忘れられないひと。

こかげ

数年前
母と早朝、歩いていた
りっぱなスーツを着たひとがいた
こんな田舎町の裏通りを
歩いているのが
不思議に思えた
その人の温かさ
忘れられない
後に気づいた
もう、合うこともない
遠くへ行ってしまった私は
気持ちを伝える
こともなく
一生を、終えるだろう
ありがとう
温かいひと
あなたの
やさしい言葉
覚えているよ

忘れられないひと。

忘れられないひと。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-03-25

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