ただしい生活

ただしい生活

ただしい生活

ただしい天気

ただしい悲しみ

ただしいまちがいと

許されること



いつも

なにかに許されたがっている

熱を出して寝込んでいる昼や

父親の後姿におびえる夜のように

しかたなかった



踏み潰してきたすべての可能性は

ひとつ残らず

ここにつながっていたのだ



おもい



こむ

ただしい生活

ただしい生活

いつもなにかに許されたがっている

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • サスペンス
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-04

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