beautiful glider

柔らかい肌に触れる手は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような声が
誰かのファスナーを探そうとする
それはどこかで折れた翼を
支え切れない背中のワンピース
傷口を塞ぐことで消えていく
戦いの日々に鍛えた形が
崩れても引きずりながら生きたい
左右の肩の重さを使っても
飛べなくなった骨の位置には
ピアノの鍵盤を置いたままで
燃えないように溶けないように
太陽の目を見てはいけなかった
約束があると動けなくなり
世界は確実に孤独な方が
寂しさを花瓶に飾れるから
僕も君を美しいと思った

beautiful glider

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-17

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