春の歌
何かが終わる人も始まる人も
無条件に襲われた風を結んで
肩から掛ける鞄を持っている
初めて身体が側にあることを
ひとりになって分かるまでは
花の形が匂いを近付けて
だるまさんのように転んでも
瞳の縁をなぞりながら行く
時の繋ぎ目が歌い出すと
夢は時効になる前に救った
踏み切りを越えた向こう側に
家が無くても大人になれるよ
外側の世界で覚えた味は
身体を遠くに感じるような
真っ直ぐで曲がった光を
駆け上がりながら進んで
人の悩みが胸に抱かれた
春は無実になるほど柔らかい
春の歌
何かが終わる人も始まる人も
無条件に襲われた風を結んで
肩から掛ける鞄を持っている
初めて身体が側にあることを
ひとりになって分かるまでは
花の形が匂いを近付けて
だるまさんのように転んでも
瞳の縁をなぞりながら行く
時の繋ぎ目が歌い出すと
夢は時効になる前に救った
踏み切りを越えた向こう側に
家が無くても大人になれるよ
外側の世界で覚えた味は
身体を遠くに感じるような
真っ直ぐで曲がった光を
駆け上がりながら進んで
人の悩みが胸に抱かれた
春は無実になるほど柔らかい
春の歌