パンデミックバスター

ヤリクリー

注意事項
①このお話は”フィクション”です。実際の団体や事件とは何ら関係はありません。
②米印はト書きです。読まないでください。
③カッコ内は読んでください。
④(N)は、ナレーションの意味です。
⑤このお話は、男性3人女性3人の合計6人声劇です。
(※うち、女性1人は兼任です。)
⑥パロディーだと思ってください(後は察してください)。
⑦繰り返しますが、このお話は”フィクション”です。実際の団体や事件とは何ら関係はありません。

パンデミックバスター

〔登場人物〕
・ 曾部 晋二(そべ しんじ/男)
・ 臭 遠曲(しゅう えんきょく/男)
・ ミッキー=ウノ(男)
・ 銀 安久呑(ギム アグノム/女)
・ ライエル=マーソン(女)
・ アンドレア=ベル(女)
・ キャスター(女) ライエル役の方が兼用


キャスター:ニュースをお伝えします。小国(しょうこく)で感染が確認されている新型オロナウイルスですが、収束を迎えるどころか感染者が増える一方で小国以外でも感染者が確認され始めているようです。肺炎と思しき(おぼしき)症状の人々が多く見られないことを願うばかりです。

臭:しめしめ…。(※ニヤニヤ)
文漢(ぶんかん)の生物研究所で世界に内緒で開発をしていた生物兵器、“オロナウイルス”こと“OVID-20(オービッド=トゥエンティー)”を世界に知らしめる時が来たようだ。丁度、世間はインフルエンザで困っている最中だ。その中にインフルエンザと偽ってこのウイルスを放出させれば、世界中がこのウイルスに泣き叫ぶことだろう。阿鼻叫喚の声が聞こえている隙(すき)に世界侵略を…。

ア~ハッハッハッハ!オ~ホッホッホッホ!!


(※所変わって、ここは陽本〈ひほん〉。)

曾部:えー。我が国、陽本(ひほん)でも隣国(りんごく)である小国で流行しているオロナウイルスの被害が確認できています。先日、文漢からチャーター便で帰国させました陽本人(ひほんじん)のうち、3名の感染が確認されました。他の乗客たちも一度病院で検査を受けホテルで隔離させ、様子見(ようすみ)をするところであります。また、このチャーター機に関しては、後(あと)2回ほど飛ばす予定でいることをここに報告いたします。


(※麦国〈びゃっこく〉のブラックハウスにて、TVのニュースを見るミッキー。)

ミッキー:一体、小国は何をするつもりなのだ?そんなバイオウェポン、一体どこで開発をしたというのだ?
…とりあえずは、水際(みずぎわ)対策で何とかしてキャリアーの侵入を阻止せねば。


アンドレア:これは大変ね。初めてのウイルスによる感染者の報告からわずか2,3日でここまで感染していくだなんて…。小国から現時点の状況とウイルスに関する情報を得なければ。

もしかすると、“パンデミック宣言”を世界に宣言しなければならないのかもしれないわ…。


キャスター:ニュースをお伝えします。昨日開催されたス・マン24時間耐久レースで、陽本のチームである“モヨタ自動車”が総合優勝を果たしました。

えー、今入ってきたニュースです。豪華客船“プラチナ=プリンス号”の乗客1名が新型肺炎に感染していることが判明しました。この方は50代半ば(なかば)の男性で、乗船前に文漢での既往歴があるとのことです。3日後に陽本に到着するとのことで、到着場所では対応に追われています。
また、麦国でも感染者が確認されたようです。先ほど、ウノ大統領が緊急で声明を発表しました。

ミッキー:わが国でも感染者が確認されてしまった。その人は50代の男性で小国への既往歴等は無かった。その人はその場で銃殺させた。申し訳ない気持ちでいっぱいだが、少しでも感染へのリスクを減らすための手段として断行させた。

水際対策は今後も進めていくが、小国とは一時(いちじ)国交を断絶させる。また、現在我が国に住んでいる小国人(しょうこくじん)は小国に強制送還させる。チャーター機等に関しては廃棄予定であったものを使用し、クルーやパイロットもここに住んでいる小国人としているので問題はない。無実な人たちも巻き添えをくらってはいると思うが、この国のためだと思い、我慢してほしい。

銀:あの~、ここ最近ミサイル発射してないんですけど~。(※イライラ)

前回の発射から3ヶ月は経っているでしょ?もうそろそろアップデートが終わっている頃じゃないんですか~?こっちは、早く撃ちたくて楽しみなんですけど。

臭:麦国に送った感染者が殺されたようだが、別に人っ子1人亡くしたくらいではどうも思わん。本国では一般市民が犠牲になってしまってはいるが、これくらいは想定の範囲内。人口からしてみても痛くも痒く(かゆく)も何ともない。

“後は、ソレが実現するのはじっくりと待つだけだ…。”(※恐怖を感じさせるような声)


アンドレア:これは流石にマズイわね。パンデミック、と宣言しても良さそうね。

…よし。


ライエル:小国の行った悪事(あくじ)は、テロ以外の何物でもありません。小国古来の生物のウイルスを武器にし、特効薬が何もない状態で世間に広めるとは…。

“彼”に、断固抗議をしなければ。


曾部:陽本の皆さま、一つ朗報です。マスクの安定供給が確保できるようになりました!
マスク製造メーカーが24時間フル稼働で生産してもらい、安定的に供給できるようになりました。
ただ、ご家族に1パックでのご購入を守っていただくようにご協力をお願いします。マスク製造メーカーの皆様には、この場をお借りして感謝の言葉を述べさせていただきます。

“本当に、ありがとうございます。”


キャスター:ニュースをお伝えします。新型オロナウイルスに関して、事態が大きく動き始めました。国際健康連盟である“FHA(エフエイチエー)”で、先程、“オロナウイルスによるパンデミック宣言”が発令されました。FHAがパンデミック宣言を出すのはこれが初めてとのことです。そして、世界的に有名な生物学者である“ライエル=マーソン”さんが、オロナウイルスに対する特効薬の開発に成功したそうです。現在、その特効薬はFHA,陽本、麦国でテストが行われているとのことです。もし、これで特効薬が認可されれば、パンデミックの終息が見えるかもしれません。


臭:おや?電話のようだ。一体、どこの誰がこの私に向けて果敢にコールをしたのだろうか。

“もしもし?”

ライエル:“えんきょくさん。あなた、よくも世界にウイルスを蔓延させてパンデミックを起こすという悪行をしでかしましたね!おかげで無実な人たちも虐めや殺害のターゲットにされているのです。

…あなたには、こんなことなんて関係ないのでしょうね。”

臭:“あぁ、そうとも。こんなことくらいは予想がついていたさ。今更何とも思わないがね。

じゃあ、キミは特効薬を作って私に抵抗・報復をしようというのだね?素晴らしいチャレンジングスピッリットではないか!ブラボーブラボー!!”(※実際に拍手)

ライエル:(臭、今に見ていなさい?

あなたの知らないところから、とんでもないサプライズが訪れるということを…。)


銀:え?!ミサイルのアップデートが完了したって?!
しかも、すぐに発射できるんですって??アンタ、やればできるじゃない!早速発射よ!!


(※発射台に移動し、いよいよその瞬間が。)

銀:じゃあ、発射するわね♡

3(スリー)・2(ツー)・1(ワン)。ファイヤー!!
いっけぇ~!!


(※ミサイルが発射。方向は、“小国”だった。)

銀:そういえば、このミサイルはどこに向けて発射したのかしら?見たところ、いつもの方向ではなさそうだけど…。


(※その頃、小国では。)

臭:さぁて、世界がパンデミックで騒いでいる間に軍隊を進ませて♪
シメシメ…。

…?!何の音だ?!


(※ここで、ミサイルの接近を知らせるアラートが発動)

臭:…こ、この音は。

“ミサイル接近の知らせ!!”
何故だ?!何故ここに向けて発射させられた?!


銀:アハハ、今日は風が強かったのね。それでも、私がすぐに発射をさせたいからということで今に至るのね。

…なんか、世界のために貢献しちゃったって感じなのね。ふ~ん。


臭:き、キミたち!すぐに避難をするんだ!安全な場所に隠れるんだ!!ミサイルがこちらに着弾する!!!早く自分の身も守るのだ!!急いで!!早く!!
(※すごくテンパっています。)

ライエル:ん?速報??

南夜鮮(みなみやせん)で発射された新型ミサイルが小国の文漢に落下。臭国家主席のいる地方も火の海になった、と。

うふふ♡私の言ったことが当たったわね。これで、少しは終息してくれるかもしれないわね♪少し安心できるようになったわ♡

臭:ヤメローー!!俺はまだ死にたくなーーい!!世界征服をするまでは~!俺は~!俺は~!

俺は~~~ァ!!!!!!


(※小国は国全体が火の海と化し、ウイルスはそのミサイルによる炎で消滅。臭氏もこれの衝撃で発生した瓦礫の下敷きになり死亡。)

アンドレア:え?!小国でオロナウイルスの確認が出来ず。また、特効薬が陽本、麦国での審査を通過。我々も、さっきその特効薬“SIGHT-20(サイト=トゥエンティー)”の審査をパスできたから、これで少しは!


(※FHAが緊急の記者会見を開く。)

アンドレア:全世界の皆さんに報告いたします。
小国での新型オロナウイルスの消滅を確認したため、パンデミック宣言を解除します。そして、特効薬である“SIGHT-20”も審査をパスしたため、徐々に世界中に提供できると思います。

完全終息まであと一息です。一緒に頑張りましょう!


曾部:日本の皆さん、嬉しいニュースをお届けしました!新型オロナウイルスの特効薬の審査が無事に通ったため、薬が一定数確保できる3日後からワクチンの接種を開始いたします。

完全終息までは、長くとも2カ月と見積もっています。最後のひと踏ん張りです。国民一丸になって耐えましょう!!


ミッキー:「特効薬の試験だが、副作用も軽度のものと確認できたため使用を許可する。」
なるほどなるほど。
これで、わが国でも対応が出来ると。それはよかった!


キャスター:ニュースをお伝えします。いよいよ、新型オロナウイルスの終了の御知らせが現実になってきました!
大きなニュースとしては、“小国全土が燃え、焼け野原となった”ことでしょう。昨日の午後3時頃、南夜鮮でミサイルが発射されましたが、風の影響で小国方向へと飛び落下したとのことで、その影響で全土が火の海となりました。結果としてウイルスは焼滅(しょうめつ)。そして、特効薬の試験が陽本を含めパスをしたということで、いよいよ投与(とうよ)されるとのこと。
終息へのカウントダウンに入った模様です。


銀:ま、今回は世界のピンチを救ったってわけで。

こんなことも、たまにはあってもいいでしょ?

ミッキー:我が国で、オロナウイルス感染者がゼロになったことを確認した。よって、ここに“オロナウイルス終息宣言”を出す。我々の勝利だ!

どうか、当たり前だった日常を楽しんでほしい。

曾部:我が国、陽本での新型オロナウイルスの感染者がゼロなりました。よって、“オロナウイルス終息宣言”をここで出します。苦しい中、国民の皆さまお疲れ様でした。

アンドレア:我々、FHAは“パンデミック宣言を解除します”。オロナウイルスが治まったということと、各国で終息宣言が出たので、こちらからもパンデミック解除といたしました。
皆さん、大変苦しかったと思います。これからも、健康にはお気を付けて。


ライエル(N):私は、今回の感染症の一件を受け著書を書き表すことにした。題名は『THE UNNMAED WORLD(ジ=アンネームドワールド)』。日本語名では『名もなき世界 ~小国の落とし穴~』である。

これでまた、数か月前までの“あの日常”を過ごすことが出来る。小国にとっては、反省するに良い期間だと思っている。
どうか、皆さんも健康にはお気を付けて。一日でも長生きできるよう、また、皆さんに幸せが訪れることを心から願って。

パンデミックバスター

訂正情報
・3月14日(土) 本文の一部を修正。

パンデミックバスター

生物兵器による世界滅亡の危機?!ニヤリと世界征服を狙う国がいれば、被害を食い止めようと奮起する国もある。果たして、世界の運命や如何に?! (※まえがきにも書いてありますが、このお話は”フィクション”です。実際の団体や事件とは何ら関係はありません。)

  • 小説
  • 短編
  • サスペンス
  • 時代・歴史
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-02-27

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