天使の産声

この身体がとても邪魔だった
微笑みを崩せないと思うから
泣いたり怒ったりする人を見て
天気予報の当たらない場所では
サンドイッチがバラバラになる
まるで飛べなくなった白い翼に
感情を挟み忘れたような
ランチタイムをひとりで過ごすの
楽しい時に寂しそうな顔で
周りを見渡してしまったけれど
置き物みたいなピクルスには
誰も触れないと知っている
外された天使の輪のように
生まれ変わるものがなくなった今
自由を含んだ口を調べる
この身体がとても愛しいよ

天使の産声

天使の産声

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-26

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