故郷

純真なる私を道連れにした私の影に

積もる雪は怪しく光る

味も 香りも

同じはずなのに

何処か濁り

拭いようのないその体温は

溜池に浮かぶ少女を羨む

歩く私は

過去の中にいる

故郷

故郷

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-10

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