寝れない夜のこと

枕もとに転がしたままで
埃をかぶった夜が
いつの間にやら
布団にしのびこむ

やり過ごしたはずの痛みが
夢路に辿りつく前の
無防備なこころに
ふれようと
手をのばす

寝れない夜のこと

尻切れとんぼなまま放っておいたものもあります。詩にも、人生にも。そういうのって大抵夜中に思い出して、でもどこにも行けないんですよね。

寝れない夜のこと

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-03-22

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