忘れ物の詩 弦之雲 今朝、目の縁に、水が付いていた。何って、絶対涙なんかじゃないよ。だって悲しくもないし、嬉しくもないんだもの。だからこんなものは、僕は拭いてあげない。水。落ちる。なんなんだよ、もう。忘れたんじゃなかったのかよ。 忘れ物の詩