息づき

僕は此処に居るのか 何故に生きるのか
どれが本音か分からないほど
それが消されたとしても 誰かに届くように
歌い続けた 歌い続けた

暇さえあれば大空を見つめた
同じ環境の中でも 僕は違うと天邪鬼になった
例え間違っていたとしても一歩も譲らなかった

悩んだ分だけ友達を傷付けた
同じ回数 人を癒し 過去の過ちを忘れようとした
お前は愚かだと言われなくとも全て分かっていた

だから息づき 生き急いだ
歌い続けた 歌い続けた

君は何処に居るのか 何故に生きるのか
いつか真実が分かったとしても
今が過ぎていくならば 意味なんて無いから
歌い続けた 歌い続けた

余裕さえあれば今日を笑えた
同じ日常の中でも 何かを変えようと足掻いたりもした
例え散々泣いたとしても明日には開き直った

急いだ分だけ友達から離れた
同じ理由 時を嫌い 僕は僕である事を悟った
人生は一度だと言われなくとも全て分かっていた

だから息継ぎ 生き急いだ
歌い続けた 歌い続けた

息づき

息づき

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-25

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