SNO

第1話‥謎の招待状

マネージャー「ミサキちゃーん出番だよ」

ミサキ「わかりました。」

ミサキ「皆さんこんばんは‥今宵もゲームについて説明するよ。」

ミサキ「ルールは至って簡単でーす」

ミサキ「この世界一周を測ったとき‥約4万9Kmとします。ではこの島の全長は何Kmでしょうか?」


ミサキ「マシンを使ってよし。歩いてよし。走ってよし。あ!!でもケータイとかスマホとかパソコンとか使っちゃダメだからね?もし使ったら‥失格になっちゃう。」

ミサキ「それじゃ皆頑張ってね」

ミサキ「皆のデスアイドル‥ミサキでした。」



?「こんなの簡単じゃねぇーか?」

??「へへ(笑)」

??「兄貴やってやりましょーぜ」   



そう言うと‥男たちはその場を‥後にした。


タクヤ「わからないな?運営は何でこんな簡単なゲームを用意したんだ?」そう‥タクヤは呟いた


???「そうね?何か狙いがあるとしか思えないわ。」


???「考えても仕方ないわ。とにかく行きましょう」

島の全長は‥不思議な造りになっており‥一言では言い表せない形をしている。今回の謎は‥この島の全長を測る事である。

島の全長を測り正解すれば‥運営から‥事件の謎を紐解くヒントが与えられる。

これまでの事件の謎は‥1‥スーパーの密室の謎‥2‥犯人の不可解な行動である。

いずれも‥事件の謎を紐解く事で‥運営からヒントを貰えた。


1つ目のヒントは‥A‥2つ目のヒントはK

推測通りなら‥何かのローマ字もしくは‥英語である。

タクヤたちがしているゲームは‥ミニゲームと言われる‥イベントでヒントを集め‥事件の謎を解くたびにそれぞれにポイントと賞金が与えられ‥正解に導いた速さの順にポイントが振り分けられる。


数日前の事である。タクヤの郵便受けに一通の謎の手紙が届けられた。


ゲーム参加の告知?何だこれは?

次の日タクヤが指定された場所に向かって目撃した者は‥何かの機械に横たわる数多の人間たちの異様な光景であった。


受付「ゲーム参加の方ですね?」

タクヤ「あ!!?はい。」

受付「ではこちらへ‥力をぬいて楽にして下さい。」そう言われタクヤは機械に横たわると別の世界にダイブした。


ラビ「皆さーんこんばんは‥推理ゲームSNO‥通称‥ハロハロにようこそ。僕はこのゲームの監視役ラビです。ここでは‥過去に起きた実際の事件を元に‥クイズを出題します。見事全問正解し‥真実に辿り着いた人には運営から報奨金とポイントが支払われまーす。」



ラビ「それでは頑張って下さい」



タクヤが呆然としていると女が話しかけてきた。

??「あなたもゲーム参加者?」

タクヤ「はい。」

??「そう?私もよ。よろしくね。」

女はそう言うと‥立ち去ろうとした‥が不意に立ち止まりこう話しかけてきた。

??「ねぇ‥私とチーム組まない?このゲーム。パーティー組んでもいいのよ。」

タクヤ「え!?はい。」

タクヤは導かれるまま‥女とパーティを組んだ。

そして‥

??「改めてよろしくね‥私はユウ‥柊ユウよ」

「はいタクヤです。正親町三条タクヤ」

ユウ「長ったらしい名前なのね?」


タクヤ「よく言われます。」

ユウ「ねぇ?あなたこのゲームに参加した目的は何なの?」

タクヤ「え!?」

ユウ「あぁ言いにくいなら言わなくて良いのよ。私は‥姉の事について調べてるの。」そう言うと‥ユウは語りだした。

数十年前

ユウ「お姉ちゃーん」

楓「こらユウおとなしくしなさい」

楓「今日はお姉ちゃん帰りが遅くなるから‥ご飯は冷蔵庫の奴チンして食べてね。」


その日の午後‥ユウが帰宅し‥TVを見ていると不意に速報が入る。


NEWSキャスター「事件の速報です。今日‥未明‥新宿区‥歌舞伎町で女性が男に刃物で刺されました。女性の身元は渋谷区円山町の柊楓さんです。」


ユウ「お姉‥ちゃん?」


NEWSキャスター「男の動機は不明で‥警察は怨恨によるものとみています。」


そんなニュース速報が流れたのである。


ユウ「ねぇこの後どうなったと思う?」

タクヤ「え!?さぁ?」

ユウ「犯人の男はある男に金で雇われた。そう自供し‥警察もその謎の男について追ったわ。でもある日‥警察が捜査の打ち切りを発表したのよ。それで事件はそれ以降お蔵入り。って訳。謎の男の招待についてはわからずじまい。変だと思わない?」

タクヤ「なるほど。でもどーしてゲームからヒントを?」

ユウ「パッケージを見たのよ。そしたら姉の事件についての事が書かれてたの。それでこのゲームに手掛かりがあるかもと思って参加したのよ。今日は初日だから‥イベント会場まで来たけど‥初日が終わるとそれぞれにこのゲームにログインする為の機械が支給されるわ。」

ユウ「じゃあ‥私‥今日はログアウトするわね」


そう言うと‥ユウはログアウトしていった。タクヤも程なく‥ログアウトした。


そして現在‥タクヤはこれまで‥集めたヒントを考えていた。



タクヤ「AK‥何だろ?A〇Bの事とか?んな訳ねぇーか?」


??「タクヤぁ~お風呂に入りなさーい」

タクヤ「あぁわかったよ母さん」

??「あんたぁゲームも良いけど程々にしときなさいよ」

タクヤ「わかってるよ。母さん」


ここで主人公‥正親町三条タクヤについて説明しよう。

正親町三条タクヤ‥彼は大臣家の家格をもつ公家で‥正親町三条家の子孫には‥大正天皇や中国皇帝家の愛新覚羅家とも繋がる‥家筋である。愛新覚羅溥傑は戦後‥戦犯として裁かれたが‥日中友好の架け橋として尽力した人物である。溥傑の軍人時代の教え子には後の韓国大統領‥朴正煕がいた。そして溥傑の娘は福永家に嫁ぎ現在に至る。


つまり正親町三条家は天皇家と‥ラストエンペラーと言われた愛新覚羅の両方の遺伝子をもつ日本でも稀な家系である。


また最近判明した事だが‥タクヤの母方の先祖はイギリス王室に連なる血筋である事がDNA検査によりわかっている。

タクヤの母親はアーサー「コノート公」と血の繋がる女性である。アーサー王とはイギリス国王エドワード7世の弟にあたる人物の事だ。

アーサーは1890年‥1906年‥1912年‥1918年に日本に訪日しており‥タクヤの母方の祖母にあたる人物こそが‥アーサー王の隠し子であったのである。

つまり‥タクヤは天皇家‥中国皇帝家‥イギリス王室‥3つの一族のDNAを保有する極めて稀なケースである。

    ところ変わってここは‥柊家

ユウ「アツシ何やってるのよ?またこんなに散らかして」

アツシ「うるせぇーなぁ。」

アツシ「姉ちゃんこそゲームばっかしてるくせに?」

ユウ「うるさいわね?遊びでやってる訳じゃないの?こっちは真剣なのよ」

とそこに‥タクヤからLINEが届く


 LINE画面

タクヤ「今日‥15時‥時計台の前に集合ね?」 

ユウ「了解‥そういえば暗号の謎‥わかった?」

タクヤ「全然わからねぇ‥なぁもっとパーティメンバー集めねぇか?」

ユウ「そうね?数が多いに越したことないわ」

タクヤ「んじゃとりあえず‥15時ね」

ユウ「OK‥わかったわ」


    そして‥現在‥イベント会場


タクヤ「まぁ今回の謎は簡単そうなので良かったぜ」

ユウ「そうね?とりあえず‥その島に行ってみましょう」

       ゲーム内‥船着場

船員「参加者かい?ゲームのチケットはあるかい?」

タクヤ「あるぜ」

タクヤとユウは船に乗り込み‥島を目指した。島までは船で60分の位置にある。

ユウ「やっぱり変よ。何かあるとしか思えないわ。」そう言うと‥ユウは走り出した。


タクヤ「おい‥どこ行くんだよ」

ユウ「聞き込み調査よ」この謎解き推理ゲームは極めて現実に近い‥空間である。違いがあるとしたら‥ゲーム内の時間の流れは現実よりも遅い事である。

また‥プレーヤの視界の右端にある各種アイコンを触ると様々なアイコンが出てくる。主にMAPこれまで集めた証拠‥アイテム‥それから‥様々な依頼の確認である。

ゲーム内ではプレーヤーそれぞれが探偵事務所に所属し‥依頼リストの中から選択し解いて行く仕組みだ。依頼は主にゲームにいる受付COMが自動で受ける。ただし‥ポイントの低い事務所には依頼数が少ない。依頼数が少ないと言う事はそれだけ得られるヒントが少なくなる。その為このイベントが重要なのである。

やがて‥船は島についた。タクヤたちや他のプレーヤーが船から出ると‥突然島の風景が変化し‥異国のようになった。


建物は現代風だが‥どこか古臭く‥街に車はなく代わりに馬車が走っている。

タクヤ「こ‥れは?」

ユウ「これが今回の会場の一つって事ね?」


ラビ「ゲーム参加の皆さん‥こんにちは‥ここは‥1880年代のイギリス‥ロンドンの街を再現したエリアだよ。皆にはこれからこの街で起きるある出来事を未然に防いでもらいたい。」


ラビ「見事‥事件を防ぎ未然に防げれば‥次のエリアに行ける。ちなみに使える者は全て当時と同じだよ。だから現代のような高性能な車はない。その代わり馬車があるから‥活用してね」


そう言うと‥ラビは姿を消した。


タクヤ「なぁ‥もしかして‥事件の謎を全部といて全てのエリアに行かないと‥島の全長がわからないんじゃないか?」

ユウ「おそらく。そういう事だわ」

この時代のロンドンにおいては‥蒸気自動車は赤旗法できつく取り締まられ‥とても活用できるものではなかった。

と言うのもイギリスの車の歴史を紐解くと赤旗法と言うものがある。

※1865年にイギリスで赤旗法が施行された。当時普及しはじめた蒸気自動車は、道路を傷め馬を驚かすと敵対視されており、住民の圧力によってこれを規制する「赤旗法」が成立したのである。この法律により、蒸気自動車は郊外では時速4マイル(6.4 km/h)、市内では時速2マイル(3.2 km/h)に速度を制限され、人や動物に予告するために、赤い旗を持った歩行者が先導しなければならなくなった

この赤旗法の存在により‥この時代‥イギリスの主役は馬車だったのである。

世界の自動車年表

1765年 ワットが蒸気機関を発明
1769年 キュニョーが蒸気自動車を発明

1876年 オットーがガソリンエンジンを発明

1886年 ベンツがガソリン3輪自動車を開発
ダイムラーがガソリン4輪自動車を開発

現代主流のガソリンエンジンが登場するのは1885年から86年である。それまでは蒸気自動車が主流であり‥1876年にエンジンが発明はされていたが実用化には至っていなかった。のである。

タクヤはまず‥街の時代背景を考えた。


タクヤ「1880年のイギリスか?」タクヤがふとそんな事を呟き街を眺めていると‥一人の老婆が道に蹲っていた。


タクヤは思わず走りだした。ダッダッダッダッダダッダ

タクヤ「おばあさん大丈夫ですか?」

老婆「すまないねぇ‥あたしゃ腰が悪くてね。」

タクヤは老婆をお越した

タクヤ「何でこんな所で倒れてたんですか?」

老婆「そこの食料品店に買い物に行きたいのだがねぇ」そう言うと‥老婆はタクヤを見た。そしてこう言った

老婆「申し訳ないのだけどあたしのかわりに食料品を買ってきてくれないかい?」

老婆がそう言った瞬間‥文字が現れた。

       「依頼発生」
      「老婆の買い物」
      「受けますか?」
     「YES」   「NO」 

タクヤ「受けるに決まってるだろ」そう言うとタクヤはYESの文字を選択した。

老婆「行ってくれるのかい?」

タクヤ「もちろんですよ」そう言うと‥タクヤは食料品店に向かい始めた。


依頼内容の裏側にはより
詳細な情報が書かれていた。

裕福な食料品商人☓☓☓☓☓☓☓
の店で老婆はここの常連であり
よくここに足繁く通っている。


その頃‥ユウは街で聞き込み調査をしていた。ユウが30件目の家に辿り着いた時のこと。


コン‥っコンっ

街人「はい」


ユウ「私‥私立探偵の柊ユウと申します。とある事を調査しておりまして‥最近この辺りで不審な出来事とかはありませんでしたか?」


街人「不審な出来事?特にないねぇ」


ユウ「どんな些細な情報でもいいんです。何か知っていませんか?」


街人「うーんそうだな‥?変わった事と言えば‥そう言えば‥最近‥うちの客が薬物を買って行ったな?」


ユウ「薬物!?」

街人「あぁ何でも油汚れを取り除くのに使うんだと」

街人「それでその薬物っていうのがさぁ」そう言うと‥街人はユウに小声で何かを伝えた。

ユウ「なるほど。ご協力ありがとうございます」ユウは街人にお礼を伝えるとその場を‥後にした。


その時だった‥街の中心部に突然大きなモニターが出現した。


ミサキ「皆さんこんばんは‥ミサキです。イベントは順調かな?」

ミサキ「ミサキから皆にスペシャルヒントがありまーす」

ミサキ「この島の第2エリアはアメリカ合衆国ニューオリンズが舞台でーす」

ミサキ「ニューオリンズの市域面積は907km2あるのは知ってるよね?」

ミサキ「単純に考えたら‥全部の面積足せばいいとか思うじゃん?」

ミサキ「でもでも‥今回求めてるのは面積じゃなく全長。そこが味噌なんだよ」

とそこに‥

マネージャー「ミサキちゃーん。時間だよ」

ミサキ「あ!!‥ごめんね。皆‥もっとヒントを出したかったけど‥時間切れみたい‥じゃあねぇ」

ミサキ「皆のデスアイドルミサキでしたぁ~」

ミサキがそう言うと‥モニターが消えた。

男「面積じゃなく?全長?」

男2「一見簡単そうにみえるが難しい問題って事か?」

男「確かに?‥エリアがいくつあるかも今の所わからないしね」

その頃‥タクヤは食料品店についていた。ここはロンドンにある‥食料品店でこの時代のロンドンにおいて盛んであった店だ。


タクヤ「ええ~と野菜と‥魚と香辛料に」タクヤが真剣に食料品を選んでいると‥一人の男が現れた。


??「これはこれはお待ちしておりました。ささっどうぞこちらへ」

???「うむ‥」そう言うと‥男は食料品店の店の奥へと消えた‥。


タクヤ「何だ‥?」


食料品を買い終えた‥タクヤは老婆の元に急いだ。その道中での事だ。

新聞屋「号外だよ‥号外‥」

新聞屋「さぁさぁ早いもん勝ちだ」そう言うと‥新聞屋の男は新聞を配っていった。


タクヤもその新聞を手に取り‥内容を確認する。ちなみに‥このゲームでは勝手にそれぞれの言語に文字や言葉をあわせてくれる機能がある。


タクヤ「続報‥遭難者‥ドイツで無事見付かる」タクヤは次の文章を読もうとしたが‥言葉を失った。


新聞にはこう書かれていた。

船長と船員3名‥生きる為に
仲間を殺して食した者ら‥
特赦により減刑‥される。

※特赦の正確な日付は不明

タクヤ「‥むごい」‥タクヤは一言‥そう呟くと‥空を見た。一つ‥わかった事は‥ここは1884年~1890年の間という事だ。

その後‥タクヤは‥老婆の元へと急いだ。

タクヤ「おばあさん‥買ってきましたよ」

老婆「有り難いねぇ‥本当にありがとう。」

老婆「そうだ‥これをあげよう。何かの役にたつかもしれない」老婆はそう言うと‥タクヤに何かを手渡した。その後タクヤの目の前にまたも文字が現れた。


        「依頼達成」
  「報酬として地図の切れ端を進呈します」
      「地図の切れ端GET」

その頃‥ユウは犯人と思われる‥男を追っていた。ユウが犯人を追っていると‥不意に後ろから男が話しかけてきた。


??「すいません。そこで何をしてるんですか?」

ユウ「え!!?いや何も‥。」

??「あなたプレーヤーですね?」

ユウ「そうだけど‥あなたも?」

??「ええそうですよ‥」

ユウ「よろしくお願いします」

??「お互い頑張りましょうね?」そう言うと‥男は姿を消した。ユウが犯人を追おうと後ろを再び‥前を向いたとき‥犯人と思われる男の姿を見失ってしまった。


実はこのゲームは2つの視点でプレーできる‥。一つは自らが探偵となり犯人を捕まえる視点。もう一つは自らが犯人側になり‥彼らを補佐する視点。参加者はゲームに参加した時に‥どちらかを選べる。ただし‥どちらの職業を選択したかは誰にもわからない。ユウやタクヤのように公然として探偵事務所を構えてる場合もあるがそれをするのはズブの素人である。たいていは‥どちら側についてるかをけどられないように‥職業がわからないようにアンチスキルを使用している。


そう言わばこのゲームは謎を解く探偵側とそれを阻む闇サイドの人間との戦いなのである。

つまり‥仮に犯人の正体に気付いていても‥事件を未然に防げなければ探偵サイドの負けという事である。

負けた場合‥ペナルティがつき‥一つの負けに付き‥ポイントが10P減る。反対に勝てばポイントは20P加算されるシステムだ。

負けた場合も次のエリアには行けるが‥それでも保持ポイントが0になれば2日間ログインできなくなる。

このSNOは元々探偵に必要とされる能力を養う為に開発されたソフトである。また参加者がどちらを選択するかによって潜在意識を探る為のものでもある。


コミュニケーション能力
集中力がある
コツコツと努力ができる

探偵に必要なスキル・能力
体力
観察力・洞察力
度胸

探偵にはこの6つの能力が最低限必要である。仮想空間で怖じ気づくようでは実践では約立たないし‥これにより‥観察力と洞察力がつく。そして過去の事件から学び取る事は重要な事でもある。

また‥聞き込みはコミュニケーション能力を養い‥集中力と忍耐力がなければ真実には辿り着けない。

第2話‥歴史にない殺人鬼‥謎のシリアルキラー現る

この第一エリアは1880年代のイギリス‥ロンドンの街を舞台にしたエリアであり‥この時代のイギリスは3つの歴史に残る事件が発生した。

その一つが切り裂きジャック事件である。イギリス未解決事件では最も有名な事件の一つである

そして‥時代は馬車の時代から車の時代に移り変わる‥転換期でもある。

だが‥ここロンドンエリアでは‥新たな事件が世間を震撼させていた。

ユウが街を歩き調査をしているとき‥ふと一つの新聞が目に止まった。ユウは新聞を手に取りおもむろに内容を確認する



ユウ「また‥現る‥今月で8人目?」

新聞にはこう記されていた。


謎の殺人者‥現る‥ロンドンの街、恐怖に凍る

また事件が起きた‥今月に入り8度目である。
ロンドン北東部に位置する‥ヘイヴァリング区
で今朝未明‥男性の遺体が発見された。被害者
の名前はジェイムズ・メイブリック

遺体の損傷は激しく‥腐敗している。模様
警察は殺人事件として捜査中。

              「1885年」


※地名や言語は全て‥現在にあわされる仕組みとなっている。


ジェイムズ・メイブリックとは本来の
歴史であれば‥切り裂きジャック事件の容疑者
にされ‥1889年に妻のフローレンスに殺害
された人物である。

1800年代後半イギリスでは‥いくつも改革があった

一つは馬車から自動車への転換期。それに伴う赤旗法と赤旗法の廃止。

二つ目は首都建設委員会から1889年にロンドン郡議会になる改革の時代である事。


そして‥3つ目は‥1886年 イングランドで男性同士の性関係を禁止する(女性同士の性関係については規定のない)1885年刑法改正法がヴィクトリア (イギリス女王)の裁可を得た事である。

この改革は後に‥クリーヴランド・ストリート・スキャンダルを引き起こす事になる。この事件は1889年にイギリスの首都ロンドン、フィッツロヴィアのクリーヴランド通りで起きた、同性愛男性を顧客とする売春宿が警察に摘発された事件である。

1886年に禁止され‥その後‥切り裂きジャックが現れた。まさにこの1800年代はイギリスの転換期なのである。

ユウ「何これ?こんな事件知らないわ‥」

ユウ「どういう事かしら?」ユウはタクヤにパーティチャットで知らせる。

 
パーティーメンバーは互いに‥メッセージのやり取りが出来るようになっており‥タクヤとユウはこのチャットで情報交換をしていた。

  チャット画面


ユウ「新聞みた?」

タクヤ「見たには見たけど何かの号外だったぜ」

ユウ「それじゃないわ。」

タクヤ「?」

ユウ「正体不明の殺人鬼が現れたのよ。」

タクヤ「正体不明の殺人鬼?」

ユウ「とにかく‥詳しい話は後で‥街の中心部で待ってるわ」

タクヤ「了解」

  数十分後‥タクヤが待ち合わせ場所に現れる。

ユウ「遅いじゃない。どんだけ待たせるのよ」

タクヤ「ごめん‥ごめん」

ユウ「これなんだけど‥」そう言うと‥ユウはタクヤに新聞を手渡した。

タクヤ「なるほど‥。犯人は誰なんだ?」

ユウ「わかれば苦労しないわよ‥」

ユウ「ただ‥犯行は全て‥夜中に行われてるそうよ」

タクヤ「夜中か‥?」

ユウ「ええ‥どうする?」

タクヤ「もちろん追うさ‥これがこのエリアの事件かもしれねぇ」

タクヤ「まずはこの事件に関する事をもっと詳細に調べよう」

ユウ「わかったわ。」


そして‥2人は別行動となった。まず犯行現場は‥ロンドン全域に点在しており‥規則性がない事。2つ目は武器は鋭利な刃物である事だ。

タクヤは少し歩き‥街で情報集めを開始した。タクヤが最初に向かったのは街の酒場である。


酒場のマスター「何にする?」

タクヤ「ウィスキーで‥」

酒場のマスター「あいよ‥」そう言うと‥店主はタクヤにウィスキーを渡す。


タクヤ「マスター‥シリアルキラーの事知ってるかい?」


酒場のマスター「あぁあの事件か?近頃‥話題だよ」


酒場のマスター「昨晩来た客が言ってたんだが‥昨日の夜‥男たちの‥口論する声が聞こえたそうだ」

タクヤ「口論?場所は」

酒場のマスター「ホワイトチャペルさ」

タクヤ「ホワイトチャペル?」

酒場のマスター「あぁ何でも‥すごい怒号で外まで声が聞こえたんだと‥」

タクヤ「なるほど‥ありがとう。マスター」そう言うと‥タクヤは酒場を後にした。


その頃‥ロンドン警視庁のフレデリック・アバーラインもこの不可解な事件を追っていた。



新米刑事「警部‥犯人のものと思われる‥刃物を発見しました」


フレデリック「でかした。ユネック」


ユネック「はい。それとメモ書きのような物を発見しました。」

フレデリック「メモ書き?」


ユネック「はいこれです」そう言うと‥ユネックは紙を手渡した。

フレデリック「なるほど。」

ユネック「それと‥何かの落書きが書いてありました」

フレデリック「落書き?」

ユネック「はい。」


落書きにはこう書かれていた。

さぁ哀れな警察諸君‥私を捕まえられるか?


フレデリック「なめおって」


少し前の事‥フィッツロヴィアで第9の遺体が発見された。遺体の身元の損傷は激しかったが‥アーロン・コスミンスキーというユダヤ系の男であることが所持品からわかった。


そしてフレデリックたちロンドン警視庁が現場に急行したのであった。


ユネック「警部‥あとこれが落ちておりました」

フレデリック「これは?」ユネックが手渡しのは‥ボタンであった。

ユネック「おそらくもみ合った際に落としたものかと‥」

その頃‥ユウはとあるプレーヤーに連絡をとっていた。

??「ユウさん知りたい事とはなんですか?」

ユウ「歴史にない事件が起きてるのよ。どういう事なの?」

??「なるほど‥考えられる可能性は2つあります。」

??「1‥他のプレーヤーの犯罪」

??「2‥運営が仕組んだ特別ミッション」

??「可能性としてはこの2つの可能性があります」

??「ただこの場合厄介なのは運営が仕組んだ事件であれば‥必ずヒントや解決方法が存在するのですが‥他のプレーヤーが人為的に起こした事件であれば‥1から全てを構築し考えなくてはなりません。その場合‥犯人特定は難航を極めます」


ユウ「なるほど。見極める方法とかはないの?」

??「ありませんね。」

ユウ「そうわかったわ。ありがとう」そう言うと‥ユウはその場を‥後にした。



その頃‥街の南西に向かい始めたユウはチャリング・クロスの方からトラファルガー広場へと目指していた。

ユウが歩いてると‥泣いている男の子を見付けた。


男の子「うぇぇーーーん(泣)」

ユウ「僕?大丈夫?どうしたの?」ユウが話しかけると‥目の前に文字が現れた。

男の子「マ‥マとはぐれた」

       「男の子を助ける」
        「受けますか」
        「YES」「NO」



ユウ「YESに決まってるじゃない?」

ユウ「僕‥お姉ちゃんに任せて」そう言うと‥ユウは‥男の子の頭を撫でた

男の子「うん‥」


ユウは依頼内容の裏に書いてある詳細をみた

母親の特徴

金髪の美しい女性
普段はランベス区にある
とある店で働いている。
が今日は‥用事で‥
フィッツロヴィア
に行っている。


タクヤはホワイトチャペルに行き‥さらに周辺で聞き込みを続けていた。


タクヤ「ご協力ありがとうございます」


とそこに‥

??「タクヤ何してるねん?」

タクヤ「ん?おう?あきらじゃん?何してんだ?」

あきら「何って?聞き込みに決まってるやろ?」

タクヤ「あぁなるほど。目的は同じだもんな」

あきら「じゃあなぁ」

タクヤ「おう‥」

あきらを見送ったタクヤはまたも動き出した。その後‥ホワイトチャペル周辺にある‥奇妙な屋敷を見付けた。

タクヤ「‥?」


??「こら貴様‥何をしている?」


タクヤ「え!!?」

??「そこは私の家だ」

そう言うと‥男は部屋に入って行った。

男が部屋に入った瞬間‥ベルが鳴る♪♪

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ラビ「参加者の皆さーんここで‥重要なお知らせがあるよ。今から‥この第一エリアを舞台にミニゲームを開催します」


ラビ「ミニゲームの‥優勝者にはもれなく‥豪華景品があるので‥是非是非参加してね」



その告知音がなった瞬間‥タクヤの前に文字が出現する。


     「ミニゲームに参加しますか?」

         「YES」「NO」

タクヤ「うー‥んどうするかなぁ??」そう言うと‥タクヤはユウにチャットで確認する。



チャット画面

タクヤ「ユウ‥ミニゲームどうする?」

ユウ「出るつもりよ」

タクヤ「こんな時に?」

ユウ「確かな筋からの情報によるとミニゲームで優勝すると‥イベントをクリアする上で大事な何かが手に入るらしいわ」

タクヤ「なるほどね‥」

ユウ「まだ現段階では‥このシリアルキラーの犯人がプレーヤーなのか‥!?それともCOMなのかわからないし‥。もしCOMなら‥ミニゲーム中は何も起きないはずよ。」

ユウ「それにもしミニゲーム中に事件があればミニゲームに参加してないプレーヤーの中に犯人がいる事になるわ。犯人も自分の正体がバレるようなヘマはしないはずよ」


タクヤ「そうだな?COMか‥プレーヤーか?見極めるにはもってこいってことか?」


タクヤ「よし‥わかった俺も出るぜ」


ユウにそうメッセージをうつとタクヤはYESの文字を選択した。すると‥次の瞬間‥タクヤの身体は光に包まれた。タクヤが目を開けるとそこは街の中心部であった。


タクヤ「ここは‥?」タクヤがボッーとしていると‥


ユウ「ちょっと何ボッーとしてんのよ。こっちよこっち」

タクヤが振り向くとそこにはユウがいた。

タクヤ「ん?あぁわりいわりい‥」


ラビ「みんなぁ‥集まったかなぁ?それじゃルール説明するね。ルールは至って簡単‥僕がだすお題を解いてくれたらいい」

ラビ「このロンドンエリアのどこかにいくつかの‥箱を用意したよ。箱には次の箱を見付ける手掛かりと‥景品がある」


ラビ「んで‥見事‥最後の箱を開けた人が勝ち。どう?簡単でしょ?」 


ラビ「それじゃ‥皆頑張ってね」そう言うと‥ラビは姿を消した。



ユウ「箱はいくつあるのかしら?」

タクヤ「わからねぇ」

タクヤ「とりあえず‥探しに行こうぜ。」


タクヤとユウは‥街を探索し始めた‥すると不意に‥ユウが身に着けてるペンダントが光だした。

少し前の事‥少年を無事に送り届けたユウは報酬として‥ペンダントを貰っていた。ただ効能は不明で身に着けていれば良いことがあるかもと‥ただそう記されていた。

そして‥現在‥

ユウ「何かしら?」ペンダントは眩く光ったかと思うと‥何かが現れた。

??「ふぅ~よく寝たぜ。」

ユウ「何?これ?」

??「あんたが契約者かい?俺はリックよろしくな」

ユウ「はぁ‥」

リック「それはそうと‥臭うな。」そう言うと‥リックはおもむろに進み始めた。ユウとタクヤもつられて歩く。

リックが辿り着いた‥場所は時計台であった。 

リック「間違いねぇ‥ここからだ。」 

ユウ「ちょっと何があるのよ?」

リック「何って?手掛かりさ」

ユウ「手掛かり?」

リック「ああ‥俺は手掛かりの匂いを嗅ぎ分ける事ができる。んでここからは手掛かり臭がプンプンしやがる。」

ユウ「でその手掛かりはどこなのよ?」

リック「さぁな?俺にわかるのはここまでだ」そう言うと‥リックは再びペンダントに姿を消した

ユウ「ちょっと待ちなさいよ。」

ユウ「もう何なのよ‥」

タクヤ「とにかく行ってみよう」

こうしてタクヤたちは‥国会議事堂の入口に入り‥時計台「ビッグベン」を目指した。


      ウェストミンスターホール

ホールの天井は優雅で壮大で‥そこにあるステンドグラスはとてもキレイだった。



ユウ「どこかしら?」

タクヤ「わからねぇ‥とりあえず探すしかないぜ」タクヤはそう呟き‥あたりを見渡すと‥ステンドグラスの一部の色が通常と異なる事に気づいた。


タクヤ「ん?あれは?」

ユウ「どうしたの?」

タクヤ「いや‥ステンドグラスの色が違うのさ。」そう言ったタクヤが指を指したのは‥ステンドグラスの上の水色になってる部分と‥中心の白い部分であった。


みると12時の位置にあった水色の部分が緑にかわっており‥水色の部分が3時の位置に移動していて中心の白いステンドグラスの一部が赤く変わっていた。

ユウ「本当ね‥?」


タクヤ「緑が3つ?」

ユウ「何なのこれ?」


タクヤ「そうかわかったぞ‥」そう言うと‥タクヤは国会議事堂の外に出た。


ユウ「ちょっとどこ行くのよ?」

タクヤ「まぁついて来なって」


タクヤが来たのは‥オリバー・クロムウェルの銅像とリチャード獅子心王騎馬像の前だった。

ユウ「ちょっと‥こんなとこに何があるのよ」


タクヤ「なるほど‥6時の位置か?」

タクヤ「よしロンドン塔に行くぜ」


ユウ「ちょっと‥何でそうなるのよ?」


タクヤ「オリバー.クロムウェルの処刑された場所がロンドン塔だからさ。」


そして‥タクヤたちは‥ロンドン塔へと辿り着いた‥ロンドン塔には6羽のカラスと+1羽のカラスがいて‥レイヴンマスターと呼ばれる王国衛士に飼育されている。


タクヤたちが中に入って暫くすると‥そこには‥17世紀から展示の続くラインオブキングス「The Line of Kings」があった。歴代王の刀剣‥徳川秀忠が献上した甲冑‥オーダーメイドされた鎧‥兜があり‥歴代王の顔と等身大の馬が並んでいた。

このロンドン塔は‥牢獄として使用されていた事も有名で‥様々な逸話が残る‥オリバークロムウェルの逸話もその一つである。

ユウ「本当にここなの?」


タクヤ「あぁここだよ。」

タクヤ「まずあのメッセージの意味は薔薇戦争とテューダ朝への変化を意味していたのさ」

タクヤ「12時の位置にあった‥ステンドグラスが3時の位置にある緑のステンドグラスへと変化していた」

タクヤ「そして‥あるはずのない緑のステンドグラスは合計3つ。」


タクヤ「あのメッセージの意味は12と3と言う数字にある。」

タクヤ「つまり‥12が3つで構成される‥組み合わせ文字‥」

タクヤ「するとこうなる。」

 
32 95 12 95 121 11 22 12 95 52
72 132 12 95 121 72 145 92 52

「シ」 「ロ」「イ」  「ロ」「ガ」
「32」「95」「12」 「95」「121」 
「ア」 「カ   「イ」  「ロ」 「ニ」
「11」「22 」「12」  「95 」 「52」
「ミ ズ イ ロ  ガ  ミ  ド リ ニ」
72 132 12 95  121  72 145 92 52



タクヤ「この数字の意味は‥白色が赤色に‥水色が緑に‥と言う‥意味だ。」

タクヤ「そしてその文字にある12の数は合計3つ」


タクヤ「そしてテューダ朝の‥2代目国王‥ヘンリー8世の側近はトマス・クロムウェルだ」

タクヤ「そのトマスの子孫がオリバーさ」

タクヤ「そしてヘンリー8世の死後‥彼の子供たちである‥2人の女王と一人の国王が跡を継いだが‥最後の女王である‥エリザベス1世が収監されたのもここ‥ロンドン塔なのさ。」

タクヤ「まず‥白から赤へ変化していたあのステンドグラスはそのまま薔薇戦争を意味しているのさ」

タクヤ「ヨーク朝の象徴は白薔薇‥そしてランカスター朝の象徴が赤薔薇」

タクヤ「そして一部の白いステンドグラスが赤へと変化した。つまり‥ランカスター朝系統のヘンリー7世にヨーク朝のエドワード4世の娘のエリザベスが嫁ぎ‥戦争が終結した事を意味しているのさ」


タクヤ「リチャード王の生まれた日付と‥亡くなった日付はこうだ」

1157「9 8」 1199 「4 6」=リチャード王

タクヤ「この時に日付の部分は省く。そうすると1157という数字と1199となる」

タクヤ「そしてこの2つの数字には068という数字がない」

タクヤ「また「1157年9.8」と「1199年4.6」生年月日として書く場合‥11570908~11990406と言う数字になる」

タクヤ「この時に‥浮き出る数字は068‥生まれた日付の始まりが0で終わりの数字が8そして死んだ日付が6‥つまり068になる‥」

タクヤ「0をリチャード王として数えた時に6番目は‥プランタジネット朝‥最後の国王リチャード2世になる」

タクヤ「始まりを0とした場合終わりは6になる。」

タクヤ「そして‥8番目は‥ランカスター朝のヘンリー5世とヨーク朝のエドワード5世さ」

タクヤ「これも薔薇戦争を意味している。」


タクヤ「そして‥8と言う数字は2つの王朝が滅んだきっかけを作った2人の王とも言える。」


タクヤ「ヘンリー5世はヘンリー6世の父で‥ヘンリー6世こそが後にランカスター朝滅亡の一因となった。彼は父の残した華々しい戦火を全て失い精神錯乱に陥りヨーク朝が生まれ薔薇戦争勃発の一因を作り‥最終的にランカスター朝滅亡という結果に繋がった。」

タクヤ「エドワード5世は若くして王位を継承したが‥摂政として就任したリチャード3世は反乱を起こし‥王妃一派とエドワード5世とその弟をロンドン塔に幽閉し‥リチャード3世自らが王となった」

タクヤ「リチャード3世は‥薔薇戦争でヘンリーテューダーに敗れ‥ヨーク朝も滅亡した。」

タクヤ「そして‥結果的に2つの王朝は滅びテューダー朝が創設された」


1157「9 8」 1199 「4 6」=リチャード「2356」

1599 「425」1658「903」=オリバー「3257」


3257 +2356=5613

タクヤ「リチャード王とオリバークロムウェルの2人の生まれた日付と亡くなった日付を足すと5613という数字が出てくる」

タクヤ「この5613という数字を分にして‥5613分を時間になおすと93時間55分だ。」

タクヤ「日になおすと‥3日と21時間55分だ」

タクヤ「この3日と21時間と55分で鐘は369回鳴る」

タクヤ「カバラ数秘術で369にはヘブライ語で「授けられたもの」という意味がある。」

タクヤ「そしてこの369にはミロクの世という言葉の意味もある‥地球の自然や時の流れ、宇宙の法則などを紐解いてゆくと、3の倍数である3・6・9に繋がってゆく」

タクヤ「ミロク‥つまり‥6が3つ集まる場所‥ジョージ6世のインペリアルステートクラウン‥ロンドン塔の6羽のカラス‥そしてヘンリー6世とオリバーが処刑された場所もロンドン塔だ」


タクヤ「つまり全てのヒントがロンドン塔を示しているのさ」

タクヤ「そして‥ロンドン塔のワタリガラスは9偉人である‥アーサ王を示している。」

タクヤ「伝説の英雄と国王‥そして処刑されたかつての王」


タクヤ「プランタジネット朝のリチャード2世は6代目の王‥そしてランカスター朝のヘンリー6世‥偶然かもしれないが‥この2つの王朝はいずれも6の数字が関係する王の時に終幕した」

「そして‥ランカスター朝とヨーク朝の2つの王朝をあわせて延べ6人の王‥6に関係する数字が合わさると王朝が滅び新しい王朝が創設される。」

タクヤ「そして終わりと始まりを象徴する数字は90だ」

タクヤ「プランタジネット朝の終幕‥百年戦争‥ランカスター朝創設‥薔薇戦争‥ランカスター朝の終幕‥テューダ朝の始まり」


タクヤ「ビッグベンの鐘は15分に1回鳴り‥90分で合計6回鳴る。」


タクヤ「明け方の卵の刻には鐘が 6 回鳴ることから、「明け六つ」と言う‥つまり6時を意味している。と言う事さ」


ユウ「なるほどね?」

第3話‥ワタリガラスの謎と午前6時のロンドン塔

タクヤたちがロンドン塔を散策して暫くの事‥1羽のワタリガラスの行動がおかしい事に気付いた。

元々このワタリガラスは大火災の時に‥ロンドン塔に住み着いた‥カラスであったが‥時の国王チャールズ2世は占い師の助言により‥カラスをロンドン塔で飼うようにしたのである。

ユウ「タクヤ‥あのカラスおかしくない?」


タクヤ「ん?」ユウが指差したのは‥1羽だけ動きの違うカラスである。



タクヤ「確かに変だな?」


ユウ「でしょ?」


レイヴン「カァ‥」カラスはロンドン塔の堀に止まっているようだが‥妙な動きをしているようだ。



何かをじっと見つめているようだ‥。餌の時間だと言うのに‥食事に口を伸ばさずに‥ただひたすら見つめている。


ユウ「ねぇ?タクヤ‥インペリアルステートクラウンってまだ無いんじゃない?」

タクヤ「ユウ‥気付いてないのか?

ユウ「ん?何が?」

タクヤ「このロンドン塔に展示してある物は全て‥現代のロンドン塔に置かれてる物とほぼ同じさ。イベント期間中‥イベントに関係するエリアの一部は現代と同じになる」

ユウ「それ?本当なの?」

タクヤ「本当さ‥その証拠にほらあるだろ?」タクヤはそう言うと‥インペリアルステートクラウンを指差した。

ユウ「本当だ‥」

タクヤたちは‥インペリアルステートクラウンの前まで‥来ると‥周辺に何か無いかを探し始めた。

すると‥床に‥紙が落ちていた。

紙には‥羅列な数字がただ並んでいた。

12 103 264 92 11 93 33 44ー45 33 91 13 103


ユウ「何かしら‥これ?」


タクヤ「インペリアルステートクラウンって書いてあるのさ」

ユウ「それってこれの事じゃない?そんな事‥わざわざ書く必要あるの?」

タクヤ「さぁ?何か意味があるんだろうな‥」

タクヤ「ん?待てよ‥937」

ユウ「937?」

タクヤ「あぁ‥937だ」

ユウ「意味わからないわ‥何でそうなるのよ?」

タクヤ「簡単だよ。その数字を全部足したら937なのさ」

ユウ「あぁそう言うことね?」

ユウ「937って何の数字なのよ?」

タクヤ「おそらく‥ハックニー‥ケンジントン‥サザークの事だな?そのメモ書きは‥次の箱もしくはヒントがあるところの場所を示しているみたいだ」

ユウ「じゃぁ?宝ってインペリアルステートクラウンの事じゃないの?」

タクヤ「ユウ‥ルール忘れたのかよ‥ラビは箱を見つけろって言ってたんだぜ」

ユウ「そう言えばそんな事言ってたような‥」

その時だった‥インペリアルステートクラウンが光だし‥辺りを包んだ‥タクヤたちが目を開けると‥そこは‥別の場所だった。


ユウ「ここは‥?どこなの?」

タクヤ「わからねぇ」


タクヤたちが戸惑っていると‥不意に‥ワタリガラスが1羽現れ光だした‥。すると‥カラスは姿を変え人間の姿となった。

タクヤ.ユウ「「‥!!!?」」

??「‥‥‥‥‥」男は無言でこちらをみると‥魔法で宙に文字を書いた。

箱を求めし者よ‥汝らに幸あれ

「e」「m」「b」「e」「0」「l」「b」
「?」「?」「‥」「i」「o」「A」「n」
「a」「c」「t」「f」「t」「」「x」「e」
「w」「t」「s」「h」「e」「b」「e」「」
「h」「o」「f」「」「」「r」「」「o「m」
「」「‥」「a」「s」「e」「‥」「r」「e」
「P」「e」「O」「6」「@」「l」「k」「e」
「R」「n」「u」「r」「1」「3」「6」「8」

そして‥謎の文章を残し‥立ち去った。

ユウ「embeOlb ? ?‥ioAnact」

ユウ「だぁ〜何なのよこの文章」

ユウ「とゆーかタクヤの奴どこ行ったのよ?」


タクヤはと言うと‥先程現れた‥男に倒され
強制ログアウトさせられていた‥。



      現実世界 渋谷

タクヤ「ユウの奴怒ってるだろうなぁ」

タクヤ「まぁ‥一時間はログインできないし‥何か飯でも食べるかな?」そう言うと‥タクヤ冷蔵庫にある余り物のご飯を電子レンジでチンっした

タクヤ「ふぅ‥スパゲティ美味え‥」時刻は夕方の18時‥タクヤがゲームにログインしてから‥まだ1時間しか経過していなかった。ゲーム世界では‥すでに8時間は経過しているのにだ‥。


つまり‥現実世界の一時間はゲーム世界での8時間に相当するという訳だ。

タクヤ「まだ‥時間は‥あるな。」そう言うと‥タクヤは風呂に行きシャワーを浴びた。髪を洗い‥身体を洗い歯を磨く。全て終わって出てきても‥まだ20分の時間が余っていた為‥タクヤは一緒にゲームに参加してくれるメンバーを探す事にした。

タクヤ「なぁ‥ユウト‥ゲームやらねぇか?」

ユウト「ゲーム!?」

タクヤ「あぁ‥SNOっていう推理ゲームなんだけど‥」

ユウト「考えておくよ」ユウトにそう言われ‥タクヤはゲームの入手方法とゲームに関するURLを送信した。

 同様の方法で数人に声をかけ‥時間を待った。

現実世界の時刻は夜の18時50分‥その頃‥ユウは‥苛立ちを募らせていた。


ユウ「たくっ何なのよ‥あれから一向に進めないし‥暗号もわからずじまい‥大体この意味不な数字何なのよ。Oが多すぎるでしょ‥。」

あの後‥ロンドン塔の閉館時間になった為‥ユウは仕方なく‥街のホテルに来て考えていた。ちなみにイベントはゲーム世界で一週間かけて行われ‥その間に一番最後の箱を入手した人間の勝ちである。

その時だった‥ユウに連絡が入る‥♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

システム音「パーティーメンバー以外からあなたにTELが入りました。」

システム音「どうされますか?」

ユウ「誰かしら?出るわ」

??「繋がったぁ‥ねぇお姉ちゃん繋がったよ」

ユウ「誰なの?」

??「ちょっと待ってね。今お姉ちゃんにかわるから」

???「もしもしユウ?」

ユウ「もしかして‥トワなの?」

トワ「うん。そうやで」

ユウ「久しぶりじゃない?どうしたの?」

トワ「ユウさえ良ければ‥あたし達とパーティー組まへん?」

ユウ「全然‥良いわよ‥相棒が突然消えて大変だったのよ」

トワ「良かったぁ‥じゃあ今からパーティー申請するね。」

ユウ「了解わかったわ」

そこで‥TELが消え‥ユウの前に文字が表れた。

      「トワ.レイヴン」
      「ワカ.レイヴン」
  「この2人とパーティを組みますか?」
  「YES」           「NO」

ユウ「YESに決まってるじゃない」こうしてユウはトワとワカ通称レイヴン姉妹とパーティーを組んだ。


     SNO世界の朝午前8時00分

ユウとタクヤはレイヴン姉妹との待ち合わせ場所である‥トラファルガー広場に来ていた。

タクヤ「なぁユウ機嫌直せよ」

ユウ「フンっ(怒)」

タクヤ「仕方なかったんだって‥強制ログアウトさせられてさ」

ユウ「知らないわよ」

とそこに‥

トワ「おはようユウ」

ユウ「あ!!トワおはよう元気してた?」

トワ「元気やで」

ワカ「お二人とも初めまして‥私はトワ.レイヴンの妹のワカ.レイヴンです」

トワ「ユウ?そっちの人は?」

ユウ「昨日話してた‥突然消えた相棒よ」

トワ「あぁ(苦笑)なるほどね」

タクヤ「初めまして‥正親町三条タクヤです」

トワ「初めまして‥トワ.レイヴンです」

こうして‥4人は‥近くのカフェに入り‥これからの事について話し合う事にした。

ユウ「まず‥こっちが掴んでるヒントはロンドン塔の中にとりあえず何かがあるって事よ」

トワ「ロンドン塔の中かぁ?何かって何なん?」

タクヤ「箱‥もしくは箱に関するヒントってところかな?」

ユウ「あ!!!そうだ‥2人にもこの文字見てもらいたいのよ」そう言うと‥ユウは昨日宙に突然表れた‥メッセージをトワとワカの2人にも送信した。

トワ「変な文章やな?」

ワカ「このまま読んだら‥意味のわからない文章ですね?」

ユウ「そうなのよ」

タクヤ「おい‥文章って何だよ?」

ユウ「へーんタクヤには見せてあげない」

タクヤ「ユウお前なぁ‥」

ワカ「タクヤさんコレですよ」そう言うと‥ワカはタクヤにさっき送信された文章を見せてくれた。

ユウ「良いのに。そんな突然消える奴なんかに見せなくても」

タクヤ「なるほどな」

ワカ「何かわかったんですか?」

タクヤ「確証はできないけど恐らく」

トワ「あ!!!これ英語やん?」

ユウ「何かわかったの?」

トワ「何か箱の場所とか書いてるで」

ユウ「箱の場所?」

ワカ「じゃあこの数字は何かの解除番号でしょうか?」

タクヤ「多分な」

ユウ「ちょちょちょちょっと待ってよ」

タクヤ.トワ.ワカ「ん?」

トワ「ユウ?どうしたん?」

ユウ「どういう事なの?わかるように説明して」

ワカ「そのまんまですよ。ユウさん」

タクヤ「ユウ‥その暗号は箱の場所と方角‥解除番号を教えてくれてるのさ」

タクヤ「まず‥その文章をわかりやすく書くとこうなる」


@??‥‥‥
613680
embe0lb
ioAn
actftxe
wtshebe
hofrom
asere
PeOlke
Rnur

「」「」「」「」「」「」

タクヤ「で‥この文章を使って文字を作る」

空白2回
The location of the box
「」 he location of the b「」x

トワ「まず‥1個目の文字が箱の場所はって文字」

タクヤ「ただ大切な文字が足りないからそこに空白を2回当てはめる‥あとはその文字にToを当てはめれば‥一つ目の文字」

タクヤ「The location of the boxの完成さ」

トワ「これと同じ容量で文字を作っていくねん」

ワカ「あとは簡単ですよ」

空白2回‥
West from here
west fr「」「」mere

Release number
Release number

タクヤ「そうすると‥こういう文字が出来上がる。」

タクヤ「これは文章じゃなくてただの単語だから‥一つ一つの文字の意味を考えたら良い」

トワ「箱の場所は」

ワカ「ここから西」

タクヤ「解除番号」

タクヤ「つまり‥箱の場所はロンドン塔から西側で解除番号は@??‥ ‥ ‥6136800AbPOkを使った文字って事さ」


空白2回‥
@??‥ ‥ ‥
6136800AbPOk

ユウ「なるほどねぇ」

タクヤ「ユウ‥もしかしてこんな簡単な暗号に苦戦してたのかよ?」

タクヤ「単なる並べ替え文字だぜ」

ユウ「うるさいわねぇ~」



虚構とは
実際にはない、作り上げたこと。作り事を仕組むこと。フィクション。

※SNOはあくまでもバーチャル仮想空間に入り。謎解きをする。推理ゲームである。

これまで集めたヒント「イベント関連」

これまで集めたヒント
一部が白から赤へ=薔薇戦争の終結とデューダ朝の始まり
水色から緑=12が3つある文字
関係ない緑のステンドグラスは3つ


32 95 12 95 121 11 22 12 95 52
72 132 12 95 121 72 145 92 52

国会議事堂のリチャード獅子王とオリバーの銅像

068の数字

プランタジネット朝=リチャード=0
プランタジネット朝=最後の王リチャード2世=6

ランカスター朝=ヘンリー5世=8
ヨーク朝=エドワード5世=8

始まりは0終わりは6
8は滅亡のきっかけ

1157~1199 =リチャード「2356」
1599~1658=オリバー「3257」

2356+3257=5613

5613分=93時間55分
93時間55分でビッグベンの鐘は369回なる

1‥369=授けられた物=王位と王冠=
2‥369=3つの6が集まる場所=ロンドン塔

エリザベス1世が
幽閉された場所はロンドン塔

ヘンリー8世の側近=トマス
トマスの子孫=オリバー

オリバークロムウェルの処刑場=ロンドン塔
ヘンリー6世の処刑場=ロンドン塔

一部が白から赤へ=薔薇戦争の終結とデューダ朝の始まり

プランタジネット朝の終幕‥百年戦争‥ランカスター朝創設‥薔薇戦争‥ランカスター朝の終幕‥テューダ朝の始まり

=終わりと始まり=象徴数字=90
ビッグベンは90分で6回鐘が鳴る
明六つ=6時=時刻は6時

場所は‥ロンドン塔
ジョージ6世のインペリアルステートクラウン
6羽+1羽のカラス
伝説の英雄アーサー王

TVゲームは現実ですか?答えはNOです。

こういう小説を書くと‥ゲームと現実の区別がついてないと批判されたりはしますが‥これはあくまでも小説であり。現実ではないのです。

だからこそ言わせてもらいます。

ゲームと現実の区別がついていない」という結構あった批判について、これって批判としては大きくずれている気がするのです。

そもそもこの小説もゲームも現実ではありません。

確かに‥中にはノンフィクションで書いてる小説もあるでしょう。しかし‥これは単なるフィクション小説にしか過ぎない。だからこそ‥この小説は現実ではないのです。

バーチャル仮想空間という言葉=ゲーム内の空間‥と認識してないほうがそもそもゲームと現実の区別がついてないのです。これらを混同し‥バーチャル仮想空間=ゲーム内の空間と認識してない事‥現実の事であると受け止めてしまう事。それ自体がもうゲームと現実を混同している証拠です。

これらが何かのリアルの競技‥スポーツ等のゲームなら確かに現実と言えます。しかし‥これはあくまでもバーチャル仮想空間を舞台にした推理小説である。だからこそ‥現実ではないのです。

仮想空間=ゲーム内の空間=非現実の世界
アニメの世界=非現実の世界

これらの非現実の世界と現実の世界を混同している事がもはや非現実と現実の区別がついてないと言えるわけです。

ノンフィクション小説なら現実と言えます。

だがこの小説はフィクション小説だから現実ではないのです。

SNOのような‥極めて現実に近いバーチャル仮想空間が実際にあるかどーか?答えはありません。そしてそのような事を実現する機械もありません。

つまりそれ自体が虚構であると言えるのです。

実際にないもの=現実ではないものを混同して現実と考えてる事自体‥現実とゲームの区別がついてないのです。

つまりここで言いたい事はTVゲームと‥バスケットボールの試合を一緒にしないでほしいという事です。

TVゲームの世界が現実かどーか?答えはNOです。

しかしバスケットボールの試合「ゲーム」が現実かどーかそれは=YESです。

SNOはTVゲームを進化させた世界と考えてもらえば‥わかりやすい。だからこそ‥現実ではありません。

※虚構とは
実際にはない、作り上げたこと。作り事を仕組むこと。フィクション。

※SNOはあくまでもバーチャル仮想空間に入り‥謎解きをする推理ゲームである。

※この小説の事件は全て架空の事件で‥実際に起きた事件とは関係がありません。

ゲームの中のモンスターに同情する優しさがあるなら何故その優しさを植物に向けないんだ

論点がズレていると承知で書きます。

よくゲームの中のモンスターに同情する人がいます。
心を痛めたり‥病んだり‥しかし‥こう言った人は一方で現実世界に存在する生命「植物」等を軽視しています。

ありもしない虚構の命にはかわいそうだというのに‥

そこに現実にある生命を軽視する。おかしな事です。

例えば‥普通に木を切ったり‥花をちぎったり‥これらの行動で生命が死んでいるのに‥その事に気付いてない。

現実問題‥ゲームに登場するモンスターがこの世界にいるか?それはいません。何故ならモンスターは単なる想像上の怪物にしか過ぎないからです。

だからこそ虚構と言えるのです。人を襲うような‥強力なモンスターなど現実には存在しないからです。

ありもしない虚構の命に同情=この行動自体が現実とゲームの区別がついてないと言えるわけです。

現実とゲームの区別がついていれば‥同情したりなどしません。ゲームはゲーム。現実は現実と割り切って考えます。

何故なら‥ありもしない虚構の命を同情しても彼らが救われる訳でもないからです。

彼らはゲーム製作者の意図でモンスターとなったのです。そして‥モンスターとしての彼らが‥彼らの存在理由です。

その存在理由を否定する事はむしろ‥彼らモンスターの存在意義を無くす行為であり‥むしろ彼らを苦しめ‥やがて‥ゲームの作中に存在しなくなり‥使われなくなる。

その中途半端な優しさが一つのゲーム作品からモンスターという設定を無くし‥反対に彼等の死期を早めるのです。

使われてこそゲームのキャラクターは輝くのです。使われなくなったらその時が本当の意味でのモンスターの死です。

反対にゲームの作中に存在しつ続ければ彼らは死ぬ事はありません。死んで‥蘇りを繰り返して無限に近い時を過ごすでしょう。

モンスターがかわいそうだ。そう言った言葉の積み重ねにより‥一つのゲーム作品からモンスターという‥設定そのものが消えます。

そして‥元来あった‥様々な機能がなくなり‥ゲームは退化‥衰退していきます。

そして現状‥モンスター以上に製作者の意図に適した存在が存在しないのもまた事実です。

優しさで言ったつもりの発言でも‥その言葉の一つ一つはモンスターの存在理由を無くし‥最悪の場合‥ゲームの作中から消され‥登場しなくなります。


存在が消える事は‥モンスターが倒されてかわいそう。どころの次元の話しではありません。彼等の存在理由を無くし‥存在意義をなくせば‥モンスター全てが死ぬからです。


優しさで言ったつもりの発言が全てのモンスターを殺すのです。それはとても酷い事であると作者は思います。



※チャプター3と4は小説本文とは関係のない作者の考え方です

番外編ワニの話し‥ガチ夢

嘘みたいな話だが‥数日前本気でこの夢をみた。

ゲームしていて‥隣には誰かいる。‥その誰かは突然小さなワニに噛まれ慌てる。

俺が追いかけ‥居間に入る。すると‥ソファーに母方の祖父らしき人物が座っており‥ガラスの向こう側には池がある…

その池には‥とてつもなく巨大なワニが多数いた。

嘘みたいな話だが‥本当だ。



俺の知っている誰かに小さな災いがあり‥その事で俺は反論しようとするが‥ガラス越しのワニに萎縮した。


変な表現だが‥ガラス越し=モニター越し=TV越し=動画越しともとれる。

第三者
小さな災い
ガラス越し=モニター越し 
ワニたちの威圧感

キーワードはこの4つである。

※俺なりの解釈
小さな災い。例えば物がなくなったり。時計がなくなったり。車がなくなったりなど何かしらの災いがあったのでは?と推測している。

赤ん坊のワニが表れ
誰かが赤ん坊のワニに噛まれ
ワニを追いかけ
庭の池に多数の大型ワニがいた
ワニを見る
ワニが水の中に入る
今まで興味や関心を持っていなかったことに関心をもちなさい

ワニを見る夢は
極度の緊張状態にあることを意味している

ワニに噛まれる夢は、対人的なゆがみが生じる暗示です。

小さいワニは強い精神力を意味しています。

巨大なワニ‥職場での地位や権力に恐れを抱いている

自分以外の第三者がワニに食べられていた場合‥災難やトラブルに見舞われる可能性がある

たくさんワニがいる。危険

赤ちゃんワニ=才能の開花

これらの意味から考えると‥自分以外の第三者に対人的なゆがみが生じ‥自分は現在の職場での地位や権力に恐れを抱いており‥現状を見直し仕事に関心をもたなければ危険だと夢占いは告げている。つまり緊迫状態である。



また赤ちゃんワニは才能の開花と精神的な強さを表し‥困難に立ち向かう精神力がある事を示している。

SNO

SNO

  • 小説
  • 短編
  • サスペンス
  • ミステリー
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-03-05

CC BY
原著作者の表示の条件で、作品の改変や二次創作などの自由な利用を許可します。

CC BY
  1. 第1話‥謎の招待状
  2. 第2話‥歴史にない殺人鬼‥謎のシリアルキラー現る
  3. 第3話‥ワタリガラスの謎と午前6時のロンドン塔
  4. これまで集めたヒント「イベント関連」
  5. TVゲームは現実ですか?答えはNOです。
  6. ゲームの中のモンスターに同情する優しさがあるなら何故その優しさを植物に向けないんだ
  7. 番外編ワニの話し‥ガチ夢