青の目覚め
瞳の中を走るタイヤが
パンクしたのだと思う
つまづいたのはきっと
誰かのきらきらしている爪
僕は頬を引っ掻かれたような
何かに置いて行かれたような
フルーツパフェを食べられなかった
晴れた空の日は謎が増えていく
怪我をするように言葉を探し
雑草を抜いてしまうから
爪を伸ばすことは無いよ
もう味方なんていないくらい
空だけが青いパズルみたいに
僕をどこかに置いてくれるかな
隣の誰かを起こさなくても
手のひらに落ちる音を握りしめ
また人の夢を運ぶために
最後まで走りたくなった
青の目覚め