繋いだ手
強靭な肉体の上に小さな頭
ゆうゆうと体を揺らして傍に忍び寄る
目の前にいるのは小さな体の大きなお目目の女の子
差し出した手にそっと手を差し添えて
赤いワンピースをヒラリと揺らす女の子の横を
いかにも自慢げに優越に浸って堂々と歩く
道をあけ二人を見つめる視線に互いとも心地よく笑う
オレンジ色の月明かりが丁度道の真ん中になった時
二人は繋いだ手を揺らして月の真ん中に向かって歩く
ずっと続いていく道が永遠にオレンジ色のように。
辿り着けないと誰もが思った太陽の入口に、辿り着けると信じて。
繋いだ手