希望の星
言葉に重さがあるのなら
彼はきっと言葉の瓦礫の下で
肋骨の軋みに喘いでいるのだろう
駆けつけたレスキュー隊は
彼の前を素通りして
知らず言葉を積み重ねる
スポットライトに晒され
盤上で喝采を浴びる
彼は。
プレッシャーを力にできる人は
実はほんのひと握りだ
再び立ち上がる彼を
強い人間に仕立て上げているのは
拍手を送る私たちかもしれない
(それでもなお希望の星を掲げてしまう私たちは!)
希望の星
母はフィギュアスケートが好きで、2月になると楽しそうに応援しています。私は知らない人の勝ち負けに重きを置かないので、そんなもんかなぁと一緒に観ています。