木の影

木の影

目を瞑って

考えてみる。小鳥や小石やコニーのこと。あと家族のこと。
大きな木の下でピクニックをするの。
遠くで汚い誰かが見つめてる。
でも頑張って追い払うの。頑張って見ないようにするの。
ここにある綺麗なもので囲まれた気分でずっといるの。
時々頭の中に浮かぶ汚いものは、隅に追いやるの。
それでもただじっと見つめてるあの人を、ただ見ないようにするの。
コニーは私の愛犬の名前。
コニーの寝顔に私はずっと包まれていたい。
目が覚めても、あの汚いものに負けないようにするの。

木の影

木の影

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-13

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