7日

今更くれたって、いらないよ、死にかけの君。

信号機が変わる瞬間は美しいけど、その瞬間を
誰も知らない、そういうふうに夏が終わった。

扇風機も花火も小川のせせらぎも、なんだかん
だで生きているのに、君と僕だけ死んでゆく。

こんなのって理不尽じゃないか。
そう言って君は泣いてくれたね。

僕も泣かなくちゃ。君が死ぬまでは泣いてよ
う。暑さが目に染みて、涙も日焼けしてる。

7日

7日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-25

Copyrighted
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