夢の轍
核を濁して嘘を清める 腹
どう伝えたところで もうきみは きみは
帰って・・・・こないんでしょう?
約束しなくても 空
綺麗だったのに
朝 消えるほど 透明だったよ
目が覚めたら きみは生きてるのに きみはもう死んでいて
現実が夢になる 残り香も書き置きも手の感触も
すべて 月の轍に 攫われて
朝 消えるほど 透明だったよ
愛してると脳に書いたら
愛してると脳裏に谺が響くの かな
わすれてしまいたくて 消してしまいたくて
春を無視していたら また春が来てしまった
変わったんじゃなくて もとにもどっただけだよ
塩辛いさよならが目に染みて 舌がうまく使えない
笑った時間だけ笑えない時間が来ることを
ただ受け入れるしかなくて
夢の栞を束ねていたら
いつのまにか また春が来ていた
夢の轍