閉鎖病棟

静深

閉ざされ 内に閉じ込められた魂たちが
体内で懸命に 声を限りに叫びを発する それは内
厚い窓を通して見る 移りゆくその景色と四季は
いつもぼんやり 輪郭があまりはっきりとしない
すりガラス 視界一面を曇らせるその障壁
心身はいつも素直で 心身からの曇りひとつない 真っ直ぐな真っ直ぐなかなしい叫び声が明瞭に聞こえる
今すぐここを飛び出したいな
幽霊ならば 透明ならば
きっとこの壁を 扉を越えてゆけたのかな
空はこれほどまでにも青 青 青 一面が真っ青 それは外

縛られる事を知らない青空は 開放 自由 まばゆさを静かにたたえている
そこに触れる事は 触れようとする事は今はまだ叶わない
1つの鍵 人々の自由はたったのそれ1つで操れる
そうして鍵が開く 外気が隙間から静かに内に忍び寄る
今すぐここを飛び出したいな
閉塞的な空間から外界に向けて発する祈り 願い
それが届き 叶う事は今はまだない


今すぐここから出して

閉鎖病棟

閉鎖病棟

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-02-09

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