時(3)

もしもお花になれたなら
冬の寒さに凛と立つ
瑠璃唐草になるだろう
空の青さを見上げては
自分の真似と笑うだろう
たまに名前を笑われて
しゅんとしおれてしまうだろう
さいごだれかに摘まれたら
今度は空まで昇っては
シリウスの傍で輝いて
澄んだ夜空に吠えるだろう

時(3)

時(3)

  • 韻文詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-07

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted