頭のいい男の話
アキエと彼
彼は、効率や生産性を求めた。
学習能力は私の何倍もある。
今の若人がほとんど知らないというような事を
彼は知っていた。
その若人に私も含まれてはいると思う。
彼は、他人の学習成績には興味なかった。
だからといって自分の成績を自慢することはなかった
自慢したところで非効率的なのだろう。
それについてはわたしも同意見だった。
だが彼は、嫌われてはいた某ロケット夫人に
彼が学級の発表で伴奏というなかなか大変なことを成し遂げたにもかかわらず、わたしよりもその科目は成績が
低かった。他は彼が私に劣るところはない。それもまた凄いことだった、彼は伴奏に学習時間の大半を削られたが
私や他のものに負けていなかった。
寧ろ勝ったといっても良いと思う。
なかなか変な男もいたものだ。
この作品はフィクションである。
という虚構がまた良い
頭のいい男の話