生活を忘れた
閉じこもって埃被った五体
今夜は眠るのが悔やまれて
イヤホンで耳を塞いだまま
閉めた扉の小窓が見透かしてくるみたい
漏れる灯が薄汚い体を微かに照らす
本物に憧れた偽物の僕だ
枯れてしまった生存本能
いつから人を辞めたのだろう
正しいはずの一歩一歩が
有耶無耶の海に溶けてく
繰り返すこの瞬間が
堪らなく永遠なんだって
どうして誰もわからないんだろう
雨が降って思い出は流れて
なんかもう言葉も忘れちゃった
何を考えていたんだっけな
全部どうでもよくなって
閉じていたはずの目を瞑った。
生活を忘れた