少年の叫び
明日と昨日が消えたなら
救われないこの心を誰か癒してはくれないだろうか
自我の崩壊に、崩れ去る何もかもが、恥で埋め尽くされたこの世界に、私は生きにくくて仕方ない。
散りゆく桜の如く、綺麗な美麗な、一生をいつの間にか望んでいたこの人生に飽きてしまったこの私をどうか殺してください。
もう死んでいる私を殺してください。
正しさも、悪も捨て、何からも解放してください
貴方に期待して、貴方に失望して
好き勝手している私を殺してください。
何故、世界は、地獄なのだろうか。
この地獄の中で私は、私は使命も果たせず、私はただ一切の甘えも許されず。
それ全て、私の中の私が課す。それに苦しみ生きる。
受け入れられず、受け入れようとしない愚弄な私をどうか殺してください。
天の恵みさえも避け
相手の不幸ばかりを許してください
自分自身を甘え、堕ちに堕ちた私はどうしたらどうしたらよいのでしょう
何一つ成し遂げられない
死体の床に立つ感覚が生々しく足裏に馴染む。
死んでくれ、そう思う
家族から存在を忘れてください
そう思う私を許してください
その一方で、
母を恨む私を許してください。
そんな私を、死んだ躯で居る私を殺してください。
もう、消えてしまいたい。
不幸だ
もう苦しむことはないのだ。
そう告げる誰かの声が聞こえる。
嗚呼、救いの鐘だ。
死という救いが舞い降りた。もう死んでいる。
完全に死ぬその日まで、私はこの名を呪うのだろうか
少年の叫び