アポロの詩

初めての恋、初めての彼氏、初めての香り、
ちょっと遅いかもだけど、私だって恋をしたんだ。
やっぱり、確信してる、見えるんだもん、赤い糸。
キラキラガールズは、
そんな私にけたけた笑って、
「初恋なんて、大抵失敗するんだよ」
ってゆうんだけど、そんなのばかみたい。
彼の栗色の髪の毛が、
気にすんなって言ってるみたいで、
また熔けてゆく。
まだ手の平の温かさも知らない頃書いた詩集、
どれもこれもぬいぐるみみたいに憎たらしいけど、
「彼との距離は5万光年」ってフレーズだけは、
ちょっと好きだ。

彼との距離は5万光年。
ロケットの燃料が、
無くならないうちに着かなくちゃ。

アポロの詩

アポロの詩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-03-08

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