人。愛称は時間移動の時斗。自身の身体の95%を機械化した事により…その身体に小型のタイムマシンを搭載している。その力で…7日以内の出来事なら過去に遡り危険を探知できる。またその目にはカメラが搭載されており…写真撮影や録画はもちろん赤外線で物体を探知する事もできる。戦闘面では他の幹部に比べて劣るが…心臓さえ破壊されなければ死ぬ事はない。


陸軍少将…不死鳥のレン(Ren)

イブの15人の幹部の内の一人。愛称は不死鳥のレン。自身の身体にナノマシンを投与した影響でその身体は何度死んでも再生し蘇る。例え塵だけの姿になっても…死ぬ事はない。銃の名手で…その片目に10000万km先を見る事ができるカメラを搭載している。また戦闘面では格闘術も得意としており…ナノマシンを巧みに利用した戦闘がレンの戦闘スタイルである。

空軍少将…神速のシン

イブの15人の幹部の内の一人。愛称は神速のシン。幹部の中で唯一…何も改造が施されていない生身の人間だが…鍛え抜かれた肉体と気と呼ばれる力を巧みに使いこなす事で幹部にまで上りつめた凄い人。また…愛機はシン以外には使いこなす事ができなかったと言われる機体でその速度はマッハ9を誇る。またその機体はシン仕様に改造されており…コックピットから気を機体に送り込む事でその速度と強度をさらに引き上げる。さながら戦闘中の敵には機体が消えた様に見える程その速度は跳ね上がるのである。


陸軍少将…爆炎の大我(Taiga)

イブの15人の幹部の内の一人。愛称は爆炎の大我。あらゆる銃火器のスペシャリストで…彼が現れた戦場は必ず爆炎が舞い上がる。また…その身体の70%を機械化している。核エネルギーで動いておりその力で空も飛べる。核反応で起きる猛烈な力を全て拳に集めた…パンチは一撃で半径20km以内の全てを焼き尽くす。ただし技を使う際…自身の手以外に薄いバリアをはっている。理由はそうしなければ自身も自爆する為。また…敵のロボットや施設にハッキングして操作権限を乗っ取る事もできる。

空軍少将…空白のオルフェ

イブの15人の幹部の内の一人。愛称は空白のオルフェ。透明になり空を縦横無尽に飛び回り…自身の存在を消す事ができる。また相手が一部でも機械化していれば…オルフェの認識を存在しないものにできる。隠密行動や奇襲に向いており…機体に乗らない時も…その透明化の力を利用し情報集めをしている。またその目は10000km先を見渡せるカメラが搭載されており…赤外線探知もできる。戦闘面においては他の幹部に比べれば少し劣るが…機体に乗らない時に戦闘になった際は…その透明化の力で武器すらも透明化し見えない銃弾と見えない剣激で相手を追い詰めていくのがオルフェのやり方である。また彼が使う武器は全てに強力な毒が施されており…生身の敵で彼に勝てるものは少ない。


【エデンの組織図】

錦…エデンのトップであり独裁者

錦総統
武力によりエデンを支配した男。また長年…東山と植草とはライバル関係にあり…彼らを疎ましく思っている。度重なる人体実験により…自身の身体に異能者の力を転移させる事に成功しており…常人を超えた力を使える。その力で時のエデンの国王を操り…国王の権力と財産をフルに活用し帝国を牛耳った男である。



赤坂(Akasaka)(幹部)

エデンの幹部であり…錦の異能の力で記憶を全て書き換えられ洗脳されている男。錦により強制的に引き出された能力で自身の愛機…開闢に乗った時は数秒先の未来を先読みしかわす事ができる。また…身体の3分の1を錦の手腕でサイボーグ化されており…生身でも相当の実力をもつ。自身の旧友諸星との戦闘で徐々に何かを思い出していく。


田口(Taguchi)(幹部)

エデンの幹部であり…錦の異能の力で記憶を全て書き換えられている男。錦により強制的に引き出された能力で常人の数倍の戦闘能力を有していたが…ガルムとの戦闘に敗れ…生死の境を彷徨い生還した後は…それまでの数倍の力に跳ね上がった。さらに…ガルムに対抗する為に…自身をサイボーグ化しリザレクトを使えるようになり合体する事でさらに能力を爆上げする。また…錦の洗脳により…東山と植草を自身のパートナーを殺した真犯人だと思いこんでいる。


聖(Kōki)

エデンの幹部であり…錦の能力で洗脳されている男。赤坂と共に諸星たちと共に戦う事になる。山本との戦いの最中記憶を取り戻し…山本が自身が幼少の頃自分を育ててくれた恩師である事を思い出す。錦の洗脳から解き放たれた彼は田口の記憶を思い出させようと奮闘するも途中で錦に目論見がバレて追放されてしまう。佐藤と共に倒れていた所を山本に発見されて以降はeastの船員として田口の記憶を思い立たせる為に奮闘していく事になる。



ディアス(幹部)

エデンの幹部であり…錦を心から崇拝している男。錦の能力でディアスの身体能力は常人の数倍に引き上げられており…また自身の身体にナノマシンを投与した事で…塵になっても蘇り再生する事ができる。錦の力でその能力がさらに強化されている為…蘇るたびに戦闘能力を増していく。


オルガとロウガ(幹部)

エデン幹部の双子の兄弟。双子ならではのコンビネーションでイブの幹部たちと戦っていく。オルガとロウガが融合しオウガとなった時の戦闘能力は桁違いに上昇する。


ニールセン・ハワード(幹部)

エデンの幹部であり絶縁体質の持ち主で身体に熱と電気が通りにくく佐久間を素手で攻撃できる男。彼が指揮する絶縁サイボーグ軍団は佐久間を苦しめるが佐久間はナノマシンを利用し彼らを倒していく。ニールセンが錦から引き出された能力は念力で彼はその力と格闘術を駆使して戦う。軍隊式格闘技を使い…その動きに無駄はなく速い。しかも錦の能力により潜在能力の全てを解放されている為常人を超えた動きで戦える。



エデンの科学者…黒金

イブから略奪した設計図を元にタイムマシンと時間干渉を阻害する特殊な磁場を発生する装置を開発した男。また…エデンの兵士の半数以上に改造を施しており…彼なくしてはエデンはなかったとすら言われてる存在。

エデン総合病院の医師…佐藤

エデン随一の医師で彼に治せない病はない。と言われる程の名医。田口を救ったのも佐藤である。後に…エデンを追放され死の縁を彷徨っていた所を山本に救われる。以降は…eastの船医としてサポートし彼らを助けていく。

佐藤

諸星と山本の同期でLCAの主席卒業生。卒業後にエデン幹部との戦いに敗れ…錦の洗脳により…エデンの幹部として山本と戦う男。錦の能力で潜在能力を極限まで引き出されており…赤坂同様…数秒先の未来を見る事ができる。山本との戦いで徐々に自分を思い出し…以降は再びeastの船員として自身を倒したエデン幹部と再度戦う事となる。

イブの領地とエデンとeastの成り立ち

イブ領の領地の大半は地球で言うところのヨーロッパ地方に存在してはいるが…その殆どが生身の人間が住めないエリアである。

だが…人が住めないというだけでロボットやサイボーグは生活できる。その為イブやエデンでは盛んにサイボーグ化が推進されてきたのである。

キューブの中に住んでるのは政府の役人や上流階級…女…子供が大半で…エデンでは15歳の誕生日の日に熱耐性手術が行われる。

生身の人間が外に住めない理由は外の気温と二酸化炭素にある…イブが創り出したキューブは最大でも大きな街一つ覆うのがやっとで…外の気温は数百℃に達する。また二酸化炭素濃度が高すぎる為生身の人間は外に出ただけで死ぬ。エデンとイブの存在するこの惑星と地球の最大の違いは地球には海があってここにはない事である。


海が存在しないこの惑星はほぼ全てを陸地に覆われている。海が存在しない事で大気中の二酸化炭素は取り除かれず…大気の気温の上昇が止まらないのである。こうなった最大の原因が数百年前の惑星全土を覆う大爆発である。大爆発の影響で人口の9割が死に絶え…海の水の大半が蒸発した。


数百年前‥この星の行く末を決定づける戦争が起き各地で核兵器が使用された。その時の大爆発は火山噴火を誘発し噴火した火山のマグマはこの星を包んだ。

湧き上がったマグマから二酸化炭素が大量に放出され。地表で固まったマグマは二酸化炭素の再吸収を阻害したため、この放出された二酸化炭素はそのまま大気中に留まることになった。

科学文明の発展により生まれた核兵器が火山噴火を誘発しそれに伴う温室効果ガスの暴走によりこの星は壊滅的なダメージを受けた。

核兵器の爆発で各地の河は氾濫し増水した水は岩盤に大量に流れ込んだ。これにより地震が発生そしてその地震が火山噴火を誘発させたのである。

水は直接的な要因ではないが‥大量の水により多数発生した非地震性すべりが岩盤にかかる応力を増加させて地震を引き起こす事は科学的にも立証されている。

そして地震が地殻内に存在するマグマだまりに影響を及ぼし、火山噴火を誘発する。

つまり地震の揺さぶりでマグマは揺れる。マグニチュード7.5程度の地震が起きれば、そこから100キロメートル離れた3メートルの火道を持つ火山でもスロッシングが起き得る。マグマだまりでスロッシングが起きることで、異なる性質のマグマの混合や火山ガス噴出量の増加など、噴火のきっかけにつながる現象が起こるのである。

つまりこういう流れである戦争勃発→核兵器投入→爆発→河の氾濫→地震誘発→地震発生→火山噴火誘発→火山噴火

数百年前‥これと同じ事が世界各国で起きた。一つ一つの噴火は小さくとも数が重なった事でこの星は壊滅的なダメージをうけた‥しかも火山噴火の影響で二酸化炭素は大気に留まり海は蒸発人口の9割は死に絶えこの惑星は死の星となったのである。

生き残った人類は…キューブを創り出しそこにエデンという楽園を築いた。

それから数百年…人類に安息の時間が訪れたがやがて一つの障壁にぶつかった。そう人口が増え過ぎた事で‥一つのキューブの中に人が収まりきらなくなったのである。やがて世界は3つの勢力に別れた

武器を手に取り武力によりエデンを支配した錦‥キューブを創り出し新たな庭園の支配者となった植草。そして宇宙に逃れた者たちをまとめ上げeastのトップに立った東山。


現在…この惑星で湖が存在するのは錦が支配するエデンのみである。数百年前の人類は惑星で唯一の湖がある場所にキューブを創り上昇し続ける外の気温で蒸発しないように飲み水を守った。


植草は飲み水の問題を解決するべくイブ結成前に惑星探査を行い…惑星の大半を水で覆われている星を見付けた。そこに作業用ロボを送り込みその水をボトルにいれることで植草は飲み水を確保している。eastもまた同じである。幸い…惑星に人型の生物が存在しなかった為…問題にはならなかった。



イブ研究チームがキューブを創るときに苦労した点は…酸素にある。たとえ形だけのキューブを創っても酸素を生み出さなければ人は暮らせない。そこでイブ研究チームはキューブの秘密を探った。植草は発明家のハレルヤにキューブの構造の謎を調べさせ見事に彼はキューブを創った。


エデンのキューブの最下層にある立入禁止エリアは小さい穴で異空間と繋がっており…その異空間からパイプを通し酸素をエデンに供給していた。

この異空間に繋がるパイプ程の小さな穴は何百光年先の惑星と繋がっていた。ハレルヤはこのキューブの技術を応用してタイムマシンを創り出したのである。


植物が光合成を行う時に必要な酸素の材料は水と二酸化炭素である。その為水さえ確保できれば理論上…二酸化炭素濃度の高い惑星でも酸素は創れる。エデンには幸い湖が存在していたのでその周りに植物を植える事で酸素を作り出せた。

しかし…キューブが創られた初期時代は湖の周りに植物や木が育っておらず…慢性的な酸素不足だった。エデンの最下層にある立ち入り禁止エリアは…増え続ける二酸化炭素の問題を解決するべくの苦肉の策であった。まず遠い国の惑星と小さな穴で繋ぎパイプを通してエデンに酸素を供給。同時にもう一つ小さな穴を繋ぎそちら側にはエデンのキューブ内の二酸化炭素だけ吸い込む機械を創り二酸化炭素だけを送り込んだ。つまり酸素を増やし二酸化炭素だけを減らしたのである。

※酸素を作るその他の方法

硫酸は三酸化硫黄 (SO3) を水と反応させて得られる、やや粘性のある酸性の液体である。

液体なので‥装置の中で空気を三酸化硫黄と水に分離する事が可能であれば‥雲と二酸化炭素を取り込み‥装置の中で光合成すれば‥理論上酸素は作れる。


現実的な方法は2つ
1‥希硫酸を使い電気エネルギーで取り出す方法

濃い硫酸のまま使うという方法も無くはないが‥純正な水と硫酸を混ぜ合わせた希硫酸が望ましい。

希硫酸に電気エネルギーを加えたら‥酸素と水素をとり出せます。

2‥純正な水の入った空気を使い人工光合成装置を使用する

光合成生物は光エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やデンプン)を合成している。

そして3つ目の案は‥鉱石から酸素を抽出するというものだ。というのも‥酸素は地殻やマントルの構成元素では最も多く,その存在率は45%に達し,空気中よりもはるかに含有率が高い。何らかの方法で‥地殻やマントルから酸素を抽出できれば‥後は簡単である‥おそらく火山帯である惑星には存在すると思う石炭から水素を取出し‥この水素と酸素を化合させて水を作る。
 
マントルや地殻から酸素を抽出
石炭から水素を抽出


酸素‥地殻‥「46%あると仮定」‥
光合成と電気エネルギーで酸素を作り出す
酸素‥材料‥水‥希硫酸‥二酸化炭素‥ケイ酸塩
水素‥材料‥化石燃料‥水‥希硫酸
水蒸気‥雲「0.002%」
二酸化炭素「96.5%」
メタンガス‥材料‥二酸化炭素と水素
水‥材料‥酸素と水素‥水蒸気‥メタンガス

地球のマントルや地殻は主にケイ酸塩によって構成されており、他の地球型惑星についても同様である。金星のマントルも同様でケイ酸塩と鉄とニッケルで構成されている。

一例月の物質はケイ酸塩鉱物と金属酸化物からなっており、重量比で約45%の酸素が含まれている。

月の物質のケイ酸塩鉱物から「酸素」を抽出する方法は、ケイ酸塩鉱物を1500~1800℃で溶融させ、直接電気分解することによって得られる。

酸素は、地球の地殻(質量比で約46.7パーセント)およびマントルにもっとも多く含まれている元素であり、多くは岩石中に酸化物・ケイ酸塩・炭酸塩などの形で存在する。

シリカ(二酸化ケイ素) SiO2 はケイ酸塩の一種と考えられることもある。これはケイ素周りが負電荷を帯びないため、追加のカチオンを含まない特別な例である。シリカは石英やその多形などの鉱物として自然界に見られる。


※二酸化ケイ素はケイ素と酸素の化合物



水を作るその他の方法

1大気から水を作り出す。
水というものは空気中にも存在しており大気から水を作り出す事は可能である
2雲を特殊な装置で吸い込み…水に変える
3霧を特殊な装置で集め…水に変える

雲を利用しようとした背景にはおそらく数百℃に及ぶ高温の惑星では…水蒸気と呼べるものは雲ぐらいしかないと考えたからだ。地表付近に水が生成されても…すぐに蒸発してなくなる。あるとしたら上空の比較的気温の低い所。そう雲しかない。

雲(くも)は、大気中にかたまって浮かぶ水滴または氷の粒(氷晶)のことを言う。

霧とは水蒸気が凝結して無数の小さな水滴となり、地表近くの大気中にただよっているもの。

1‥霧を発生させその霧を特殊な装置で水へと変換
2‥冷蔵庫と同じ仕組みで空気を冷やし、空気中の水分を液化させる
3‥湿気を集め太陽熱で「水」を生産。水電池と本質的には仕組みは同じだが‥理論上可能である。

メタンを完全燃焼させると、1 molの二酸化炭素と2 molの水になる。

二酸化炭素と水素を合成しメタンを生成

高濃度の二酸化炭素が充満しているこの惑星では二酸化炭素を減らす事が優先されている。その為…二酸化炭素を何とか活用したい。そこで考えられたのがメタンガスである。

ただしメタンガスを間違った使い方をすれば反対に二酸化炭素が増え増す増す気温が上昇する事になる。

その問題を解決したのもキューブである。キューブは街を熱と二酸化炭素から遮断するだけでなく…街から発生するメタンガスを再利用している。

まず街の様々なガスにはメタンガスを使用し…外部の二酸化炭素を減らしていく。街から排出される高濃度の二酸化炭素をキューブは集めそれをエネルギーに変える。また完全燃焼できていないメタンに関しては燃焼させて霧として街に散布

その霧を特殊な装置で水へと変換する。その時にできた余分な二酸化炭素はキューブの中に取り込む。キューブの中で二酸化炭素をエネルギーに変え発電させて街を照らす。

二酸化炭素で発電した場合…水蒸気で発電するよりも遥かに高いエネルギーで発電できる。つまりキューブの中で二酸化炭素はエネルギーとして補充されていき…それだけで街の全ての電気を賄えるのである。

二酸化炭素に熱と圧力を加えて超臨界状態の二酸化炭素にすると、水蒸気の10倍のペースでエネルギーをタービンに送り込む事ができる。

つまりキューブは発電所の役割も担っている。という事である。キューブで集めた二酸化炭素で発電用タービンにエネルギーを送り込む事で…外部の二酸化炭素を余す事なく利用できるのである。


キューブにより街一つを外部(気温…数百℃×二酸化炭素濃度の高い空間)と完全に遮断できるからこそできる芸当とも言える。使うのはキューブの外側の二酸化炭素。その二酸化炭素を産業用ロボが集め…メタンガスとして使用する。キューブ内で発生した高濃度の二酸化炭素は1箇所に集められ…そこで発電用タービンのエネルギーとして再使用される。結果的にキューブの外に二酸化炭素は漏れず…外部の二酸化炭素は減少していく。ということである。


二酸化炭素の濃度を減らしたい理由は…生活圏を広げたいからだ。イブやエデンの住民は外部の高濃度の二酸化炭素と気温に悩まされている。その為彼等はキューブの中での生活を余儀なくされている。だからこそ二酸化炭素を積極的に使う試みがなされているのである。


霧から水に変換された水に関しては主に…植物を育てる目的で使われる。上にも書いたとおり…植草は水だけで生成させれた惑星を発見しており…飲水はそれで賄えている。さらに植草はその水を集め…キューブの中に中規模な人口湖を作った。その周りに植物を植え…街や人から排出される二酸化炭素と木や植物が光合成する事で酸素を生み出している。木の根から水分を吸い取り二酸化炭素を利用して木は光合成している。という特性を考えた原理。

またキューブはマントルから抽出される酸素も積極利用する事で酸素を生み出している。


キューブ内の酸素は主に…5つの方法で抽出される

1…他の惑星の酸素
2…マントルから得られる酸素を抽出
3…電気エネルギーで酸素を生み出す
4…キューブ内で発生する水蒸気を取り込み…二酸化炭素と人工光合成装置で酸素に変える。
5…植物や木を利用した光合成

この5つのアプローチでキューブ内に酸素を供給しているのである。大部分の酸素は地盤にあり…産業用ロボでマントルや地殻からケイ酸塩を取り出す。ロボが集めたケイ酸塩をキューブの中で…1500~1800℃で溶融させ、直接電気分解することによって酸素を生み出す。創られた酸素はキューブの中でさらに濾過されてから…街へ散布。

地盤や地殻に酸素は概ね46%以上あるのでこの方法でかなりの酸素を抽出できる。


霧として散布されたものの一部は再び取り込み二酸化炭素と合わせ人工光合成装置で酸素に変える。

この時作られる酸素は微量

硫酸を酸素に変換しようと思った経緯は化石燃料にある。二酸化硫黄は化石燃料の燃焼で大量に排出される。化石燃料とは石油…石炭…メタンハイドレートなどである。

二酸化硫黄は過酸化水素との反応で硫酸にかわる。

濃度の低い硫酸を希硫酸といい希硫酸に電気エネルギーを加えたら‥酸素と水素をとり出せます。

つまり…人が生きていく上で必要な化石燃料を有効利用してこの惑星で最も不足している酸素と水素を生み出すのである。

熱を全く通さない物質は存在しないが魔法瓶の原理を応用すれば中の温度を保つ事は可能かもしれない。

魔法瓶とは内びんと外びんの二重構造でその間を真空状態にすることにより熱の移動を防ぎ長時間保温・保冷できるようにした容器。

その他にも二酸化バナジウムが熱を通しにくい事が最近の研究でわかってきている。

かねてより二酸化バナジウムには「熱や静電圧が加わると、絶縁体から導体に変化する」という性質があることが確認されていました。

とある実験を試した所二酸化バナジウム内の電子に起因するとみられる熱伝導率を計算したところ、ウィーデマン・フランツの法則により導き出される値の10分の1しかないことがわかりました。


通常の金属では、金属内の自由電子がランダムに動き回ることで効率的に熱が伝えられますが、二酸化バナジウム内の電子はまるでマーチングバンドのように整然と動くため、電気は流れるのに熱が伝わりにくい現象が起きるのではないかと考えられます。

二酸化バナジウムと別の物質を混合させることで、電気や熱の伝わり方を調節できることも突き止めました。例えば、二酸化バナジウムにタングステンを添加してみたところ、二酸化バナジウムが電気をよく通す金属に変化するのに必要な温度が下がり、熱伝導率も向上する。


二酸化バナジウムの原理を利用すれば真夏でもエアコンなしでも温度を一定に保て…冬になると反対に熱を逃しづらくする事も可能かもしれない。という事です。

つまり…キューブを何らかの方法で熱を通しにくい物体でつくる事で…外の気温の問題は無くなるという事です。暑い地面の上にドームを建てるのでは無く…予め熱を通しにくい物体を作りその中で生活するのです。それなら例え外が高温でも暮らしていけます。ようは中の温度がチンチンに暑くさえならければ何でもいいのです。強力なエアコンを開発しそれで温度を保つのも方法ですしやり方はいろいろあります。

キューブの中でどうやって植物を?と思うかもしれませんがそれに関しては簡単です。要は人工的に森を作れば良いのです。植物がガラスの中やプランターで育てられるのはご存知ですよね?それの規模の大きい森林エリアを再現すればいいのです。植物は水と二酸化炭素と太陽光で光合成をする。その環境を人工的に作りだせばよいのです。例えば天井から人工的に雨を降らせその水で大規模森林エリアの植物を育てる。とかね?

人工的に作り出された湖は規模の大きい水槽だと考えたらわかりやすいかと思います。その中で魚等の生態系を育てそれを食料品とする。また植物と魚を一緒に育てる事も出来そうですよね?実際にそういう物は売られてますし…そういう製品の植物の役目は主に水換えをしない為の工夫であったりしますが…考えようによっては別の使い方も可能かもしれません。


キューブの機能と特性
(現実的に可能な機能)

1物質…熱を通しにくい素材
2酸素…4つのアプローチで酸素を獲得
3エネルギー…二酸化炭素で発電し街に供給
4人工…雨や霧…太陽の光などを人工的に発生させられる
5変換…空気中の霧を水に変換
6水…3つのアプローチで水を生成

7ロボット…キューブ内に複数のロボがいてコントロールルームから操作できる
8入口…ロボやサイボーグ…宇宙船等が出るスペースが存在
移動…街と街の間は宇宙船や電車で移動



特殊能力
1…他の惑星と自身の惑星を繋げる事ができる小さな穴を作れる
2…サイズを変えて持ち運べる。
3…バリア



※キューブの特殊能力とタイムマシンはSF小説なので現実的に可能な事ばかり書いていてもつまらないためつけた機能

キューブの特殊能力
1…他の惑星と自身の惑星を繋げる事ができる小さな穴を作れる
2…サイズを変えて持ち運べる。
3…バリア

上にも書いたとおり…キューブは最大でも街一つ覆うのがやっとである。だが大きさに上限はあるが小ささに上限はない。これは新しい地にキューブを設置する時に小さい方が持ち運びしやすいためである。


※ハレルヤはキューブの機能を応用してタイムマシンを創り上げた。

※それぐらいの機能がないとSFとは言い難いためつけた機能

各々の時代の登場人物


(西暦2035年の登場人物)

キャッスル・スターリン

西暦2405年から来た謎の男。ある国の諜報部の人間で自国の大統領の指示で動いているが…目的は不明。



TATSUYA

西暦2035年に暮らす青年。ごく平凡な青年であるが…セルゲイいわく我々の世界の希望だと言う。ウォルトを探しに来たココミと出会い…セルゲイを紹介する。


Koki
TATSUYAの幼馴染の少女。ウォルトを求めてきたココミと出会い意気投合。その後はTATSUYAも巻き込み3人でウォルトを探す旅に出る。

ココミ

ウォルトの幼馴染の少女…ウォルトが遺跡探索の後中々戻らない事を心配したココミはウォルトの行方を探す旅に出る。その旅の途中で西暦2035年に向かいTATSUYAとKokiと出逢いのTATSUYAの紹介でセルゲイと出逢う事になる。


セルゲイ

TATSUYAが暮らす世界とは別の世界から来た男。セルゲイはTATSUYAの事を希望と呼んでいるが理由はわからない。レナードとの戦闘で瀕死になりかけた所をTATSUYAに助けられる。



ダニエル

セルゲイと共に西暦2035年にきた異世界の人間。船の船医で…主に怪我人を治療するのが彼の役目である。


(西暦2225年と1582年の登場人物)


京本
九条の同級生。生徒集団失踪事件を契機としてタイムマシンの研究を始め…開発に成功する。その後は九条の上司となり彼らをバックアップしていく事になる。


九条
京本の同級生。生徒集団失踪事件を契機としてタイムマシンの研究を始め共に開発に成功する。自らが作った船に乗り込み艦長となり歴史改変のPOINTを探り正しい歴史に戻す旅を続ける。


石井
京本と九条の同級生で生徒集団失踪事件の際…好きだったトワを助けられなかった悔しさをバネに空手の世界チャンピオンに上り詰めた男。その後は京本と九条の船に乗り込み共に歴史を正す旅を続ける。


トワ・レイヴン
西暦2215年の生徒集団失踪事件の被害者。あの事件のおり謎の女に連れ去られ現在まで行方がわかっていない。


ワカ・レイヴン
トワの妹であり…九条が乗る船の船員。数年前に消えた姉を探すために姉が消えたあの日に戻る為に歴史改変のPOINTを探り正しい歴史に戻す旅を続ける。


西暦1582年の登場人物

オルガンティノ院長


天正遣欧少年使節

伊東 マンショ
千々石 ミゲル
中浦 ジュリアン
原マルティノ

織田信長



宣教師に成りすます謎の男
九条たちより先の未来から来た…謎の男。



白銀

悪名高き…時空盗賊団の団員。様々な時代に現れては金品を強奪する。西暦1582年では信長の刀を盗もうとした所を捕まり…死にかけるが…JINの手助けで窮地を脱する。

JIN

悪名高き…時空盗賊団の団員。情報のエキスパートで彼に調べられない情報はない。また自身は生身の人間ながら素手で熊を倒せる程の腕力の持ち主。

ななみ

悪名高き…時空盗賊団の団員。ハニートラップで様々なターゲットを誘惑する影の功労者。

リック

悪名高き…時空盗賊団の団員。頭の双子の弟だが…兄とは真逆の性格である。白銀と共に信長の刀を盗もうとして捕まり死にかけるがJINの手助けで窮地を脱する。


(西暦3258年の登場人物)

ウォルト
西暦3258年に未来から来た謎の青年。父親が遺した遺品を回収する為にとある遺跡に入り…そこで驚愕の真実を知る事になる。

ココミ
ウォルトの幼馴染の少女…ウォルトが遺跡探索の後中々戻らない事を心配したココミはウォルトの行方を探す旅に出る。その旅の途中で西暦2035年に向かいTATSUYAとKokiと出逢いのTATSUYAの紹介でセルゲイと出逢う事になる。


Ryota

西暦3258年で…ルナやみゆたちと共にある遺跡を探索していた男。遺跡探索の最中謎の装置を見付け…単身…東山の前に現れる事になる男。東山の話を聞いたRyotaは自身もeastの団員として戦う事を決める。異世界人の為…身体能力はこちら側の人間よりも強く…生身でも強い。また東山の指示でパイロットとなり諸星との特訓の末何かに目覚めていく


ルナ
西暦3258年の世界で弟のナビと父親の遺した遺品を探していた少女。遺跡探索の最中…忽然と消えたRyotaを探す為彼女はみゆと弟のナビと共にRyotaを探す旅に出る。

みゆ
西暦3258年の世界でRyotaと共に遺跡探索をしていた少女。途中でルナとナビと出会い…共に遺跡探索する事になる。そんな最中…忽然と消えたRyotaを探す為にルナとナビとRyotaを探す旅に出る。

ナビ
西暦3258年の世界で姉のルナと父親の遺した遺品を探索していた少年。Ryotaの事を兄のように慕っていたが…そんなRyotaが遺跡探索の最中こつ然と失踪した事で…ルナとみゆと共にRyotaを探す旅に出る。


ウォッカ
西暦3258年にいたとある闇組織の男である。組織から盗まれたある装置を回収する為にSM店で謎の男からブツの在り処を聞く。



レナード
ウォッカの部下の男で共にブツを求めて西暦2035年に向かう男。そこで…セルゲイに見付かり…激しい戦闘の最中…徐々にセルゲイを追い詰めていくレナードだったがあと一歩の所でTATSUYAに邪魔をされて…セルゲイを取り逃がす。



白銀「幹部」
「通信部‥通信長」「通称KING」

悪名高き…時空盗賊団「JOKER」の団員。あらゆる通信機器と盗聴器を使った情報は彼の耳には筒抜けで現場の司令塔の一人である。彼の耳から伝わった情報はそのまま諜報員のPCメガネに送信され‥諜報員たちはその情報を元にターゲットと接触する。彼らのを主な仕事は様々な時代に現れては金品を強奪する。いわゆる盗賊である。西暦1582年では信長の刀を盗もうとした所を捕まり…死にかけるが…JINの手助けで窮地を脱する。


JIN「幹部」
「諜報部‥諜報長」「通称JOKER」

悪名高き…時空盗賊団「JOKER」の団員。唯一全てのポジションをこなせるスーパーサブでその中でも情報のエキスパートで彼に調べられない情報はない。また自身は生身の人間ながら素手で熊を倒せる程の腕力の持ち主。それに‥加えて全ての諜報員の指揮権を彼が担っている。いわゆる現場の司令塔の一人である。


ななみ

悪名高き…時空盗賊団「JOKER」の団員。ハニートラップで様々なターゲットを誘惑する影の功労者。


リック

悪名高き…時空盗賊団「JOKER」の団員。頭の双子の弟だが…兄とは真逆の性格である。白銀と共に信長の刀を盗もうとして捕まり死にかけるがJINの手助けで窮地を脱する。


淳之介「艦長」

悪名高き‥時空盗賊団「JOKER」の団員。JOKER第5艦隊の艦長を務めており‥ヴァンビとゆんの上司である。


ヴァンビ「副長」

悪名高き‥時空盗賊団「JOKER」の団員。JOKER第5艦隊の副長「副船長」でJINとはゆんの事を巡ってライバル関係にある。ゆんの想い人であるJINとの間に割って入ろうとするが‥いつもななみの妨害により‥邪魔をされてしまう。


ゆん「甲板部‥甲板長」「通称QUEEN」

悪名高き‥時空盗賊団「JOKER」の団員。JOKER第5艦隊ではヴァンビとの任務が主流である。JINの事を想っているが‥とうのJIN本人はゆんに全くの無関心でいつも相手にされていない。

はじめ隊長「機体部‥機体長」「♤A」

JOKERの団員で機体部の若きカリスマである。身長185Cmを越える長身と端正な顔立ちでJINに並ぶほど女性陣からの人気は高い。また「A」の称号をもちマークは「♤」である。船での戦闘になった際はじめ隊長専用の機体に乗り込み敵を殲滅するのが‥主に彼の任務である。普段は船内でヴァンビと共に‥艦長の補佐をしていてヴァンビと艦長の2人が不在の時は艦長代理もたまに務めている。


イーサン

西暦3258年のSM店のオーナーだが‥その正体は不明の謎の人物。

JOKER第5艦隊


組織図
淳之介‥艦長「船の最高責任者」

‥機関部‥通信部‥甲板部‥諜報部‥機体部

‥機関長‥通信長‥甲板長‥諜報長‥機体長
♡A‥‥KING‥ QUEEN‥JOKER‥‥♤A
「??」「白銀」 「ゆん」「JIN」「はじめ」

機体部部隊長
‥◇A‥‥‥♧A
「ミラー」「クロム」


ヴァンビ副長「艦長の補佐及び各長の補佐」


その他部下「250名」


QUEEN
甲板長はいわゆる普通の船舶での航海士の事を指すが‥JOKER第5艦隊における甲板長はタイムトラベルをする上で欠かせない存在。甲板長がデータに基づいて時の狭間の抜け道を算出しタイムトラベルをしている。この時の抜け道は一定では無く常に変動していて一箇所にはなく。複数箇所に存在しているので甲板長が常に抜け道の場所をマッピングしている。また‥時の乱気流「海で言う台風」と呼ばれる現象から船を守るのも甲板長の役目である。

KING
JOKERにおける通信長はあらゆる通信機器を操作できてあらゆるを通信電波をその耳でキャッチできる。つまりターゲットが通信機の類を使った会話をした場合その情報は全て通信長に傍受され通信部へと伝わる。加えて情報操作と陽動の任を任される事も多く。最もターゲットと身近に接する役目を担う。またあらゆる盗聴器を使いこなし情報を仕入れるのも通信長の役目である。その為現場の指揮は通信長と諜報長に一任される事が多く‥通信長経由で様々な‥問題の情報が耳に入り‥諜報部員たちがその問題解決にあたる。いわゆる現場の司令塔である。通信長と通信部はJOKERの耳と言われココを停止させられるとJOKERの動きは鈍くなる。

JOKER
諜報長は全ての諜報部員のまとめ役で彼の指示により‥諜報部員は動く。諜報長はJOKERと名がつく様に現場の切り札的存在で‥二等機関員‥ニ等通信員‥ニ等甲板員‥一等諜報員‥パイロット全ての役割をこなす事ができるスーパーサブである。またJINは情報操作に卓越しており‥些細な情報からターゲットに関するあらゆる情報を調べ上げてしまう。ニ等機関員の役割までこなせJINの得意技は‥諜報員と自らのPCメガネを用いた‥ターゲットの船の分解である。PCメガネを用いる際は警備ロボやドローンにハッキングしその操作権限を乗っ取る事で船を分解する。また諜報長は現場の目の役割を担っており通信部から得た情報を元に諜報員が動きその時得た情報は全てJINにリアルタイムで伝わる様になっている。その為万が一の事態が起きそうになってもJINが未然に防いでしまう事が多い。


♡A「エース」
機関長は‥各艦隊に必ず一人はいる存在で主に船のメンテナンスから現場で使用するあらゆる機器の点検及び修理を行える存在。また船はJOKERの心臓部分と言われている為極めて重要な役割なのである。機関長の得意技は分解ロボと言われる機械を使い‥敵の船を分解する事にある。それ以外でも船での戦闘になった際は艦長と機関長と甲板長が合同で動き敵艦を駆逐する。機関長の主な役目は船の修理とロボの修理だが自らが機体に乗り込み戦闘まで行えるいわゆる秘密兵器的存在である。艦隊のあらゆる武器は機関長の手腕で強化‥改良されており船を落とすのは至難の技である。



正規パイロット乗組員

隊長格
ミラー隊長「◇A」
ヴァンビ副長
はじめ隊長「♤A」
クロム隊長「♧A」

殲滅兵団「通称J」
イヴァン兵長
ミヤビ
トールズ
ガルフ
ニックルス

その他20名一般兵

非正規パイロット乗組員

機関長「♡A」

レジスタンスのアジト「通称フェルミナ遺跡」

西暦3258年にある遺跡。元々レジスタンスのアジトだったが‥大戦終了と共に使う者がいなくなり現在に至る。階層事に中の雰囲気は異なり‥遺跡内の広さも階層により異なる。Ryotaたちが現在いる15階層は炎のエリアで‥遠い異世界の一部と繋がっている。その為階層は距離にして数千kmに及び‥その中に16階層に向う転移装置が存在する。ただし‥天井だけは低く‥理論上天井をぶち壊せば上には行ける。ただしそれをしてしまうと階層事‥崩壊する恐れがある為誰もやらない。25階層の静止世界から警備ロボや警備ドローン‥ガーディアンなどが出現し階層内を守っている。

静止世界は過去と現在を繋ぐ階層とも言われ何百年もずっと旧大戦時代に取り残されている。‥その為何度警備ロボやドローンを壊しても時間が巻き戻り‥復活しSTART地点に戻されてしまう。先に進むにはある装置を起動させ‥ドローンやロボが停止している間に転移装置で上に進むしかない。静止世界の時間が巻き戻る条件が警備ドローン‥警備ロボ‥ガーディアンいずれかが破壊または壊れた時である。

25階より下の警備ロボやガーディアンが壊れない理由も同じだが‥静止世界とは違い壊れてから数時間は‥時間が戻らない仕組みとなっている。

これまで出てきた主な階層

1階層‥入口部分「西暦3258年と遺跡を繋ぐ入口」
1~10階層‥遺跡エリア
11階層‥‥森林エリア
12階層‥‥ラビの部屋
13階層‥‥森と湖の楽園
14階層‥‥???
15階層‥‥炎の庭園


25階層の静止世界から警備ロボや警備ドローン‥ガーディアンなどが出現し階層内を守っている。

25階層‥‥静止世界
???
???
???
29階層‥‥秘密の部屋
30階層‥‥砂漠エリア

「龍の祠」29階層の秘密の部屋に入る鍵が隠されているが‥祠の中は30階層とは別空間で繋がっており‥ある一定の条件の元30階層に出現する。


十二王伝説‥創作キャラ

ジーク・ド・ベルジック(King Sieg)
「固有能力」「重力」
修練により発現した能力「月」 流派「月読」

白国の(Belgium)の若き英雄ジーク。十二王家の一つベルギー王国の王子の一人。大戦の英雄で数々の戦場を勝利に導いてきた。ジークが立つ戦場では‥味方に死人が出ることはなく‥7人の名将と友にオロチの討伐に成功した人物である。大戦終了後に宇宙に渡り‥eastの基盤を創り上げた人物。ベルジック家はその後‥ベルジック公爵家を創設しeastの5%の領地を所有しているeast随一の富豪である。



ベルナドット・ルイ・マクスウェル・ゲーツ
(別名‥白銀のベル)

瑞国の(Sweden)の名将‥ベルナドット‥。瑞国が誇る財閥‥ゲーツ財閥の御曹司であり‥十二王家を一つにまとめ上げた男。白銀のベルのあだ名で知られていて‥その戦場は白く染まる。オロチ討伐後‥その身体が2度と蘇る事のないように9つに分離し凍結させた事でも知られ‥彼がいなければオロチは復活していただろうと言われる人物



メリー・アン・ヴァイブブルク(Princess .Merry)

「乙女座の女神「蛇「再生」を司る者」
Princess .Merryとあだ名される‥盧国の王女。ルクセンブルク公国随一の美女で多くの国民から慕われている。大戦では王女の身でありながら先陣に立ち数々の兵士を勇気付けた戦場の女神である。ルクセンブルク公国がオロチの脅威にさらされた時‥メリーは覚醒し真の力を発揮し公国をオロチの炎の渦より守った英雄。


ウォルト・ベル・スターリン(Walt)
固有能力「???」
修練により発現した能力「月」 流派「月読」

スターリン兄弟の双子の兄‥ウォルト‥十二王家の一角‥抹国(Denmark)を守護する‥指揮官。天月読剣を手に持ったウォルトの力は万の兵に匹敵し薄桜鬼と呼ばれた帝国の鬼を討伐した抹国の英雄。オロチ討伐にも参戦し‥7人の将と共にこれを討伐した七英傑の一人。

エルゲルージ・リル・スターリン
(El Guerrouj)
固有能力「???」
修練により発現した能力「月」 流派「月読」

スターリン兄弟の双子の弟‥エルゲルージ‥十二王家の一角‥莫国(Morocco)を守護する指揮官。天月読剣と言われる‥刀を使った時のエルゲルージの力は万の兵に匹敵し‥豪鬼と呼ばれる帝国の鬼を討伐した英雄。オロチ討伐にも参戦し‥7人の将と共にこれを討伐した七英傑の一人。

ルーク・ロキ・リヒテンシュタイン(炉鬼)

列国(Liechtenstein)の鬼神と恐れられた男‥ロキ(炉鬼)十二王家の一つリヒテンシュタイン公国の王子の一人で‥十二王家が後ろ盾にいる連合軍の総大将の一人。無敗の名将の一人として数えられ‥一度戦場に出れば鬼神のような強さを誇る事からいつしか(炉鬼)と恐れられるようになった。


朝霧仁(JIN‥)

日国(Japan)の英雄‥天照大神の力を宿した‥神器‥天照を使えるただ一人の人物。日国に代々仕える九条家の親戚で母方の叔父が九条の家紋を持つ。また‥先の大戦では敵軍に単身攻め込み‥捕らえられた公国の姫を救出した人物。連合軍では日国の指揮官の一人として戦いオロチ討伐に成功した七英傑の一人。

クレスト・フォン・エスティライヒ

摩国(Monaco)の名将の一人。エスティライヒ家は‥かの有名なギリシャ神話の英雄ヘラクレスの末端の子孫で‥クレストはヘラクレスの力をその身に宿している。生まれつき身体能力がずば抜けて高く‥不死の肉体をもつ彼にはいかなる攻撃も無意味に終わる。オロチと共に出現した十二の魔獣の討伐に成功した摩国の英雄である。


ルーシー・ペン・ドラゴン
「能力」「光‥時読み」
英国(England)の名将の一人。ルーシーはかの有名なキングアーサーの子孫で‥生まれながらに強大な力を有している。数里先の未来を見通し‥十二王家を勝利に導いた英雄。剣の腕に優れ‥アーサー王の力が覚醒した時は黒髪から金髪に変わり青い瞳に変化する。オロチ討伐時は単身‥敵の本陣に攻め込み見事にこれを落とし戦争を集結に導いた。


リック・ヴァン・フリート

諾国(Norway)の名将の一人。リックはかの有名なジークフリートの生まれ変わりで生まれながらにその力を宿している。ジークフリートとは北欧神話で竜殺しの英雄としてその名を馳せた人物である。英雄の力を生まれながらに宿した‥リックは人智を越えた力が使え‥その力を武器に戦っていく。また剣の腕にも優れ‥諾国でも一‥ニをあらそう使い手である。オロチ討伐時敵の本陣に攻め込み戦争を集結に導いた英雄の一人。


フェリッシュ・フォン・ボルボン

「(力)を司る龍神「女神を守護する天秤」
「能力」「雷‥竜神化」
西国(Spain)の名門ボルボン家の次期当主で現国王であるフェリペとは親戚関係にある。生まれながらに「シュガール」と言われるドラゴンの細胞をその身に移植した事で‥自在に雷を操れるようになった男。シュガールとはバスク神話で雷神と呼ばれその姿はドラゴンの姿とされている。またシュガールの力が覚醒した時は自らを竜の化身として姿を変える事ができる。連合軍の守りの要として奮闘し‥数々の‥街を守った西国の英雄。


マルス・フォン・アレクサンダー

蘭国‥(Netherlands)の名将の一人で‥蘭国を守護する指揮官。マルスはローマ神話における戦と農耕の神のマールスの末裔で‥その起源はローマを建設したロームルス王まで遡る。今はなきローマ帝国の家柄ながら‥侯爵位をもつマルスはしばしば蘭国では注目の的である。戦の神の守護を受けるマルスが出た戦場は負け知らずで炉鬼と共に‥無敗の名将と恐れられる。オロチ討伐時は単身‥敵の本陣に攻め込み見事にこれを落とし戦争を集結に導いた英雄の一人。


十二王家

1‥日国‥(Japan)磨羯宮
(紀元前660年~現在)
2‥諾国‥(Norway) 宝瓶宮
(西暦872年~現在)
3‥抹国‥(Denmark)双魚宮
(西暦935年~現在)
4‥英国‥(England)白羊宮
(西暦1066年~現在)
5‥摩国‥(Monaco)金牛宮
(西暦1297年~現在)
6‥列国‥(Liechtenstein)双子宮
(西暦1608年~現在)
7‥莫国‥(Morocco)巨蟹宮
(西暦1631年~現在)
8‥西国‥(Spain)獅子宮
(西暦1700年~現在)
9‥盧国‥(Luxembourg)処女宮
(西暦1748年~現在)
10‥瑞国‥(Sweden)天秤宮
(西暦1763年~現在)
11‥蘭国‥(Netherlands)天蠍宮
(西暦1815年~現在)
12‥白国‥(Belgium)人馬宮
(西暦1831年~現在)


日本 
諾威→諾国(ノルウェー)
丁抹→抹国(デンマーク)
英国(イギリス)
摩納哥→摩国(モナコ)
列支敦士登→列国(リヒテンシュタイン)
莫羅哥→莫国(モロッコ)
西班牙→西国(スペイン)
盧森不爾厄→盧国(ルクセンブルク)
瑞典→瑞国(スウェーデン)
荷蘭→蘭国(オランダ)
白耳義→白国(ベルギー)

メリー&フェリッシュ「逸話」

フェリッシュが竜の化身に姿を変えたとき…彼の背に乗り…戦場を股にかける…女神。それこそがメリー・アン・ヴァイブブルクである。竜の化身と化したフェリッシュに知性はなく…そのままだと強暴な聖獣にしか過ぎなかったが…メリーが背に乗り…フェリッシュの知性になる事で戦況を変えていった。

「力」と「知性」各々の足りない部分を上手く組み合わせたのがメリー&フェリッシュである。強大な力から守る術を持たなかったメリーと強大な力を持ちながら使いこなす事のできなかったフェリッシュ。両者が手を取る事でオロチの脅威から‥街を守れたのである。

両者は戦闘時以外でもよきパートナーであり‥人間全てを信じる善悪の区別がつかないメリーを疑り深い性格のフェリッシュが上手くカバーしている。フェリッシュのおかげでメリーは悪人に騙されないのである。

※乙女座と天秤座はアストライアという三女神の一柱が星座になったものと言われている。アストライアが姿を変えたのが乙女座でアストライアが善悪の区別をつける為に使っていた天秤が天秤座である。

ヴァン・リゼルヴァ・ペイン

血のリゼル伯爵
「別名‥バーサークペイン」「能力‥血の契約」

口が悪くとても貴族とは思えないが立派な名門貴族リゼルヴァ家の出である。普段は大人しい性格をしていて引っ込み思案だが戦闘前になると戦意が高まり口が悪くなるにつれて身体能力が上昇し感情が頂点に達したときはリミッターが外れ‥常人の粋を超えた速度で動けるようになる。リゼルヴァ家が持つ固有能力は「血の契約」と呼ばれるもので‥自身の体内の血液を自在に使いこなす事ができるものである。この力で血で剣を作ったり‥血液を鋭利な刃物に変えて飛ばすことも可能である。また自身の血液を他者の傷口から中に入れる事も可能であり‥そうなったらペインの独壇場である。一度彼の血と交わった血液は全てペインの支配下となる。


ペインは支配下となった他者の血液を操り pH量を操作し7.0以下にする事で昏睡させる事も可能で反対に血液 pH量を操り7.7以上にする事で摩擦させ相手の心臓を停止させる事もできる。また他者の血液、もしくは血液中の水分を大量に減少させ血圧を急激に下げさせる事で低血量性ショックを起こす事も可能である。それ以外にも血液中の白血球数を平常よりも増加させる事で貧血・発熱・感染または血小板の減少などを引き起こす事も可能である


※ペインが気絶したり死んだりすると彼の支配から脱する。

惑星ソラリスの貴族たちは各々固有能力を一つ持ち合わせており‥一族により使える能力は異なる。リゼルヴァ家は体内の血液を自在に操り‥ルーシーとフェイシアの家は代々「光」の能力を有している。ルーシーが持つ「時読み」の力はルーシー固有のモノでアーサー・ペン・ドラゴンが有していた能力の一部である。ルーシーは「光」と「時読み」という2つの能力を駆使して戦う。ルーシーは光の速度で空間を超光速で斬りその時‥生じた空気の衝撃波を飛ばして攻撃している。見えない斬撃と見える光の斬撃を同時に繰り出すルーシーの技にペインは弄ばれたのである。ジークが持つ固有能力「重力」はその名の通り重力を自在に操りその力で小規模な隕石を降らせる事も可能な力でジークが自分の目には捉えきれない速度の敵を目の前にした時は対象の周囲の重力を極限まで重くして動きを鈍らせた上で戦う。ジークだけ周囲の重力の影響を受けない為‥自身の速度は変わらなくても他者から見ると速度が上がってるように見える。それに加えエルゲルージとの修練で会得した「月」の能力と技を駆使し敵を倒すのである。

※光の速度で動ける上に時を読めるルーシーにはあらゆる攻撃が当たらない。故に当てる事を前提としたリゼルヴァの能力では太刀打ちできないのである。攻撃を当て相手にほんの少しでも傷がつけばリゼルヴァの勝ちだが‥ルーシーには攻撃が当たらない為無意味に終わる。ちなみにもしジークがリゼルヴァの血の攻撃を防ぐとしたら重力の力で周囲の重力を操作しリゼルヴァの「血」を含む全ての物体を地面に引き寄せる。つまりジークにはリゼルヴァの血の攻撃が届かない為無意味に終わる。仮にジークに傷がついたとしてもリゼルヴァの血はジークの体に届く前に地面に‥引き寄せられる為やはり無意味に終わる。リゼルヴァの血の能力は他者の傷口から他者の体内にリゼルヴァの血が侵入する事でその支配権を得る。つまり傷口をつけた上で相手に攻撃を当てて初めてその能力を最大限に引き出せるのである。


王室中等騎士学校「騎士科一年」

ルーシー・ペン・ドラゴン
「能力」「光‥時読み」
ヴァン・リゼルヴァ・ペイン
「能力」「血の契約」
フェリッシュ・フォン・ボルボン
「能力」「雷‥竜神化」
ジーク・ド・ベルジック
「固有能力」「重力」
修練により発現した能力「月」 
フェイシア・メアリ・ウィンザー
「能力」「光‥聖眼」
シェスティア・リア・ハイヴ
「能力」「再生‥「治癒」


※月の能力は未知数で使える者は世界に数人しか存在しない。

フェイシア・メアリ・ウィンザー
「能力」「光‥聖眼」
イギリスの第一王女でルーシーの父の姪にあたる。真面目で優等生ぶってるが実は気が強く‥不真面目なルーシーとはたびたび喧嘩をしている。ルーシーと同じく光の能力に加えフェイシア固有の能力として聖眼というものがある。聖眼とは他者のあらゆる考えや目論見を見抜く能力。またその眼に魅了された者を操る事もできる。相手の精神が弱ければ弱い程洗脳にかかりやすく‥フェイシアには父である国王すら嘘をつけない。

シェスティア・リア・ハイヴ

名門貴族「ハイヴ家」のお嬢様で‥ハイヴ公爵の娘。ハイヴ家は代々「再生」の力を有しており‥その力で他者を治癒する事ができる。戦闘面では不向きだが‥「ヒーラー」としてのポジションは揺るぎないものである。リアは自身の‥欠点を補うべく‥再生の力を治癒だけではく戦闘にも応用しており‥その力で敵の内側に再生の力を流し込み免疫機能を暴走させる事で内側から敵を破壊する。これは血液中の白血球等が何の異常もないのに異常があると誤認してしまい‥様々な状態異常を齎す為である。得意技は「ハイヴ家」歴代当主の亡骸を半蘇生させ‥彼らを用いた戦術と‥墓地に眠る骸骨「遺骨」も含めた骨を再生させ‥彼らを操り戦う事である。また剣術の腕にも長けてはいるが動きが平凡な為速さのある敵には対応できない。

どーしてもわからない人の為の暗号解読早見表

 
問1
 鼠牛虎兎龍蛇馬羊猿鳥犬猪猫
表 ABCDEFGHIJKLM
裏 NOPQRSTUVWXYZ



(T I  G E  R )
馬裏猿表馬表龍表龍裏=「虎」

 w e  a l  t h
(W E A L T H)
鳥裏龍表鼠表猪面馬裏羊表=「富」

(D O G) 
兎表牛裏馬表=「犬」

(C A T) 
虎表鼠表馬裏=「猫」

問2

(馬A7 +猫A)猪B24(羊C32+猫A )馬B19
(牛B14+猫A)鼠A1(馬B19+猫C)鳥D46
 鼠A1 兎A4 虎A3 蛇D42 猿A9
(兎B16+猫A)蛇D42 鼠D37猪D48 
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
馬A7 鶏B22 (蛇D42+猫A)
(虎D39+猫C)猪B24鼠A1(馬B19+猫C)
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
  鼠A1鶏A10 でした。

これはなんのレース?

いろはにほへとの配置順番が頭に入っていればわかる問題

干支とABCDと数字だけで文章を作って…その文章をいろはにほへとに変換すると暗号が解ける問題

わかりやすく書くとこう
 鼠牛虎兎龍蛇馬羊猿鶏犬猪 猫
A①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(゛)
B⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳㉑㉒㉓㉔(゜)
C㉕㉖㉗㉘㉙㉚㉛㉜㉝㉞㉟㊱(小)
D㊲㊳㊴㊵㊶㊷㊸㊹㊺㊻㊼㊽(ー)



いろはにほへとはひらがな48文字で構成されてるよね?

その文字一つ一つに番号をつけるんだ。

いろはにほへと=123456みたいに。

12×4=48だね?この法則に乗っ取って暗号を作ると

鼠A1=(い)としたとき鼠B13=(わ)となる

馬は干支で数えて7番目
いろはにほへとの7番目の文字は(と)
猫A=濁点(゛)としたとき(馬A7+猫A)は(ど)となる。あとはもう説明しなくてもわかるよね?

ど。。。。。 う 。。。。。ぶ 。。。。つ
(馬A7 +猫A)猪B24(羊C32+猫A )馬B19
 が。。。。。い。。。。っ 。。。。せ
(牛B14+猫A)鼠A1(馬B19+猫C)鳥D46
 い 。。に 。。は。。し。。。。り
 鼠A1 兎A4 虎A3 蛇D42 猿A9
だ。。。。。。。し。。さ 。。ん
(兎B16+猫A)蛇D42 鼠D37猪D48 
 ち。。。。ゃ 。。。。く。。に
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
と。。。ら。。。。。じ
 馬A7 鶏B22 (蛇D42+猫A)
  ゅ。。。。。。う。い。。。。っ
(虎D39+猫C)猪B24鼠A1(馬B19+猫C)

 ち。。。。。。ゃ。。。く。。。に
 羊A8 (龍C29+猫C)兎C28 兎A4
 い。。ぬ
鼠A1鶏A10 でした。

これはなんのレース?


動物が一斉に走り出し、3着にトラ、11着にイヌでした。これはなんのレース?    

答え…干支を決めるレース
※答えがものすごく簡単な問題だから暗号文にしてみた。



問3

牛鼠蛇馬羊
×)   4
ーーーーーー
羊蛇馬鼠牛 
8 6 7 1 2


干支で数えて1番目に来るのは鼠だね?鼠=1としたとき

牛鼠蛇馬羊=21678となる

あとはもう簡単だね?21678×4=86712


問4
 鼠牛虎兎龍蛇馬羊猿鳥犬猪猫
西XYZABCDEFGHIJ 
東KLMNOPQRSTUVW

通常のアルファベットの並びはAから始めるよね?でもこの暗号は最初にXYZをもってくるんだ。

するとこうなるXYZABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVW


ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

XYZABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVW

その暗号に基づいて…文章を作成すると鼠西=Xとなり鼠東=Kとなる。でもこれだけだと簡単過ぎるしすぐわかっちゃうよね?

 12345
1 ABCDE
2 FGHI,JK
3 LMNOP
4 QRSTU
5 VWXYZ

そこでポリュビオスの暗号表を組み合わせたのさ。

この3つの暗号を複合して文字を作ると犬西34犬東4315=(家)となる。


  H OU S E 
犬西34犬東4315=(家)


問6


この暗号のヒントは干支と東西南北といろはにほへと

いろはにほへと=48文字


に わ   で    か ら す
龍東鼠西(犬南+猫東)牛西鶏西犬北
と  s h e  e p   が
馬東巳北未南辰南辰南寅北(牛西+猫東)
な い た ら て ん き   が
猿西鼠東龍西鶏西犬南猪北牛北(牛西+猫東)
変わったよ、どんな天気になった?


sheep=羊

  庭で、カラスとヒツジが鳴いたら天気が変わったよ。どんな天気になった?

答え…にわか雨  
※答えがものすごく簡単な問題だから暗号文にしてみた。


ヒント
※これを見たら簡単だからできればこれなしで解いてほしいな。

いろはにほへと
東西南北
干支

 鼠牛虎兎龍蛇馬羊猿鶏犬猪 猫
東いろはにほへとちりぬるを(゛)1〜12
西わかよたれそつねならむう(゜)13〜24
南ゐのおくやまけふこえてあ(小)25〜37
北さきゆめみしゑひもせすん(ー)38〜48

ヒント2の英語の部分はヒント1を元にして英語に変換しただけだから…興味のある人は作ってみてね(笑) 


 鼠牛虎兎龍蛇馬羊猿鶏犬猪 猫
 いろはにほへとちりぬるを
A①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(゛)
 わかよたれそつねならむう
B⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳㉑㉒㉓㉔(゜)
 ゐのおくやまけふこえてあ
C㉕㉖㉗㉘㉙㉚㉛㉜㉝㉞㉟㊱(小)
 さきゆめみしゑひもせすん
D㊲㊳㊴㊵㊶㊷㊸㊹㊺㊻㊼㊽(ー)

(馬A7+猫A)猫D犬B23=ドーム
 馬A7鶏B22=虎
 猪B24蛇D42=牛
 犬D47兎B16(蛇D42+猫A)猪C36犬B23=スタジアム

各々の固有スキルと技

ジーク・ド・ベルジック
固有能力(重力)
修練により会得した能力(月)

重力系の技

空中浮遊‥物体浮遊‥重力圧‥ワープ‥加速‥隕石‥ワームホール‥ミニブラックホール‥ブラックホール‥時間移動‥重力移動

(技)移動系(能力基盤ワームホール)
加速
超加速
重力移動(重力の力で空に浮き極小のホワイトホールを足の裏側に創りホワイトホールが粒子を吐き出す時の力で移動する。)
(地面にいる時も使える)ホワイトホールから噴射されるエネルギーは相当なモノなので重力の影響を受けないジークは一瞬で宇宙空間に到達可能
※万が一物体等が飛び出てこないように極小のホワイトホールに制限する。
ワープ(ワームホールを利用した移動)
時間移動(ワームホール利用した移動)


※(タイムトラベルできて加速できない。という考え方自体不自然。そもそも未来へ行く‥タイムトラベル自体超加速して光速よりも速く動いてタイムトラベルしているという理論が多いため。)

(技)攻撃系(能力基盤高重力)
重力圧(0~無限)
隕石
ミニブラックホール
ブラックホール
物体浮遊術

時イズナ(自身の‥前方に生み出したワームホールのトンネルに入りトンネルの中から斬撃を飛ばす)
※斬撃は‥敵の真後ろに出現する
イズナ6連(ワームホールの中から6連続でイズナを飛ばし攻撃する)
※斬撃はあらゆる角度に出現する

メテオストライク(複数の小隕石を重力の力で飛ばす)


固有スキル

重力影響選択
(あらゆる重力による干渉を任意で選択できる)
例‥無重力空間で宙に浮くという干渉のみ省く
例‥あらゆる重力圧を0にできる


月系の技(重力と混ぜ合わせた技はジークのオリジナル)

攻撃系
月ノ型一ノ月(月影)
月ノ型ニノ月(半月)

十六夜(イザヨイ)
(十六の月の斬撃が敵を攻撃する)

十六夜の夢桜
(成長を司る能力の一つで桜が一つ散るたびにジークの身体が成長し大人の姿へと変わって行く。)
※大人になったジークは全ての身体能力が飛躍的に上昇する。桜が16枚散った段階でジークの成長は止まる

ナタクの月歌
(ナタクの月歌が敵の耳に響いた瞬間‥1秒毎に敵は‥年老いていき曲が終わる迄の1分間で60才年を取る。)
※防ぐ手立てはあるが防ぎ方は人によって異なる

衰退ノ夢桜
(桜が一つ散るたびに敵の身体能力が弱体化していく)

イザヨイの月歌
(イザヨイの月歌が敵の耳に響いた瞬間‥10秒毎に敵の六感を破壊してゆく。最初は視覚を奪い‥次は聴覚‥最期には第六感まで破壊する)
※防ぐ手立てはあるが防ぎ方は人によって異なる

ナタクの果実
(黄金の果実が出現しそれを食べると1分間だけ‥自らが創造した能力を何でも使える。)
※例えば‥時を止める力が欲しいと願えばその力を‥他者を生き返らせたいと願えばその力を使えるようになる


満月ノ型‥(魔鏡月)
(敵の能力による攻撃をジークの後方にある宙に浮く魔鏡が自動的に全て吸収して威力を数倍にして跳ね返す)
※一度出せば戦闘終了までジークの後方にある

臥待月ノ型‥(幻夢)
(ジークが就寝中‥結界内に敵が入った場合‥幻を見せ敵を夢の世界へ誘う。夢の世界でジークと戦う事になるがその世界で敵はジークには決して勝てない)
※臥待月とは別名寝待月と呼ばれ寝て待つ月というところから来ている。

弓張月ノ型‥(時雨月)
(ジークの後方に‥複数の月状の物体が出現し高出力の月のエネルギー波を放出する)

月人形
(月の力で創り出した‥ジークそっくりな人形兵)

月読ノ型‥(無限連鎖)
(無限に等しい‥月の連撃攻撃をする)
※攻撃を躱される度にジークの速度は上昇していき相手が‥速ければ‥速いほどジークの速度が増す

月読ノ型‥(時シグレ)
(どこまでも‥敵を追尾する‥時に干渉できる速度の月の斬撃を放つ)
※時に干渉できる為‥相手がワームホールの中にいても光速を超える速度で動いていても‥未来や過去に飛んだとしても全ての敵に例外なく命中する。絶対防げない攻撃の為‥敵は防御するかその攻撃を相殺するしかない。



月移動(ジークが創り出した‥月と月の間を移動したり月人形とジークの位置を変更できる)

月読連鎖(無限抜刀)
(月の力で創り出した無数の月読とジークが終わることのない抜刀攻撃をし続ける。また‥抜刀を一度繰り出す度にジークと月読の速度と身体能力は上昇していく。抜刀を躱されてもワームホールから再び出現して攻撃してくる。当たった場合はその場で大爆発し敵に剣でえぐられた傷と爆発の傷の2つを残す。基本的に攻撃が止まる事は無く大爆発してもものの数秒でワームホールに吸収され再び実体をもって攻撃してくる)

※月の力で造られた月読とジークは武器をもった隕石に例えている。隕石なので当たると大爆発が起きる。

上弦ノ月(ナタク)
(月の力で生み出した‥ナタクという剣士が出てきて攻撃を仕掛ける)
下弦ノ月(イザヨイ)
(月の力で生み出した‥イザヨイという剣士が出てきて攻撃を仕掛ける)

上弦ノ型‥(無限抜刀夢シグレ)
(月の力と重力の力の複合技で‥相手の動きを重力で封じた上で周囲に無数のワームホールを出現させ‥自信の前方にあるワームホールから終わることの無い無数の月の斬撃を超高速で放つと同時に創造の力で生み出した実体をもつ月人形たちが対象を攻撃し続ける。一度放たれた斬撃は外れてもワームホールに吸い込まれ再び敵の近くにあるワームホールから出現する為‥永遠に終わらない攻撃である。しかも月人形に一度でも攻撃された者は意識を失い月夢の世界へと誘われる。)

※ワームホールの位置は常に移動しており相手の動きにあわせてどこまでも‥追尾していく。また‥月の斬撃を放ち終えたジーク自身もワームホールから出現して攻撃を仕掛けてくる

下弦ノ型‥(無限連鎖の夢シグレ)
(上弦の型で夢の世界へと誘われた敵は‥そこで(ナタク)と(イザヨイ)という2人の剣士に襲われる。夢の世界での(ナタク)と(イザヨイ)は無敵で倒す事は不可能である。故に敵は‥力尽きるか何らかの方法で夢の世界より抜け出す以外に‥技を解く方法は無い)

※上弦‥下弦は術者のオリジナルである事が多く月の力と自身の固有能力を混ぜ合わせる。ウォルトとリルも月の力の使い手だが‥ジークの上弦と下弦とは少し異なる


天孫ノ型‥剛の秘剣‥スサノオ
(建速須佐之男命(スサノオ)の力を数分間だけ借り受け不死となれる。この間ジークの攻撃力と防御力は跳ね上がり‥あらゆる物理攻撃を無効化して敵を斬る)

※パワーで敵わない敵や攻撃が効かない敵が現れたときに使う。この数分間‥いかなる屈強な敵もジークの攻撃を耐えきる事はできない。

天孫ノ型‥追の秘剣‥天照
(天照大神の力をほんの一瞬だけ借り‥人智を超えた速度で敵を斬る。)
※天照大神の力を借りてるこの一瞬の間あらゆる敵の攻撃は天照が発する神気に防がれ‥身を焼かれる。この時のジークの速度は光速を超えた神の速度に達する。

天孫ノ型‥追の風‥アメノミハシラ
(風の神の力を刀に纏わせ敵を斬る)
(斬られる相手は‥荒ぶる風と風で創り出されたジークに動きを封じられ‥その身を何度も斬られる。)

天孫ノ型‥終の月‥月読
(月読(ツクヨミ))
(時間にして10分だけ月読になれる。その間‥髪の色は白髪に変わり金色の瞳になり全ての身体能力が大幅に上昇する。月読の力を借りてる10分間だけあらゆる攻撃を無効化できる)

月読ノ型‥(流月)
(あらゆる攻撃を月の鼓動で感知し躱せる)

十六夜桜の牙城
(月の牙城を出現させる。桜が1枚散るたびに敵の生気を吸い取っていき吸い取った生気でジークの傷を癒やしたり他者の技を使う事ができる。また牙城の月が満月に変わった時ジークの全ての身体能力が上昇する)


月系固有スキル
(月読神の加護)
夜に近づくにつれ能力が上昇し月の状態に応じて強さが変わる。
新月(夜の間少しだけ能力が上昇する)
三日月(夜の間飛躍的に能力が上昇する)
上弦‥弓張月(夜の間不死となり破壊の力が増す)
満月(夜の間不死となり‥その夜だけ無敵になる)
臥待月(成長と衰退の力の能力が高まる)
下弦‥半月(夜の間不死となり創造の能力が高まる)

月の錯覚(月の能力を発言中敵がこちらの位置を誤認する)

月の力の凄いところは創造という能力にある。創造を司る月の力はあらゆる技を生み出せる。

契約獣(ガルム)
(能力‥時読みと融合)
ベルギーを象徴する動物である。ライオンの姿をしており時読みの力を有している。ジークと融合する事でその力をジークに付与できる。またライオンならではの身体能力は人間のそれを遥かに超えており‥ガルムの攻撃を喰らえば普通の人間はひとたまりもない。

ジークとガルムが融合した際戦闘能力は増すがこの時の能力上昇値は(ジーク+ガルム)ではなく‥(ジーク+ガルム)を二乗した強さになる。



固有能力(重力)

ジークの能力の凄みは自身のみが重力の影響を受けなくできる事にある。通常惑星にはかなりの重力がかかっておりそこで暮らす人間はその惑星の重力を受けている。

例えば地球上で普通の人間が垂直にジャンプをした場合0.46m地面から離れる。時間にして‥1秒。同じ力で地球の6%しかない重力の軽い惑星(冥王星)等でジャンプした場合は7.6mジャンプできる。重力の影響を受けないと言う事は同じ力でジャンプしてもどこまでも高く跳躍できるという事である。自身のみを無重力状態にして空を飛ぶ事も可能。

重力影響選択
(あらゆる重力による干渉を任意で選択できる)
例‥無重力空間で宙に浮くという干渉のみ省く


それと‥同じ原理でジークにとって100m10秒程で走ったつもりでも他者からみると姿が消えて見えるのである。重力の影響を受けなくできるという事は無重力の影響も受けない事を意味している。無重力の影響を受けないという事は宙に浮かばなくもできる。故に足で踏ん張った時に重力が軽くなった事で生まれたエネルギーは逃げずに地面に伝わり摩擦力に変わる。この時重力が軽くなった分だけ生まれたエネルギーが速度に変わる。


つまり自身のみ無重力状態にしながらその影響を受けない。と言うジーク最大の矛盾が速さを生んでいる。という事である

そもそも‥月より地球の方が速く走れる。その根拠こそ摩擦にあり‥人間が走る時地面は摩擦力で速度を生み出している。摩擦力を超える力を発揮した場合‥足は滑り加速には繋がらない。月面では重力が小さいから摩擦力が小さくなる。

走り出すためには、足で地面を蹴った時の反力で身体が重心を軸に回転運動をしないように、身体を前方に傾け重心を前に出す必要もあるが、重力が小さいと身体を傾けるのにも時間が掛かってしまう。

だから‥昔からただ単純走るのであれば地球の方が速く‥ジャンプするなら月の方が飛べると言われてきた。

ジークの能力はその問題に真っ向から対峙する為に編み出したもので‥重力が小さいと宙に浮くという干渉を省く事で宙に浮くはずのエネルギーを全て地面に伝える事で摩擦を逃がさず走り出せる。というものである。摩擦力が逃げる原因こそ重力が小さ過ぎる事で身体が浮いたり滑ったりする事にある。

ここで重要なのは‥重力が軽い空間にいるのはジークのみである。という点だ。月面であれば‥重力も小さく摩擦力も小さいがジークのみが軽い空間にいるだけで周囲の重力は変わらない点である。


参考までに重力(大きい順)
地球の重力(9.78033)=1G
冥王星の重力0.62 m/s²
無重力(無)

つまり‥ジーク以外は地球と同様の重力の中にいるがジークだけはあらゆる惑星の重力の影響を受けない為‥能力発現中はほぼ無重力空間にいる。能力スキル(宙に浮く)という干渉のみを省く事で普通に歩いている。その為‥周囲の重力は地球と同じだがジークだけはその干渉を受けない為‥普通に走っただけでも他者からみるとの超高速で移動しているように見えるという事だ。

上の理論は月面では重力が小さいから摩擦力も小さいその為‥速く走る事は困難というものだが。

作者が言いたいのは惑星の重力は地球と同じな為摩擦力も同じだがジークだけは惑星の重力の影響の干渉を受けない為‥速く動けるという事である。


つまり‥ジークは普段は地球と同じ1Gの重力で生活しているが能力発現時のみ‥自身を惑星の重力の干渉から省く事で重力を同じ惑星にいながら10分の1程の惑星に行った時と同じ状態にする事ができる。さながら重力10倍の惑星から修行して戻ってきた感覚である。

※普通の人間に耐えられるのは4G(4倍)まで。

人間が惑星の重力の干渉から除外された場合

1まず飛躍的に跳躍力が上昇する
2無重力と同じ状態の為普通の跳躍で空を飛べる

但し一つ問題点がある。自身が惑星の重力から解放された事でどこまでも果てしなく飛んでしまう事である。

その問題を解決する為に重力干渉の影響を選択できる。という能力にした。これなら好きな重力を選択できて‥跳躍し過ぎて地上に戻れないという問題も防げる。

重力が軽い状態で速く走る為には‥まず摩擦を逃さない事が前提条件である。重力干渉の影響を選択するまでは宙に向いてたエネルギーが全て地面に伝わりその反動で走るというものである。

空に飛び上がるエネルギーが逃げ場を失い地面と足に伝わる為その時の反動は計り知れないものになるが‥ジークには元々耐えうる耐久力がある為‥問題にはならない。上に向かえないエネルギーは前か横か後ろへ行くしかなく‥普通に走ってもかなりの‥速度になる。それこそ一歩で世界記録越えの三段跳びができるのはほぼ間違いない。

このままではただ低空飛行の三段跳びになるだけなので絶妙な能力調整が鍵になる。一歩を踏み出した直後重力を戻しGをかける事でブレーキがかかる。地面に足がつくと同時に再び重力を下げ足を踏み出す。この絶妙な操作を繰り返せば走る事は可能である。


これは‥あくまで力をころさずに移動する場合で一歩を踏み出しても上へと向かえないのなら超低空飛行の為簡単に地面に足が届き次の‥一歩を踏み出せる。

速く走るには万人共通のルールがあります。

1地面の力を受ける=体の軸をつくる
2力を流す=体を前に運ぶ「足の動き」を覚える

『走る』という動作を考えると、地面から力を受けるのが大きなポイントになります。つまり地面をしっかりととらえて効率よく走ることが、速くなることにつながります。

地面から返ってくる力をしっかりと体で受けとめて、その力を前に進む力に変えていくことが大切なのです。

ジークの能力で地面から返ってくる空に向かえないエネルギーは前に進みます。結果的に通常よりも速くなると言う事です。何故なら能力なしで走った場合‥地面を蹴ったエネルギーは当然空にも向きその分の力が分散されます。重力の影響なしで考えても能力ありで走った方が速くなるのは明白なのです。

※ここで忘れてはならないのはジークのみが惑星の重力の干渉の理から省かれてるだけで惑星に重力はあり摩擦力も変わらない為月面で走るのとはまるで違った結論になる。という事である。



ジークの最大の強みは相手のみ地球の100倍200倍の重力の世界で戦い‥自身だけ重力の影響を受けない事に強みがあるのである。光の固有能力をもつフェイシアでさえブラックホールと同等の重力を発生させられるジークの重力波からは逃げ切れない。ただそれだけの重力を発生させるにはそれなりの時間を要するが発動すればジークの勝ちは間違いないものになる。

ブラックホール程の重力をうみ出せると言う事は時を止められる事を意味している。光がブラックホールの中から出てこれないのは時が止まるからである。止まった時の中では光すらも動けないから光はブラックホールを抜け出せないのである。

つまりブラックホールの原理を応用すればタイムトラベルが可能である事を意味している。過去には飛べないが未来には飛べる。ジークはワームホールを人工的に創り出す事ができ‥その中を通る事でワープやタイムトラベルを可能としている。

ちなみに‥ワープの速度はワープバブルが1枚のときワープ1と呼びコレが光速と同じ速度である。同様にワープ・バブルが5枚の場合はワープ5(光速x214)、8枚のときはワープ8(光速x1024)と呼ぶ。


重力で出来る事

1‥他者の周囲の重力を操作し他者を地面に‥引き寄せる。
2‥他者の周囲の重力を操作し他者の動きを鈍らせる。
3‥小規模な隕石を降らせる事ができる。
4‥自身のみ重力の影響を受けない。
5‥全ての物体「血も含む」の周囲の重力を操作し地面に引き寄せる
6‥ワープやタイムトラベル加速ができる
7‥重力で時空を歪ませ時間の進みを変化させる
8‥重力で物体を軽くして浮かせる事もできる。
9‥無重力状態にすると空も飛べる


参考までに地球の重力(9.78033)=1G
ミランダの重力(0.07910)0.00806

0.07910×1237=9.78467
0.07910×1236.8=9.783088

これは‥地球の重力を1Gとしてみた場合の値である。だからミランダのように1未満の重力の惑星も存在する。もちろん1未満の重力というだけで0では無いのでミランダにも重力は存在する。


ブラックホールは何でも吸い込むのに対してホワイトホールは何でも吐き出すこのブラックホールとホワイトホールの間の空間をワームホールと言い‥この空間を通る事で光速よりも速く移動できると言うものです。ブラックホールの原理で未来にタイムトラベルできるのはこの為である。


重力影響選択
例‥ジークはあらゆる重力圧を0にできる

重力の影響を受けないからこそブラックホールと同等クラスの重力を放出しても自身は押しつぶされずブラックホールからワームホールを通りホワイトホールへ移動できる。という事である。

重力で時空を歪ませ時間の進みを変化させる。重力は重いほど時間の流れが遅くなる。つまり‥そこ以外の空間では時間の流れが速くなる。事を意味している。

ブラックホール程の重力=時間移動と考えた場合
人間が耐えうる重力=加速とも言える。



つまり‥自身の周囲の重力を重くして‥その空間以外の時を加速させている。という事である。唯一重力の影響を受けないジークはその加速に対応できる為‥他者から見ると‥猛烈な速度で移動しているように見える。


修練により発現した能力(月)

月は成長‥衰退‥破壊‥創造を司る能力で‥一口に月と言っても‥できる事の幅は大きい。例えば成長の能力を最大限に活かすなら‥自身の年齢をコントロールしたり‥他者を老いさせたり‥植物の木の根など植えたばかりで一瞬で成長させる事ができる。反対に衰退は自身を若くしたり‥他者を若返らせられる事ができる。

破壊と創造は読んで字のごとく破壊と創造だが‥できる事の幅はかなりのものになる。

また月がもつ視覚的特徴の一つとして目の錯覚がある。地球上から月を観察すると、月の大きさが変わっているように見えることがある。空高くに位置する場合と地平線または水平線近くに位置する場合とは、明らかに大きさに変化があり、前者の場合は小さく見え、後者の場合は大きく見える。

この現象は人間の目の錯覚によるものである。カメラとは異なり、人間の目は視界に入るすべての物体を鮮明に見るべく、常に焦点位置を調節し、脳で画像を合成している。このため近場から遠方に連なる風景の先端に月が見える場合,ズームレンズを動かしながら見るように、人の認識する月が巨大化する。逆に空高くに位置する場合は、比較となる対象物が存在しないために、小さく(実質的な目視上のサイズとして)見えるのである。

月の能力を発現してる時‥敵はジークの位置を常に誤認している。つまり‥本来ジークは空にいないのに空にいると思い込んでたり地上にいないのにいると思い込んでると言う訳だ。これは月の視覚的特徴である目の錯覚現象と同じ理屈である。


ルーシー・ペン・ドラゴン

能力(光‥時読み)

固有能力
(時読み‥数理先の未来の出来事を知れる)

移動系‥

光速移動(秒速30万Kmで移動できる)
超光速移動(光の群速度を圧縮させる事で光速を超える速度で移動できる)

時渡り
(光速を超える速度で惑星を1光分かけて半周移動する事で時を超える)
※ワームホールと違い未来には行けるが過去には行けない

光年に関連して、光が1日間・1時間・1分間・1秒間に進む距離として光日・光時・光分・光秒という単位も定義できる

0.13秒で地球を1週できるので

0.13×10×47=61.1秒

10秒で地球を75週できるので1分で450回地球を回れる

惑星ソラリスは巨大な惑星の為…光の速度でも一周するのに2分かかる。


防御系

守護(広範囲の光のバリアをはりあらゆる能力攻撃を吸収する)
reflection
(あらゆる攻撃を跳ね返す光の盾を出現させる)
光の鎧
(光で鎧を創りあらゆる攻撃からの防御力を高める)

攻撃系

フォース
(高出力の光のエネルギー波を放出する)
空列斬
(見えない空気の斬撃を飛ばして攻撃する)

リヴァイヴァルナイト
(光の騎士たちが現れ敵を攻撃する。騎士たちは何度倒しても数秒で光の騎士となって復活する)

スラッシュ
(見えない空気の斬撃と光の斬撃を飛ばして攻撃する)

フォースリング
(リング状の光が敵の動きを封じ光の刃が敵を攻撃する)

スラッシュツー
(見えない空気と紫外線の光の斬撃と見える光の斬撃を飛ばして攻撃する)

光の刃
(無数の光の刃を飛ばして攻撃する)
光の剣
(無数の光の剣を飛ばして攻撃する)
光の鎖
(光の鎖で敵の動きを封じる)
光の護符剣
(3本の光の剣を敵の周囲に張り巡らせその中にいる敵の動きを封じる)
五芒星
(光の五芒星が敵の動きを封じる)
光速突き
(光速で空中を突き無数の光の斬撃と空気の斬撃を飛ばして攻撃する)
高速突き
(高速で空中を突き空気の斬撃を飛ばして攻撃する)
超光速突き
(超光速で空中を突き見えない紫外線の光とみえる光‥そして空気の斬撃を飛ばして攻撃する)
光速剣技
(光速の速度で連撃攻撃を行う)

グラン・リゼスタ
(超高出力の光のエネルギー波を放つ)


マスターレイヴン
(7羽のカラスとルーシーが同時に敵を攻撃する。)

エクスカリバー
(剣に纏わせた超高出力の光の斬撃を飛ばして攻撃する)
※光速を越える超高出力の光の群速度の為‥秒速100万Kmを超える速度で放たれるので普通の人間は光を脳で認識すらできずに吹き飛び致命傷を負う

レイヴン(カラスマ)
(ルーシーが光で創り出した7羽の光のカラスが敵を攻撃したり‥情報を探ったりする)

契約獣(カラスマ)
能力(無効化と融合)
アーサー王がカラスの姿になったと言われている神聖なカラスで無効化の能力を有している。カラスマの前では重力圧さえ無効化されその影響を受けない。ルーシーと融合する事でその能力をルーシーに付与できる。但し‥ルーシーと融合した際に発動できる無効化の力には制限時間があり一度発動すれば数分間あらゆる能力攻撃を無効化できる。再度発動するには10分間のインターバルが必要でその間は能力を発動できない。

カラスマとルーシーが融合した際戦闘能力は増すがこの時の能力上昇値は(ルーシー+カラスマ)ではなく‥(ルーシー+カラスマ)を二乗した強さになる。

つまり‥(ルーシー+カラスマ)を19とした場合‥361の強さになる。という事だ。



回復系

(HEEL)
守護で吸収されたエネルギーで自らの身体を癒す

リヴァイヴァル
(守護で吸収されたエネルギーで他者を復活させる)

変身系

英雄キングアーサー
(10分間だけアーサーの姿に変身し‥あらゆる能力が上昇しその間だけあらゆる攻撃を無効化する。その間髪の色は金髪に変わり瞳の色は青くなる)


ルーシー固有スキル

光の加護
(闇系能力によるあらゆる攻撃に耐性があり‥洗脳や幻惑といった攻撃にかかりづらくなる)

時読み‥(数理先の未来の出来事を知れる)

予兆夢(悪い事が起きる前に‥様々な夢を見る)

アーサーの守護
(太陽が上ってる間はあらゆる身体能力が向上し‥あらゆる能力攻撃に耐性が付与され‥太陽が上ってる間‥常に自身の身体に目に見えない防御壁が張り巡らされている)


シェスティア・リア・ハイヴ

固有能力(再生‥治癒)
固有スキル(輪廻転生)

回復系

HEEL
(自身や他者の傷を癒す)

HealingEssie
(自身や他者の傷を超高速で癒す)

ヒーリングフィールド
(ある一定範囲の人間全てを治癒する)

ヒーリングショット
(再生の力を込めた弾丸で仲間の傷を癒す)

ショットガンヒール
(遠くにいる複数の味方を再生の力を込めた銃で癒す)

マシンガンヒール
(遠くにいるかなり多くの味方を再生の力を込めた銃で癒す)

ヒーリングエリア
(味方陣地全てを覆うほどの巨大なヒールを展開し味方の傷を癒す)

リステル
(傷を癒しながらあらゆる状態異常を治す)

リステア(あらゆる状態異常を治す)

リヴァイヴァル(再生の力で死者を蘇らせる)

リヴァイヴ(一日に一度だけ戦闘中に死んでも蘇る)

リレクト(他者を転生させる)


防御系

ヒーリングシールド
(敵の攻撃を吸収して跳ね返す)
※跳ね返された敵の攻撃には(再生)の力が混じっており自身の攻撃と共に敵は再生の力を喰らい免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

ヒーリングバリア
(敵の攻撃を防ぎながら味方の治癒をする)

能力アップ系

リクシル(一定期間‥細胞を活性化させて身体能力が上昇する)

攻撃系

リステアショット
(再生の力を込めた銃で敵を攻撃する)
※弾には再生の力が込められており‥当たった敵は免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

リヴァインショット
(再生の力を込めた銃で敵を攻撃する)
※弾には再生の力が込められており‥当たった敵はがん細胞の急激な増殖に耐えきれずに絶命する


リヴァイヴショット
(再生の力を込めた銃で敵を攻撃する)
※弾には再生の力が込められており‥当たった敵は細胞が急激に増殖して内部から爆発する

リヴァイヴ
(再生の力を込めて敵に発勁を放つ)
※攻撃を食らった敵は‥発勁の衝撃と共に免疫細胞が暴走して様々な状態異常が起きる。

リスアナイフ
(再生の力を込めた無数のナイフを飛ばして攻撃する)
※ナイフには再生の力が込められており‥当たった敵は免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

ハイヴの舞
(鮮やかなハイヴ流剣術で敵を攻撃して自身の傷を癒す)

ハイヴ流剣術一の刃(リステア)
(再生の力を込めた剣術で敵を攻撃する)
※再生の力が込められており‥斬られた敵は免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

ハイヴ流剣術二の刃(リヴァイン)
(再生の力を込めた剣術で敵を攻撃する)
※再生の力が込められており‥斬られた敵はがん細胞が急激に増殖して絶命する


ハイヴ流剣術追の秘剣(リヴァイヴ)
※再生の力が込められており‥斬られた敵は細胞が急激に増殖して内部から爆発する


転生聖獣(転生回数‥3回)
フェスティア
(固有能力(‥念思と雷)
(シェスティアの祖父の代からハイヴ家に仕える聖獣で兎のような姿をしている。転生する度に初期能力は増しているが‥シェスティアに仕えてからまだ3年と日が浅いため真の能力は発現していない)

フェンリル(転生回数‥7回)
(固有能力(‥融合と光)
(ハイヴ家に代々仕える聖獣で基本的には人のような姿をしている。妖精のような翼とエルフのような長い耳が特徴で光の力を有している。またシェスティアと融合する事で自身の光の力をシェスティアに付与する事が可能。)


※聖獣とは惑星ソラリスに住まう精霊のような存在。ハイヴ家はそうした聖獣たちと契約を結ぶ事で彼らの力を借りてきた。聖獣たちは転生する度に初期能力と限界値が上昇し‥ある一定の転生回数になると新たな力を発現する。


フェスティア
(フェンリルと融合)
能力(光と再生)


移動系

光速移動
超光速移動
再光速移動(秒速30万Kmの速度で動きながら回復する)
再超高速移動(回復しながら光の群速度を圧縮させる事で光速を超える速度で移動できる)



防御系

カウンターブレイク
(敵の能力による攻撃を数倍の威力にして跳ね返す)
ヒーリングバリア
(敵の攻撃を防ぎながら味方の治癒をする)
カウンターショット
(敵の能力による攻撃を跳ね返す)
※跳ね返された攻撃には再生の力が込められており‥当たった敵は免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

攻撃系‥

リステル
(光の速度で再生の力を込めた無数のエネルギー波が敵を追尾しながら攻撃する)
※再生の力が込められており‥当たった敵は免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

リヴァインキャノン
(フェスティアの後方に‥射出口が現れ高出力のエネルギー波を飛ばして攻撃する)
※再生の力が込められており‥当たった敵はがん細胞が急激に増殖して絶命する

リヴァル
(光の速度で再生の力を込めた無数のエネルギー波が敵を追尾しながら攻撃する)
※弾には再生の力が込められており‥当たった敵は細胞が急激に増殖して内部から爆発する

ハイヴ流剣術一ノ光
(再生と光の力を込めた剣術で敵を攻撃する)
※光速の速度で動ける為速さは段違い。再生の力が込められており‥斬られた敵は免疫細胞の暴走で様々な状態異常が起きる

ハイヴ流剣術ニノ光
(再生と光の力を込めた剣術で敵を攻撃する)
※光速の速度で動ける為速さは段違い。再生の力が込められており‥斬られた敵はがん細胞が急激に増殖して絶命する

ハイヴ流剣術追の秘剣(フェンリル)
(再生と光の力を込めた剣術で敵を攻撃する)
※光速の速度で動ける為速さは段違い。再生の力が込められており‥斬られた敵は細胞が急激に増殖して内部から爆発する

ショット・ザ・ハイヴ
(敵の周囲一帯を‥再生の力が包み込み超高出力の再生のエネルギー波が敵を攻撃する)
※再生の力が込められており‥当たった敵は‥一瞬で急激に細胞が増殖して爆発する

自爆
(光の力を膨張させて‥自爆する)

回復系

ハイヴ・ザ・リヴァイヴァル
(戦闘中に‥何度死んでも蘇る)

ハイヴ・ハイヴ
(圧縮された高密度エネルギー波を飛ばして‥敵にぶつかる少し前に花火のように‥圧縮されたエネルギーが開き多方向から敵を攻撃する)


回復系は殆ど同じなので割愛



リビングデッドの祭典
(墓地から‥骸骨が蘇り敵を攻撃する)

エリック・ウィル・ハイヴ
(血の契りに基づき召喚する)
※5代前のハイヴ家の当主でハイヴ家にしては珍しい闇の能力の使い手

リステア・リナ・ハイヴ
(血の契りに基づき召還する)
※シェスティアの曾祖母だが‥元はボルボン家の出身でフェリッシュと同じく竜細胞を移植されており竜神化できる数少ない人物

リヴァイ・リル・ハイヴ
(血の契りに基づき召還する)
※12代前のハイヴ家の当主でマスターハイヴと呼ばれた(再生)の力の達人

ルーク・リル・ハイヴ
(血の契りに基づき召還する)
※シェスティアの祖父で(再生)と(炎)の能力の使い手

スコット・ディーン・ハイヴ
(血の契りに基づき召還する)
※7代前のハイヴ家の当主でハイヴ家としては珍しい光の能力の使い手


フェイシア・メアリ・ウィンザー
固有能力(光と聖眼)

移動系‥

光速移動(秒速30万Kmで移動できる)
超光速移動(光の群速度を圧縮させる事で光速を超える速度で移動できる)



防御系

ナイト(光のナイトがバリアをはりフェイシアを敵の攻撃から守る)

シールドブレイク
(光の騎士がもつ盾が敵の能力による攻撃を跳ね返す)

ブロックナイト
(一際大きな光のナイトがフェイシアを敵の攻撃から守る)

攻撃系

姫の型‥一ノ光
(敵の動きを聖眼で完全に把握した上で光の連撃攻撃をする)※急所を的確についた攻撃なので敵は立てなくなる

姫の型‥ニノ光
(敵の攻撃にカウンターをあわせて光の連撃攻撃をする)
※敵の攻撃にカウンターしてるので大抵の敵は‥これでノックアウトする

姫の型‥追の秘剣
(敵の動きを完全に把握した上で剣に超高出力の光のエネルギー波を纏い敵に放つ)※聖眼で敵の動きを完全に把握した上で放つ為敵はまともに攻撃を受ける‥

洗脳(聖眼で見つめた相手を洗脳する)
心眼(相手の心の内を全て把握する)
命令(洗脳した者に命令をする)
浄化(アンデッドの類は全て浄化される)

ハロウィンナイト
(様々な仮装をした光の人形たちが敵を攻撃する)

リヴァイヴァルナイト
(光の騎士たちが現れ敵を攻撃する。騎士たちは何度倒しても数秒で光の騎士となって復活する)

光の刃
(無数の光の刃を飛ばして攻撃する)
光の剣
(無数の光の剣を飛ばして攻撃する)
光の鎖
(光の鎖で敵の動きを封じる)
光の護符剣
(3本の光の剣を敵の周囲に張り巡らせその中にいる敵の動きを封じる)
五芒星
(光の五芒星が敵の動きを封じる)

クラウンナイト
(光の力で創り出した‥クラウンナイトで敵を攻撃する)

ジャックオーランタン
(光の力で創り出した‥ジャックオーランタンで敵を攻撃する)

姫の舞一ノ光
(ダンスを踊るような動きで敵を攻撃する)
※斬られた相手は一定期間能力を封じられる

姫の舞ニノ光
(太陽に等しい光を放ちながらダンスを踊るような動きで敵を攻撃する)
※斬られた相手は一定期間目が見えなくなる

姫の型‥終の秘剣
(技を発動した人間以外は見えない超高出力の紫外線の光を纏い敵を攻撃する)
※相手は一定期間‥聖眼の虜となり洗脳される


固有スキル

聖眼
(敵のあらゆる目論見を見抜き敵を洗脳する瞳)

光の加護
(闇系能力によるあらゆる攻撃に耐性があり‥洗脳や幻惑といった攻撃にかかりづらくなる)

ヴァン・リゼルヴァ・ペイン
固有能力(血の契約)
固有スキル(バーサーカー‥血の祝福)

バーサークモード
「頭髪の色が白髪に変わり瞳の色が赤くなる。通常時の10倍の戦闘力に上昇する。発動条件は戦意が既定値に達した時」


移動系
血奇移動「血の翼を創り出し移動する」時速160Km
※コウモリの飛行速度は時速160km

血奇走「血液中のヘモグロビン濃度を急速に増加させる事で酸素を全身に運ぶ能力が急激に増し長時間全速力移動を可能にできる。」

ヴァンが普段身に着けている‥紫色の魔石の入ったネックレスを使う事で能力を操る力が格段に増し…ネックレスの力を借りて血奇移動をする事によって何もなしで使った時の10倍の速度が出る。=時速1600km

防御系

ヴィグロム
(硬い血の壁を出現させて自身の身を守る)
カウズ
(硬い血の盾で攻撃を防いだ後‥血の雨を天空から降らせる)
ヴィグレム
(硬い血の鎧で自身の身を守る)

攻撃系

眷族化
(死んでいる生物に自身の血を分け与える事で眷属とする)

眷族化
(背後から近づき敵の血を吸取り自身の眷族とする)


リゼルヴ
(無数の血の刃で敵に攻撃をし‥敵にキズがついたら傷口から自身の血を侵入させ他者の血を支配下におく)

血の刃(無数の血の刃を飛ばして攻撃する)

血の剣(無数の血の剣を飛ばして攻撃する) 

ヴィア
(血の力で創り出したコウモリで攻撃する)

ブラッドレイン
(血の雨を降らせる)

ブラッドレイ
(敵の体内の血を熱し骨ごと焼き尽くす)

ペイン
(支配下にした他者の身体の中の血液を操り昏睡状態にする)
リゼルヴァ
(支配下にした他者の身体の中の血液を操り心停止させる)

ヴァン
(支配下にした他者の血液を操り様々な状態異常起こさせる)

グラン・リゼルヴ
(敵を上空へと投げ飛ばし支配下に置いた敵の体内の血液を操り敵の身体を爆発させる)
※まず‥敵のあらゆる血管の血を暴走させ血を吹き出させ反撃力を奪う。その直後‥残留した敵の血液を硬質化させて風船のように膨らませていきやがて敵の身体はばらばらに弾け飛ぶ


契約獣(ヴィア)
能力(霧と再生と融合)

(コウモリの姿をした契約獣で霧の能力を有している。またリゼルヴァと融合する事でその力を付与する事ができる)



リヴェル(ヴィアとリゼルヴァが融合した姿)
能力(血と再生‥霧‥コウモリ化)

移動系

血奇移動「血の翼を創り出し空を飛び移動する」
※普通に飛行するより少しだけ速い
霧移動(大気の霧に混ざり移動する)
飛行(通常時でもコウモリの姿になってもどちらでも飛行できる)

防御系

ヴィグ
(硬い血の壁を出現させて自身の身を守り血に紛れて霧になる)
カウズ
(硬い血の盾で攻撃を防いだ後‥血の雨を天空から降らせた後霧になる)
ヴィグレ厶
(硬い血の鎧で自身の身を守る)

回復系
(血で自身の傷を癒す)

攻撃系

リゼスタ
(血の刃を飛ばして攻撃して傷がついた人間を自身の眷族にして操る事ができる)

眷族化
(背後から近づき敵の血を吸取り自身の眷族とする)
眷族化
(死んでいる生物に自身の血を分け与える事で眷属とする)

リゼルヴ
(無数の血の刃で敵に攻撃をし‥敵にキズがついたら傷口から自身の血を侵入させ他者の血を支配下におく)

グラン
(無数の血の刃を飛ばして攻撃し霧になり背後から敵に攻撃する)

血の銃弾(無数の血の銃弾を飛ばして攻撃する) 

ヴィア
(血の力で創り出したコウモリで攻撃する)

ブラッド
(血の雨を降らせると同時に血のコウモリで敵を攻撃し背後から霧となって近づき攻撃する)


ブラッドレイ
(敵の体内の血を熱し骨ごと焼き尽くす)

ペイン
(支配下にした他者の身体の中の血液を操り昏睡状態にする)
リゼルヴァ
(支配下にした他者の身体の中の血液を操り心停止させる)

ヴァン
(支配下にした他者の血液を操り様々な状態異常起こさせる)

グラン・リゼルヴ
(敵を上空へと投げ飛ばし支配下に置いた敵の体内の血液を操り敵の身体を爆発させる)
※まず‥敵のあらゆる血管の血を暴走させ血を吹き出させ反撃力を奪う。その直後‥残留した敵の血液を硬質化させて風船のように膨らませていきやがて敵の身体はばらばらに弾け飛ぶ


フェリッシュ・フォン・ボルボン
能力(雷と龍神化)

移動系
雷速移動(秒速340m)
龍移動(足の脚力をドラゴンと同じにした上で雷の力を使って移動する)(秒速2720m)
真空移動(自身の身体を真空状態のブラウン管にみたて雷を創り出しその時発生する雷を利用して移動する)(秒速34000m)
真龍移動(足の脚力をドラゴンと同じにした上で真空移動で移動する)(秒速27万2000Km)


例として、ほぼ真空のブラウン管内で直線的に移動する電子は、光速の約 10% 程度の速度となる
※身体の基本構造がドラゴン細胞の影響で人間とは少し異なる為できる事。つまり‥ドラゴン細胞が加速器の代わりを成してるので光速近くまで加速できる。という事である。

能力アップ系

硬質化
(自身の身体をドラゴンと同じ強度にしたり脚力にできる。強度はおよそ人間時の1000倍。速度は8倍)
カムラ
(体内に電気を流し込み反射神経を上昇させる)

防御系

バリア(雷のバリアを発生させ自身の身を守る)
雷気(自身の‥周囲に薄い雷の気を発生させ敵の攻撃から身を守る)
雷の盾(雷の盾を形成し自身の身を守る)

攻撃系(応用系)

雷ノ鼓動一ノ爪
(真空移動で超高速で雷を纏い抜刀する)
雷ノ鼓動一ノ牙
(真龍移動で光速に近い速度で雷を纏い抜刀する)
雷ノ鼓動ニノ爪
(超高出力な雷を刀に纏わせ放出する)
雷ノ鼓動三ノ爪
(雷のバリアを身に纏いながら真空移動で突進し抜刀する)
雷ノ鼓動三ノ牙
(雷のバリアを身に纏いながら真龍移動で突進し抜刀する)

攻撃系(基本系)

雷の弾(無数の雷の弾を飛ばして攻撃する)
雷の剣(無数の雷の剣を飛ばして攻撃する)
雷の鎖(雷の鎖で敵の動きを封じる)
※普通の人間は麻痺して動けなくなる

磁力系(応用系)

雷鉄の鉄工(電流から発生する磁力を利用して周囲にある鉄などを飛ばして攻撃する)
磁力
※一(敵の周囲に電流を流し込みその時発生する磁力を利用して敵の鉄を用いた武器等を鉄橋に吸い寄せる)

※ニ(電流から発生する磁力を利用して自身の足を鉄橋等に吸い寄せる)

磁力ノ鼓動(鉄弾)
(電流から発生する磁力の力でフェリッシュの周囲にある無数の鉄の弾を自由自在に飛ばして攻撃する)
※鉄の弾はかなりの電力を帯びている為‥普通の人間は触れたら麻痺する

移動系

鉄移動(電流から発生する磁力の力で鉄の弾を動力にして飛行する)※この時の速度は普通に走るよりも速くなる


攻撃系(応用系)

磁雷ノ鼓動一ノ爪
(真龍移動で突進し‥同時に周囲にある鉄弾を飛ばして攻撃して最後は抜刀する)
磁雷ノ鼓動一ノ牙
(真龍移動で突進し‥同時に周囲にある鉄弾を飛ばして攻撃して最後は刀を用いた連撃攻撃を神速に近い速度で行う)

磁雷ノ鼓動(追)ノ秘剣
(真龍移動で超高速移動しながら敵の目を翻弄すると同時に鉄弾を飛ばして攻撃して刀を用いた神速に近い連撃攻撃をした上で吹き飛ばし最後は超高出力の雷のエネルギー波を敵に飛ばして攻撃する。)

変身系

龍神化(ドラゴンの姿になる)
固有スキル(飛行)
※強度は人間時の2500倍‥速度は羽の応力で15倍にまで跳ね上がる。龍神化した時はこの体内のドラゴン細胞の数が増殖するので速度も増す。


攻撃系

突進
(雷のバリアを発生させながら神速の速度で突進する)※この時の速度は秒速51万Kmでまるで隕石が空から降ってきたかのような大爆発が起きる
雷爪
(雷のバリアを発生させながら神速の速度で敵を攻撃する)
ライジングショット
(無数の雷の弾発生させ飛ばして攻撃する)
※この時の雷は人間時の50倍の威力
ライジングブレス
(超高出力の雷を口から放出する)


防御系
バリア(雷のバリアを発生させ自身の身を守る)
雷気(自身の‥周囲に薄い雷の気を発生させ敵の攻撃から身を守る)
※この時の雷は人間時の50倍の雷になる

契約獣‥(フェルガ)
能力(再生と融合)

姿は殆ど人間に近くエルフのような姿している。長い耳が特徴で背中に妖精の翼が生えている。フェリッシュと融合する事で再生の力を付与する事ができる。しかもフェルガとフェリッシュは融合しながらそれぞれ独立した思考をする事ができる。これは‥フェリッシュのドラゴン細胞の影響である。その為‥融合中にフェリッシュが傷を負ってもフェルガがその傷を瞬時に治癒してしまう。敵からみれば能力の発現もなしに傷が自動で回復しているように見えるが実際はフェルガが能力を発現し癒やしているのである。

アルペジオ(原版)

アルペジオ(原版)

3大派閥。近未来バトルファンタジー。SERO特殊連隊。惑星ソラリス。JOKER。十二王伝説。異能力。西暦3300年。惑星east。エブリスタ投稿サイトにて…改正版アルペジオ(生徒集団消失編)が現代ファンタジー部門日間トレンドランキング最高1位を獲得致しました。

  • 小説
  • 長編
  • ファンタジー
  • 時代・歴史
  • SF
  • 成人向け
更新日
登録日
2020-04-30

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  1. (第1章‥上巻)(出逢い)
  2. (第1章…中巻)(十二王伝説)
  3. 西暦3300年代の便利アイテム
  4. east・イブ・エデン3大派閥の組織図
  5. イブの領地とエデンとeastの成り立ち
  6. 各々の時代の登場人物
  7. どーしてもわからない人の為の暗号解読早見表
  8. 各々の固有スキルと技