虚構の夜明け


僕は知っている
地球は回っていると知っている
太陽が地平線から顔出して
朝が来るのだと知っている




明けない夜はない
人生もきっとそう




そして、夜明けを呼ぶのは僕自身だから。




知っているんだよ
それでも眠ってしまって
朝起きることができなくて
気付いたら今日は終わっていて
また夜になってしまったこと
わかっているんだ




ああ、僕の身体はまた言うことを聞かないけど




すべての人に等しく朝は来る
すべての人に、もうじき朝は来る。

虚構の夜明け

虚構の夜明け

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-15

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