白い部屋
真夜中の静寂に怯えて
辿り着いた白い部屋で
僕は何を思うのだろう
走り出した勢いは
僕を狂わせた
街へ繰り出した
神様に何かを尋ねた
花に出会った
手を伸ばしてその花弁を散らせた
そして僕の将来は途絶えた
何が正しいのだろう
何が間違いなのだろう
掌に問いただしても
答えなんて分からなくて
窓の向こうの夜空は
今日も星が見えないまま
これが僕の揺るぎない運命なのだろう
あの日に帰りたい
無謀な夢を見ていたあの頃に
自分を探していたい
でももう願いは叶わない
僕を囲う部屋の白さが痛くて
怒り悔やみ始まった慟哭
どんなに叫んでも
僕にしか聞こえない
どんなに想っても
終焉は終わらない
「さよなら」
白い部屋