多久さんの事件簿【悪いバンド】57

西川詩乃

悪いバンドだらけである。

多久さんの事件簿【悪いバンド】57
間違った妄想や酷い言葉、過去の悪い思い出、元恋人が言った言葉が頭の中を駆け巡る。なぜだろう?夢を追う途中というのは、不安だらけで悪い出来事が浮かびやすいのだと思う。夢を追う途中で、犯罪者になるのは嫌だ‥。
カラスが飛んできた。こんな日には近くにくる。カラスを友達に感じるのは人間の習性だろうか?

闇、黒、魔術、犯罪‥。
その言葉をくりかえすと、カラスがよってくる。カラスが目にしたものを、魔界の魔女が水晶玉の前でのぞいているのかもしれない。
犯罪はやってはいけない。

悪いバンドの話を書く。
悪いバンドのボーカルは、東京で一人暮らしをして、生死を繰り返した。人生がうまくいかなかったのである。しかしどんな時でも、バンドマンに憧れていた。下手だが、神はしょうがなく才能を与えた。

悪いバンドのベースには、昔々妻がいて、たくさんフェラをさせた。
家で一緒にご飯を食べ、旦那は不機嫌な事を隠した。人生がうまくいかないのだ。
「まだ食べたい。」
妻はそう言って、ご飯をもった。
「まだ食べるなんて、お前変じゃね?」
「うん‥。」

旦那は考えた。
「子供とかはまだ無理だから。」
「えー、なんで。」
妻は泣いた。
妻は酎ハイを一気飲みして、病気になってしまった。


悪いバンドのドラムは弟に性的な事を要求してしまった。
そして、親が怒鳴りにきた。
まだドラムでないドラムは、机を叩いて親を追い出した。
ドラムは泣いた。自分は先輩に要求されて、やってしまったのだ。


悪いバンドのギターは、数年前からギターを弾いていたが、そこまでうまくなかった。国立大学に推薦で入った。運命の女は泣いたが、運命の女も良い職につけそうだった。
ギターの家は農家だ。あまりうまくはいっていない。
大学生のギターは歌を書いてみたが、ぐしゃぐしゃにしてゴミに捨てた。
Youtubeで見た私の動画を見て、きもいと言うが、目の色を変えた。
「書ける。」
ギターは私の歌をたよりにギターを練習して、レコード会社に連絡して、バンドメンバーに出会った。

ギターは年末年始は家族で過ごしていた。とてもダサいが、良いバンドをしたいなら、必要な事だ。ギターにはそれが理解できなかった。
ギターは2019年で人が変わってしまった。
2018年にはバンドを組む予定などなかったのだ。
年末、ギターはマンションのちゃぶ台で、うどんを食った。

運命の女は職場の人に、ギタリストの事を話して、嫌われてしまい退職した。

悲しい結末が多い。

多久さんの事件簿【悪いバンド】57

多久さんの事件簿【悪いバンド】57

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日 2020-02-25

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