春の短歌
梅の花撮りてうつさむ人々を
人相似たりと花は思へり
夜走る明かり流れる過ぎてゆく
ラジオを刻むウィンカーの音
春風に香るかすかに顔上げる
青空高き木蓮の花
百万の乙女の衣もかばかりか
目をも潰さむ塩船の花
名も知らぬ鳥が三羽もうち並び
毛虫の子供を捕まえてゐる
実にならず散りし言の葉芽を吹きて
咲かす花こそ詩歌なりけれ
募金箱千円入れて惜しくなる
己に嫌気のさす朝日かな
春の短歌
梅の花撮りてうつさむ人々を
人相似たりと花は思へり
夜走る明かり流れる過ぎてゆく
ラジオを刻むウィンカーの音
春風に香るかすかに顔上げる
青空高き木蓮の花
百万の乙女の衣もかばかりか
目をも潰さむ塩船の花
名も知らぬ鳥が三羽もうち並び
毛虫の子供を捕まえてゐる
実にならず散りし言の葉芽を吹きて
咲かす花こそ詩歌なりけれ
募金箱千円入れて惜しくなる
己に嫌気のさす朝日かな
春の短歌