故郷(サト)帰り

何十年振りだろう
老いて立つ駅舎
秋風がそっとほほをよぎる
誘われるように
海沿いの道
行き交うひとに
見知った人はなく
コンクリートの護岸に
幼いころの想い出はなく
ただ
戻る場所を失った
寂しさと
不安が
僕の心をしめつける

故郷(サト)帰り

故郷(サト)帰り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-03

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