真夏の空蝉

最後の感触 肌の温もりを忘れられそうな今日
今度こそは 幸せを与えられると思っていたよ

毎日が最後 もう誰の言葉も信じられそうにない
蝉の抜け殻 踏み潰されたって 鳴きたくないよ

君が期待していた季節なんて気付けば過ぎていた
君が期待していた季節なんて気付けば過ぎていた

青色の傷跡 否が応でもフラッシュバックした過去
今度こそは 優しく慰めてくれると思っていたよ

毎日が最後 もう何の記憶も辿ることが出来ない
蝉になって 逃げ出してみたって もうじき死ぬよ

君が期待していた季節なんて気付けば過ぎていた
君が期待していた季節なんて気付けば過ぎていた

真夏の空蝉

真夏の空蝉

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-07

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