呪文 四十万 三月 同じフレーズを何度も繰り返し、口ずさむ。ただ繰り返す。その言葉に意味などなく、たしか誰かの受け売りだった気さえするが、繰り返す。いつか救済への呪文になると信じて繰り返す。初めて忘れたくないと思った。 呪文