蒼い朝

「どうしてこうなったのだろう
どうしてこの道を歩いているのだろう」
静寂な陰鬱は今日も生きている

煩わしい朝の満員電車の中で
何度僕に僕のことを尋ねても
結局は無に終わるのさ
もう 一人で生きられないよ
度重なる緊張感と責任感は
後先の事なんて何も知らないのだろう
大事なことなんて いつだって
眼には見えないものなのさ

窓の向こうで 戯れる学生の群れ
純粋な笑顔ばかりが見えていたね
ただ気楽に生きているだけで
全てが報われていたあの頃が
ただ懐かしくて

ああ 神様 時を巻き戻して下さい
何も知らなかった 若すぎた頃に
誰とも交わらなかった あの頃に
酷でも苦でもなかった あの頃に
どうしてこうなったのだろう
どうしてこの道を歩いているのだろう…

今朝も僕は臆病者のまま…

蒼い朝

蒼い朝

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-08

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