火の粉
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤきら
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤめく
ㅤㅤㅤㅤ火
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤの
粉
これは子供と心中をした、
馬鹿な男の荼毘の炎です。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤきら
ㅤㅤめく
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ火
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤの
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ粉
火の粉が星空に舞い上がって、
どれが星だか火の粉だか、
誰にも見分けがつかないようです。
「あいつもきっと天国で、
あの子と幸せになってるだろうね」
——子供もなく、
ㅤ親もなく、
ㅤ星空もなく、
ㅤ火の粉もなく、
ㅤ天国もなく、
ㅤこの世もなく、
ㅤ全ては一であるのです——
星空は、火の粉を厭うでもなく歓迎もせず、
ただただ歌を歌っています。
何万年と続いている
星の、人を悲しむ歌です。
火の粉