前書き
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僕等は唄う
ひつじが百匹生まれるようにと
幸せな気分に浸ったままで
苦楚みたいな日々の戒め
そんなもの忘れた顔
だって苦しみなんて無かったかの如く
笑って生きていたいじゃないか
いつかの朝焼けが起こらないよう
明日が来て、と願える週末の午後
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そぞろ歩きで辿った今日までの道筋を
小春日和のタグ付けてストーリーに投下
うだるような苦難の日々だって
夜が明けるようにいつかは報われるでしょう?
屁理屈こねて捨てたがった昨日だって繋がっている
クリック一つで勝敗が決まるような世界で
伽藍の傀儡みたいに教科書を介された頭で
色を失った数ヶ月前の君達も
断崖絶壁に立たされ続けた君達も
蓋世的な意志を命綱にしていたよね、きっと
桜吹雪の中で番号を見つけることができたのは
□
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割れた氷の下で
人形のように可憐な花弁
それを摘むことはできたし
踏み潰すこともできたの
ただ、僕は見ているだけだった
いくつもある分岐のひとつ
もう一人の僕が消えていた世界か
見ている「ここ」はとある可能性
寄せては返す人生の浅瀬
それを勝ち取ったのは紛れもなく
僕らの頑張りや生き方の結果だが
たまには夜空だって見つめていたい
暗くたって、もう怖くはないんだ
□
(作:雪咲)
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