【超短編小説】チャンネル

六井 象

 失踪していなくなってしまった叔父さんの家を整理していたら、一台の古ぼけたテレビが。このテレビ、チャンネルをどこに合わせても、必ずどこかに同じ男が映っていて、その男が叔父さんにそっくりだ。いや、そっくり、じゃなくて叔父さんその人なのかも。そんなことを考えながらチャンネルを変えていたら、偶然、深海を探索する番組がやっていて、いきなり海底に放り出された叔父さんは水圧でバラバラになっちゃった。それ以降はどのチャンネルにしても叔父さんは映らなくなった。この場合ぼくが殺したことになるのか?責任を感じて、テレビはぼくが譲り受けた。今後は叔父さんが映りやすいように、ホラー映画や心霊特集の番組を中心にチャンネルを合わせようと思う。

【超短編小説】チャンネル

【超短編小説】チャンネル

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-02-15

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