寒空・燃える・不安

寒空・燃える・不安

ふりかえる、何でもない住宅街。通学路だった道、塗装の剥げたフェンス、いまはもうないもの。白く乾きすぎた空気が軋む。わたしのなかの、死ねないなにかが騒ぐのだ。火種はすぐそばに転がっている。いたはずの人。見覚えのない写真。わたしたちはとても上手に忘れていく。あの日の空は晴れていたか。

寒空・燃える・不安

2018年1月13日 #深夜の真剣140字60分一本勝負:寒空、燃える、不安

寒空・燃える・不安

わたしたちはとても上手に忘れていく

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • サスペンス
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-12

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