九月の声色
灰色の渡り廊下。無闇に投げやりな懐中時計を君が拾ってくれた。時間を必要としなかった朝の極限。ひとを求めた九月。静かにフォルテッシモを終えて通り過ぎる。遠ざかる君の声色。あの日と同じ夕刻の渡り廊下はもう染められて。僕は二度失った。終わりの君に遭遇し初めの君を送った。九月の声色は遠く。
九月の声色
作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
灰色の渡り廊下。無闇に投げやりな懐中時計を君が拾ってくれた。時間を必要としなかった朝の極限。ひとを求めた九月。静かにフォルテッシモを終えて通り過ぎる。遠ざかる君の声色。あの日と同じ夕刻の渡り廊下はもう染められて。僕は二度失った。終わりの君に遭遇し初めの君を送った。九月の声色は遠く。
九月の声色
作品集1 http://slib.net/a/1845/
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