かつて少女と呼ばれた肉塊はその日ふわりと宙を舞った

静深

少女が1人ホームにポツンと佇む
少女は心にあふれんばかりの涙を抱えて
静謐に先をじっと見据えている
その眼に映るは天国かはたまた地獄か
どちらでもよい
無心の少女にそうした分別は不要だ

真っ直ぐに果てなき闇へと続くそれは
少女が歩んだ人生の長さと色のよう
途切れる事を知らない果てなきそれは
どこまでも続く不安のよう

少女の瞳と心は決意を固める
瞬間
滑り込んだ車両に向かって
助走をつけて飛び込んでゆく
少女は舞った宙を舞った

白線超えて
かつて少女と呼ばれた肉塊は
その日宙をふわりと舞った

かつて少女と呼ばれた肉塊はその日ふわりと宙を舞った

かつて少女と呼ばれた肉塊はその日ふわりと宙を舞った

  • 自由詩
  • 掌編
  • ミステリー
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日 2020-02-10

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