アポロの詩
初めての恋、初めての彼氏、初めての香り、
ちょっと遅いかもだけど、私だって恋をしたんだ。
やっぱり、確信してる、見えるんだもん、赤い糸。
キラキラガールズは、
そんな私にけたけた笑って、
「初恋なんて、大抵失敗するんだよ」
ってゆうんだけど、そんなのばかみたい。
彼の栗色の髪の毛が、
気にすんなって言ってるみたいで、
また熔けてゆく。
まだ手の平の温かさも知らない頃書いた詩集、
どれもこれもぬいぐるみみたいに憎たらしいけど、
「彼との距離は5万光年」ってフレーズだけは、
ちょっと好きだ。
彼との距離は5万光年。
ロケットの燃料が、
無くならないうちに着かなくちゃ。
アポロの詩