貴方の横顔に、おはよう
濃厚なキスをして、息が続かなくて口を離すと貴方は耳元で囁いた。
「抱いて良い?」
「うん…」
握り合う手と手。
何度も重ね合う唇。
貴方の指が、唇が、舌が触れる所全てが熱くほてって行くのが分かった。
今までの自分じゃなくなってしまう怖さがあった。
けど、貴方を求めてる自分もそこにいた…。
翌朝、目を開けると見知らむ天井と、貴方の無防備な寝顔が飛び込んできた。
ん…、そっか昨日…。
思い出し赤面しながらジーッと寝顔を見つめていると目を覚ました貴方と目が合った。
口の端を持ち上げた貴方に「おはよう」と言われ「おはよう」と返す。
でも何故かぎこちなかった。
軽く額をくっつけ合い、笑むと貴方は起き上がった。
今日も一日が始まる。
貴方の横顔に、おはよう