閉鎖病棟

環 和来

閉ざされ内に閉じ込められた魂たちが
体内で懸命に声を限りに叫びを発する
それは内
厚い窓を通して見る移りゆくその景色と四季は
いつもぼんやり輪郭がはっきりとあまりしない
すりガラス視界一面を曇らせるその障壁
心身はいつも素直で心身からの曇りひとつない真っすぐな真っすぐなかなしい叫び声が明瞭に聞こえる
今すぐここを飛び出したいな
幽霊ならば透明ならば
この壁を扉をきっと越えてゆけたのかな
空はこれほどまでにも青青青一面が真っ青
それは外

縛られる事を知らない青空は
開放自由まばゆさを静かにたたえている
そこに触れる事は
触れようとする事は
今はまだかなわない
1つの鍵
人々の自由はたったのそれ1つで操れる
そうして鍵が開く
外気が隙間から静かに内に忍び寄る
今すぐここを飛び出したいな
閉塞的な空間から外界に向けて発する祈り願い
それが届きかなう事は
今はまだない


今すぐここから出して

閉鎖病棟

閉鎖病棟

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted