青の目覚め

瞳の中を走るタイヤが
パンクしたのだと思う
つまづいたのはきっと
誰かのきらきらしている爪
僕は頬を引っ掻かれたような
何かに置いて行かれたような
フルーツパフェを食べられなかった
晴れた空の日は謎が増えていく
怪我をするように言葉を探し
雑草を抜いてしまうから
爪を伸ばすことは無いよ
もう味方なんていないくらい
空だけが青いパズルみたいに
僕をどこかに置いてくれるかな
隣の誰かを起こさなくても
手のひらに落ちる音を握りしめ
また人の夢を運ぶために
最後まで走りたくなった

青の目覚め

青の目覚め

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-26

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