マイカウンセリング

散々言い訳を考えた夜を明かせば、
隠しようのない弱さを呆れた朝が照らす。
両親の言葉は心の奥から温かく、
僕はと言えば、希望と失望を抱いている。

少しだけ煩い心臓を宥めたら、
今日だけは、他の誰でもない僕と対話をする。
この一生、何もかも失ってもいいからと。
無知の知を知る。

段々人生を爽やかにしたいから、
なるべく憂鬱を薬のように水と飲み込む。
眠そうな涙が海の底へと沈んだら、
夢の中の僕に、いい加減殴ってもらう。

苦々しい思い出を閉じたら、
今日だけは、変えようがない現実と対話をする。
もう二度と、誰も彼も傷付けたくないからと。
知恵の樹を植える。

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-02-03

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