向日葵畑と少年

秋津 澪

 向日葵畑で 泣くきみよ、
 ましろい頬に ()をあてて、
 眼を伏せ、睫はかげ落し、
 空はまっさお、陽光()あかるく
 鳥等が歌う、夏の日に、
 底にしみいる (さみ)しさに
 憂いにしずむは きみひとり。

 青空あわく、白雲雄々し、
 とおくひろがる 彼方のしたで
 黄の花なみうち 風のひびきと、
 蝉の声鳴り、ころがる瓶よ、
 夏の休暇の 眩暈の絵画に、
 黒髪やわらか、つと照る涙よ、
 そこで泣くきみ ただひとり。

向日葵畑と少年

向日葵畑と少年

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-02-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted