多久さんの事件簿【ミラクルスターマキ】50

西川詩乃

多久さんの事件簿【ミラクルスターマキ】50

他人ことなんて、誰の事でも苦手である。

多久さんの事件簿【ミラクルスターマキ】50
マキは、東京で築5年の一軒家に住んでいた。通っている高校は私立で、美人で才能にめぐまれたマキは、高校でもお嬢様扱いされていた。
しかし、父の仕事がうまくいかなくなる。マキは高校でもお金がある事を得意に思っていたので、惨めだった。古いマンションに引っ越さなければならず、マキは死ぬような気分で朦朧とした。
『あの子なに?』
でも、古いマンションに引っ越す代わりに、大昔死んだ妹を、神様が返してくれたのだ。
両親も良い心に戻って、嬉し泣きをしていたが、マキだけはちがっていた。
マキは妹が帰って来たことを一瞬だけ喜んだが、貧乏になった悔しさの方が大きかった。
マキは悪い仕事に興味を持ったが、恐くなりすぐにやめてしまった。でも、今では大スターの○○もやっていたアダルトの仕事をすることにした。
マキはトントン拍子でうまくいき、まともな雑誌にも出る事になった。
また妹がいなくなるのではないかと両親は心配したが、マキは仕事を辞めず、家を出た。
マキにはどんどん才能が与えられた。元お嬢様のマキが悪い事をしたからだと思う。

高校で、「私の家、貧乏になっちゃったからさ、もしかしたら田舎にいくかもしれない。」と、マキは取り巻きの男子たちの前で泣いた。でも、男子たちにとっては、田舎で一緒に青春を過ごす方がずっとよかった。
マキが芸能界という小難しい世界に行ったせいで、みんな精神が狂ってしまった。マキは毒殺され、両親と妹はマキの遺産で、京都で暮らしている・・。

この話とはあまり関係ないかもしれないが、他人から嫌われても構わない、みんな自分が一番かわいいという事は、よく言われる。
たしかにその通りだが、僕はこう考えている。
『自分以外の人間の事なんて、みんないやなのだ。』
だから、人を良い悪いで判断せず、自分がイヤだと思っていることを表面に出さないようにしている。基本的には、誰の事もイヤなのだ。
みんな、自分以外の人間は誰の事でもイヤなのだ。

だから、人に嫌がられる事をしないようにして、自分がイヤという事を出さないようにしている。
それがありとあらゆる事の基本になるかもしれない。
僕にとっては、とても大切な生き方の一つなのである。

多久さんの事件簿【ミラクルスターマキ】50

多久さんの事件簿【ミラクルスターマキ】50

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