願ひ
志賀の浦や遠ざかりゆく波間より
ㅤㅤ氷りて出づる有明の月
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ藤原家隆
もしも湖面が氷りついたら、
ㅤㅤ僕達二人、歩きませう。
眠る魚の鱗に沿つて、
ㅤㅤ流れる星が滑るでせう。
星屑の散る波紋の上を、
ㅤㅤ僕達二人、歩きませう。
僕等が渡る大星原に、
ㅤㅤ一角獣が遊ぶでせう。
おおいぬ子犬の星座に乗つて、
ㅤㅤオリオンに手を振りませう。
夜が明けたら約束通り、
ㅤㅤ月と一緒にみづうみの、
ㅤㅤㅤㅤ底に沈んで死にませう。
願ひ
志賀の浦や遠ざかりゆく波間より
ㅤㅤ氷りて出づる有明の月
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ藤原家隆
もしも湖面が氷りついたら、
ㅤㅤ僕達二人、歩きませう。
眠る魚の鱗に沿つて、
ㅤㅤ流れる星が滑るでせう。
星屑の散る波紋の上を、
ㅤㅤ僕達二人、歩きませう。
僕等が渡る大星原に、
ㅤㅤ一角獣が遊ぶでせう。
おおいぬ子犬の星座に乗つて、
ㅤㅤオリオンに手を振りませう。
夜が明けたら約束通り、
ㅤㅤ月と一緒にみづうみの、
ㅤㅤㅤㅤ底に沈んで死にませう。
願ひ