潮騒
脱いだサンダルが戻って来る
さっき蹴飛ばした光のように
潮の道連れをピンクに照らし
夏の端っこを避けて歩いても
トングが切れて指が挟めずに
サンダルの分かれ道で止まると
初恋みたいな伝票を切って
領収書の名前に君を書けば
ずっと側にいられると思った
潮が満ちる時の願いは
漁師の網に引っ掛かったまま
魚が喰いちぎるまでは生きてる
おまじないのフリをして
投げたサンダルが波に乗らずに
壊れたトングは釣り針のように
潮の道連れを餌に変えて
君が触れるなら掴まえただろう
潮騒
脱いだサンダルが戻って来る
さっき蹴飛ばした光のように
潮の道連れをピンクに照らし
夏の端っこを避けて歩いても
トングが切れて指が挟めずに
サンダルの分かれ道で止まると
初恋みたいな伝票を切って
領収書の名前に君を書けば
ずっと側にいられると思った
潮が満ちる時の願いは
漁師の網に引っ掛かったまま
魚が喰いちぎるまでは生きてる
おまじないのフリをして
投げたサンダルが波に乗らずに
壊れたトングは釣り針のように
潮の道連れを餌に変えて
君が触れるなら掴まえただろう
潮騒