かれて

惰性を隠し合って

醜さに蓋をして

騙されてく 歪んでいく

輪郭を欠いた声 震わせて

どこへいく

なにになる

幼さが肩で息をしている

きみの実像を掴んだって

ぼくの正体はわからなくて

消えるだけさ 沈むだけさ

こわれる

ひびにも気付かずに

桜が裸になる

きみが攫われていく

風も涙も ぬるくなったって

わすれる理由はどこにもなかった

かれて

かれて

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-06

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